グランクレスト異聞録4(イースTRPG編)

開催日時:2018年6月24日(日) 10時〜18時
会場:学生会館談話室
レギュレーション:レベル5
募集人数:1〜8人

 このセッションは、グランクレストの世界を舞台に、他のシステムを使って遊んでみようという実験的(冒涜的)試みの第四弾です。今回は独特なサイコロの使い方が魅力的な『イースTRPG』を用います。一応、「ブレトランド・サーガ」の外伝に相当する話なので、過去のセッション内容とも色々絡んではいますが、純粋に今回の本編の物語を遊ぶだけなら、あまり気にする必要はありません。
 ルールはほぼ『イースTRPG』を用いますが、なけなしのグランクレスト要素として、「個別ハンドアウト」を作成した上で、「天運」ルールも導入します。天運の取得数、取得条件、譲渡条件は元のルールと同じで、使用時には1点につきダイスを3個増やせることとします(なお、今回は一般人PCが多いので、クラスごとの固有効果はありません)。
 参加希望の方は、直接Y武までメールなどで御一報を頂くか、もしくは下記のコメント欄に書き込んで下さい。

+ ハンドアウト
個別ハンドアウト案
 PC①のプレイヤーは固定(SBT)。PC②以降で不在の枠に関しては「因縁」に書かれているNPCが代わりに(?)登場予定。なお、PC④に関しては「中の人」が自ら参戦する場合に限り、コーネリアスとしての参加も認めます。

PC①:ジーク・サジタリアス(君主/マローダー)
クラス:剣士
 キミは、アントリア領(旧トランガーヌ領)カレ村の領主だ。ここ最近、毎晩のように夢の中に「銀色の髪の少女」が現れ、深刻な表情を浮かべながらキミに何かを訴えているようなのだが、いつもその声までは聞き取れないまま、朝を迎えてしまう。果たして彼女は何者なのだろうか?
因縁:謎の少女A 関係:不明 推奨感情 メイン:任意 サブ:好奇心

PC②:一般人
クラス:ヒロイン
 キミは、カレ村に住むごく平凡な「どこにでもいる少女」だ。ここ最近、毎晩のように夢の中に「銀色の髪の少女」が現れ、深刻な表情を浮かべながらキミに何かを訴えているようなのだが、いつもその声までは聞き取れないまま、朝を迎えてしまう。果たして彼女は何者なのだろうか?
因縁:謎の少女B 関係:不明 推奨感情 メイン:任意 サブ:好奇心

PC③:邪紋使い(アームズ、アンデッド、レイヤー系、etc.)
クラス:戦士
 キミは、アントリア駐在中のノルド侯国の精鋭部隊「白狼騎士団」の騎士団長ヴィクトール・ボズレフの息子or娘だ。現在は対グリース国境の警備のためにカレ村に派遣されている。最近はなぜか混沌濃度が上昇しやすくなり、魔物の出現が増えて、キミの出番も増えつつあるようだ。
因縁:ヴィクトール・ボズレフ 関係:父 推奨感情 メイン:任意 サブ:憧憬
+ ヴィクトール・ボズレフ

PC④:邪紋使い(シャドウ)
クラス:盗賊
 キミは、エーラム傘下の調査機関で働くシャドウの邪紋使いであり、古代遺跡の探索が専門だ。今回はグリースからの依頼でアントリアとの国境付近の森の調査に来た。実はキミは元貴族で、グリースの武官コーネリアス・バラッドはキミの従兄弟なのだが、彼はそのことを知らない。
因縁:コーネリアス・バラッド 関係:従兄弟 推奨感情 メイン:任意 サブ:悲哀
+ コーネリアス・バラッド

PC⑤:魔法師(プロフェット)
クラス:占い師
 キミは、グリース子爵傘下の自然魔法師マーシー・リンフィールド(その正体はパンドラ均衡派の首領)の遠縁の親戚で、「リンフィールドの先読みの一族」と呼ばれる自然魔法師の一人だ。現在はマーシーの命令により、カレに潜伏して、この地の領主(PC①)の動向を見張っている。
因縁:マーシー・リンフィールド 関係:主人 推奨感情 メイン:任意 サブ:恐怖
+ マーシー・リンフィールド

PC⑥:一般人
クラス:吟遊詩人
 キミは、吟遊詩人ハイアム・エルウッドの甥or姪であり、その正体は彼と同様、幻想誌連合の盟主国ハルーシアの密偵である。現在は吟遊詩人としてアントリア各地を旅する傍ら、それぞれの村の領主の評判などを調査中であり、今回はカレ村の領主(PC①)の実像を探りに来た。
因縁:ハイアム・エルウッド 関係:叔父 推奨感情 メイン:任意 サブ:連帯感
※詳細は『グランクレスト戦記データブック』p.81を参照

PC⑦:一般人
クラス:商人
 キミは、グリースなどを中心に活動する行商人アストリッド・ユーノの弟or妹である。姉の命令により、現在はカレ村に滞在してグリース・アントリア間の交易の橋渡し役を担当しているのだが、最近、この地の領主(PC①)が貨幣経済の廃止を訴え始めたことで、交易が滞って困っている。
