開催日時:2022年3月20日(日) 10時〜18時
開催場所:ココフォリア&Discord

レギュレーション
  • 使用可能ルール:基本1・2、AF、戦記DB、上級、百花繚乱、R&R記事
  • 使用禁止スタイル:ウィザード(サブスタイルならば可)
  • PCレベル:21
  • マスコン&国ルール:使用せず

今回予告
 ヴァレフール伯爵領の西部に広がるボルフヴァルド大森林は恒常的に混沌濃度が高い森であり、様々な魔境や投影体が頻繁に出現することで知られている。同国北西部の古城クーンは、元来はそんな混沌災害から人々を守るために築かれた城塞であった。
 約一年前までこのクーンの地を治めていたのは、「ヴァレフール七男爵」の一人であるイアン・シュペルター(現騎士団長)であり、彼の妻である姫騎士ヴェラ(現伯爵の叔母)の契約魔法師(乱入PC②)が、ボルフヴァルド大森林における混沌状況の調査に当たることが多かった。
+ イアン
+ ヴェラ(公式版)
(出典:『グランクレストRPG ルールブック2』p.232)
 現在は(伯爵位継承に伴う)「国替え」により、イアンは同国東部の港町アキレスの領主へと転身し、新領主としてレヴィアン・バーミンガム(現副団長)が就任することになったが、大森林への対策については(新体制への移行に伴う諸々の混乱を避けるために)上述の「ヴェラの契約魔法師」が当面はそのまま担当し続けることになった。
+ レヴィアン
 だが、先日、その「ヴェラの契約魔法師」がボルフヴァルド大森林の調査中に行方不明となってしまう。英雄王エルムンド以前の時代からブレトランドの南東部を蝕み続けてきたこの「混沌の森」において、今、何が起きているのであろうか?

グランクレスト大型キャンペーン「ブレトランド水滸伝」第42話
「天閑天猛之漆〜幼馴染〜」

混沌を収め、聖印に至れ!

PC① サロメ・キャロル
 キミは、天閑星の前世にして、サロメ村の領主である。ミスト村での一件(天罡天閑之陸)を終えて、サロメ村へと帰ってきた日の夜、久しぶりにキミの夢の中に「妖精女王ティターニア」が現れ、キミに対してこう告げた。「あなたの探し人が一人、ボルフヴァルド大森林にいるわよ」
因縁:ティターニア(妖精/女性) 推奨感情 メイン:任意/サブ:親近感
 かつての始祖君主レオンの恋人(?)にして、キミの祖先でもある妖精界の女王。今のキミにとっては命の恩人(?)でもある。先日(天閑之壱)の魔境浄化の際に消滅した筈だが、彼女は過去に何度も投影と消滅を繰り返しており、この世界に再び出現していてもおかしくはない。
+ ティターニア(外見)
(出典:『グランクレスト戦記DO』)

PC② コンラート(ケリー)・オーガスト
 キミは、天猛星の前世にして、ハルーシアの騎士である。アキレス近海でのアルゴナウタイとの戦い(天勇天猛之陸)の後、アキレス内における「星の前世」の有無を確認して回っていたところで、領主夫人のヴェラ(キミの義理の叔母)の契約魔法師が行方不明になったという話を聞く。
因縁:ポラリス(神格/男性) 推奨感情 メイン:任意/サブ:感服
 以前(天魁天猛之伍)、カナハ村で出会った神格の投影体。元来は地球人の画家で、元の世界では「北斎」などと名乗っていたが、この世界には「画神」として投影されている。キミの来世の物語である『水滸伝』の絵師の一人としても有名らしい。カナハで別れた後の消息は不明。
+ ポラリス(外見)

乱入PC① ラケル・キャロル
 キミは、サロメ(PC①)の妹にして、現在の神聖トランガーヌの中核を成す日輪宣教団の一員である。これまで姉と共に各地に赴いて「星の前世」を探す旅を続けてきたが、最近、村人達の間では、キミ達が村を空ける機会が増えていることに不安を感じる者が増えているらしい。
因縁:レギリア(アームズ/男性) 推奨感情 メイン:敵愾心/サブ:任意
 かつてキミが神聖トランガーヌ軍の一員としてアントリアと戦った際に対峙した敵将の一人。巨大な盾を攻防一体に用いて戦う特殊な邪紋使いであり、北方へと撤退するアントリア軍の殿軍(しんがり)として、キミの放った矢を全て軽々と受け止めた上で、平然と戦い続けていた。
+ レギリア

