+ タミアス
https://picrew.me/share?cd=Bm8mNzq0IJ より)
<基本データ>
PC名:タミアス
PL名:アンフェンス
コード名:(自称)シモ・ヘイヘ(データは雑賀孫市)
スタイルクラス:ブレイカー
レイヤークラス:リベレーター
ワークス:

<ライフパス>
出自:整備士
経験:過去の探索
動機:覚醒
邂逅:ライバル/九十九ことり
アイソレイトコアの場所:背中
コードへの感情:割り切り

<自由記述欄>
『天使』と呼ばれるリベレーターをご存じだろうか?
曰く、白い外套に身を包んだモノ
曰く、アルケオンを背中から羽のように噴出するモノ
曰く、戦闘中は頭の上にアルケオン製の輪が生じるモノ
曰く、性別が顔からではわからないモノ
曰く、祝福の代わりに鉛玉を与えるモノ
…ソレにまつわる情報は意外と多い
だが、一つだけわかることがある
それは、天使などと呼ばれるリベレーター/エンフォーサーは一個体しかいないことだ

+ ソレの目的
タミアスは突然にバベルからの命令が途切れたタイプのリベレーターだ。
彼がリベレーターとして覚醒してからまず行ったことは同族、つまりリベレーターやエンフォーサーの動向についての調査だ。
その中で彼は天使--自分と同型のエンフォーサー/リベレーターは自分以外に存在しないことを知った。
そして彼は思った。
「なぜ自分以外の同型がいないのか」
「なぜバベルは自分のような天使型を作ったのか」
「バベルは自分に何を求めていたのか」
疑問を解消するために彼は今日も探索する。
ただ、彼は何も知らない。
自分が生まれた意味も、自分の名前の由来も、自分の誕生日の訳も。
+ ソレの戦い方
タミアスの獲物はアルケオン製の武器ではなく、バトルライフルだ。
それは彼が肩身離さず持つ、「■■■■■」という銘がつけられた名銃だ。
彼はそれを使って一体の相手を確実に打ち抜く。
それを繰り返せば敵がいなくなると信じて。
+ そのほかのデータ
性別 :男性型(ただしかなり中性的であり、初見では女性と間違われることもしばしば)
身長 :165cm
髪の色:明るい茶
瞳の色:青
誕生日:4月10日
職業 :トレジャーハンター
+ ソレのスタンス
彼のスタンスはとても単純だ。
一言でいうならばフラット。
人間でも、レイヤードでも、エンフォーサーでも、ベクターでも対応は基本的には変えない。
味方なら協力するし、敵なら争う。
そして気に入った相手とは連絡先を交換する。
そんなスタンスで旅をつづけた彼の端末には様々な陣営のものが並んでいる。
そんな連絡帳を自慢げに見せながら彼は語る。
「これは僕が会ったヒトの生き様」
「そして僕自身の生き様」
「記憶をなくした僕が誇れる数少ない『僕自身である』証拠だよ」
+ ソレの逆鱗
基本フラットな彼にも許せないものがある。
それは『自分自身の意志で行動できない』ことだ
彼自身がそうなることを嫌うのは当たり前だが、他の人がそうなっているのも見逃せないのが彼だ。
「だってそうじゃないか」
「すべてのモノが唯一自由にできるのが自身の身体なんだから」
「それを奪うのは、そのモノ自体を否定することだよ」
+ ソレの正体
彼はエンフォーサー・レントゲンとの戦闘でオーバーレイを
使用したときにふと思った。
「この感覚は僕、いや、コードが知っている・・・?」
そして彼は全てを思い出した。
自分がバベルがコスパの都合により白紙にしたプロジェクトの試作機であることを。
コード名はシモ・ヘイヘなどではなく、イエス・キリストであることを。
全ての人間、いや、エンフォーサーを含めた“全て”を破壊するために生まれたものであることを。
確かにレントゲンは「ただの一個体がそんな力を持っていいわけがない」と言った。
それだけの力がこのコードからは感じられるのも事実だ。
この力を使えばこの争い、いや、世界中全ての争いを収められるに違いない。
「けど、けどね」
「僕は僕以外の争いには介入しない」
「だって僕の身体は僕しか動かせないように、誰だって自分の身体は自分で動かすべきだから」