因縁:アストリッド・ユーノ 関係:姉 推奨感情 メイン:任意 サブ:感服
※詳細は『グランクレストRPGルールブック』1巻.317を参照

PC⑧:一般人
クラス:賢者
 キミは、アントリア中部に位置するバランシェ神聖学術院歴史学部の長老的教師であり、最近学院に入学してきた元ヴァレフール騎士団副団長グレン・アトワイトの異父兄or異父姉でもある。先日、キミはカレ村に関する興味深い古文書を入手し、現地へと調査に向かうことになった。
因縁:グレン・アトワイト 関係:異父弟 推奨感情 メイン:任意 サブ:同志
+ グレン・アトワイト


+ オラニエ・ハイデルベルグ
+ PC/NPC相関図
+ 当日の編成/GC対応表
PC① ジーク・サジタリアス(15歳 男性) 剣士(マローダー)
PC② ミリー(15歳 女性) ヒロイン(一般人)
PC③ ディーオ・ボズレフ(18歳 男性) 戦士(レイヤーデーモン)
PC④ ウェルサス[・カートン](19歳 男性) 盗賊(シャドウ)
PC⑤ サンドラ・リンフィールド(16歳 女性) 占い師(プロフェット)
PC⑥ ヴァロン・エルウッド(16歳 男性) 吟遊詩人(一般人)
PC⑦ ラヴィーニャ・ユーノ(16歳 女性) 商人(一般人)
PC⑧ メイプル・プラムス(70歳 女性) 賢者(一般人)
+ セッションの概要(時系列順)
+ プロローグ1(大陸歴100年代)
 アトラタン世界全体が極大混沌で苦しんでいた時代、魔物や混沌災害の恐怖に人々が怯える中、異界の神々や英雄達がアトラタンに投影されて人々を救ったという伝説は世界各地に残されている。ブレトランドの中部においてその役割を担っていたのは、アトラタンと良く似た異界に存在するエレシア大陸近海の上空に浮かぶ天空の島「イース」の二人の女神であった。
 大混沌爆発から100年ほど経った頃、イースはブレトランドの上空に、島の住民や女神達と共に浮遊島として投影された。島の住民達は困惑しつつも、島の周囲に出現した異界の有翼怪物達は女神の加護の力によって退けられ、彼等はこの世界において比較的平和な生活環境を維持出来ていた。やがて、地上に住む人々が困窮していることを知った二人の女神は、地上の人々を救うために、かつて自分達の世界に存在していた「古代王国イース」をこの世界に召喚することを決意する(「天空の島」としてのイースは、もともとは地上に存在した「古代王国」としてのイースの崩壊直前に、その一部を切り取って天空に浮かべた「避難所」であった)。
 「古代王国」としてのイースに繁栄をもたらしていたのは「クレリア」と呼ばれる銀に酷似した特殊な金属であり、ブレトランドの中央山脈に眠っていた異界の金属「ミスリル」を加工すれば同じものが作れると判断した女神達は、そうして作り出したクレリアを触媒として、全盛期の「古代王国イース」を地上に召喚する。この世界に投影された古代王国の住人達は困惑したが、それが彼等が信仰する女神達の意思と知ると、彼等は積極的にブレトランドの人々を王国に受け入れ、この地で新たな繁栄を築き始めた。そこで主な役割を果たしていたのが、女神に仕える「六神官」と呼ばれる人々である。彼等は異世界の特殊な魔法を用いて、イースの平和を守り続けた。
 これ以降、ブレトランドに存在する二つのイースは「地上(Ground)のイース(Ys)」と「天空(Sky)のイース(Ys)」と称され、やがてそれぞれ「グリース(Grys)」「スカイス(Skys)」と呼ばれるようになる。二人の女神はそれぞれのイースの守護神となり、時折住民達も二つのイースを行き来しながら、極大混沌期のブレトランドにおいて例外的に「人々が安心して暮らせる空間」として知られるようになる。グリースもスカイスも分類上は「魔境」だが、いずれも女神の力によって「人間に害を為す魔物」の投影は事前に食い止められていたのであった。
+ プロローグ2(大陸歴200年代)
 だが、二人の女神のうち、よりアトラタン人と接する機会の多かったグリースの女神は、旅人達から「他の地域に出現した異界の神」の話を聞く過程で、あることに気づいてしまう。それは、この世界に出現した異界の神々の大半は、元の世界にいた頃よりも「人に近い存在」として投影されている事例が多い、ということである(それはある意味「神の擬人化」とも言える混沌の作用であった)。それ故に、この世界の各地では神と人が(「男女」という形で)結ばれたという逸話が散在しており、その子孫を名乗る人々も世界各地に点在しているらしい。
