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「私とした事が……ぬかったわね……」

ぜぃぜぃと肩で息をしながら、おじょうさまのイリアスはギリリと爪を噛んだ。
周囲を取り囲む鬱蒼とした木々は、どこまでも冷たく広がっている。
葉と葉の隙間からカーテンのように差し込んだ光は、もうとっくに見えなくなった。
時間が過ぎるほどに、少女たちを包み込む闇は一層強まっていく。

胸の奥に湧き上がる、無力感。
イリアスは堪らず声を上げた。

「なんで麓に辿りつけないのよーッ!!!」

数時間ほど前。森に入った結果、出られなくなった。
思えばこれまでの彼女の人生のうち、まともに登山をした経験が無い。

「ドサイドン、とにかく真っ直ぐ進むのよ!
 そうすればこんな森、いつか絶対に突っ切れるハズなんだから!!」

ドサイドンの肩の上に乗り、枝をかき分けながらひたすら進む。
まさか同じ所をグルグル回っている……なんてベタな状況に陥ってる事に少女が気付くのはいつだろうか。


 ◆


「なんくるないさー!!」

そう意気込んでいたポケモンブリーダーのガナハだった。
しかしその意志はすぐに折られてしまう結果となった。



街には少女の悲鳴が響き渡った。
他でもないガナハ自身が発したものだった

「お、女の人が……な、内臓……ひっ……!」

最寄りの街で目にしたのは、コロシアイの凄惨な現実。
アスファルトに横たわるメイドの女性、その背中から飛び出したピンク色のぐちゃぐちゃとした中身。

ここで声を上げれば身を危険に晒すとはわかっていた。
しかし、決して強くない少女は恐怖を抑えられなかった。
そしてすぐさま口を押さえて声を止め、その場から走って逃げた。
路地裏のゴミ箱の裏に隠れ、ウインディに抱き着いて泣いた。

「助けてウイン太、自分、もう、イヤだ、怖い……」

ガナハの脳内には、あの惨状がくっきりと焼き付いている。
自分もきっとああなるのかと考えると、気がおかしくなりそうだった。


大通りの方から2つの足音が聞こえてきた。
すぐさまウインディをボールに戻し、ゴミ箱の影でぎゅっと身を縮めた。

「待ちやがれガキ! ちょこまかと逃げんじゃねェ!」

ドスの利いた男の怒号。
強力な攻撃で壁が壊される音、多量の水がザバっと地面を叩く音。
コロシアイが行われている真っ最中だった。
この男が、この街で人を殺してまわっているんだと確信した。

男たちが去った後に、ガクガクと震える足で無理やり立ち上がった。
早く街から逃げなくては、自分も殺されてしまう。

路地裏から顔を出すと、すぐ横にスポーツウェアの男が居た。

「ひえぇっ!」

咄嗟に逃げようとして、段差につまずいて転んだ。

「こ、殺さないでください!!」
「待ってくれ、僕にそのつもりはない。
 さっきのロケット団の男を尾行していただけだ」
「……ホント?」

彼はトライアスリートのショオと言った。
体格は大きいが、彼の落ち着いた佇まいによってガナハはパニックを起こさずに済んだ。

「ピカチュウのきぐるみを来た女の子を追いかけ回しているようだ。
 あれを見逃すのは良くないとは思ったが……」
「えっと……その人達は、あっちの方に行ったぞ!」
「いや、まずは君の方が心配だ。立てるか?」
「う、うん。一応……」

そうは言うものの、ガナハの足にはアザが出来ていた。
転んだ時、地面に打ち付けたようだ。

「驚かせてすまない」
「だ、大丈夫だ! このくらい」
「一旦どこかマトモな場所に腰を落ち着けよう。
 ケガの様子を見るべきだし、今後の事も話した方がいい」

追いかけられている子の事はいいのかな……とガナハが尋ねる。
仕方ない、と一言ショオは答えた。
正面から暴漢に立ち向かうほどの危険は冒せない。
自分一人で救える人間の数は限られているんだ、と。

暴漢に追われる少女を放置するのは心残りだったが、ガナハはその意見を受け入れた。
ガナハとは違って、ショオはとてもリアリストだ。冷淡に感じるほどに。
でも、それはガナハにとっては頼もしいものに感じた。
さっきのような恐ろしい事態になっても、適切に対処をしてくれるような気がした。