<参加回>

+ ダルタニャン

<基本データ>
PC名:ダルタニャン
PL名:モナ
コード名:長靴を履いた猫
スタイルクラス:ブレイカー
レイヤークラス:インテレクト
ワークス:フリーランス

<ライフパス>
出自:キャラバン
経験:放浪生活
動機:正義
邂逅:借りがある(レイカ)
コードフォルダの形態:アクセサリ(ブローチ)
コードへの感情:誇り

<キャラクターシート>

<自由記述欄>
「やぁやぁそこの人!お困りかにゃ?お困りにゃらばこの私が手を貸そうじゃあにゃいか!」

騎士のような服装に、長靴をはいた二本足歩行の猫
一人称は「私」
人助けをモットーに旅をしている
困っていると判断すれば、レギオンからブリゲイドまで、様々な人に手を貸そうとする。
バベルをはじめ、エンフォーサーやベクターのことは「倒すべき存在」と認識している。かといって恨み等がある訳では無い。

+ コードフォルダについて
ダルタニャンの持つコードフォルダは、飼い主が持っていたもの。
フリーランスのレイヤードとして、「世界平和」を夢見て旅をしていた飼い主とともに過ごしていたが、ある日飼い主は敵の攻撃からダルタニャンを庇って死んでしまう。
彼の亡骸から拾い上げたコードフォルダにたまたま適合した結果、いなくなった飼い主に変わって「世界平和」を目標に掲げて人助けをしている。

<参加回>
+ ツバサ
<基本データ>
PC名:ツバサ
PL名:もみぢ
コード名:フェニックス
スタイルクラス:ブレイカー
レイヤークラス:シャドウ
ワークス:レギオン

<ライフパス>
出自:
経験:
動機:
邂逅:
コードフォルダの形態:鳥籠のネックレス
コードへの感情:感謝

<自由記述欄>
学校に通いつつ、レイヤードとしてレギオンのお手伝いをしている12才男子。鬼ごっこやあんたがんたどこさ等が好きで、友達と仲良く楽しい日々を過ごしている。

<参加回>
+ ディルクルム&佐伯朝日
<基本データ>
PC名:ディルクルム&佐伯朝日
PL名:グッピー
コード名:ベイヤード
スタイルクラス:チェッカー
レイヤークラス:ネイバー
ワークス:フリーランス

<ライフパス>
出自:強襲機
経験:大破
動機:希望
邂逅:怨敵(ヴラド3世)
コードへの感情:モチーフ

<自由記述欄>
+ 佐伯朝日
シンジュク樹海の奥地でネイバー達に育てられた少女
10年前シンジュク樹海奥地の地下のネイバーの隠れ里にディルクルムに連れられてきて、そこで目覚めた
その後はディルクルムや、隠れ里のネイバー達によって育てられる
そして色々なことを知る中で、世界の色んな物を実際にこの目で見たいと思うようになるが、樹海の危険さゆえにそれが出来ず、もどかしい生活を過ごしてきた
しかし最近、ヒポクラテスの行った決戦に伴うベクターの動員によって樹海のベクターの数が減り、樹海の外に出るルートが一時的に生まれた
それを里のネイバーから聞いたアサヒはディルクルムと一緒に外に出ることを決心
アサヒの世界を見る旅が始まったのである
  • 性格は非常に好奇心旺盛で色んな物に興味津々
  • 目覚める前の記憶はほとんどない
  • 里の外に出ず、ネイバーの皆に色々助けられながら大切に育てられたせいで非常に純粋で無垢 誰か困ってたらすぐ助けようとするし人や物を疑うこともまだほとんどできない これからどんな風になって行くかは出会いや体験次第
  • 優れた視力と洞察力を持ち、頑張れば色んな物を見ることができるけど、見る以外はほとんどできない 一人なら
  • ディルクルムは親のような相棒のような、とにかくとてもとても大切な存在
  • 現状は樹海から出たばっかりかもしれないし、旅の準備のためにお金を稼ぐべくフリーランスしてるかもしれない
+ ネイバーの隠れ里について
シンジュク樹海奥地に存在する、大規模地盤変動で地下に沈んだビル街
樹海で目覚めたが、跋扈する強力なベクターに阻まれて樹海から脱出出来ないネイバー達が集っており、故障修理用の資源調達などを協力して行う他、同胞であるネイバーを捜索し、里に案内して保護している
+ ディルクルム
大侵攻時に目覚めたらしい、馬型ネイバー
シンジュク樹海奥地の地下のネイバーの隠れ里に、一人の眠る幼い少女を連れてボロボロの状態で現れた
その後里のネイバーと協力しながら、朝日を育てていった
朝日を見守り、朝日の望みを叶えるために全力を尽くす。ディルクルムが背中を押したことが、朝日が旅に出る最後のきっかけになった