 グリースの女神は、元の世界にいた頃に「人間の少女」としての現し身を出現させることはあったが、あくまでもその本質は「神」であり、少女の姿であり続けることは出来なかった。だが、かつて女神はその「少女」としての現し身を通じて一人の「赤毛の剣士」と恋に落ちた過去があり、その時の記憶が今も女神の中で鮮明に残っていたのである。
 今の自分が「人に近い存在」であることを知った女神は、この世界であればその「赤毛の剣士」と自分が結ばれることも出来るかもしれないと気付き、彼のこの世界への投影を願い始める。やがてその願いは実現し、彼女はこの世界に出現した「赤毛の剣士」と再会して、彼の妻となった。この時点では、六神官を初めとするグリースの住人達も二人を祝福し、赤毛の剣士は女神と共にこのグリースの守護者として崇められた。
 だが、やがて二人の間に子が生まれた頃から、グリースの女神の中で「人」としての感情が更に強まり、それと同時に彼女の中での「神」としての力が徐々に弱まり始めていく。そして、元来は不老不死であった筈の彼女は(それが彼女自身が望んだ結果なのかどうかは不明だが)赤毛の剣士と共に年老いていき、数十年後に夫と共に(ほぼ同時に)老衰で逝去することになる。
 そして女神の加護を失ったグリースには、極大混沌期のブレトランドを生き抜く力はもはや存在せず、やがて別の世界から出現した魔物達に蹂躙され、崩壊してしまう。わずかにその地に残っていた女神の残留思念(亡霊)に導かれた人々はスカイスへと逃げ延びるが、女神の息子と六神官達は、彼等が逃げるまでの時間を稼ぐために最後までこの地に残って戦い続けた後、世界中に散り散りになった。
 スカイスの女神は、己の半身とも呼ぶべきグリースの女神を失ったことを深く悲しみ、同じ悲劇を繰り返さないよう心に誓った上で、スカイスの周囲を特殊な雲で覆い隠すことで、地上との接触を一切断つことにした。半身を失ったことでスカイスの女神の力もやや衰退し、時折「元の世界に出現していた魔物」が現れることもあったが、スカイスの住民達の力でかろうじて撃退し続けることで、どうにか平穏な生活圏を保ち続けていたのである。
+ プロローグ3(大陸歴1600年代)
 それから千数百年間、女神によって閉ざされた空間の中で細々と生き延び続けていたスカイスの人々であったが、やがてその中で、この島の外に出て新たな生活圏を拡大したいと考える者達が現れる。彼等は女神による封印を破るための手段を模索し始めた結果、異界(自分達の祖先達の故郷)の技術をこの世界で再現するための召喚魔法を独自に研究し始めたのである。
 だが、その研究の過程で彼等は手違いで強大な怪物をこの世界に招き入れてしまい、スカイスは存亡の危機に陥ってしまう。この時、自らの力だけではその怪物を倒しきれないと判断した女神は、偶然近くの空域を飛行していた一人の天馬騎士をスカイスへと招き入れた。彼の名はバス・クレフ。ブレトランドの混沌を祓うために戦っていた流浪の君主エルムンドの従属騎士である。彼は女神の要請に応じ、聖印の力を用いてその怪物を倒すことに成功した。
 ところが、ここで想定外の事態が発生する。これまで頑なに自らの「人性」を否定して、「神」であり続けようとしていたスカイスの女神が、バス・クレフに激しい恋心を抱いてしまったのである。バス・クレフもまた彼女への熱烈な慕情に捉われ、やがて二人は密かに愛を育み始める。だが、このままでは自分の神性が失われてスカイスが崩壊すると察した女神は、バス・クレフとの間に生まれた子供を彼に託した上で、彼に地上へと戻るように促し、その意を汲んだ彼は女神に別れを告げて、エルムンドの元へと帰還する。
 その後、極力彼のことを忘れようとした女神であったが、やはり心の奥底に宿ってしまった彼への感情を完全に消し去ることは出来ず、徐々に彼女の中での神性が弱まり、(人間よりは遥かに遅いペースであるものの)彼女の肉体は徐々に老化を始めていくことになる。そして2000年代初頭には彼女の肉体は完全にその機能を停止し、それ以降、徐々にスカイスへの魔物の出現率が高まっていくのであった。
+ プロローグ4(大陸歴2000年代)
 一方、地上のブレトランドではエルムンドやバス・クレフ達の活躍により、新たな人類の生活圏が確立されていく。彼等はヴァレフール伯爵領、トランガーヌ子爵領、アントリア子爵領という三つの国を築き、その三国の治世は2000年代まで存続することになる。
 だが、やがて大陸において発生した幻想詩連合と大工房同盟の争いがブレトランドにまで波及し、トランガーヌはアントリアによって滅ぼされ、そしてトランガーヌの残党達は「(伝説の旧王国の名を継承した)グリース子爵領」と「神聖トランガーヌ枢機卿領」を建国したことで、ブレトランドは新たな動乱の時代へと突入していく。
