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チャイナ・デュエル/ルール補足 - (2006/01/28 (土) 20:41:53) のソース

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*コンポーネントの配置
ルールでは「ゲーム開始時、影響カード5枚はゲームボードの脇に置きます。ゲーム中これらを獲得したプレーヤーは、自分の前に表向きに置きます」と書かれています。しかし、下図のようにテーブル中央に横一列で配置したほうがプレイしやすいでしょう。

&ref(020_01_01.gif,チャイナ・デュエル/ルール補足,http://www5.atwiki.jp/prismpowder/?cmd=upload&act=open&pageid=20&file=020_01_01.jpg)

ゲーム中は地域カードを影響カードの前に並べます。このように配置することによって、影響カードを獲得したプレーヤー側にずらすだけで済みます。また、影響カードや自分の前に置かれた地域カードの状況を一目で把握することができます。

この際、ゲームボードは縦に配置したほうがよいでしょう。多少スペースが必要になりますが、ダイニングテーブル等であれば問題ありません。(上図で敷かれているマットのサイズは95×60cmです)

捨て札置き場は『[[ワードバスケット(Word Basket)>http://www.gamers-jp.com/playgame/db_gamea.php?game_id=373]]』のバスケットを使用しています。これは捨て札を明示するために使用しているだけなので、無くても構いません。

&ref(020_01_02.gif,チャイナ・デュエル/ルール補足,http://www5.atwiki.jp/prismpowder/?cmd=upload&act=open&pageid=20&file=020_01_02.jpg)

『チャイナ・デュエル』は非常に多くの情報がテーブル上に開示されています。情報を整理するうえで、この配置は非常に効果的です。
*家の得点計算のタイミング
&html(<strong>家の得点計算は影響カードの移動前に行います。</strong>)これについては、まずプレーヤーの手番の流れを説明します。

:1. 手札をプレイする|手札から地域カードを1~3枚プレイします。
&ref(020_02_01.gif)
上図では&html(<span class="player"><span class="p_red">プレーヤーA</span></span>)(手番プレーヤー)は黄1枚と赤2枚をプレイしました。
:2. コマの配置|家・公使・要塞コマを配置します。
&ref(020_02_02.gif)
上図では&html(<span class="player"><span class="p_red">プレーヤーA</span></span>)はQiに家1つと公使1つを配置しました。
:3. 家の得点計算|2. で家を配置することによって、その地域の家マスが全て埋まったら決算を行います。家マスに空きがある場合には、この項は飛ばします。
&ref(020_02_03_01.gif)&ref(020_02_03_02.gif)
上図ではQiの家マスが全て埋まったので、家の得点計算を行います。&html(<span class="player"><span class="p_red">プレーヤーA</span></span>)と&html(<span class="player"><span class="p_green">プレーヤーB</span></span>)が家2つ、&html(<span class="player"><span class="p_purple">皇帝</span></span>)が家1つです。また、&html(<span class="player"><span class="p_green">プレーヤーB</span></span>)は黄の影響カードを持っています。&html(<span class="player"><span class="p_red">プレーヤーA</span></span>)と&html(<span class="player"><span class="p_green">プレーヤーB</span></span>)が1位タイで5ポイント(2+2+1)ずつ獲得します。&html(<span class="player"><span class="p_purple">皇帝</span></span>)は2位なので2ポイントを獲得し、これを&html(<span class="player"><span class="p_green">プレーヤーB</span></span>)の得点とします。
:4. 地域カードを自分の前に置く|1. でプレイした手札のうち、1枚を選んで自分の前に置きます。残りの地域カードは捨て札になります。
&ref(020_02_04_01.gif)&ref(020_02_04_02.gif)
上図では&html(<span class="player"><span class="p_red">プレーヤーA</span></span>)は黄の地域カードを自分の前に配置しました。赤の地域カード2枚は捨て札になります。
:5. 影響カードの移動|自分と相手の前に置かれている地域カードの枚数を比較します。&html(<em>比較対象は4. で配置した色の地域カードのみです。</em>)自分の前に置かれている地域カードの枚数が、相手の前に置かれている同色の地域カードと&html(<em>同じ枚数</em>)か&html(<em>それよりも多い</em>)場合、影響カードを自分の手元に移動させます。影響カードの移動が無い場合、この項は飛ばします。
&ref(020_02_05.gif)
上図では黄の地域カードが&html(<span class="player"><span class="p_red">プレーヤーA</span></span>)は2枚、&html(<span class="player"><span class="p_green">プレーヤーB</span></span>)は1枚です。黄の影響カードは&html(<span class="player"><span class="p_green">プレーヤーB</span></span>)から&html(<span class="player"><span class="p_red">プレーヤーA</span></span>)へと移動します。
:6. 手札の補充|手札が3枚になるよう場札もしくは山札から補充します。自分や相手の前に並べられた地域カード、および皇帝の手札から補充することはできません。
&ref(020_02_06.gif)
&html(<span class="player"><span class="p_red">プレーヤーA</span></span>)は手札補充後、引き続き皇帝操作を行います。

1. で手札をプレイする際、4. 「地域カードを自分の前に置く」と5. 「影響カードの移動」を先に行ってしまうと、3. の「家の得点計算」時に影響カードが移動している可能性があります。