  • 性格は寡黙かつ面倒見がよい
  • 隠れ里に着くまでに、ほとんどの装備とメモリが損傷しており、現在ほぼ機能を持っていない状態に等しい
  • しかし朝日との深い精神感応を行うことで、朝日が見た情報を元に、最適な行動を行い、様々な動作を非常に高い精度で行うことを可能とする(バディ〇〇シリーズのフレーバー)
+ とある音声ログ
「この数のベクター相手に、防衛できる望みはほぼないわ
私達は、ここまでみたいね
でも何もしない訳じゃない。最後の抵抗として、朝日の眠る部屋への道を閉ざすわ
壁の向こうにいる、生存反応を発さない存在まで壊しにくる可能性は低いから
けどいつ冷凍睡眠装置に限界が来て、あの子が危険な世に放り出されるかわからない
だからお願いがあるの
あの子の側にいて、あの子が目覚めた時、あなたに守って欲しいの
…そう…ありがとう。
さよなら。ディルクルム。どうか私達の子供を、希望を、お願いね。」

<参加回>
+ ツユクサ

[絵:ただのなべ]
<基本データ>
PC名:ツユクサ
PL名:さば
コード名:キマリス
スタイルクラス:チェッカー
レイヤークラス:アームズ
ワークス:HLC

<ライフパス>
出自:戦場生まれ
経験:戦いの日々
動機:被験者
邂逅:
コードフォルダの形態:インプリント
コードへの感情:割り切り

<自由記述欄>
 身長170cm、紫の長い髪をひとつに纏めている。
 性別不詳、詳しい年齢不明。酒は飲める年齢。戦争の真っただ中で生まれ育ったため年齢を数える余裕がなく、自分でも自分の正確な年齢を知らない。また、『ツユクサ』というのも本名ではない。本名について、本人は「もう忘れた」と言っている。毎日を『次の瞬間に死んでいるかもしれない』という心構えのもと生きているため、私物は少なく、必要な場面での金や消耗品の出し惜しみをしない。

 レイヤードとなったきっかけは、その日の晩ご飯も食べられないくらい金に困っていた時に手術の被検体になれば金をやると言われ手術を受けたこと。その後、戦争は終結したものの争いの中で生まれ育ったために平和な日常がなんだか落ち着かず、戦いの日々に身を置きながら日々の暮らしの金を稼ぐためにHLCに所属する。

 なにかを守るなどの目的があって戦っている訳ではないが、戦場で子供が巻き込まれそうになっているなら一度だけ助ける。
 物心ついたころから両親というものがいた記憶はない。菫という名の妹がいたが、幼いころに戦争に巻き込まれて死んだ。戦火から逃れるため必死に逃げていたところ妹とはぐれ、落ち着いたころに捜索に出向いたところ妹の死体を発見した。以来、妹のために作ってやった小さな人形を肌身離さず持っている。

<参加回>
+ 東条 綾人

(絵、灘)
<基本データ>
PC名:東条 綾人
PL名:つぐみ
コード名:シモ・ヘイヘ
スタイルクラス:ブレイカー
レイヤークラス:アームズ
ワークス:ブリゲイド→レギオン

