1: 名前:+椎名+☆01/28(金) 22:12:33
7日間の
死のゲームへヨウコソ。
あなたはここから生きて出ることができますか?
安心してください。あなたのお友達も一緒ですから。
ま、全員出ることは無理ですけどね。
2: 名前:+椎名+☆01/28(金) 22:38:26
…ん、あれ?ここは…どこなのかな?
まわりは風も吹かない場所…
ただ…闇が広がっている。
「あっ…起きた?」
「…ま…真波?」
真波は私、葉山雪奈の友達。
「ねえ…なんなのここっ…」
「わからない…みんなも一緒なのっ…」
よくあたりを見回すと
安藤 華実
山本 亜美
渡辺 香菜
の3人が気を失っていた。
全て…私のグループ(友達)だった。
「…みんな!」
「…んー……ここは?あれ?ゆっきー?」
みんな起きると何がなんだか分からないようだ。
ただ…私達の腕には見慣れない枷がついていた。
「…ヨウコソ。皆様…選ばれし者達。
渡辺香菜さん。
山本亜美さん。
安藤華実さん。
神崎真波さん。
そして…葉山雪奈さん。」
3: 名前:+椎名+☆01/28(金) 23:25:39
いきなりどこからか声がした。
すると液晶画面が上からおりてきた。
そこには兎の仮面をつけた人がいた。
「ヨウコソ。」
「どうして名前を…っ!」
「ふふふ、何故でしょうねえ?
ま、それはさておきヨウコソ、ゲームへ。」
ゲーム?
「ゲーム?」
「そう、ここで…死のゲームをやっていただきます。」
死の…ゲーム?
「ルールは簡単。
7日間の時間を与えましょう。
この部屋から無事で出られたら1つ願いを叶えてあげましょう。
どんな願いでも……
ただし、無事に出られるのは1人だけ……」
「1人って……」
「つまり…殺しあってください。
誰かが死ねば誰かが出られる…」
友達同士で…殺しあう…!?
「い…嫌よ!そんなゲーム!したくない!私は帰るっ!」
亜美は部屋のドアを見つけると開けて出ようとした。
ピッ………
パシャアアァ…
ボトッ…
「きゃああぁぁぁ!!」
ドアの方を見ると亜美が苦しんでいた。
「亜美!?どうしたの?」
「…ぁ…腕……」
亜美の声は弱っていた。
亜美の腕を見ると枷の部分から下…
つまり手が切り落とされていた。
「きゃああぁ!」
「おっと忘れてました。
部屋から出ようとすると枷の装置が作動して切り落としますので。」
部屋から出ようとすると…死ぬってこと?
「あ…亜美……」
亜美はすでに死んでいた。
腕から血がポタポタと垂れ落ちている。
「さあ、7日間ですよ。いきなり人数減ってラッキーですね。」
ここから出ようとすると…死ぬ…
出るためには…
誰かを殺して自分だけ生き残るしかない……
4: 名前:+椎名+☆01/28(金) 23:40:01
「なんで友達同士で殺さなきゃいけないの!」
真波は強く口論した。
「ま、ゲームですから。あ、死体はあとで回収させていただきますね。」
「人の命を……そんな…」
「ちなみにナイフや包丁…色々ありますんで
その道具でどうぞ殺しあってください。」
…みんなで殺しあうだなんて…
私はもう一度亜美の両腕を見た。
やはりひどい…ひどすぎる…
「ね、ねえ…もし…7日間誰も…死なずに生き残ったら?」
「その時はゲームオーバーです。全員の枷が作動します。」
そんな…やっぱり自分以外を殺すしかないの?
やだよ…だってずっと一緒にいた……友達なのに…
「華実……?」
香奈が震えた声で言う。
私はそれに反応して振り向いた。
するとそこには包丁を手にする華実がいた。
「華実っ…!何してるの…?」
「ねえ、ルール聞いてた?
これは死のゲームなんだってー。
だからさ、自分以外を殺さないといけないんだって。
私が…私が生き残る!」
こんなゲームのために……
友情は一瞬で崩れてしまうの?
5: 名前:+椎名+☆01/29(土) 00:58:35
_____1日目____
「さあて、誰から死ぬ?」
華実の持っている包丁が不気味に光る。
「まずは…かーなちゃんっ!あなたね?
