くえうえ初期のあの出来事を
シノビガミでやると面白いことになりそうだなと思ったアレ
- シナリオ:対立型
- 人数:4人~5人を想定
- レギュレーション:現代編
- リミット:3サイクル
- プライズ:タスク入力装置
- 特記事項:専用の特殊シーン表を使用(<8:特殊シーン表>に記載)
<1:導入>
ここは久絵上(ひさえがみ)発電所。
表向きは普通の発電所だが、裏ではなにかやばい実験が行われているらしい。
ある日、この発電所に「カナメ」という忍者が侵入した。
これに対し、所長である「紗希」は忍者たちを呼び寄せる。
表向きはこの発電所の職員として勤務してもらい、この発電所に潜む「カナメ」を捕らえるのだと伝える。
そして、もしかしたら「カナメ」がこの中に紛れ込んでいるかもしれない、注意するようにとも伝える。
全員の使命は共通で【カナメを見つけ出し、捕らえる事】である。
また、表向きはこの発電所に職員として勤務してもらう事となるため全員にプライズ「タスク入力装置」が配られる。
<2:マスターシーン>
サイクルが終了するごとに、プライズ「タスク入力装置」を所持しているPCは「生命力-2」「何もしない」「生命力+2」の中からどれかを選ぶ。
GMは全PCの選択を宣言された順番に「燃料」の生命力を増減させ、「タスク入力装置」の追加の【秘密】を所持している人にのみ「燃料」の現在の生命力を伝える。
順番が中々決まらなかったり、「むしろ適当に決めた方が面白いんじゃね?」という場合は、1dを振って出た目が大きい人から選択させる。
(1サイクル目のみ)
忍者たちは発電所の巨大モニターで、機械に拘束された「燃料」の少女の姿を目にする。
これ以降は「燃料」の【使命】を公開し、【秘密】を調べる事ができるようになる。(【感情】を結ぶことはできず、【居所】を掴むこともできない。)
<3:クライマックスフェイズ>
忍者たちが職員としてタスクを入力し、隔壁が閉まった直後。 何者かの手によって発電所の機能がマヒし、「燃料」が発電室から抜け出してしまう。
逃げた「燃料」を追い、発電所の中庭に集まる「紗希」と忍者達。
追い詰められた「燃料」。
そして「紗希」はこの場に「カナメ」もいることを伝える。
刹那、忍者達は互いに向き合い……戦いの火蓋が切って落とされる。
<4:結末>
「紗希」側が勝利した場合
「カナメ」は捕らえられ、「燃料」は再び発電室へと閉じ込められた。
反逆した職員には記憶処置が施され、そうでない職員は今日も発電のためタスクを入れる。
今日も久絵上発電所は電気を生み出し続けているのだ。
「燃料」側が勝利した場合
発電所の混乱に乗じ、「燃料」と「カナメ」は脱出に成功する。
二人は無事に脱出できたことを喜び、日常へ戻っていく。
そして、この久絵上発電所で行われていた出来事は近いうちに明るみになるだろう。
<5:NPC>
「紗希」
久絵上発電所の所長。
不思議な感じの女性ではあるが、裏では色々とあやしいことをしている。
データは大判188pの機神から《鳥獣術》を《兵糧術》に変更、および《走法》を追加。
奥義は【範囲攻撃(走法)】、【絶対防御(傀儡の術)】。
「燃料」
機械に拘束された少女。
強い妖力を持つが、何故か機械に拘束されている。
データは大判186pの巫女を流用。
ただし、生命力は10。
奥義は【クリティカルヒット(言霊術)】。
<6:ハンドアウト(PC)>
PC1
【使命】:「カナメ」を見つけ出し、捕らえる事
【秘密】:あなたは元からこの発電所の職員である。
所長である「紗希」に忠誠を尽くしており、今回の出来事にも全力を持って取り組む気だ。
あなたの【本当の使命】は【クライマックスフェイズ終了まで「紗希」を脱落させず、かつ「燃料」と「カナメ」の生命力を全て失わせること】である。
また、あなたはプライズ「タスク入力装置」の【追加の秘密】を最初から入手している。
PC2
【使命】:「カナメ」を見つけ出し、捕らえる事
【秘密】:あなたの正体は「カナメ」である。
この発電所には友人が捕らえられている。
彼女を救い、この狂った施設を破壊せねば。
あなたの【本当の使命】は【クライマックスフェイズ終了まで「燃料」を脱落させず、かつ「紗希」の生命力を全て失わせること】である。
また、あなたは「燃料」の本当の名前を知っている。(「燃料」の名前は任意。 名前もPC2の【秘密】として扱う。)
PC3
【使命】:「カナメ」を見つけ出し、捕らえる事