<ライフパス>
出自:戦場生まれ
経験:死
動機:忘却
邂逅:宿敵(ヴラド3世)
コードフォルダの形態:生体端末
コードへの感情:困惑

<自由記述欄>
某年12月31日、轟音と怒号、そして悲鳴が鳴り響く中、東条綾人はこの世に生を受けた。きれいな黒髪を持った少年だった。どうやら彼が生まれたシェルターの近くでレイヤードとエンフォーサーの戦闘が起こっていたようだ。そしてこれ以降、彼は何かと各地で起こる戦闘によく巻き込まれるようになる。その後、幾度となく戦闘に巻き込まれることはあっても、その度に持ち前の運で窮地を脱してきた。しかし、彼が10歳の頃、ついに彼の運も底を尽きることとなる。彼がシェルターの外から家へ帰ろうとしている途中のことであった。やけに静かな街道を歩いていると、突如として近くで爆発音が鳴り響いた。「いつものか、早く家に戻ろう」と楽観的に考えていた、その瞬間である。彼の心臓を戦場からの流れ弾が貫いた。衝撃で倒れ込み、頭部を強打する。体内からは相当量の血が流出し、彼の意識は遠のいていった。それと共に彼の自慢の黒髪からは色素が抜け落ちてゆき、まるで雪が積もったがごとく、彼の髪は透き通るような白に染まっていた……
次に目を覚ますと、見知らぬ光景が目に入ってきた。いや、知らないのは目の前に広がる景色だけではない。自分はいったい何者だ?それすらも理解できない。しばらくその状況について考えているうちに、部屋に白衣の男性が入ってくる。その男性から話を聞くに、ここはブリゲイド管轄の施設のひとつ、そしてどうやら彼は一度「死んだ」らしい。より正確に言うならば、後数分で完全に命が失われる状況にあったそうだ。しかし、通りすがりのとあるレイヤードによってこの施設に運び込まれ、手術が行われたらしい。そして、手術に際して、ちょうど適合者を探していたコードを埋め込んだところ、運良く適合したそうだ。コード名は「シモ・ヘイヘ」、「白い死神」と呼ばれ恐れられた、かの有名なスナイパーである。皮肉にも、銃弾によって命を落としかけた彼は、銃弾によって命を刈り取ってきた者のコードを手に入れてしまったのである。
記憶が無くなってしまった彼には、帰るべき場所がわからない。そして、命を助けてくれたブリゲイドには恩もある。ここにいれば、いずれは自分が何者だったかがわかるかもしれない。「帰るべき場所がわからないのなら、ここをその場所にしてしまえばいい」、そう考えた彼はブリゲイドに所属することを決意し、以降、手に入れたコードの力を遺憾なく発揮、「生前」の自分を追い求めていくこととなる。

<参加回>
+ 遠竹 焠柯
PC名:遠竹 焠柯 (とおたけ さいか)
PL名:くずもち
コード名:ヒュドラ
スタイルクラス:チェッカー
レイヤークラス:シャドウ
ワークス:フリーランス

<ライフパス>
出自:生存者
経験:
動機:
邂逅:
コードフォルダの形態:アクセサリ(リボン)
コードへの感情:嫌悪

<自由記述欄>
  • 正式な記録は残っていないが、年齢は十代前半。平和に暮らしている子供と比べれば大人びた言動も多い。
  • 外から見ればレイヤード至上主義者。本人は非レイヤードを人だと思っていないが、恨んだり支配しようとは思っていない。
  • ブリゲイドに誘われているが、態度は保留。ブリゲイドを「一部過激派もいる政治団体」ぐらいに思っており、(レイヤード)に迷惑をかけそうな命令をされる部署にされると嫌だなーというのが主な理由。
  • 初対面の人にはちょっと頑張って敬語を使うが、数時間もすればボロが出て、半日も一緒にいればタメ口。
  • 嫌悪: コードの制御は不完全で、時々無意識下でもヒュドラが顔を出す。その毒で(レイヤード)に迷惑をかけることを恐れており、戦闘時もコードの能力に無意識にリミッターをかけている
  • 本人の戦闘能力は皆無なので、ヒュドラの顕現まではあまり躊躇しない。結果、マカーオーンをよくビビらせることになっているが、お約束シーンなだけで故意に嫌がらせしているわけでは無い。

コードフォルダ:リボン
+ ...
光沢のある赤茶色のリボンがコードフォルダ。(効果があるのか不明だが)能力が暴走しないように固く後ろ髪を結っている。戦闘時の能力解放トリガーとして、リボンを解くと同時にヒュドラの首が複数顕現する。戦闘外にヒュドラを使う状況(警戒やシャドウの能力を使う)際にはリボンから影が現れ、蛇を作り成す。

メンテナンス等も自分でしており、24時間365日装備して決して人に渡すことはない。(ちなみに、メンテナンス中は影が溢れやすく、マカーオーンの悲鳴がよく聞こえてくる)。

