【種別】
キャラ(人名・精霊名)
【フルネーム】コーティカルテ・アパ・ラグランジェス
【読み】こーてぃかるて・あぱ・らぐらんじぇす
【CV】平井理子 / 戸松遥
【詳細】
フォロンの契約精霊。
始祖精霊の1柱にして赤の女神。
通常は14,15歳程度の少女の姿を取っているが、フォロンの神曲支援を受けたときのみその真の姿に「変身」することが出来る。
第一次嘆きの
異邦人動乱時はクチバ・
カオルと契約しており、嘆きの異邦人側に立って戦闘に参加していた。しかし、
四楽聖を前に敗北を予期していたカオルがコーティカルテを生き延びさせるために契約解除したため、消滅寸前までに衰えた状態で森へと逃走する。そんな彼女を救い導いたのが、当時孤児院にいたフォロンの歌であった。二人はそこで出会い、契約を交わすことになる。
その後約12年の長きにわたり二人は引き離されることになる。その間の封印によって少女の姿が最も安定した状態になってしまっている。また、物質化を解くことができなくなってしまっている。
フォロンと再会して以降も彼女が本来の姿に戻るのは神曲の支援を受けたときのみ(支援なしでも変身できるようだが消耗が激しい)。本人曰く、どちらの姿も自分であるが「時期」が違うだけ。
紅の殲滅姫(クリムゾン・アニヒレイタ)、血塗れの女公爵(ブラッディ・ダチェス)、我が侭な紅(ウェイワード・クリムゾン)(*)、紅の女王などの渾名、契約精霊でありながら契約主を逆に振り回すその行動が示す通り傲岸不遜な性格であるが、その一方で契約主であるフォロンに対する底知れぬ愛情を覗かせる。端的に一言にまとめるならば典型的なツンデレ。ただしフォロンの好みはツンデレであると勘違いしてそれをやってみようとするなど本人にはまったく自覚なし。日常生活面ではフォロンのことをとやかく言うが、それは両者の間に深い信頼関係があるからこそである。
いざ戦闘ともなればフォロンを己の命すらも賭けて守る騎士として、また相棒として怖れることなく気高き赤の女神としての闘争本能を相手にまざまざと見せつける。その力は世界創世の頃から生き続ける始祖精霊だけあって他の七柱よりも高く上級精霊ですらはるかな桁違いの力の差を感じさせるほど。
同じくフォロンに恋する
ペルセルテとは犬猿の仲だが、それはあくまでフォロンに限ってのことで意外な所でウマが合うなど仲は良い模様。
かつて
精霊島が空にあった頃、自身の好みについて「優柔不断で、お人好しで、いつも自分が傷ついてばかりで――そのくせ、人を信じるのをやめようとしない……、そんな奴がいい」と明言しており、それにことごとくあてはまる上に、位の上下を問わず大量の精霊を惹きつける極上の神曲を奏でるフォロンに対し、彼が望む限りいつまでも共にいると明言してはばからない。その一方で「契約楽士は女に限る」とも発言していたらしい。だがフォロンと出会ってからは契約主はフォロンのみと断言している(死んだカオルのことは止められなかった自分にも責任があると感じている)。
フォロンの神曲を独占するために彼女が周囲に睨みを利かせているため、フォロンは彼女以外の精霊を一切呼ぶことができない。これがフォロンの
神曲楽士としての幅を著しく狭めていることは事実だが、それを承知してもなお曲げられない強い想いを秘めている。彼を気後れすることなく独占し、そして彼と一生を互いに添い遂げるために、精霊が人間の子供を授かる方法を模索しようとしている模様。
ユギリ姉妹(特にペルセルテ)が、フォロンが二人を「ユギリさん」と呼んでいてはどちらのことか分からない、と強硬に主張したことをきっかけに「呼び捨てにしたり、名前を略して呼ぶことは親しい仲の証」であると知ったはずであったが、中央精霊島学院における契約精霊失踪騒動に際して精霊島に現れ、その際に
ブランカからコーティと呼ばれて「コーティカルテと呼べ」と制している場面がある。「コーティ」と愛称で呼ぶことを許されているのはフォロンのみで、それ以外に対しては本名で呼ぶことを求める。
ハープシコード「スカーレット・リーズ」の化身、竜の姿をした聖獣
エリュトロンをかつて従えていたが、精霊島がポリフォニカ大陸の空にあった時点で既に縁を切ったとの本人の言。その経緯は不明だが、フラメルという愛称を1000年以上経過してもなお使い続けているものの、二人が対峙した場に居合わせた
スノウドロップによるならば、コーティの瞳からは深い悲しみを、エリュトロンからは深い憎悪を感じるものであったという。
中央精霊島学院において自らの姿を変えてプロムによく忍び込んでいたようで、ブランカを変身させて忍び込ませる。しかしその術をもってしても、本来精霊にはないはずの体臭(梅干の匂い)まで消すことはできなかった。
(*)ウェイワード・クリムゾン(赤1巻)では「鮮血色のじゃじゃ馬」と当てられたこともある。
最終更新:2010年09月06日 21:15