シンデレラ 続き2

64: 名前:海☆07/22(木) 21:23:21












『約束…ですか?』







『絶対に12時までに帰ってくるんだ。守れるな?』















         『はい分かりました。大丈夫です』……






65: 名前:海☆07/22(木) 21:34:39










シンデレラは階段から駆け降りた。







「どこに行くのですか!?」





王子はそれを追いかけようとした。







しかし、




「絶対に私についてこないでくださいっ…!」





強く王子に言った。












赤くなった階段を下りて行ったシンデレラ。





その姿を王子はただ、ただ









見ているだけしかできなかったのでした。





66: 名前:海☆07/22(木) 21:38:00










シンデレラの姿が見えなくなったころ。








下に転げ落ちたお姉さま方の姿もなくなっていた。
















ただ白かった階段が、




赤く染まっているだけでした。







67: 名前:海☆07/22(木) 21:41:36






赤くなった階段。






その赤の中から、かすかに白く光るものが見えた。






「あれは……?」




王子は、その光ものを拾いあげた。



















それは、小さなガラスの靴でした。





70: 名前:海☆07/23(金) 14:50:50















――――ハァ、ハァ…





カボチャの馬車はすでに、ただのカボチャに。




綺麗な白いドレスも、






汚い服に戻っていた。







そんなシンデレラは、お城から出来る限り遠くに行こうと








森の中を走っていた。









「お姉さまが死んだ!

お姉さまが死んだ!

お姉さまが死んだ!

お姉さまが死んだ!

お姉さまが死んだ!


お姉さまが死んだ!

あははははははははははははははははっっっっ





死んだぁぁぁぁああぁぁぁぁぁぁぁぁああぁぁぁあ!」




















シンデレラの心も頭も、





次第に壊れていっていた。






71: 名前:海☆07/23(金) 15:13:03








舞踏会から2、3日がたったころ…










お姉さま方の事は、奥様にも伝えられていた。






けれど






シンデレラが舞踏会に行った事と、



シンデレラが殺した事は、












奥様は知りませんでした。






72: 名前:海☆07/23(金) 15:16:05














「あぁ…私の娘たちよ……ぁぁああああぁぁああぁぁあああ」




およおよ毎日のように泣く奥様。






そんな奥様にシンデレラは、








こう言った。












         『お母様……大丈夫よ』





73: 名前:海☆07/23(金) 15:21:12




















『お母様も、後少しでお姉さま方に会えますから……』









そう不気味に呟くのでした。


74: 名前:海☆07/23(金) 17:37:53








そう言い、




シンデレラは手に持っていたナイフを








振り上げた。




その時、













――――――――コン、コン



75: 名前:海☆07/23(金) 17:43:49





シンデレラは、ハッとした。



手で顔を覆い泣いている奥様と



手に持っていたナイフを置き、






ドアへと急いだ。







「どなた様ですか…?」



ガチャリと大きなドアを開けた。







「あー私城の使いの者ですが。


中に入れてもらってよろしいでしょうか」







なんとも貴族らしい方が、立っていた。







76: 名前:海☆07/23(金) 17:59:51







シンデレラは、とりあえず中にいれた。






なんですか?とも言う前に、


城の使いは、ベラベラと話だしました。








「王子様が、このガラスの靴が履ける娘と




結婚するというのです…」





状況を把握し、



家にいる若いものを片っ端から呼び出した。






「はい、お前!履いてみな」



奥様のさっきまでの、よわよわしい姿はなかった。











77: 名前:海☆07/23(金) 18:18:09




そしてシンデレラを抜かした、


家の中の娘最後の順番がきた。








「……奥様、小さすぎて入りません」




「何を言ってんだいっ!


あんたで最後じゃないかっ!」






家のメイドの足を




手に取り、奥様はテーブルに置いてあった



小さいリンゴを切るようなナイフをてにとり、
















メイドの親指を切りました。





78: 名前:海☆07/23(金) 18:21:14














「きゃあぁぁぁぁああああああああああぁぁああああああぁぁぁああああああっっっっ!!!!!」










家に響く叫び声。




周りの人も目を当てていられないくらい、









痛いさまだった。






79: 名前:海☆07/23(金) 19:41:04






ボタボタと指から流れる血。






「あ……あ………」



震える声。





無くなった親指。









切断された親指は床にポツリと落ちていた。







「これで履けば問題ないでしょ」







そういいガラスの靴を履かせた奥様。




確かに、靴はスッポリはいった。



















だが、これには誰も何も言えませんでした。





80: 名前:海☆07/23(金) 19:42:19




輝く透明のガラスの靴。






それが一瞬にして、









81: 名前:海☆07/23(金) 19:44:00
















赤くどす黒いガラスの靴へと、変わった瞬間だった。



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最終更新:2010年07月25日 20:30
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