私本当はあなたのことが嫌いだった…
テストの点もいつも私より上だし…
みんながあんたのとこに集まってくるし…うざいよ?」
そういうと華実は香菜に突進した。
包丁はブレて香菜の右腕に刺さった。
「…っあぁ!」
「ちっ……次はナイフでいっかー。」
華実はナイフを香菜に向けた。
「…死んで?」
華実は香菜に向かってまた突進した。
「危ない!」
私はとっさに香菜に覆い被さった。
私の左腕に少しかすった。
「…っ!」
「雪奈!」
「…早く死ねっつーの!」
華実は血のついたナイフを降りあげた。
するとそのまま動かなくなった。
「……っ……」
苦しそうに顔を歪める華実の後ろで無表情に包丁を持っている真波。
「ま……な…み…?」
「…華実には悪いけど……」
真波はただそれだけを言うと包丁を地面に落とした。
地面には先ほどの亜美の血と今流れている華実の血がたくさんしみ込んでいる。
「…ッ香菜…大丈夫?」
「うっ…うん……」
私は刺さっている包丁を抜いた。
香菜は痛そうにもがいている。
私の手には香菜の血が飛び散った。
「香菜…手当てするね…」
「…えっ?いいの?」
「…何言ってんの?友達なんだから当たり前でしょ?」
私は笑顔で言った。
「ありがとう…」
本当は…友達の素顔を見てしまってすごく悲しい…
絶対生き残るんだ…
1人じゃなくて…
みんなで…!
ゲーム 1日目
死亡者___安藤華実
6: 名前:+椎名+☆01/29(土) 13:46:53
___2日目___
「…こんばんは皆さん。おかげんいかがですか?
12時になりましたので2日目といたします。」
不気味な声で笑う兎の仮面の人。
「ところで…あなたは誰?」
「私はこのゲームの管理人みたいな者ですよ…
おや、そこで死んでいるのはどなたですか?」
管理人は高い声で言う。
…多分…華実のことだろう……
「ほほほ、安藤華実様ですね?
死因は…友達を襲おうとして殺されたと…
しかし人間とはやはり醜いですねえ?」
管理人は高笑いした。
どうして……
「どうして他人の死を笑えるの!?」
「どうして、といわれましても…
面白いんですよね。人と人が醜い殺し合いをするのが。」
醜い殺し合いなんて…みんなは仕方なくやってるだけ。
華実は…ただ……
「安藤華実様のことはどうですか?」
「…華実は闇にとらわれていただけ。
きっと……」
真波が言った。
「私達は…誰ももう犠牲にしない!全員で生き残ってやる!」
「全員…その3人でですか?
無理でしょう?その枷を外すことはできません。」
笑い気味に管理人が言った。
「裏切りはいつ起きるかわかりませんからね?」
管理人はそういうと通信を途絶えさせた。
「…どうしよう…ここには食べ物がないし…」
「きっとなんとかなるよ。」
「絶対抜けようね!」
私達は共に誓いあった。
裏切らないと……
9: 名前:+椎名+☆01/29(土) 22:23:40
てか、その話見つけました……
だいぶ似てますね…;(自分で言うのもアレですが…
内容を少しいじくっていこうかと思います(ぇ
今…一体どのくらいの時間が過ぎたのだろう…
今…私がいないことで家や学校はどうなっているのだろう…
「ねえ…私達どうすればいいのかなっ…」
「……」
「香菜?」
香菜は後ろを向いてぼーっとしていた。
何かを眺めているようだ…
「管理人っ今何時ぐらいなの?」
真波が言うと映像がうつされた。
「もう少しで12時です。今は11時30分です。」
もうそんなにたっていたなんて……
床には生々しく残っている血の跡。
すっかり時間がたって黒くなっているが、とても臭いが漂っていた。
「寝ようか…そろそろ。」
「…うん。」
「おやすみ…」
私達はそれぞれ床に寝転がって眠った。
互いに身を寄せあって……
10: 名前:+椎名+☆01/29(土) 22:33:19
3日目…
私は一番最初に目覚めた。
みんなまだ眠っている…
やっぱり夢じゃないんだ…
「おはようございます。葉山雪奈様。
寝ている間に3日目ですよ?」
そういえば…もう3日目なんだ…
「あと…4日……」
「そうですよ。さて、誰が生き延びるんでしょう?」
それだけいうまでもなくと映像が途絶えた。
4日間…私達が一緒に生きていられる時間…
いや、一緒に過ごせる時間…
たったそれだけの…短い時間でも……
私は…みんなといたい。
「…っ……」
「雪奈?」
香菜が知らないうちに起きていた。
私を心配そうに気遣う。
「ねえ…どうして…泣いているの?」
真波も起きてきた。
私のほおには知らない間に波がこぼれていた。
「ううん。何でもない。今日も…頑張ろ?」
私は涙をふいていった。
2人は笑顔でうん、と頷いてくれた。
その時私は気づかなかった………
この中で1人、おかしい人がいることを…
最終更新:2012年08月11日 05:41