【作品】太京プリズンブレイク - HYPE×RUSH wiki | あるらの創作wiki

【あらすじ】

世界中を巻き込んだ大戦により、日本はそれまでの地名や地理を失い、真っさらな土地と成り果てた。
大戦から十数年が経過した新興都市・【太京州】(たいきょうしゅう)。荒廃と再建の狭間で、その都市は急速に成長を遂げるも、その影に潜む暗部と裏社会の膿が膨大に膨れ上がり、都市は未だ混沌とした状態を脱していなかった。

【皇嶽院】（こうがくいん）――それは、法では裁けぬ特異囚人を“矯正戦闘機関”として管理し、都市内の治安を守るべく活動している特殊な組織である。囚人と看守の関係で成り立ち、その職務には過酷かつ危険な任務が数多く待ち受けている。
「社会奉仕」と称されるこの任務では、犯罪者でありながらも一定の条件で減刑される特異囚人が、外部の依頼を受けて命を懸けた作戦に従事することが許されている。

主人公、佐久間純彦(さくま すみひこ)は、皇嶽院の新任看守として招集される。彼の初任務は、史上最凶の暗殺者と名高い「艸楽(サガラ)」を管理し、危険な依頼を共にこなすことだった。艸楽はその殺人技術で名を馳せたが、その冷徹な本性から「社会奉仕」任務においても恐れられていた。
彼らは、都市内の無法地帯から、郊外の〈未明地帯〉まで、命を捨てる価値すら疑わしい戦地を巡る。

ある日、自警団として都市の自由を守る【自由教会】から、犯罪組織【嵐魔（らんま）】に関する共同による調査と討伐の依頼が皇嶽院に届く。

【参考資料】

【地域】

太京州／たいきょうしゅう

▼日本に存在する新興都市。大戦後にスラム街として成り立ち、人口の増加や増改築を繰り返した結果、世界の大都市に並ぶほどの建造物が多く存在する広大な土地と居住区の総称。

• 中央区：その名の通り太京州の中枢を担う地区。あらゆる重要組織がここに基地を置く。
• 北区：工業地帯。中央区に並ぶ人口密度を誇る。【太京空港】があり、国内外から太京州へのアクセスが多い。
• 南区：歓楽街として賑わっている。治安は良く、海外や国内からの観光客も多い。
• 東区：増築、改築を繰り返した建築物が目立つ。ありとあらゆる違法行為自体が自然に行われるほどに治安が悪い。
• 西区：下町などが並び、日本古来の景観を守る庶民的な区域。治安は良い方。沢山の名門校、古い街並みを有する。

• リンネ：中央区を囲むように4つの区域を回る交通機関。

蓬楽郡／ほうらくぐん

▼太京州外部の西部に位置する、商業と政治の中枢を担う都市部。
▼太京州とはまた違う、洗練された文化と高度な政治体制を持つ都市部であり、一度秩序を失った日本国内の重要な会議や条約が行われることもある。都市全体が一つの広大な都市圏となっており、商業と政治の中心地として非常に発展している。
▼太京州とは商業と外交面で強い結びつきがあるが、蓬楽郡の精緻な政治体制から見ると、太京州の治安問題や社会不安定さは懸念材料となっている。
▼太京州内の国際的な商業ネットワークや、政治的な決定に対して大きな影響を持つ。特に外交問題においては、蓬楽郡が決定的な役割を果たすことがある。

臣塔同盟／たかとうどうめい

▼太京州外部の西南方に位置する、都市群の連携体で、科学技術と経済に特化した同盟都市。戦後の混乱を経て、太京州に近い地域で科学技術の発展と共に、近代的なインフラ整備を進めてきた。
▼太京州との関係は良好で、特に技術面での協力が多い。しかし、太京州の治安不安定さに対して懸念を示し、内政への干渉を避けている。太京州政府が実権を握り続ける限り、同盟との関係は安定している。
▼科学技術面では太京州に対する影響力が強いが、文化や政治的な影響はほとんど持たない。ただし、経済面では太京州との依存関係が深まっており、相互に利害が一致する場合も多い。

水教都／すいきょうと

▼太京州から北へ数百キロメートル離れた場所に存在する、完全に自立した都市。戦時中から栄えた商業都市で、国際貿易や金融の中心地として知られている。
▼非常に密度の高い都市開発が進んでいるが、周辺は荒廃した土地が広がっている。商業と金融業が主な産業であり、規模は大きいが一つの都市の中で完結している。
▼太京州との商業関係は良好で、特に貿易に関しては利益が大きい。しかし、都市国家として独立志向が強く、他の国家との連携には慎重である。太京州の政治的な不安定さを嫌い、対外関係においても保守的な立場を取っている。
▼太京州内の商業活動や企業連携に大きな影響を持っており、経済的な資源を供給しながらも、政治的にはあまり干渉しない。

【企業／組織】

皇嶽院／こうがくいん

▼新興都市である太京州が肥大化するにつれ、比例して増える犯罪者の収容を通常の刑務所とは別に管理する組織。
▼「社会奉仕で皆様の清き社会、清き世界を実現する組織」としてPRされている。
▼その実態は「諸事情で死刑等の処罰を行えない犯罪者(特異囚人と呼ばれる)」に「社会奉仕」と呼ばれる過酷かつ危険でリスクの高い他企業・組織の依頼を受けることで減刑するというシステムで動いている組織。
▼若干(どころではなく)倫理的によろしくないが、社会奉仕も刑務作業のようなものであり
皇嶽院内ではある程度の人権も守られるので恐らく大丈夫。ただ、世論的に皇嶽院を非人道的な組織として批判する市民も居ないわけではない。
▼皇嶽院で看守となるには厳しい診断テストや訓練を受ける必要があるため、合格者はエリート揃いと言っても差支えがない。

自由協会(じゆうきょうかい)

▼皇嶽院へ最も多く依頼を委託する組織のひとつ。関係性は(比較的)良好かつ友好的。
▼名前の通りに「太京の自由を叶え、守る組織」というPRが主。
▼戦時中の自警団が元となっており、現在も警察とは別の治安維持組織としての活動を続けている。
▼皇嶽院への依頼は「戦闘補佐」が多く、武力行使が可能な特異囚人を求める。

機密神秘局(きみつしんぴきょく)

▼太京州に存在するありとあらゆる魔術・呪術・オカルト的文明を保管、調査、記録する組織。皇嶽院をはじめとする様々な組織との繋がりが多い。

開闢部隊(ハウンズ)

▼大戦後に荒廃した太京州の外側を観測する調査組織。未だに拡大を続ける太京州の未開の地の調査や開拓の補佐、未知生物との戦闘を行う。
▼戦時中に存在した少数精鋭の特殊部隊の名を引き継いでいる。