 そんな中、アントリア中北部のバランシェの街に存在する聖印教会系の教育研究機関・神聖学術院の歴史学部では、極大混沌期およびそれ以前の文明に関する研究が進み、その過程で旧グリース王国崩壊時の六神官達の手によって記された六冊の「新約イースの書」が発見される。しかし、その六冊には特殊な封印が施されており、その本を発見した者達は誰もその本を開くことが出来ないまま、しばらく図書館の秘蔵書室の奥底で眠り続けることになった。
 だが、ある日、ヴァレフールから留学してきた一人の老学生がその書物に触れてみたところ、彼はその中の「第二章」に相当する書物だけは自分の手で開くことが出来る、という事実に気付く。そこに記されていた内容は、極大混沌期の旧グリース王国に関する詳細な資料であった。その上で、彼は歴史学科の教員でもある異父姉メイプルにその書物を開かせてみたところ、彼女もまた第二章だけは開くことが出来たため、おそらくこの書物は「特殊な血統」の持ち主にのみ開くことが可能な本なのであろう、という推察に到達する。
 メイプルの本来の専門は極大混沌期より前の時代の研究であるのだが、彼女はこの本にも強い興味を抱き、他の五冊を開けられる人物を探そうと考える。旧グリース王国の所在地に関しては諸説あったが、異父弟曰く、この書物の記述から推察する限り、中央山脈の北西部の辺りである可能性が高く、そして現在のその地域に存在するカレ村の領主家は、数百年前から同じ血統の後継者にこだわり続けてきた由緒ある家系であるらしい。
 この状況から察するに、ケイの現領主であれば残り五冊の書のうちのいずれかを開くことが出来るのではないか、という異父弟の仮説に基づき、メイプルはひとまずカレ村へと向かうことになった。
+ 本編1:領主と悪魔と老学者
 アントリア西南端に位置するカレ村の現領主は、ジークという名の少年騎士である。彼は数ヶ月間までエーラム魔法大学の学生であったが、先代のカレ領主であった父と兄弟達が暗殺されたことで急遽故郷へと呼び戻され、領主の座を継ぐことになった。だが、政治に関しては完全に素人の彼は、領主として表舞台に立とうとはせず、契約魔法師として迎えたオラニエを初めとする家臣団に実質的な統治を任せた上で、自分は一人の農民として大根畑を耕す日々を送っていた。
 一方、村の警備を主に担当しているのは、大陸の軍事国家ノルドから派遣された白狼騎士団の団長ヴィクトールの息子ディーオである。彼は「酒呑童子」と呼ばれる異界の悪魔(?)のレイヤーであり、酒と女と略奪を愛する荒くれ者として、村の内外に悪評を撒き散らしていた。もともと「対グリース最前線」と聞いて配備されたにもかかわらず、今のところ開戦の機運も高まらず、暇を持て余していた彼であったが、最近は村の近くで魔物が出現するようになったことで、少しずつ活力を取り戻しつつあった。
 そんなディーオが村を哨戒(という名の散策)していた時に、村を訪れた神聖学術院の老教員メイプルを発見する。ディーオが彼女に対して金目の物を渡すように脅しをかけると、この村では(後述の理由で)通貨が役に立たないことを知っていたメイプルはあっさりと手持ちの金貨を彼に手渡した上で、その駄賃代わりとばかりにディーオに領主の館へと案内させることにした。
 そこで二人は農夫姿のジークと対面するのだが(なお、この時までディーオはジークのことを領主だとは知らずに、ただの村人だと思っていたらしい)、あまりにも領主としての自覚に欠ける物腰のジークに対して、メイプルは長々と君主道に関する問答を繰り広げた後に(その間にディーオは退散し)、六冊の書物を彼の前に提示するが、ジークはそのいずれも開くことが出来ない。メイプルは異父弟の仮説が間違っていたことを察しつつ、他にこの村で誰か開けそうな人物はいないかとジークに問いかけるが、ジークには心当たりなどある筈もない。その上で、ひとまず彼女はジークと共に彼の畑へと赴き、今度は農作業に関する指導を始めるのであった。
+ 本編2:予言者と探索者
 カレ村の一角には、「占いの館」を経営しているサンドラという名の時空魔法師の少女がいる。彼女は現グリース子爵の側近(にしてパンドラ均衡派の首領)であるマーシーの遠縁の親戚であり、彼女の命令で敵情視察のためにこの地に潜伏している密偵でもあった。
 そんなサンドラの脳裏に、この日、奇妙な「天からの啓示」とでも言うべき光景が広がっていた。それは、彼女自身を含めた6人が、それぞれ「謎の古文書」を一冊ずつ手に持ち、そして呪文のような何かを唱えている光景である。自分以外の者達の顔も、古文書の内容もはっきりとは見えないが、そこで唱えられているのが何か特殊な「異界の魔法」であることは推察出来る。そして、その光景の上空からは、この村および周辺区域全体を覆い尽くすような「巨大な何か」が降ってくる気配を感じていた。
