73: 名前:杏☆01/22(土) 11:02:19
朝学校へ行く
会いたくないけど、絶対部活で会う。
あたし、立ちなれない。
「おはよ」
挨拶してきたのは
龍だった。
「お、おはよ」
顔が見れない。
見たら泣き崩れる、
「あのさ、昨日の奴マジだから」
神様、
あたしどう受け止めればいいですか?
77: 名前:杏 (szTPm0rob2)☆01/24(月) 16:46:27
「ねえ、あたしをからかって何が面白い?」
一発勝負…これでからかってたら、あたしはこいつの前から
すぐにでも消える。
「……」
龍は口を開かない。
「やっぱり、からかってたんだ。 やっぱそうだよね」
涙が出そうなのを堪えて意地を張り続けた。
「からかってるってなら、もうあたしに話しかけてこないで。」
あたしは、自分勝手だ。
龍に何にも言わせてない
1人で決めちゃって、そうだと思い込んで…。
最悪だ。
あたしは、龍に背を向け歩き出したのだった。
79: 名前:杏☆01/27(木) 17:21:21
「放課後、体育館裏で待ってるから」
そう言われて……。
ってか、あいつってあたしを好きだった?
そんなわけないし。
でも…
『じゃ、誰がすきなの?』
『6年の、佐藤彩花』
って未夢ちゃんが振られたとき言ってたような…。
まぁ断るのに浮かんだのがあたしだったんだろう、
あいつがあたしを好きなんて、ありえない。ありえない。
放課後何があるって言うのよ……。
授業が始まって
先生の話も、休み時間で友達が話しかけても
耳にはまったく入ってこない。
龍の言葉で、混乱してる。
部活がない今日…ホント、あたしに別れを告げるんでしょ?
振るんでしょ?
あの返事をしてなかったから…。
80: 名前:杏 (gFHc.5evuE)☆01/28(金) 18:03:00
―タッタッタッ
歩きが早まる、
でも龍が待ってる場所に早く行きたいわけではない。
―トントントン
あたしは早く着き
待っていた。
そうするとトントンっと靴の音がした。
「はぁ〜」
近づくに吊れ、ため息しかでてこない。
やだな……諦めたはずが……。
まじ、こんな自分「ウザイ」
83: 名前:(gFHc.5evuE)☆01/29(土) 23:54:42
「よっ!」
「なんで…」
そこにいたのは、龍じゃない。
太一だった。
「よっ!じゃなくてさ!」
「……あ? なにが??」
太一なんでいるの?
龍がいるんじゃないの…?
「…?!!」
「お前等何してるんだよ」
最悪な現場に最悪な状態できたのは、さっき待っていた龍だった。
「ん? 告ってんの」
「?!!!!」
な、なな、何言って!
「おめ、ふざけんじゃねーぞ、梓いんじゃねーのかよ!」
龍が太一の胸倉を掴み癌つけた
「ははっ」
太一がいきなり笑った。
今の状態を切り裂くような笑顔で。
「んなわけねーだろ…俺にはあいつしかみえないし」
「はいはい、梓だろ? お前馬鹿かっつーの」
「……」
あたしは呆然とするしかない。
今、喧嘩してたのに、いきなり2人とも仲直りしたみたいに、笑顔だし。
「じゃ、がんば」
「えぇぇ?! な、な、な何が?!!」
太一があたしにそういい残して、
ついに2人っきりになった。
84: 名前:杏☆01/30(日) 08:53:50
―ヒューゥー...
―シーン...
風があたしたちの髪を揺らせてた
そのあとも沈黙が続いた。
「あのさ」
「えっ?!」
急に話しかけられびっくりするしかない。
「あれさ、まじなんだけど」
「……ウソ……」
「えっ?」
「嘘つかないでよ! どんだけあたしを苦しめれば気が済むの?、あたしずっと本気だったのに……」
その場に座って泣きじゃくった。
からかわれるのは、もうゴメンだよ。
あたしは、惨めな人間だ…最悪な人間だ。
龍は何も悪くないはずなのに、ただ単に八つ当たりしてるんだ。
「………じゃねーよ」
「……何言ってんの」
「嘘じゃねぇって! いい加減分かれよ!」
「分かるわけないじゃん、どうせそれも嘘でしょ?」
嘘だ、龍があたしを好きなんて【あ・り・え・な・い】
86: 名前:杏☆01/30(日) 09:00:10
「そんなんじゃなかったら、俺が6年の教室行くわけねーじゃん」
「梓に会いに来てたんじゃん!!」
「分かれよ……俺だって好きだったんだから」
「やめてよ! 嘘つかないでよ……!」
あたしをもう相手しないでイイから…。
もう諦めるから、好きだったなんてうそ言わないでよ。
「分かれよ」
「……ねぇ、龍あたしは龍の何?」
一か八かの質問。
嘘じゃなかったら、「好きな人」って言うはずだ。
「お前は……俺の………」
87: 名前:杏☆01/30(日) 19:28:48
「なんだと思う?」
「はっ?」
質問したはずが質問されちゃったよ。
なんなんじゃこいつ〜!!
イライラすんじゃぁぁ!!
「ウザイ存在!」
「全然違う」
「じゃ、邪魔な存在」
「もっと違う」
「だったらなんなのよ!」
「ん―…大切な存在?」
うっわ、男子からのこの言葉、
嬉しいのかそうでないのやら…。
どう受け止めれば.