+ 過去
生活圏の奪還・開拓を志す両親の元、幼少期を最前線のシェルターで過ごした。皆を守るヒーローと、それに協力(と言いつつ頼りきりな)人々を目にしながら育つ。

出来すぎているほどに順調にすすむ開拓作戦は突如終わりを迎え、手薄な機を突かれたシェルターは壊滅する。

大人たちが必死に対応を練る中、輸送途中で保管されていたコードフォルダに少女は密かに手をのばす。ベクターへの恐怖と、好奇心と、ヒーローへの憧れと共に。蛇、毒、力・・・様々なものが流れ込んでくる。これなら、みんなを助けられる!私も、ヒーローに・・・!

凄まじい衝撃の途中で記憶は途切れている。コード適合の負担に幼い精神は耐えられるはずもなかった。その場に崩れ落ちた少女が次に目覚めた時、ベクターはいなくなっていて、シェルターは瓦礫の山で。



他のシェルターの応援に救助された後も、今までの善戦が嘘のように開拓チームは敗走を続けた。誘い込まれていたかのように、最悪の位置で補給線すらままならない中、レイヤードが撤退路を切り開く。焠柯も何かしたかったけど何の力も扱えなかった。レイヤーの顕現すら出来なかった。こんな状態ではコードフォルダに手を伸ばしたことも誰にも言い出せなかった。ヒーローになんて、なれるはずもなかった。

レイヤードをヒーローと持て囃していたはずの人々は、今は我先にと食料を奪い合い、レイヤードが傷つき倒れるのを背にひたすら逃げ惑うのみ。メンバーは散り散りになり、シェルターやヘイブンを点々とする日々は、まさに地獄だった。



(そう言えば、この時に手を繋いで走った友達は今も元気だろうか?あれ、いつ、なんで別れたんだっけ・・・?)




なんのきっかけか(思い出そうとすると、頭が痛くなる)、狂ったように訓練をしてレイヤーが制御を外れるようなことはなくなった。多少は戦いもできるようになった。

しかし、今は非レイヤードには力のことは明かさない。レイヤードだと教えたこともあったが、助けを求めてくる人を何人も、何人も救えなかった。レイヤードなのに弱い、期待外れと罵られたこともあった。裏切られ、トカゲの尻尾の如く捨て置かれたこともあった。

なぜみんなを助けられないのか、なぜ彼らを助けるのか、なぜ自分は生き残ってここにいるのか、何もわからなくなった。焠柯の心はバラバラと崩れていく。

そんな中で、とある隠居のブリゲイドが彼女の世界を変えた。

(レイヤードこそが「人」なのだ。)

解けなかったパズルのピースを作り出し、整形し、打ち捨て、当てはめていくかの如く

(助けられなかったあの死体も、シェルターに響くあの悲鳴も、人のものではなかったのだ。力なきものをいちいち助ける必要などなかったのだ。)

彼女の中に整合性の取れた世界が組み立てられていく。しばらくして、焠柯は笑顔を取り戻した。打ち捨てられたピースは、大切な記憶か、不要な苦しみなのか。


各話の焠柯の動き
+ ...

10話

ブリゲイドの紹介でマカーオーンのところにフリーランスの事務員としてやってくる。客人がくると柱の陰から様子を伺ったりするなど、ちょっと世間知らずでやや人見知り。

マカーオーンからミロワールの拠点襲撃計画を伝えられ、戦闘は不慣れだと文句をいいつつ参加。はるか昔に憧れたヒーローのような「多くの人を助ける」ことを手伝えたのでそこまで不満はない。ただ、ミロワールに目をつけられ、当面落ち着かない日々を過ごすこととなる。

今までの過酷な生活と比べ、安定した生活基盤と金銭が得られるようになり自分のことを考える余裕が出てきた。将来や貯金を考えた生活をしたことがないので、もらったらもらっただけ買い食い等に消えている。

[13話] (リプレイ記載後に色々修正予定)

「大事な荷物の輸送」とマカーオーンから半ば騙され、魅夜とともにカマクラクレイドルまで非レイヤードの青年を護衛する。その後、キャラバンの護衛隊と合流しエンフォーサーの攻撃に向かうこととなるが、非レイヤードを連れて行くことに猛反対。最終的には押し切られて、「攻撃の射線に入らないように。私はあなたを避けられるほど強くはないから。」とだけ告げて同伴を認める。

