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*車 タミヤ、アオシマ、フジミのプラモが有名。ボディーは色の付いたプラスチックであることが多いが、室内は黒などで塗ってやると落ち着いた感じになります。 ラリーカーやレースカーはデカールを貼るのが大変です。そのかわりうまくいけば映えますが。 **メーカー紹介 ・タミヤ スケールは1/24。パーツ同士がキチッと合うので初心者にお勧め。1/20のF1もありますが、ここ数年は昔のマシンのバリエーション替え以外で、最新マシンの新製品がありません。 ・フジミ スケールは1/24。たくさんの種類の車プラモを出しています。同じ車種のバリエーション違いとかも多いです。作りやすさは車種によってバラツキがあります。マツダRX-8やホンダNSXなどはとんでもないプラモです。これらはパーツが合わないので苦労します。よっぽど上級者でないと組み上がりません。逆にシルビアなどの良プラモもあります。 ・アオシマ(乗用車系) スケールは1/24。ワゴン車やVIPカーなどのちょっと毛色の違う車のプラモを出してます。 出来としてはまあ普通の作りやすさです。 ・アオシマ(商用車系) スケールは1/32。トラックはノーマルなトラックと飾りの付いたデコトラがあります。バスはまだ数が少なく、路線バスと高速バスが1種類ずつ。 **レビュー ・日産フェアレディZ(タミヤ 1/24) パーツ数も少なめで、ライトなどの塗装無しでも組み立てられるようになってるので初心者にはお勧めです。 ・RX-8(フジミ 1/24) 初心者は手を出すべきではありません。パーツの合いがガレージキット並みに酷いです。バンパーは「なんでここで分割してるの?」と思わせる部分で分割されていますし、パーツがよじれて接着できません。 ・NSX(フジミ 1/24) こちらも酷いプラモでした。窓ガラスなど使い物になりません。ライトレンズなど左右で形が違う始末です。 ・NSX(タミヤ 1/24) エンジンまで再現されてるプラモ。パーツ数は多めですが、組み立てやすいです。ただ、エンジンや室内の塗装が必須だったと思います。そこらへんは筆塗りでもかまわないと思います。 ・路線バス・高速バス(アオシマ 1/32) 最初から車体の塗装がされているので塗装のできない人にもオススメです。でっかいですが比較的組み立てやすいです。細かい部分を筆塗りしてやると映えますよ。 *ミリタリー(戦車等地上兵器) 一度は作った事がある人も多いであろうジャンル。塗装は一切されていないのが普通なので作ろうと思ったら塗装が必須。最近は金属部品などを盛り込んでプラでは再現不可能なディティールを再現するのが流行り。考証にこだわるも良し、イメージを優先するもよし。微妙に市場全体が値上り気味なのがネック。 **メーカー紹介 ・タミヤ スケールは1/35と1/48、1/16。基本的に全国どこでもラインナップが入手できる事と、異常なまでの部品の合いの良さが強み。全体的に高品質で、当り外れも少ない。まずミリタリー初めてみようと思ったらこのメーカー。ただし、組み易さの為にはディテールをオミットする癖あり。 1/48では、シャーシがダイキャスト部品になっているので、瞬着を使わなければいけない点に注意。 最近凄い勢いで値上り中。欲しいキットは安いうちに買っとく事推奨。 ・ドラゴン スケールは1/35、1/72、1/144。最近強い中国のメーカー。安定供給はされないので模型店で気になるキットを見つけたら即買が基本。金属部品やらなんやらのオマケを大量に付けてくる事もある素敵メーカー。ただ良く見ると実車と違う事も多い。文句無しに今最も勢いのあるメーカー。割と合いは良い方ではあるけれども、タミヤ程を期待してはいけない。傑作の直後に駄目なキットを放り込んで来る事もあるあたりが悩ましい。あまり大型量販店では見かけない印象。でも"模型店"には大抵置いてある筈。 