 この奇妙な啓示の意味をサンドラが考察してるところに、グリース子爵領からの来訪者が現れる。彼の名はウェルサス。エーラム魔法師協会の傘下で働くシャドウのエージェントである。彼はグリースから魔法師協会を通じて「アントリアとの国境に位置する森の中(地理的にはアントリア寄りの地点)で発見された遺跡の調査」を依頼され、その前段階としての情報収集のため、この村に潜伏するグリースの(より正確に言えば「パンドラの」なのだが)諜報員であるサンドラに話を聞きに来たのである。
 とはいえ、サンドラ自身も含めて、この時点ではカレ村の人々はまだその「遺跡」の存在には気付いていなかったため、サンドラとしても特に与えられる情報もない(時空魔法を用いて調べようとしたが、何も分からなかった)。そこでウェルサスは、ひとまず自分一人で遺跡付近へと向かうものの、一人で戦うには厳しそうな数の魔物がその周囲を徘徊しているのを発見し、ひとまずカレへと撤退する(なお、この時点でディーオは真面目に哨戒していなかったため、ウェルサスの存在がアントリア側に気付かれることはなかった)。
+ 本編3:楽士と兎と村娘
 一方、北からはもう一人の密偵がこの村に潜入していた。彼の名はヴァロン。表の顔は吟遊詩人だが、その正体はハルーシアから派遣された諜報員である。敵対勢力である大工房同盟の一角を占めるアントリアの内情を探るため、各地の領主達の力量を見極める旅を続けていた。
 そんな彼がこの村に来て一番に驚いたのは、この村では現領主ジークが就任して以来、貨幣経済が停止されていたことである。彼が村の広場で音楽を奏でていても、「おひねり」として投げ込まれるのは硬貨ではなく大根や人参ばかりで、それは明らかに異様な光景であった。村人達の間でもこの方針は不評であり、そもそも先代領主の息子であるという理由だけで、表舞台に出ることもなく、このような突拍子も無い命令を下しているジークに対しての不信感が募っていた。
 中でも特に強く不満を抱いていたのは、グリース子爵領を中心に活動する行商人アストリッドの妹・ラヴィーニャである。兎耳状の髪飾りのような何か(可動式)を身につけた彼女は、姉の命令により、この村でグリースからの交易品を売り捌く仕事に従事していたが、貨幣経済停止によってその業務に明らかに支障が発生していた(それでもどうにか対応しながら、野菜を実質的な通貨と割り切ることで交易を続けてはいたのだが)。
 そんな彼女の元に、アストリッドから「不良在庫をこの地で処理するように」という無茶な依頼と共に大量の荷物が届く。その大半は、この村で大根に換菜しても大した量にはなりそうにない代物ばかりであったが、その中に荷物の奥底にあった「ミスリルを加工している過程で発生したよく分からない銀色の金属を用いて実験的に作ってみた剣」に関しては、何か特別な力が込められているであろうことを、彼女は直感的に推察する。とはいえ、その力を引き出せる者以外にとっては、それは実用性からは程遠い、少し豪華な「儀礼用の武具」にすぎなかった。
 そして、この野菜(主に大根)を主体とした物々交換の日々を強いられていたカレ村において、その野菜を美味しく調理する技術に長けた大衆食堂は、必然的に村人達にも旅人達にも重宝されていた。その大衆食堂で看板娘として働いていたのが、店長の娘であるミリーという名の少女である。彼女のアレンジした大根料理の評判を聞いてヴァロンや、常連客(?)のラヴィーニャやサンドラがそれぞれ食材を「料金」として支払った上で、その何割かを用いた料理をミリーが提供する、そんな「いつもの光景」がこの日の昼時にも繰り広げられていた。
+ 本編4:二人の女神と六神官
 その後、メイプルはジークから(人探しに詳しそうな人物として)「占いの館」のサンドラを紹介される。サンドラはメイプルが持っていた本の束を見た瞬間、それが「啓示」の中で見たあの六冊の古文書であることに気付き、試しに手に取ってみたところ、彼女は「第3章(グリースの崩壊についての記録)」の書物を開くことに成功する。更に、ちょうどそこへ遺跡から戻って来たウェルサスが現れたので、試しに彼にも持たせてみると、今度は彼の手によって「第4章(魔物達との戦いの記録)」が開かれることになった。