【秘密】:あなたは平和主義者だ。
この場所に来たときに見た「燃料」の姿がとてもいたたまれなかった。
なんとかして、彼女を救い出せないだろうか。
あなたの【本当の使命】は【クライマックスフェイズ終了まで「燃料」を脱落させないこと】である。
PC4
【使命】:「カナメ」を見つけ出し、捕らえる事
【秘密】:あなたは生粋のリョナラーだ。
「燃料」の苦しむ姿を見て愉悦を覚えたあなたは、あの手この手で「燃料」を苛めにかかろうと決意した。
あなたの【本当の使命】は【クライマックスフェイズ終了までに「燃料」の生命力を全て失わせること】である。
PC5
【使命】:「カナメ」を見つけ出し、捕らえる事
【秘密】:あなたは別の組織からこの発電所を調査に来たスパイである。
この発電所はどうにもきな臭い、なにか隠された謎があるはずだ。
あなたの【本当の使命】は【「紗希」と「燃料」の【秘密】を手に入れ、クライマックスフェイズ終了まで脱落しないこと】である。
あなたが「紗希」の【秘密】を入手した場合、《罠術》の判定を一度だけ行う。
判定に成功すると、自分の代わりに「紗希」が【秘密】で受ける射撃戦ダメージの対象になる。
<7:ハンドアウト(NPC・プライズ)>
「紗希」
【使命】:「カナメ」を捕らえ、発電所の安全を守る
【秘密】:彼女は妖力を研究している科学者だ。
妖力を何らかのエネルギーに変換して扱う事を研究しているうちに、雷の妖力を持つ「燃料」の存在を知り、そして捕らえた。
そして、あらゆる方法を使いこの事を隠そうとしている。
この【秘密】を知った者は、クライマックスフェイズ開始直前に《罠術》による判定を行う。
判定に失敗した場合、2点の射撃戦ダメージを受ける。
この【秘密】は感情による共有が起きない。
「燃料」
【使命】:発電所の燃料として発電すること
【秘密】:彼女は強い妖力を持っている。
「紗希」にその妖力に目をつけられ、捕らえられてしまった。
そして今、「タスク入力装置」によって責め苦と強制回復を繰り返しながら妖力を奪われている。
このNPCは、クライマックスフェイズが開始するまで生命力が6未満になることはない。
プライズ「タスク入力装置」
【概要】:このプライズを所持している場合、サイクル終了時のマスターシーンにおいて指定された3択の中から行動を選択することができる。
このプライズは、セッション開始時に参加しているPC全員が所持している。
このプライズを何らかの手段によって複数所持している場合、マスターシーンにおける行動を所持している数だけ選択することができる。
【秘密】:このプライズは何かの機械に命令を与えるリモコンである。
「燃料」の【秘密】を入手した場合、このプライズに関する追加の【秘密】を得る。
追加の【秘密】:このプライズは「燃料」に対し、機械によって強い責め苦もしくは強制的な回復を行う命令装置である。
入力された命令は蓄積され、一定時間が経過される度に入力が行われた順に命令が実行される。
この【秘密】を入手した場合、マスターシーンにおいて【燃料】の現在の生命力を知ることができる。
<8:特殊シーン表>
【発電所シーン表】
2:売店。 軽食やらタバコやらが売られている。 《経済力》の判定に成功すると神通丸もしくは遁甲符のどちらか1つを入手できる。
3:トイレ。 随分と清潔に保たれている。
4:レクリエーションルーム。 ちょっとした運動器具等が置かれている。
5:中庭。 心地よい風が吹いている。
6:廊下。 今の時間はあまり人が通らないようだ。
7:作業室。 タブレットや資材を持った職員が忙しなく動いている。
8:リラックスルーム。 休憩時間だったり、サボり中の職員が談話している。
9:入口ホール。 とても広々としていて、この発電所の立派さが伺える。
10:発電室。 発電中だからか、重そうな隔壁が閉ざされている。
11:社員食堂。 昼飯時だからか美味しそうな匂いがする。 《兵糧術》での判定に成功すると兵糧丸を1つ入手できる。
12:社員寮。 割り当てられた部屋はなかなかに快適だ。
<⑨:バカ>
<10:雑記>
QUEUEで2017/07/07に実際にあったカナメイベントを基に、シノビガミのシナリオが作れそうだと思って作ってみた。
シノビガミシナリオってこういう感じでいいのかどうかよくわからない。
でもこういうの作るの楽しい。
<11:製作者>
如月ダーク(如月職員)
最終更新:2019年06月09日 04:00