エンフォーサー2名と対峙するも、突如現れたヒポクラテスへの恐怖から体が固まる。クレイドルを守るために走り出した非レイヤードたちをみて焠柯もなんとか走り出す。人々が戻ってくるべき、安全地帯であるべきクレイドルが崩壊することは、あってはならない。

事件が解決した帰り際、非レイヤードを珍しく気にかけている様子を魅夜に指摘される。「ほら、クレイドルの運営には非レイヤードもいないよりはマシでしょ。」そう答えつつ、(そういえば、非レイヤードへの被害も最小限だったって聞いたとき、ちょっとホッとした気がする・・・?気の所為、だよね。)

少女の世界は、未だ複雑に歪み続ける。

[15話] MIRROR MIRROR ショートーバージョン(リプレイ記載後に色々修正予定)

  • ミロワールを直接叩く隊に志願する。どうして手をあげちゃったんだろうなぁとアジトの隅っこにうずくまって公開しつつ、覚悟を固める。(本人はうまく言語化できていないが、ヒュドラ毒が防衛には向かず、万が一暴走等を引き起こした場合にクレイドルを崩壊させる原因となるのを恐れたことが大きい)
  • 戦闘前に車中で春樹に厄を吸おうかと提案されるが、断る。自分の厄ぐらいは自分で。いや、春樹の不安をも分かち合いたい。
  • ミロワール戦ではヒーロー達の道を切り開くために分身の排除に務める。また、魅夜から受け取っていたマッチとヒュドラのシャドウを合わせ、攻撃を防ぐ(ワールドドミネーター)。
  • ミロワールを討ち取り、工場襲撃(11話)以来の緊張の糸が解ける。しかし、直後のヒポクラテスの出現で恐怖で体が動かなくなる。やつに対面した事がある数少ないレイヤードなはずなのに。特に近くにいたせせりがヒポクラテスを攻撃し目をつけられてしまったのを止められなかったことはかなり後悔している(後に本人の強さをみて、謝罪ではなく自分も覚悟を決めるべきだと認識)。
  • 街で春樹と出会い、リーダーとして、ヒーローとしてかっこよかったと告げる。今後も困難を、不安を、厄を分かち合おう。
  • 春樹が言った、「焠柯もヒーローだと思う」という言葉を、自身はヒーローになれなかったと信じる焠柯はまだ受け入れられてはいない。でも、その言葉は、少女の心の中で今も反響している。

自身の夢と、コードと、そして過去に立ち向かうべきときは遠い未来ではなくなってきているのかもしれない。

WWH外伝卓 Lost Phantasm

詳細はリプレイ参照。

魅夜を助けに行く事となり、マカーオーンが必死に邂逅を阻んできた終夜とついに出会う。マイネに冷たく当たっていたことを終夜に指摘され感情を顕にする。魅夜の話、終夜の言葉、かつて焠柯をヒーローと言ってくれた人々、そして、多くのヒーローの生き様。
少女は決意する。私も「ヒーロー」になるんだ!

20話

マカ―オーンを助けに。怖くないといえば嘘になる。でも、少女は、「ヒーロー」はひるまない。かつて足がすくんだヒポクラテスですら、もう恐れない。

そして。ヒュドラをちらりと見る。これからヒーローになるならこいつももう少し制御、いや、信頼してやらねばならないのだろう。回避を捨て、全てのアルケオンを込めたワールドドミネーターはマカーオーンの渾身の一撃を打ち払った。

マカーオーンを連れ戻すことこそ出来なかったが、少女は決してくじけない。

最終話

きっと少女ができることはわずかだったのだろう。ワールドドミネータは阻まれ、何ならいなくても今は何も変わらなかったのかもしれない。

しかし、ヒーローは確実に、一歩ずつ歩み続ける。この戦いは、必ず未来に続いている。


20話後:せせりとの通話
+ ...
焠「急にごめんね、前にメールしたマカーオーンの件(鳴海)の続報。X月O日にマカーオーンと、そしてヒポクラテスと対峙した。」
せ「ほ、ほんと!?それで…マカせんせとヒポクラテスはどうなったの?」