 どうやらこの村に「特殊な血統」の末裔が集まっているのではないかと直感的に推察したメイプルは、ジークと共に夕食時に(多くの村の人々が集まる)ミリーの食堂へと向かい、試しにその場にいる者達に本を手渡してみたところ、ラヴィーニャが「第1章(クレリアに関する記述)」、ヴァロンが「第5章(女神に関する記述)」、そしてディーオが「第6章(魔物に関する記述)」を開くことに成功する。この時点でサンドラとウェルサスも食堂に来ていたため、改めて全ての書物を読み込んだメイプルは、(上述の「プロローグ2」に相当する)約1800年前のグリースの出現と崩壊に関する全体像を把握するに至る。
 そしてこの時、ラヴィーニャが持っていた「ミスリルを加工して作られた謎の金属の剣」が奇妙な輝きを放ち、そして「二人の女神」の残留思念がその場に現れる。この金属こそがまさに「クレリア」であり、彼女達はそのクレリアと、開かれた六冊に込められた六神官の魔力を触媒としてこの地に「霊体」として出現することになったのである。ただし、この時点で二人の姿を見ることが出来ているのはジークとミリーだけであった。この二人は、それぞれ「グリースの女神(と赤毛の剣士)」と「スカイスの女神(とバス・クレフ)」の末裔だったのである(それ故に二人共、ここ数日の間にそれぞれの祖先の女神が出てくる夢を何度も見ていた)。
 二人の女神は、それぞれの子孫に対してのみ聞こえる声で、現在のスカイスが迎えている危機的状況について説明する。女神の力が消えた今、魔物の力の強大化に対して人々は争うことが出来ず、そして現在、スカイスは少しずつその高度を下げて地上へと落下しつつあるという。このまま放っておけば、カレだけでなく、グリース、アントリア、神聖トランガーヌにまたがる多くの村や街がスカイスの下敷きとなり、更にそこから魔物達が地上へと降り立って危険な状態になると彼女達は告げ、そのための解決策として二つの道を提示する。
 一つは、スカイスへと乗り込んで、スカイスそのものの混沌核を破壊すること。ただし、この場合はスカイスに僅かに生き残っている人々も消滅する可能性が高い、というのが女神達の見解である。もう一つは、ジークかミリーのどちらかが、女神の残留思念と融合することで「神」としての力を得て、スカイスの守護神となること(ただし、ジークがその道を選ぶ場合、彼の聖印は他の誰かに託す必要がある)。だが、この道は実質、その「神」の継承者に「人としての幸せ」を放棄させる道でもあると、女神達はあらかじめ忠告する。
 いずれにしても、特殊結界が施されたスカイスへと乗り込む必要があるのだが、それに関しては、カレの近辺に出現した(ウェルサスが調査予定だった)遺跡に残された祭壇を用いて、六冊の「イースの書」に秘められた力を発動させれば、スカイスへの扉が開かれるという。その力を発動させることが出来るのは六神官の末裔のみであるが、この場にいる「書を開けた者達」こそがその神官達の末裔であると女神達は断言する(そもそも、実は彼等がこの地に集まったのも、二人の女神に残されていた僅かな「運命の紡ぐ力」によって引き寄せられた結果であった)。
+ 本編5:決意
 一通りの説明を聞いた「六神官の子孫達」は、この地を救うために協力することに同意する。その上で、「破壊」と「神化」のどちらの道を歩むかについて、ジークとミリーは逡巡するが、魔法大学で混沌について学んだ経験があるジークは、女神の説明の中に微妙な違和感を感じる。
 魔境の混沌核を破壊した場合、確かにその魔境が生み出した投影体はまとめて消え去ることが多いが、今の時点でスカイスに住む人々は皆「魔境と共に生み出された投影体の子孫」であり、厳密な意味で言えば「投影体」ではない(「投影元となる異界の存在」がそもそも存在しない)。その意味では、魔境を破壊したところで、必ずしも彼等が消えることはないのではないか、というのが彼の推論である。
 この点に関しては学術院の研究者であるメイプルも同意する。実際、グリースの混沌核が破壊された後も、神官達の血統が途絶えることなく自分達が存在していることを考えれば、同じ理屈はスカイスにも適用される可能性が高そうに思える。ただ、現地人との混血が早い段階から進んでいたグリースの住人達とは対照的に、スカイスの住人達は血統的に「投影体」の血が強いため、必ずしも同じ結果がもたらされるとは限らないとも考えられた。
 ジークは熟考の末、六神官の力を使えばスカイスの住人達を地上へとまとめて連れてくることも可能であることを女神に確認した上で、彼等をカレの新たな住民として受け入れるという前提で、スカイスの混沌核を破壊するという道を選ぶことを決意する(なお、この時点で密かにディーオは、隙があればどさくさ紛れに自分が魔境の混沌核を食らうことを企んでいたのだが、そのことに気付いていた者は誰もいない)。