組み立て説明書に間違いがあることが良くあるらしい。キットの出来は良くなっても、塗料の色名が「フヤ消レブラツワ」とか書いてあるのは昔から変わってない。もう、わざとやってるとしか思えない。 ・トランペッター 1/35と1/72更に1/16も出してる中国のメーカー。ドラゴンと比べると供給は安定しているが、やっぱり一期一会だと思っていた方が良い。ラインナップは変な車両が多め。最近製品のクオリティが上って来た。最近は大型量販店にも置いてある事がある。ミリタリーに限らないが箱が丈夫なので積むときは下の方に置くと良い。 ・トライスター スケールは1/35。新興の中国メーカー。他のメーカーと比べて、金属部品に頼らずにディティールを再現しようとする。そのぶん分割は厳しめ。向こうが透けて見える程薄い部品なんかも。かなり考証にはコダワリがあるっぽい。 初期の製品は部品の合いがキツイ物もあったが、最近は改善気味。リリース予定も送れ気味。結構量販店とかで探すのはキツイかも…。 ・ファインモールド 1/35のみ。日本軍車両の再現に並々ならぬ情熱を燃やす、日本のメーカー。 行き届いたリサーチが売り。古いタミヤの如く、同梱の解説が詳細で素晴しい。 ・AFVクラブ 1/35のみ。台湾のメーカー。以前は米軍の戦後の車両(台湾に実物がある)が中心だったが、最近は第二次大戦時のドイツ物やイギリス戦車なども出している。他メーカーと比較して大砲物を多く発売している。 ディテールはかなり精密で、金属製砲身やエッチングパーツも使われている。傾向としてディティールの再現のために組み易さを犠牲にする。小さなパーツに大きなランナー、それがAFVクラブクオリティ。 箱がフニャフニャなので、積む時は上に置く方がよい。 ・その他 **オススメキット 原則として、「良いキットを無難に組みたい」人や「とりあえず一つ完成させてみたい」人は、タミヤの近作を作るがよろし。時に「吸い付くような」、とも形容される部品の合いは他のメーカーでは味わえない。具体的には以下のリスト参照 ・フランス戦車 B1 bis(No.35282) タミヤらしいキット。値段が高い事以外は素晴しい。初心者が泣きを見る事の多いキャタピラも、パチパチ嵌めていくだけで完成。 ・ドイツ・Ⅱ号戦車F/G型(No.35009) ・ドイツ重戦車・キングタイガー"ヘンシェル砲塔"(No.35164) ・ドイツ重戦車・キングタイガー"ポルシェ砲塔"(No.35169) ・ドイツ戦車・パンサーG(後期型)(No.35176) ・ドイツ・38cm突撃臼砲ストームタイガー(No.35177) ・ドイツ・Ⅳ号戦車J型(No.35181) ・ドイツ重戦車・タイガーI初期生産型(No.35216) ・ドイツ重戦車・タイガーI極初期生産型"アフリカ仕様"(No.35227) ・ドイツ重戦車・キングタイガー"アルデンヌ戦線"(No.35252) 他のメーカーは、出来の精密さや雰囲気、正確性ではタミヤの製品を上回っている事も多い。そのかわり、部品の合いなどは一歩から二歩、物によってはさらに劣っている事もあるので注意。プラの部品とはまったく異なる、金属部品を扱う事になる事も多い。ただし、自分の好きな車両でないとモチベーションがあがらない、というのなら手を出してみるのもヨシ。困難を乗り越えて完成した時はきっと報われる筈。世の中にはあえてダメキットを弄り倒して、新キットより素晴しい完成品を作る人達もいるのだから、やってやれない事はない。 上に名前を出したドラゴン、トランペッターなどは、物にもよるが近作はメチャクチャ組辛いという事はないのでオススメ。 *船 *飛行機(軍用機) 一口に軍用機模型と言ってもレシプロ機とジェット機の二つに分けられる。スケールは1/48,1/72が中心で、ビックスケールとして1/32,少数だが1/24、ミニスケールとして1/144でキットがリリースされている。 塗装必須+デカール沢山なので、慣れるまで大変かも。 