微かに震えた声で焠柯は答える。
焠「こっちに死者は出なかったけど、マカーオーンは取り戻せなかった。ヒポクラテス、やっぱり、あいつは危険だ。強すぎる。底知れない。」
{せ「……そっか。マカせんせは戻ってこなかったんだ。でもとにかく、焠柯ちゃんたちが無事で良かった」
せ「焠柯ちゃんは、ヒポクラテスが怖い?」
焠「・・・怖い。今でも、あの時を思い出すと震えが止まらない。」
焠「・・・でもね、前とは違って、立ちすくまなかった。怖かったけど、立ち向かったせせりちゃんの姿が思い浮かんで、踏み止まれた。」
せ「そっか…。焠柯ちゃんにちょっとでも勇気をあげられてたんなら嬉しいな」
せ「でもね、怖いって思うのもきっと悪いことじゃないんだよ。怖いって思えるのは、焠柯ちゃんが冷静だからなんだと思うな」
焠「そう、だね。あそこでもう一歩深追いしてたら、マカーオーンも私たちも殺されていた。・・・うん。だから私に後悔は無い。私ができることを全部できた。未来をつなげられた。」
焠「だから、お礼を言おうと思って。ありがとう、せせりちゃん。・・・あと、ごめんね、戦う前に呼ぶって約束してたのに。今回は他の人を呼ぶなって書かれてて」
せ「そう。こっちは誰も死ななくて、マカせんせも生きてる。もう一度チャレンジできる。焠柯ちゃんのおかげなんだよ!」
せ「呼ばなくて、それでうまくいったんだから、焠柯ちゃんは正しかったんだよ。そんで次こそは、一緒に戦おう!」
焠「うん!私も余命宣告とかされちゃったし、逃げられないもの同士一緒!」

少し笑い合った後、神妙な面持ちで話時始める。危険な情報だから、話す人は選んでと釘を打ち、恐ろしき「神薬計画」}の詳細がポツポツと伝えられる。

焠「わかってる中で一番やばいのは、あいつの見えない鎖。全員が一瞬で身動きを取れなくなって攻撃も防御もするスキがない。みんなとも話し合ったけど、有効な対抗策はまだ見つかってない。・・・出会ったら、逃げたほうがいい。」
せ「神薬計画…そんなのがあったんだ。分かった。教えてくれてありがとう。あたしにもやれることがあったら遠慮なく言ってね!アウトランドのことなら色々やれるから!」
せ「見えない鎖かぁ。この前私と会った時には使ってこなかったから、やっぱり舐められてたのかな。ぐぬぬ…」

焠「ふふふ、やっぱり、せせりちゃんだ。」

深刻な状況でもいつも通りのせせりにつられ、焠柯の緊張も緩む。

焠「逃げてって言ったのは取り消す。私も、もう逃げない。逃げるのも強さだって言ってたけど、この戦いからだけは、絶対に逃げない。」
焠「この戦いは一人じゃどうにもならない。だけど、ヒーローが集まれば必ず勝機はある。私は、マカーオーンも、大事な人もみんな助ける。私、決めたんだ。」
焠「マカーオーンを助けて、ヒーローに、なる!」
せ「うん!大丈夫。焠柯ちゃんも他の人たちも、あたしが全力で守る。絶対にヒポクラテスを倒そう!」
せ「なれるよ!焠柯ちゃんなら絶対ヒーローになれる!」
{焠「えへへ、ありがと!せせりちゃんも、ヒーローだよ!」

焠「えっと、アジトはXX地区にあるからさ。近くにきたら遊びに来てね!迎えにいくからさ!」



[New]WWH1章最終話:ワールドドミネーター
+ ...
ヒポクラテスの目から余裕ぶった態度が消え、空中に大量のメスが展開される。考えるまでもなく、あれをくらえばひとたまりもない。焠柯はヒポクラテスと、それに立ち向かうヒーローたちを見据える。誰も諦めてなどいない。護る者たちは壁となり、武器を構える者は次の攻撃に向けて意識を研ぎ澄ます。それぞれがお互いの力を信じていた。

恐らく。この戦いで焠柯にできることはもうなにもない。ヒーローの槍がやつを貫くか、ヒポクラテスのメスがこちらの全てを貫くか。どう動いたところでその結末を変えることは無いだろう。