そして二人はその場を後にした。


 ◆


オカルトマニアと呼ばれた少女セーキは、村と思わしき場所へと降り立った。
立ち並ぶ家々は、長年の経過で背の高い木に覆われており、上空からではなかなかわかりづらい。
だが、元々の育ちが小さな村だった事もあるのだろう。
何かピンと来るものを感じ、こうして辿り着いたのだった。

ボロボロの寂れた木造の建物が大半を占める中、頑強な造りをしたポケモンセンターを見つけた。
【ポケモンセンター ヒカワタウン】
このような見知らぬ空間において、ポケモンセンターという見覚えのある施設に安堵を覚えた。
建物の中でイスに腰掛けて、レップウと共にじっと過ごした。

傷付いたゼロは、ポケモンコンバータで回復させた。
センター内の回復の機械を使わなかったのは、この施設自体を利用した事が無かったため、知らなかったのだった。


ゆったりとした時間が流れていた。
数時間もの間、誰もこのポケモンセンターを訪れなかったからだ。


セーキは二匹の鳥ポケモンたちと親睦を深めていた。
じゃれあったり、一緒に走り回ったりして遊んだ。
お腹が空いたら、バッグに入っていた簡素な食事を取った。

そうこうしているうちに、空が暗くなってきた。
セーキはポケモンセンターの明かりを消した。
外から目立ってしまうと、また襲われるかもしれない。
そして薄暗いと、不安がこみ上げてきた。

「ねぇ…、もっと近くに来て…、ゼロ…レップウ……」

ぎゅっと二匹を抱きしめた。
温かな体温に包み込まれる事で、セーキは恐怖を堪えていた。


 ◆


灯台が建設された西の岬は、周囲よりも少しだけ標高が高い。
てっぺんに登れば、山の向こうまでは見えないものの、麓の街は一望出来る。
パラソルおねえさん――傘は無いのだけれど――のトラウムは、ぼうっと街を見下ろして時間を過ごした。

時折尋常じゃ無いほどの轟音が響き、そのたびに街の一部が壊れていく。
サカモトの言葉に踊らされる人々があそこには居るのだろう。
ただただ、他人事のように冷めた心で、そう思いながら眺めていた。



戦いに身を投じる人々のことを、初めこそ自分と違う生き物のように錯覚していた。
しかし、少し考えて自分も似たようなものなんだろうな、と気がついた。

どのくらい前だったかな。……まぁ、いいや。
私が愛したあの人が、私の隣から居なくなった後。
それからずっと、今まで、思い出の傘を握りしめてきた。

当然、そのことについて声を掛ける人は何人も居た。変だと指摘する者も居た。
周りにどんなに不思議に思われても、私は傘をずっと握りしめていた。

こうしていればあの人はきっと、私の事を思い出してくれるかもしれない。
もう一度、あのひとの優しい言葉を聞けるかもしれない。
傘がある限り、私には最後の希望が残っている。


愛の言葉。
私も、他の参加者と同じ、言葉に踊らされている。
……でも私は構わない。だって、希望が無ければ生きる意味なんて無いのだから。




空の端に黒い雲が見えた。

「雨が降るわ」

トラウムはそう呟いて、一階へと降りた。
一階には、壁にもたれかかって眠るように死んでいるリヒトがいる。
扉をくぐり、夕焼けに包まれた砂利道を、長靴で踏みしめた。
早く傘を探しにいかなくちゃ。




ミニスカートのミイ♪♪♪
「くっ少女を追いかけていたら、クロバットに乗って海の上に来てしまったぜ」
すると目の前に黒い影がいっぱい見えた
「シュサイシャホウソウ! シュサイシャホウソウ!」
「そうかもう6時間経ったのか」
ペラップの群れが口々に喋りながら会場の方へ飛んでいった。
しかし、そのうち一匹だけがミイ♪♪♪の側で止まる。
「ホウソウヲキキタクバコウゲキスルナ」
「くっ黙って見てるしかないようだ」
ペラップはそれぞれの参加者のもとへ一羽づつ送られた。
戦いは続く・・・



【B-3/森の中/一日目/夕方】

【お嬢様のイリアス 生存確認】
[ステータス]:健康
[バッグ]:基本支給品一式、ランダム支給品×3
[行動方針]:家に帰るために戦う
1:一人で戦う。信じられるのはポケモンだけ
2:他の人(特に大人)は信用しない
3:何とかして森から脱出する

▽手持ちポケモン
◆【ドサイドン/Lv50】
とくせい:ハードロック
能力値:攻撃、HP振り
《もっているわざ》
ストーンエッジ
アームハンマー
つのドリル
????
※HPがレッドゾーンまで減っています

◆【スターミー/Lv50】
とくせい:???
もちもの:???
能力値:特攻、素早さ振り
《もっているわざ》
10万ボルト
????
????
????