作品を1ランクアップさせようと思ったら、エッチングやレジン、金属製のデティールアップパーツが豊富に発売されているが、そういったパーツは慣れが必要+基本ができてないと無意味なので初めのうちは考えないほうがいい。 **メーカー紹介 国産メーカーはハセガワ、タミヤが有名。他にフジミ、アオシマ、ファインモールド、…等々沢山のメーカーからキットがリリースされている。 海外メーカーはレベル/モノグラム、イタレリ、トランペッター、アカデミー辺りが有名かな?他、数えきれないメーカーからキットがリリースされている。 ・ハセガワ 「飛行機の長谷川」の名を冠されたメーカーで、その名に恥じない品質とラインアップ。 繊細なモールドと国産キットらしい合いの良さが特徴。昔のキットは繊細ゆえにモールドが消えかかってる物も多いので注意が必要。バリエーション展開のために分割も多いのも特徴で、合いが悪いキットだとかなり組みにくい。 古いキットでもある程度作りやすいので、どのキットを買っても良いと思うが、新しいキットを買った方がやっぱり良いだろう。 欠点としては、デカール変えが非常に多いメーカーなので、新発売のキットでも中身はとんでもなく古い物が混じっている事があるので注意。 おおざっぱな見分け方としては、パネルラインが凸なのは古く、凹んでる筋彫りが新しいと言える。 ただし、凸はダメってことではなく、また凹んでるのでも古くて組み立てにくいものもある。 冷戦中に発売されたハセガワMiG29とMiG25は実機と違う箇所が多すぎる事で有名。 ・タミヤ 1/48傑作機シリーズと、タミヤ開発キットの1/72ウォーバードシリーズの作りやすさは異常。初めて作る時はタミヤの1/48傑作機シリーズがお勧め。 1/48スケールのキットはほぼ全てがタミヤが開発したキットなので、結構昔のキットでも作りやすい。 しかし、昨今の原油高を理由に値上げをしたので、古いキットは割高感が強くなってしまった。 1/72ウォーバードシリーズはほとんどがイタレリというイタリアの模型メーカーのキット。たいていのキットが「合い悪い・モールドだるい・実機と違う」と三拍子揃っているので注意。たまにSu-34やA-10、A-6、Mig-29等の突然変異(素晴らしいキット)が混じってる。非常に安価で、手に入れやすいのも特徴。 タミヤ開発キットもある。最近のレシプロ機はタミヤ開発だったと思う(多分)。こちらは素晴らしい出来。 2007年7月現在、スカイレイ、サンダージェット、X-1 以外のジェット機とヘリコプターはイタレリ製(X-1はタミヤ製じゃなく、どこかマイナーメーカーのもの)。コルセアやフォッケウルフFw190はイタレリ製とタミヤ製の両方ある。 ・ファインモールド 旧日本軍機とドイツ空軍のキットを精力的に開発。それなりに高品質(組みやすくは無い)+独自の工夫がみられ、面白い。デティールアップパーツも豊富に取り扱っているので、お世話になることは多い筈。 ・レベル/モノグラム ドイツのレベルとアメリカのモノグラムが合併したメーカー。キットは全体的に高品質。日本では手に入りにくい+高価。レベルの箱に入ったイタレリ製品もあるらしいので、注意が必要。日本ではハセガワが代理店をしている。 ・イタレリ イタリアの模型メーカー。新型機を精力的に開発してくれる有難いメーカー。でも品質は…?ラインナップもそれなりに豊富。多少手を入れてやればかっこよくなる。日本ではタミヤが代理店をしている。 *飛行機(旅客機) **メーカー紹介 国産メーカーだとハセガワ、童友社が有名です。1/200や1/144が中心ですが、1/100という大きめのものもあります。ただ、ハセガワは旅客機はもうやらないような傾向のようで。 ・ハセガワ 1/200が中心です。数ある旅客機プラモの中では組みやすい方だと思います。 ・童友社 1/200や1/144など。ハセガワとはまた違った仕上げになってます。 ・レベル 日本でも比較的手に入りやすい海外物です。