【side:Chal】
膝を突いたまま目を閉じていると、ふと背後に人の気配がした気がした。
そんな気を確かなものにするように、軋んだ音を立てて先ほど閉めたはずの扉が再び開く。
そんな気を確かなものにするように、軋んだ音を立てて先ほど閉めたはずの扉が再び開く。
立ち上がり、そちらへと視線を向ける。
蝋燭だけの心もとない灯りではその人相まではわからないが、その輪郭でどうやら青年らしいということがわかった。
蝋燭だけの心もとない灯りではその人相まではわからないが、その輪郭でどうやら青年らしいということがわかった。
なんとなく自分の場所を侵されたような気がして、なんとなく面白くない。
別にここは僕だけの場所という訳ではないから、八つ当たりするのは筋違いなんだろうけど。
別にここは僕だけの場所という訳ではないから、八つ当たりするのは筋違いなんだろうけど。
…とりあえず、その場から立ち去ろうと出口へ向かい一歩踏み出そうとした。
その刹那、光が生まれた。
その刹那、光が生まれた。
「……!」
光は教会内を白に染め、視界を奪う。
驚きと戸惑いの中その光が、懐かしいものであるような気がした。
この目が眩むような眩しい光ではないけれど、直視することの出来ない柔らかな白い光。
それはどこかで見たような…。
驚きと戸惑いの中その光が、懐かしいものであるような気がした。
この目が眩むような眩しい光ではないけれど、直視することの出来ない柔らかな白い光。
それはどこかで見たような…。
そして、溢れ出す様に強い魔力。
閉塞感すら感じるほどの強大な魔力が光に次いで教会内を満たした。
閉塞感すら感じるほどの強大な魔力が光に次いで教会内を満たした。
「…っ」
まるで訳のわからない現象に戸惑っていると不意に右の手の甲が熱くなる。
まるで焼け石でも押し付けられたような痛み。
しかし、それも光と共に一瞬で消えた。
痛みの原因を求めて自分の手の甲を見る。
まるで焼け石でも押し付けられたような痛み。
しかし、それも光と共に一瞬で消えた。
痛みの原因を求めて自分の手の甲を見る。
……白い石…。
ローブの袖を持ち上げ見た自分の手の甲に埋め込まれたようにはまっている石を、信じられない気持ちで見る。
こんなもの、今までなかった筈だ。
これはこの場を未だ満たしている強い魔力に呼応しているようにも感じる。
こんなもの、今までなかった筈だ。
これはこの場を未だ満たしている強い魔力に呼応しているようにも感じる。
とりあえず状況を把握せねばと周囲を見回すと、同じように戸惑ってる先ほど此処へ足を踏み入れたばかりの青年の存在を思い出した。
青年は驚いたようにしげしげと自分の手の甲を眺めている。
青年は驚いたようにしげしげと自分の手の甲を眺めている。
まさか、僕と同じように…?
手の甲にはまった石をもう一度見て、僕は青年に確認しようとそちらへ一歩踏み出す。
それと同時に、教会内に『声』が木霊した。
手の甲にはまった石をもう一度見て、僕は青年に確認しようとそちらへ一歩踏み出す。
それと同時に、教会内に『声』が木霊した。
――授けし幸福の代償、それは報い。
汝ら、報いを受けし我が……――
その声は全てを言い終える前に力を失ったように掻き消えたようだった。
それと同時に漂っていた魔力も掻き消える。
それと同時に漂っていた魔力も掻き消える。
そして、この場には不穏にも思える静寂と、僕と一人の青年だけが残された…。