【B-4/はいきょのまちその1/一日目/夕方】

【ポケモンブリーダーのガナハ 生存確認】
[ステータス]:良好、足にケガ
[バッグ]:基本支給品一式、ランダム支給品×3
[行動方針]対主催
1:ウイン太とエル美の為に、この殺し合いに反抗する(けれど死ぬのが怖い)
※ロケット団のしたっぱのタスクの声を聞きました、彼を危険人物だと認識しました

◆【ウインディ/Lv50】
とくせい:???
もちもの:???
能力値:???
《もっているわざ》
????
※♂です

◆【エルフーン/Lv50】
とくせい:???
もちもの:???
能力値:???
《もっているわざ》
????
※♀です

【トライアスリートのショオ 生存確認】
[ステータス]:良好
[バッグ]:基本支給品一式、ランダム支給品×1
[行動方針]:奔る。その邪魔をする者は蹴飛ばして通る。(要するに対主催)
1:今はただ走る。
2:ガナハとの情報交換が出来る場所を探す
3:ロケット団のしたっぱのタスクを警戒

▽手持ちポケモン
◆【ダグトリオ/Lv50】
とくせい:ありじごく
もちもの:きあいのハチマキ
能力値:攻撃と素早さに極振り、性格ようき
《もっているわざ》
あなをほる
いわなだれ
ふいうち
ステルスロック

◆【シャワーズ/Lv50】
とくせい:ちょすい
もちもの:オボンのみ
能力値:防御と特攻に極振り、性格ひかえめ
《もっているわざ》
ねっとう
れいとうビーム
あくび
とける


【C-4/はいきょのむら/一日目/夕方】

【オカルトマニアのセーキ 生存確認】
[ステータス]:怯え
[バッグ]:基本支給品一式、ランダム支給品×2
[行動方針]帰りたい
1:怖い、戦いたくない。一人になりたい
2:この場から逃げる

◆【ムクホーク/Lv50】
とくせい:威嚇
もちもの:???
能力値:攻撃、素早さ振り
《もっているわざ》
ブレイブバード
インファイト
いのちがけ
???
※セーキにはゼロと呼ばれてます
※体力残り10%

◆【ファイアロー/Lv50】
とくせい:はやてのつばさ
もちもの:
能力値:攻撃、素早さ振り
《もっているわざ》
ブレイブバード
追い風
さきどり
????
※セーキにはレップウと呼ばれています
※支給品の一つはラムの実でした



【B-1/西の灯台/一日目/夕方】

【パラソルおねえさんのトラウム 生存確認】
[ステータス]:健康、深い悲しみ
[バッグ]:基本支給品一式、ランダム支給品×3
[行動方針]傘を取り戻す(一応帰還)
1:言葉を掛けるものを呪う
2:傘を探しに行く

◆【ジュペッタ/Lv50】
とくせい:???
もちもの:???
能力値:???
《もっているわざ》
のろい
????
????
????

◆【???/Lv50】
とくせい:???
もちもの:???
能力値:???
《もっているわざ》
????

【C-7/海上/一日目/夕方】

【ミニスカートのミイ♪♪♪ 生存確認】
[ステータス]:良好、謎テンション
[バッグ]:基本支給品一式、レッドカード
[行動方針]:殺人の意思あり
1:自らの生還をかけて容赦なく戦うぜ……!
2:あの少女(セーキ)は必ず殺すぜ……!
3:放送を聞いたら島に戻るぜ……!

▽手持ちポケモン
◆【リザードン/Lv50】
とくせい:もうか
もちもの:ひのたまプレート
能力値:HP、こうげき特化
《もっているわざ》
きあいパンチ
ブラストバーン
りゅうのはどう
ほのおのパンチ
※残り体力50%です

◆【クロバット/Lv50】
とくせい:すりぬけ
もちもの:パワーリスト
能力値:HP、こうげき特化
《もっているわざ》
はかいこうせん
シャドーボール
さいみんじゅつ
そらをとぶ

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最終更新:2015年10月02日 12:43