【side:Ash】
夜中と言うのに、門の傍には人が多い。
出入りしようとしている奴らもひっきりなし。
夜は寝てろっての。
…ばれると危ないよな、やっぱり。
せめてもう少し数減るとか、混乱するなりして判断力鈍ってれば強行突破しやすいのに。
出入りしようとしている奴らもひっきりなし。
夜は寝てろっての。
…ばれると危ないよな、やっぱり。
せめてもう少し数減るとか、混乱するなりして判断力鈍ってれば強行突破しやすいのに。
………混乱?
「シャリス、リスクあるけど有効そうな方法思いついたんだけど」
「どんな?」
「どんな?」
その問いに促されて、簡単に考え付いたことを説明した。
諸刃の策だけど、多分少しは門前の兵士の数を減らせるはずだ。
諸刃の策だけど、多分少しは門前の兵士の数を減らせるはずだ。
「大変だ!牢の2人が逃げたぞ!」
大声で叫んでから、飛び出して門番のところへ行く。
「何事だ?」
「地下牢に捕らえていた連中が逃げ出したらしい!手伝ってくれ!
…こんなことが王の耳に入ったら…」
「地下牢に捕らえていた連中が逃げ出したらしい!手伝ってくれ!
…こんなことが王の耳に入ったら…」
不審げに俺たちを見る門番に捲くし立てる。
途中で言葉を切れば、先を勝手に想像したらしい門番も顔色をなくした。
やっぱ全体責任とかで叱られるのかな?
なんかそういうの厳しいって言うか、口煩そうな頭固そうなオッサンだったし。
途中で言葉を切れば、先を勝手に想像したらしい門番も顔色をなくした。
やっぱ全体責任とかで叱られるのかな?
なんかそういうの厳しいって言うか、口煩そうな頭固そうなオッサンだったし。
「居たぞ、向こうだ!」
ナイスタイミング、シャリス!
今の声は廊下の先で様子見てたシャリスが叫んだんだ。
おかげで俺1人が言ってるよりもリアリティが出た。
ってか今までで一番大きい声だったな…殆ど小声ばっかだったのに。
今の声は廊下の先で様子見てたシャリスが叫んだんだ。
おかげで俺1人が言ってるよりもリアリティが出た。
ってか今までで一番大きい声だったな…殆ど小声ばっかだったのに。
辺りの兵士達が声に導かれるように走り出していく。
捕らえた連中が脱走したーなんて、困るのは皆同じみたいだ。
流石に門番は此処を離れるわけにいかないみたいで残っていたけど。
それでも人数は減った。
捕らえた連中が脱走したーなんて、困るのは皆同じみたいだ。
流石に門番は此処を離れるわけにいかないみたいで残っていたけど。
それでも人数は減った。
これは作戦成功、かな?
わざと脱走知らせることで、逆に隙作ろうってのが狙いだったから。
わざと脱走知らせることで、逆に隙作ろうってのが狙いだったから。
「おい、お前も早く………お前、何処の所属だ?」
急かす声は途中から訝しげなものにかわった。
門番の鏡だな。
鎧着てれば皆同じに見えるものだと思うんだけど。
門番の鏡だな。
鎧着てれば皆同じに見えるものだと思うんだけど。
先手必勝で剣の柄に填め込まれたコアに触れた。
「炎の精よ、弾けろ!」
言葉と共にコアが輝きを放ち、軽い爆発が起きる。
花火とか爆竹とか、火力はその程度。
けど驚かすには充分。
動揺した隙に胸元を強く蹴り付けた。鎧の上からだと威力は削がれるけど衝撃は伝わる。
部位と力次第では暫く行動不能になるくらいにはね。
花火とか爆竹とか、火力はその程度。
けど驚かすには充分。
動揺した隙に胸元を強く蹴り付けた。鎧の上からだと威力は削がれるけど衝撃は伝わる。
部位と力次第では暫く行動不能になるくらいにはね。
「…凍れる冷気、我が意のままに矢となり敵を射抜け」
ほぼ同時にシャリスの放った氷の矢が、人を呼ぼうとしていたもう1人の門番を射た。