88: 名前:杏☆01/30(日) 19:54:37
「大切な存在って…どういうこと」
「……つまり、好きな人ってこと」
やばい…。
「誰が?」
「お前が」
泣きそう…悲しみの涙じゃない。
嬉しさの涙だ……。
「嘘ついたら…殺すよ?」
「嘘じゃねーから…お前に嘘言ってどうすんだよ」
あたしにそう笑いかけた、龍。
これがもし夢じゃないよね。
「龍…」
「ン?」
「好きだよ……」
90: 名前:杏☆01/30(日) 19:58:43
……。
夢じゃないよね。
夢だったら、最悪。
「これ現実?」
「現実に決まってんだろ。分かれよ!」
「じゃ、まぢの質問するよ」
「ハッ?」
「あたし達付き合ったの?」
あたし達、本当に両思いなの?
付き合ってるの?
92: 名前:杏☆01/30(日) 20:01:54
「お前はまじでアホだよなぁ昔っから」
「……」
そんな変な質問したっけ?
「付き合ってなかったら、今抱きしめてっかよ!!!!」
そうだよ、今現実的に、龍に抱きしめられてる状態だ。
「龍……」
「好きです。」
あたしの本当の恋……。
さっきまでの恋は「片想い」
今からの恋は「両思い」だ……。
龍……好きだよ。
94: 名前:杏☆01/31(月) 17:43:28
あれから、1ヶ月が立つ
「…なんなのよ!」
「いや、」
「ハッキリしなさいよ!」
「なんでもねぇっつの」
喧嘩してるように見えてこれが普通の会話です
「あんたらさ、うざい!!」
「ひどいよ―!!」
ウザがられても、龍が悪いんだ!←人のせいかよ
「龍のせいだかんね!」
「俺のせいじゃねーだろ」
「うっさい! そんなもめるんなら、別れちまえ!」
えぇぇぇ???! なんでぇ?
それは…。
「それは、無理」
「俺も―」
なんなんだ、こいつ。
むしょうにイラつく。
イラつく―!!!!
95: 名前:杏☆02/02(水) 20:05:57
「龍って浮気してそう」
「……」
「あれ? 反応無し? ってか無視?」
「……」
優花に言われても…そんなの耳に入ってこない。
今、あいつが最近めちゃめちゃ馴れ馴れしくなったことについて考えてるから。
最近無性にウザくなった。
ま、もとからうざいんだけどね。
「…うっざ……」
小声で言った。
「はい? 誰が?」
「龍に決まってるだろ―!!」
と優花に当たってしまった。
はぁ…こういう時こそ、アホだあたし。
「もしかして、龍がウザイ!とか思ってんじゃないでしょうね!」
「えっ!」
当たりすぎて驚く。
「そう…です」
「彼女になったから」
「はい?」
今“彼女になったから”とか言いませんでした?
「彼カノだったら当たり前なんじゃない? ってか馴れ馴れしいのなんて、ずぅーっと前からじゃん!」
「あ、そうだね」
あたし、こんな単純なことで悩んでたんだ。
改めて自分を馬鹿だと思う。
「龍ってあたしのこと好きだと思う?」
「さ、それは自分で聞いてみ!」
「優花の意地悪! ケチ!」
「とにかく、放課後一緒に帰って、聞いてみな!」
「…はい」
そういうわけで、帰ることになった。
登下校したくないな、こんな「アホ」なんかと。
声に出したいけど、隣にいてだせない。
疲れるだけじゃん。
でも、龍がいてくれるなら…それだけでいい。
そう思うようにもなっていた。
99: 名前:杏☆02/03(木) 17:16:26
すいません。>>98 美希になってました。
@@
「な」
「はい!」
うっわ、自分恥ず。
なにこいつ相手に、敬語になってんの??
自分でノリツッコミするあたし。
「そんなに、驚かなくても」
「あ、ごっごめん」
「なぁ……別れよ」
神様……コレは夢ですか?
できれば夢であってください。
桜が散る頃、龍に別れを告げられたのだった。
「分け分かんない、なんで……」
「俺にお前はあわねーよ」
「そんなことない! あたし好きなのに」
好きだよ……ずっと前から好きで
やっと両思いになれたのに
1ヶ月で別れを告げられるなんて
あんまりだよ。
「龍……別れるなんて言わないでよ」
「ゴメン……俺も好きだよ……でも……別れよ」
一難さってまた一難……。
神様はあたしに、いくつ罰を与えるのですか?
こんな、罰ありえないですよ……。
「なんで?」
「……お前俺がすきか?」
そんなの答えは決まってる。
分かってるくせに聞かないでよ。
100: 名前:杏☆02/03(木) 17:20:27
龍SIDE-
「別れるなんて言わないでよ……」
俺だって別れたくねぇよ。
好きで別れてるんじゃねーし……。
でも、これは駄目だろ……。
もう俺転校するんだから
「ねぇなんで…」
ごめん……そうしか言いようがない。
「なぁ、お前は俺を好きか?」
好きって言ったら…遠距離でもなんでもしてやるよ。
好きって言えよ。
「好きに決まってるじゃん。」
駄目だ……やっぱこいつを苦しめらんねぇ。
悪い……、
じゃあな
俺はそのまま背を向け、それからあいつとは会わないで
転校当日になった
最終更新:2011年03月07日 18:20