ならば。当然焠柯が取るべき手段は決まっている。それを理解するかのようにあたりに漂うヒュドラの影が自身のもとに集まってくる。アルケオンを高精度で圧縮しあらゆる攻撃を防ぐシャドウの最後の回避策。レギオンの用語で言うところの「タイプ:シャドウ」は、戦場に降り注ぐこの攻撃ですら一度なら無傷で耐えしのぐことができる。しかし、焠柯は小さく首を振る。

「違う。ヒュドラ。」

一度倒れてから続く苦痛に顔を歪めつつ、しかし、はっきりとヒポクラテスを見据えながらつぶやく。

――― 以前であれば、こんな戦いからは逃げていただろう。
――― 少し前であれば、全力を投じ切って未来をヒーローに託しただろう。
――― そして、今は。

「撃ち堕とす。」

限界を超える。私がこの攻撃を防ぐ。

その言葉を聞いた影は戸惑ったかのように止まり、一瞬の後急速に拡散する。ヒーローたちの間を縫う毒々しい蛇の影にかすかな身震いがする。一歩制御を誤ればその毒は仲間すらをも傷つける。

「しくじるなよ・・・」

ヒュドラと、そして何より自身に向けてつぶやく。

わかっている。これが恐らく無意味なことを。最善手ではないことを。仲間たちにまでリスクを与え、重傷者を1名増やすだけだと。

しかし、焠柯はもう恐れない。自分が傷つく痛みも、自分が誰かを傷つけてしまう恐怖も。「こうするしかなかった」んじゃない「こうする」のだ。失敗したっていい。全員を守れる可能性に、今なら。今だからこそ手をのばし続けられる。

「覚悟ぐらい決まっている...!私は、ヒーローだ!!」

影は大量に降り注ぐメスを飲み込むみ、何百本ものメスが砕ける。ほんの数秒。影の塊に亀裂が走り、凄まじい勢いで霧散していく。焼け石に水とはよく言ったものだ。避けようもないメスが大量に体に突き刺さる。しかし、彼女の目は意識を失う最後の一瞬までヒポクラテスを見据えていた。


<参加回>

+ ...
picrew


+ トール・カルヴィーノ

<基本データ>
PC名:トール・カルヴィーノ
PL名:ユウネコ
コード名:ウェパル
スタイルクラス:ブレイカー
レイヤークラス:アームズ
ワークス:レギオン

<ライフパス>
出自:高貴な血筋
経験:英才教育
動機:正義
邂逅:ライバル(レイカ)
コードフォルダの形態:インプリント
コードへの感情:割り切り

<キャラクターシート>


<自由記述欄>
身長177cm(盛ってる分を減らすと172cm)
体重60kg

現在17歳、名家の出で幼少期はあらゆる才能があり優秀で、なおかつ少女のように可愛らしいと評判だった。(口を開けばクソガキなのが玉に瑕)

2つ上の兄と比べても彼は優秀だと周りには思われている、まぁ兄の方が「俺にはそういうの向いてないから」との事で弟に任せる事にしてるからなんだけど。

2年前、突如兄が行方をくらませた(トールは行き先を知ってる)のもあり家はてんやわんや、トールもだいぶつかれた、とってもつかれた。という訳で

「うっせぇばぁーか!もう知らねぇ!こんな家知るか!俺は家出するもん!」
有り体に言えば反抗期、うん。家出してレギオン所属のレイヤードになった(昔からレイヤードではあったけど)
家の人もなんだかんだレギオンからの連絡でトールがどこにいるかは分かっている。
トールはトールでレギオンの職員さんにお家帰らなくて大丈夫?って言われてるけど「うっせぇ知らねぇ、あんな家どうとでもなっちまえ」とかなんとか言ってる。別に家が嫌いな訳では無い。

という訳で家出1年目、レギオンでのお仕事にとってもやりがいを感じてるし向いてると思っている、困っている人を助けるのも、悪いやつをやっつけるのも正義の味方っぽくてカッコイイので。

まぁつまりプチ家出中の軍服男子です。
(ちゃんと優秀なはずです。)

余談
ファミリーネームは本名じゃないです。あと兄のコードは人魚姫で親戚かどっかにコロンブスとかその辺がいるようなお家です。
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最終更新:2022年07月19日 22:00