 そしてラヴィーニャは、自分が持っている剣が魔物を倒すための切り札であることを察した上で、それをジークに渡す交換条件として「貨幣経済の復活」を要求し、ジークもそれに対して(オラニエの許可を得るとう前提の上で)前向きな姿勢を示したことで、ひとまず合意に至ったのであった。
+ 本編6:突入
 翌日、彼等は遺跡へと向かった。遺跡の内外は混沌濃度が高く、ウェルサスが先日目撃したような異界の魔物達が闊歩していたが、遺跡探索の専門家である彼の先導に従いつつ、次々と現れる魔物達をジークとディーオが中心となって、着実になぎ倒していく。後方からはヴァロンが演奏で敵の注意をそらし、サンドラ、ラヴィーニャ、メイプルが敵の動きを読みながら的確な指示を与え、そして傷ついた者達をミリーが手当てするという、初対面とは思えぬほどの見事な連携を見せながら彼等は着実に遺跡の奥地へと足を踏み入れていった(あるいはそれは、彼等の身体に刻まれた古代の祖先の血統がもたらした魂の共鳴だったのかもしれない)。
 やがて彼等は遺跡の奥に存在する「祭壇」らしき空間へとたどり着くが、そこで待ち構えていたのは、鎧を着込んだ怪物騎士と、その両脇を守る火の鳥と巨大蠍という、三体の難敵であった。彼等の力は極めて強力で、ヴァロン、ウェルサス、そしてミリーまでもが次々と深手を負い、ジーク達は危機的状況へと追い込まれていく。
 だが、そこに身長120cmの「バッターモン1号」を名乗る覆面の少年が助っ人に入る。彼の正体はグリース領アントリアの武官であり、ウェルサスにとっては従兄弟(ただし、少年武官自身はそのことを知らない)、ジークにとっては「親兄弟の仇」、そして少年武官自身から見ればディーオが「親の仇」という、極めて複雑な因縁にある人物だったのだが、彼はマーシーからの密命を受け、サンドラを救うためにこの遺跡へと駆けつけていたのである(なお、前夜の魔法杖通信を通じて、サンドラはマーシーに対して、「彼がこの場に現れると災いが起きる」という予感から、彼を参戦させることには反対していた)。
 少年武官が怪物騎士を一人で食い止めている間に、ジークが火の鳥を、そしてディーオ達が巨大蠍を倒したことで戦況は好転し、最終的にはジーク達も加勢する形で怪物騎士の撃破にも成功する。この時点で、ディーオは邪紋の力を過度に解放して狂戦士(暴走)状態となっていたが、メイプルの(元君主としての)威厳を込めた一喝で、どうにか正気を取り戻す。だが、そんなディーオの荒れ狂う姿を目の当たりにした少年武官は、彼がかつて多くの同胞を殺した白狼騎士団の殺人鬼であることに気付いてしまう。
 当然の如く少年武官はディーオに対して激しい憎悪の炎を燃やすが、ミリーの懇願もあって、ひとまずこの場では湧き上がる感情を必死で飲み込む。だが、このまま彼等と一緒にいると、いずれ自分が抑えられなくなると実感した彼は、すぐさまその場から走り去って行った。もう一人の(逆の意味での)仇敵であるジークはそんな彼に素直に感謝の意を評しながら見送り、生き別れの親族であるウェルサスは彼の心境を慮りながら哀れみの表情を浮かべるのであった。
+ 本編7:天空の国
 その後、彼等は二人の女神の指示に従い、祭壇の中心にジークとミリーが立ち、その周囲を六人が囲んでそれぞれの「書」を開き、各章の最後に記されていた呪文を唱える。すると、彼等は謎の光に包まれながら、見たことのない場所へと転送された。そこは紛れもなく「天空の国」スカイスであった。
 彼等はほどなくして、現地で魔物達を相手に戦いながら僅かに生き残っていた人々に発見される。天空の人々は、バス・クレフ以来となる「地上の人間」の出現に困惑しつつも、彼等が女神の力によってこの地に現れたと知ると、積極的に彼等に協力の意を示し、彼等が負っていた傷を魔法の力で癒す。ジークは、この天空の住人達を確実に救える保証がないことに心を痛めながらも、このスカイスを破壊した上で彼等を自分の村に迎え入れると説明し、それを聞かされたスカイスの人々は、故郷を捨てることに当初は逡巡するが、それが女神の意思であることを理解した上で、ジークの提案を受け入れることにする。
 こうしてジーク達は現地の人々の協力を得た上で、女神の導きに従ってスカイスの中心部へと足を踏み入れる。そんな彼等の前に再び幾多の魔物が立ちはだかるが、彼等はそれを撃退し、そして混沌核を守る番人と思しき「一本角の岩巨人」と対峙することになる。岩巨人の力は先刻の怪物騎士よりも更に強力であったが、八人が交互に盾となって敵の攻撃を食い止める鉄壁の連携策でその猛攻を防ぎつつ、その合間にジークとディーオを中心として繰り出された反撃の刃によって、彼等は見事にその岩巨人を撃破する。