ヨーロッパ系なのでエアバス機が多めでしょうか。新製品も定期的に出てるようで、エアバスA380なんてプラモも存在します。 **レビュー ・YS-11(ハセガワ1/144) 数ある旅客機プラモの中でも良く出来た方だと思います。割と組み立てやすい上、手頃な大きさなのでデカールも貼りやすいと思います。ただ、手に入りにくいのが欠点。側面窓ガラスは平面にデカールを貼るタイプ。前面窓ガラスは透明パーツ付き。 ・YS-11(童友社1/144) こちらも組み立てやすいプラモです。デカールは強くて貼りやすいです。ただ、窓ガラス部分が凹モールドされており、デカールを貼る邪魔になるのが欠点です。デカールが浮くので埋めてしまった方が良いでしょう。 ・B777(童友社1/144) でかいですw 全長45センチくらいあります。ストレートに組み立てるなら組みやすいと思います。やはり窓ガラスが凹モールドですのでデカールを貼る邪魔になります。 ・B737(レベル1/144) パーツがキチッと合うのでとても組み立てやすいです。 側面窓ガラスは開口していますので、そのまま組み立てると穴が開いてる状態に。窓表現デカールを貼ると薄皮一枚の状態に。開口窓ガラスについては木工ボンドを充填するという技があるそうです。 これだけ旅客機プラモを挙げてみましたが、実は旅客機プラモは合いの悪い物が多いんです。モノグラムというメーカーのエアバスA320を組み立てましたが、もうひどい出来でした。旅客機のプラモを買う前に専門のスレなどで作りやすさや出来などを聞いておくと良いかもしれません。 また、旅客機は店頭にあまり在庫がありません。扱ってない店も多いですから。通販で買った方が好きな機種や航空会社が探せるかと思います。
*車 タミヤ、アオシマ、フジミのプラモが有名。ボディーは色の付いたプラスチックであることが多いが、室内は黒などで塗ってやると落ち着いた感じになります。 ラリーカーやレースカーはデカールを貼るのが大変です。そのかわりうまくいけば映えますが。 **メーカー紹介 ・タミヤ スケールは1/24。パーツ同士がキチッと合うので初心者にお勧め。1/20のF1もありますが、ここ数年は昔のマシンのバリエーション替え以外で、最新マシンの新製品がありません。 ・フジミ スケールは1/24。たくさんの種類の車プラモを出しています。同じ車種のバリエーション違いとかも多いです。作りやすさは車種によってバラツキがあります。マツダRX-8やホンダNSXなどはとんでもないプラモです。これらはパーツが合わないので苦労します。よっぽど上級者でないと組み上がりません。逆にシルビアなどの良プラモもあります。 ・アオシマ(乗用車系) スケールは1/24。ワゴン車やVIPカーなどのちょっと毛色の違う車のプラモを出してます。 出来としてはまあ普通の作りやすさです。 ・アオシマ(商用車系) スケールは1/32。トラックはノーマルなトラックと飾りの付いたデコトラがあります。バスはまだ数が少なく、路線バスと高速バスが1種類ずつ。 **レビュー ・日産フェアレディZ(タミヤ 1/24) パーツ数も少なめで、ライトなどの塗装無しでも組み立てられるようになってるので初心者にはお勧めです。 ・RX-8(フジミ 1/24) 初心者は手を出すべきではありません。パーツの合いがガレージキット並みに酷いです。バンパーは「なんでここで分割してるの?」と思わせる部分で分割されていますし、パーツがよじれて接着できません。 ・NSX(フジミ 1/24) こちらも酷いプラモでした。窓ガラスなど使い物になりません。ライトレンズなど左右で形が違う始末です。 ・NSX(タミヤ 1/24) エンジンまで再現されてるプラモ。パーツ数は多めですが、組み立てやすいです。ただ、エンジンや室内の塗装が必須だったと思います。そこらへんは筆塗りでもかまわないと思います。 ・路線バス・高速バス(アオシマ 1/32) 最初から車体の塗装がされているので塗装のできない人にもオススメです。でっかいですが比較的組み立てやすいです。細かい部分を筆塗りしてやると映えますよ。 *ミリタリー(戦車等地上兵器) 一度は作った事がある人も多いであろうジャンル。塗装は一切されていないのが普通なので作ろうと思ったら塗装が必須。最近は金属部品などを盛り込んでプラでは再現不可能なディティールを再現するのが流行り。考証にこだわるも良し、イメージを優先するもよし。微妙に市場全体が値上り気味なのがネック。 **メーカー紹介 ・タミヤ スケールは1/35と1/48、1/16。基本的に全国どこでもラインナップが入手できる事と、異常なまでの部品の合いの良さが強み。全体的に高品質で、当り外れも少ない。まずミリタリー初めてみようと思ったらこのメーカー。ただし、組み易さの為にはディテールをオミットする癖あり。 1/48では、シャーシがダイキャスト部品になっているので、瞬着を使わなければいけない点に注意。 最近凄い勢いで値上り中。欲しいキットは安いうちに買っとく事推奨。 ・ドラゴン スケールは1/35、1/72、1/144。最近強い中国のメーカー。安定供給はされないので模型店で気になるキットを見つけたら即買が基本。金属部品やらなんやらのオマケを大量に付けてくる事もある素敵メーカー。ただ良く見ると実車と違う事も多い。文句無しに今最も勢いのあるメーカー。割と合いは良い方ではあるけれども、タミヤ程を期待してはいけない。傑作の直後に駄目なキットを放り込んで来る事もあるあたりが悩ましい。あまり大型量販店では見かけない印象。でも"模型店"には大抵置いてある筈。 組み立て説明書に間違いがあることが多いらしい。キットの出来は良くなっても、塗料の色名が「フヤ消レブラツワ」とか書いてあるのは昔から変わってない。もう、わざとやってるとしか思えない。 ・トランペッター 1/35と1/72更に1/16も出してる中国のメーカー。ドラゴンと比べると供給は安定しているが、やっぱり一期一会だと思っていた方が良い。ラインナップは変な車両が多め。最近製品のクオリティが上って来た。最近は大型量販店にも置いてある事がある。ミリタリーに限らないが箱が丈夫なので積むときは下の方に置くと良い。 ・トライスター スケールは1/35。新興の中国メーカー。他のメーカーと比べて、金属部品に頼らずにディティールを再現しようとする。そのぶん分割は厳しめ。向こうが透けて見える程薄い部品なんかも。かなり考証にはコダワリがあるっぽい。 初期の製品は部品の合いがキツイ物もあったが、最近は改善気味。リリース予定も送れ気味。結構量販店とかで探すのはキツイかも…。 ・ファインモールド 1/35のみ。日本軍車両の再現に並々ならぬ情熱を燃やす、日本のメーカー。 行き届いたリサーチが売り。古いタミヤの如く、同梱の解説が詳細で素晴しい。 ・AFVクラブ 1/35のみ。台湾のメーカー。以前は米軍の戦後の車両(台湾に実物がある)が中心だったが、最近は第二次大戦時のドイツ物やイギリス戦車なども出している。他メーカーと比較して大砲物を多く発売している。 ディテールはかなり精密で、金属製砲身やエッチングパーツも使われている。傾向としてディティールの再現のために組み易さを犠牲にする。小さなパーツに大きなランナー、それがAFVクラブクオリティ。 箱がフニャフニャなので、積む時は上に置く方がよい。 ・その他 **オススメキット 原則として、「良いキットを無難に組みたい」人や「とりあえず一つ完成させてみたい」人は、タミヤの近作を作るがよろし。時に「吸い付くような」、とも形容される部品の合いは他のメーカーでは味わえない。具体的には以下のリスト参照 ・ヘッツァー中期生産型(No.35285) 素晴しい。ただその一言。値段も↓のB1bisと比べても安いし、何よりファンが多いと思われるドイツ物。最早パズルとも呼べそうな部品の合いの良さ、組み立てやすいキャタピラ、色々ある塗装バリエーションと頭から尻尾までアンコの積まった鯛焼きのような好キット。