対策として、&html(<em>1. でプレイした手札は一旦脇に置いておくとよいでしょう。</em>)これは非常に間違えやすい点なので注意してください。
*プレーヤーの皇帝操作
手番終了後、プレーヤーは引き続き皇帝の操作を行います。皇帝は通常の配置ルールの他に以下の制限があります。
:家もしくは公使を常に1つだけ置かなければない|このルールは原文ルールに基づきます。詳しくは「[[原文ルールと英訳ルールの違い>チャイナ・デュエル/ルール補足#id_fac30a28]]」をご参照下さい。
:1つもコマが置かれていない地域に家を置くことはできない|手札の都合上、他の地域にコマを配置不可能な場合のみ、空いている地域に置くことができます。
:手札は常に山札から補充する|場札から補充することはできません。

*要塞
要塞による得点計算時のボーナス点は、&html(<em>その要塞の上に家を置いているプレーヤーのみが対象です。</em>)
:例:|Weiの家マスが全て埋まったので、家の得点計算を行います。&html(<span class="player"><span class="p_red">プレーヤーA</span></span>)が家4つ、&html(<span class="player"><span class="p_green">プレーヤーB</span></span>)が家2つ、&html(<span class="player"><span class="p_purple">皇帝</span></span>)が家1つです。&html(<span class="player"><span class="p_red">プレーヤーA</span></span>)は緑の影響カードを持っています。&html(<span class="player"><span class="p_green">プレーヤーB</span></span>)はこの地域に要塞上の家があります。&html(<span class="player"><span class="p_red">プレーヤーA</span></span>)が1位で7ポイント(4+2+1)を獲得します。&html(<span class="player"><span class="p_green">プレーヤーB</span></span>)は2位で8ポイント(4×2倍)を獲得します。&html(<span class="player"><span class="p_purple">皇帝</span></span>)は3位なので2ポイントを獲得し、これを&html(<span class="player"><span class="p_red">プレーヤーA</span></span>)の得点とします。

*原文ルールと英訳ルールの違い
[[日本語訳のページ>http://www.rose.sannet.ne.jp/sioda/game/rules/ChinaDrules.htm]]に掲載されている通り、英訳ルールには誤訳と思われる部分がいくつかあります。転載許可を頂きましたので、こちらで詳しく解説します。
**皇帝の要塞について
:原文|皇帝のスコアマーカー(公使コマ1個)と&font(u){要塞は}使用しません。
>der Zählstein und &font(u){die Befestigung} werden nicht benötigt.
:英訳|この色(訳注:皇帝の色)のスコアマーカーは使用しません。
>The score marker for this color is not used.

**皇帝のコマの配置について
:原文|皇帝は&font(u){常に}1つ&font(u){だけ}コマを配置する。
>Der Kaiser setzt also &font(u){immer nur} einen Stein.
:英訳|皇帝の手札を使用し、手番プレーヤーは配置ルールに従って皇帝のコマを1つ置くことが&font(u){できます。}
>Using the Emperor's cards the player &font(u){may} place one marker according to the rules.

**ゲームの終了について
:原文|特に記述なし。(通常ルールに従うならば、山札が&font(u){2回}なくなったら後手のプレーヤーが皇帝を操作し終えた時点でゲーム終了です)
:英訳|山札を&font(u){再シャッフル}する必要があるとき、後手のプレイヤーが皇帝の手札を補充した時点でゲームは終了します。
>The deck may need to be &font(u){reshuffled}, to allow the final Emperor player a full hand of cards.
「reshuffle」が「山札シャッフルの1回目」を意味しているならば、ゲームが前半で終了してしまうことになります。これはおそらく2回目のシャッフルを指していると思いますが……。

**特別アクションカード・「カード交換」について
これについては原文・英訳ともに「手札1枚と表向きに並んでいるカード1枚を直ちに交換」としか書かれておらず、「表向きに並んでいるカード」が何を指すのかわかりません。
>Hiermit darf der Spieler, wenn er an der Reihe ist, eine seiner Handkarten mit der Auslage austauschen.

>The player may exchange one card from his hand with any one card from the open display.
しかし、[[BoardGameGeek>http://www.boardgamegeek.com/]]の『[[王と枢機卿 決闘(チャイナ・デュエルの前作)>http://www.boardgamegeek.com/game/3282]]』に[[以下ような投稿があります。>http://www.boardgamegeek.com/geekforum.php3?action=viewthread&threadid=19171]]
>Special Card "Change one card":
>You can chance one card from your hand with one of the TWO OPEN CARDS besides the draw-deck.
>Nothing else!
>The Author of the game, Michael Schacht, said this!
「カード交換」は「手札補充用の表向きに置かれているカード2枚のうち1枚」が交換の対象だと作者が述べている、と書かれています。『王と枢機卿 決闘』は場札が2枚であったため、これを『チャイナ・デュエル』に置き換えるならば、「手札補充用の表向きに置かれているカード4枚のうち1枚」が交換対象だと考えられます。つまり、影響カード獲得のために&html(<em>自分や相手の前に並べられた地域カードから交換することはできない、</em>)ということになります。
*『チャイナ』未プレイの場合
互いのプレーヤーのうち片方、もしくは双方が『チャイナ』を未プレイの場合、初めて『チャイナ・デュエル』を遊ぶ際は&html(<em>特別アクションカードと要塞を取り除いてプレイすることをお勧めします。</em>)

これらは[[手番の選択肢を広げる上で非常に重要な役割を果たしますが、無くてもゲームの進行は可能です。>チャイナ・デュエル/ゲームのコツ#id_72e6c659]]最初はコマの配置ルールや、皇帝の配置制限等を覚えることに集中したほうがよいでしょう。

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