 そしてジークはスカイスそのものの混沌核を浄化吸収した上で、崩れゆくスカイスの上で六神官の子孫達がその力を発動させたことによって、彼等は住民達と共に地上へと帰還する。そしてスカイスが完全に消滅した状態においても、住民達は誰も消滅しなかった。やはりジークやメイプルの推論通り、彼等はもはや「魔境によって生み出された投影体」ではなく、何代もの世代を経て完全に「アトラタンの住人」としてこの世界に溶け込んだ存在となっていたのである。二人の女神はその光景を見て安堵した表情を浮かべつつ、静かにこの世界から消え去っていくのであった。
+ 本編8:後日談
 その後、ジークが宣言通りに住民達を受け入れるための仮設住宅の建設計画を契約魔法師のオラニエに依頼する一方で、メイプルは天空の人々の一部を(「天空の国に関する情報」の提供を学費および当座の生活費代わりにするという条件で)自身の職場であるバランシェの神聖学術院へと連れて行く。
 一方、ラヴィーニャからジークに要求された「貨幣経済の復活」については、オラニエとの協議の上であっさりと実現する。ジークとしては、貨幣経済の停止は以前に領内で経済危機が起きた時に一時的な対策として導入しただけだったのだが、オラニエが何も言わなかったのでそのまま続けていただけらしい(逆にオラニエは、ジークの強い信念で導入された政策だと思い込んでいたため、停止を進言出来なかった)。その結果、ラヴィーニャはようやくまともな商業活動に従事出来るようになり、ミリーもまた父親の念願であった(そのために以前から溜め込んでいた金貨を用いた)食堂の店舗改築計画を実行に移すことになる。
 それに加えて、遺跡の消滅によって混沌濃度が下がり、村の安全性が確保されたこともあって、再びカレは最前線の交易の村として復興していくことになる。もっとも、戦う(暴れる)相手を失ってしまったディーオがいずれ勝手に暴走を始める危険性も孕んでいる上に、今度はいつ彼を殺すためにあの「少年武官」が乗り込んで来るかも分からないという意味では、グリースとの国境に位置するこの村は、今も不穏な空気が漂い続けたままではある。
 その国境の向こう側では、ウェルサスが依頼主であるマーシーの元へと帰還していた。彼が一通りの事情をマーシーに説明すると、彼女は「最悪の事態」の回避のために尽力した彼を素直に労い、当初の予定通りの報酬を手渡す。一方で、サンドラは魔法杖通信を通じてそのマーシーに対して、自身の予言を無視して少年武官を派遣したことに苦言を呈したが、「彼の救援がなくても勝てたのか?」と言われると、それ以上は言い返せなかった。
 こうして各自がそれぞれの生活へと帰還していく中、ヴァロンはスカイスとグリースに関する物語を元にした新たな叙事詩を書き上げつつ、ハルーシア本国へと送るための密書をしたためる。その報告書の一節である「カレ村の領主について」という項目には、「剣士としての実力は確かだが、為政者としては特に警戒すべき要素もなければ、籠絡して味方にするだけの価値もない」と書き記されていたのであった。

  • お疲れ様です&お久しぶりです!まだ確定じゃないですけど、参加してみたいです!一般人のどれかがやりたいです!よろしくお願いします。 -- O-Ton (2018-05-20 15:05:18)
  • 了解です。これでタイマンは回避されました。ありがとうございます。 -- Y武 (2018-05-20 16:15:20)
  • メンバーが揃ったので、募集は打ち切ります。とりあえず皆さんの希望枠を書いて下さい。なお、ヒロインは女性のみ、賢者は(外見も含めて)老人のみ、という制限があります。 -- Y武 (2018-06-15 08:21:39)
  • ③、⑥>④>⑤>⑦>②>⑧ -- 灘 (2018-06-15 08:42:52)
  • 8(賢者)>4(盗賊)>6(吟遊詩人) 賢者ならイケメンBBA、盗賊ならマヨラーギャル、吟遊詩人ならレイン&ポーラの元同バンドメンバーをやりたいです(笑) -- 貴美 (2018-06-15 08:54:23)
  • いつも通り、希望がないので余ったPCをやります -- ゲイル (2018-06-15 09:33:57)
  • 7>>>2>6>他です! 7ならウザかわ妹系、2ならあえてギャル系、6ならお姉さま系かなーというとこです -- O-Ton (2018-06-15 14:11:20)
  • 2,7,8あたりで(優先順位はつけません)。今回は戦いが本職じゃない人をやりたい気分です -- くずもち (2018-06-19 01:47:33)
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最終更新:2018年06月29日 23:50