正直このキットが組めないようなら他のメーカーの物はまず無理。 ・フランス戦車 B1 bis(No.35282) タミヤらしいキット。値段が高い事以外は素晴しい。初心者が泣きを見る事の多いキャタピラも、パチパチ嵌めていくだけで完成。 ・ドイツ・Ⅱ号戦車F/G型(No.35009) ・ドイツ重戦車・キングタイガー"ヘンシェル砲塔"(No.35164) ・ドイツ重戦車・キングタイガー"ポルシェ砲塔"(No.35169) ・ドイツ戦車・パンサーG(後期型)(No.35176) ・ドイツ・38cm突撃臼砲ストームタイガー(No.35177) ・ドイツ・Ⅳ号戦車J型(No.35181) ・ドイツ重戦車・タイガーI初期生産型(No.35216) ・ドイツ重戦車・タイガーI極初期生産型"アフリカ仕様"(No.35227) ・ドイツ重戦車・キングタイガー"アルデンヌ戦線"(No.35252) 他のメーカーは、出来の精密さや雰囲気、正確性ではタミヤの製品を上回っている事も多い。そのかわり、部品の合いなどは一歩から二歩、物によってはさらに劣っている事もあるので注意。プラの部品とはまったく異なる、金属部品を扱う事になる事も多い。ただし、自分の好きな車両でないとモチベーションがあがらない、というのなら手を出してみるのもヨシ。困難を乗り越えて完成した時はきっと報われる筈。世の中にはあえてダメキットを弄り倒して、新キットより素晴しい完成品を作る人達もいるのだから、やってやれない事はない。 上に名前を出したドラゴン、トランペッターなどは、物にもよるが近作はメチャクチャ組辛いという事はないのでオススメ。 *船 *飛行機(軍用機) 一口に軍用機模型と言ってもレシプロ機とジェット機の二つに分けられる。スケールは1/48,1/72が中心で、ビックスケールとして1/32,少数だが1/24、ミニスケールとして1/144でキットがリリースされている。 塗装必須+デカール沢山なので、慣れるまで大変かも。 作品を1ランクアップさせようと思ったら、エッチングやレジン、金属製のデティールアップパーツが豊富に発売されているが、そういったパーツは慣れが必要+基本ができてないと無意味なので初めのうちは考えないほうがいい。 **メーカー紹介 国産メーカーはハセガワ、タミヤが有名。他にフジミ、アオシマ、ファインモールド、…等々沢山のメーカーからキットがリリースされている。 海外メーカーはレベル/モノグラム、イタレリ、トランペッター、アカデミー辺りが有名かな?他、数えきれないメーカーからキットがリリースされている。 ・ハセガワ 「飛行機の長谷川」の名を冠されたメーカーで、その名に恥じない品質とラインアップ。 繊細なモールドと国産キットらしい合いの良さが特徴。昔のキットは繊細ゆえにモールドが消えかかってる物も多いので注意が必要。バリエーション展開のために分割も多いのも特徴で、合いが悪いキットだとかなり組みにくい。 古いキットでもある程度作りやすいので、どのキットを買っても良いと思うが、新しいキットを買った方がやっぱり良いだろう。 欠点としては、デカール変えが非常に多いメーカーなので、新発売のキットでも中身はとんでもなく古い物が混じっている事があるので注意。 おおざっぱな見分け方としては、パネルラインが凸なのは古く、凹んでる筋彫りが新しいと言える。 ただし、凸はダメってことではなく、また凹んでるのでも古くて組み立てにくいものもある。 冷戦中に発売されたハセガワMiG29とMiG25は実機と違う箇所が多すぎる事で有名。 ・タミヤ 1/48傑作機シリーズと、タミヤ開発キットの1/72ウォーバードシリーズの作りやすさは異常。初めて作る時はタミヤの1/48傑作機シリーズがお勧め。 1/48スケールのキットはほぼ全てがタミヤが開発したキットなので、結構昔のキットでも作りやすい。 しかし、昨今の原油高を理由に値上げをしたので、古いキットは割高感が強くなってしまった。 1/72ウォーバードシリーズはほとんどがイタレリというイタリアの模型メーカーのキット。たいていのキットが「合い悪い・モールドだるい・実機と違う」と三拍子揃っているので注意。たまにSu-34やA-10、A-6、Mig-29等の突然変異(素晴らしいキット)が混じってる。非常に安価で、手に入れやすいのも特徴。 タミヤ開発キットもある。最近のレシプロ機はタミヤ開発だったと思う(多分)。こちらは素晴らしい出来。 2007年7月現在、スカイレイ、サンダージェット、X-1 以外のジェット機とヘリコプターはイタレリ製(X-1はタミヤ製じゃなく、どこかマイナーメーカーのもの)。コルセアやフォッケウルフFw190はイタレリ製とタミヤ製の両方ある。 ・ファインモールド 旧日本軍機とドイツ空軍のキットを精力的に開発。それなりに高品質(組みやすくは無い)+独自の工夫がみられ、面白い。デティールアップパーツも豊富に取り扱っているので、お世話になることは多い筈。 ・レベル/モノグラム ドイツのレベルとアメリカのモノグラムが合併したメーカー。キットは全体的に高品質。日本では手に入りにくい+高価。レベルの箱に入ったイタレリ製品もあるらしいので、注意が必要。日本ではハセガワが代理店をしている。 ・イタレリ イタリアの模型メーカー。新型機を精力的に開発してくれる有難いメーカー。でも品質は…?ラインナップもそれなりに豊富。多少手を入れてやればかっこよくなる。日本ではタミヤが代理店をしている。 *飛行機(旅客機) **メーカー紹介 国産メーカーだとハセガワ、童友社が有名です。1/200や1/144が中心ですが、1/100という大きめのものもあります。ただ、ハセガワは旅客機はもうやらないような傾向のようで。 ・ハセガワ 1/200が中心です。数ある旅客機プラモの中では組みやすい方だと思います。 ・童友社 1/200や1/144など。ハセガワとはまた違った仕上げになってます。 ・レベル 日本でも比較的手に入りやすい海外物です。ヨーロッパ系なのでエアバス機が多めでしょうか。新製品も定期的に出てるようで、エアバスA380なんてプラモも存在します。 **レビュー ・YS-11(ハセガワ1/144) 数ある旅客機プラモの中でも良く出来た方だと思います。割と組み立てやすい上、手頃な大きさなのでデカールも貼りやすいと思います。ただ、手に入りにくいのが欠点。側面窓ガラスは平面にデカールを貼るタイプ。前面窓ガラスは透明パーツ付き。 ・YS-11(童友社1/144) こちらも組み立てやすいプラモです。デカールは強くて貼りやすいです。ただ、窓ガラス部分が凹モールドされており、デカールを貼る邪魔になるのが欠点です。デカールが浮くので埋めてしまった方が良いでしょう。 ・B777(童友社1/144) でかいですw 全長45センチくらいあります。ストレートに組み立てるなら組みやすいと思います。やはり窓ガラスが凹モールドですのでデカールを貼る邪魔になります。 ・B737(レベル1/144) パーツがキチッと合うのでとても組み立てやすいです。 側面窓ガラスは開口していますので、そのまま組み立てると穴が開いてる状態に。窓表現デカールを貼ると薄皮一枚の状態に。開口窓ガラスについては木工ボンドを充填するという技があるそうです。 これだけ旅客機プラモを挙げてみましたが、実は旅客機プラモは合いの悪い物が多いんです。モノグラムというメーカーのエアバスA320を組み立てましたが、もうひどい出来でした。旅客機のプラモを買う前に専門のスレなどで作りやすさや出来などを聞いておくと良いかもしれません。 また、旅客機は店頭にあまり在庫がありません。扱ってない店も多いですから。通販で買った方が好きな機種や航空会社が探せるかと思います。

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