乱入PC② 新規PC(by ライヒ)
 キミは、アキレス領主イアンの妻ヴェラの契約魔法師である。元はサロメ村出身で、キャロル姉妹とは幼馴染であったが、7年前に村で発生した混沌災害の時に魔法師の力に目覚め、エーラムの名門アルティナス家に入門した。ヴェラの契約魔法師となった後は、主にボルフヴァルド大森林の管理を担当してきたが、先日、キミは突如発生した「謎の異空間」の中に入り込んでしまった。
因縁:高廉(投影体?/男性) 推奨感情 メイン:憤懣/サブ:任意
 7年前にサロメ村の近辺(ボルフヴァルド大森林の北方)に現れた謎の人物。異界の妖術使いと言われているが、定かではない。暴風を起こし、猛獣を召喚して村人達を襲わせるなど、暴虐の限りを尽くしていたが、その目的は不明のまま姿を消し、その後には巨大な魔境だけが残った。
+ 高廉(イメージ画像)
(出典: baike.com

乱入PC③ 新規PC(by ラムネ)
 キミは、エーラム魔法師協会の魔法師である。元はハルーシア出身で、ケリーの実家の使用人の子供であり、彼とも面識はあった。魔法師の力に目覚めた後はアルティナス家の一員となり、過去には何人かの君主と契約を交わしたが、いずれもキミとの契約から一年以内に命を落としているため、最近は「疫病神」扱いされている。現在は同門のロザンヌの依頼で、クーンを訪問中。
因縁:ロザンヌ・バーミンガム(ウィザード/女性) 推奨感情 メイン:任意/サブ:嫉妬
 キミと同門の魔法師の少女。学生時代から天才少女として名の知れた存在であり、現在は契約相手であるクーン領主レヴィアンの妻となっている。現在、キミは彼女からの依頼でエーラムから最新のアーティファクトを届けるために、彼女の所領であるクーンへと向かうことになった。
+ ロザンヌ

PC間因縁について
下記のPC同士の間で、それぞれに「因縁」を結ぶことを推奨
  • サロメ、ラケル、新PC(ライヒ):同郷の幼馴染
  • ケリー、新PC(ラムネ):同郷の幼馴染
  • 新PC(ライヒ)、新PC(ラムネ):エーラムでの同門

今回の本筋とはあまり関係ない諸設定
+ サロメ村の混沌災害
 サロメ村は元来は旧トランガーヌ子爵領に属する小さな村であり、隣に聖印教会の聖地フォーカスライトが存在することもあって、昔から聖印教会の影響力の強い村であった。キャロル家はその村において代々司祭を務めてきた家系である。
 しかし、七年前に村の近辺に投影された魔境の森によって村の大半が飲み込まれてしまう(異界の妖術使いである高廉という男が原因と言われているが詳細は定かではない)。この時にサロメ(PC①)は行方不明となり(詳細は次項参照)、ラケル(乱入PC①)は聖印教会の人脈を頼って大陸へと逃れる中、後にヴェラの契約魔法師となる乱入PC②はこの時に魔法師としての力に目覚め、エーラムの魔法学校へと迎え入れられることになった。
 なお、この時に発生した魔境は、五年後に日輪宣教団(後述)の手によって浄化され、その時点で魔境からの「奇跡の生還」を果たしたサロメが、現在の領主を務めている。
+ サロメの正体
 七年前のサロメ村での混沌災害によって、サロメ(PC①)は魔境に取り込まれ、肉体的には消滅する。しかし、彼女の祖先である妖精女王ティターニアの加護によって魂は魔境内で存続し続け、やがて「聖印を元に作られた輝石」と融合することによって、「現在のサロメ」としての肉体を手に入れることになった。つまり、現在のサロメは「本来のサロメの魂を宿した聖印生命体(クレスト・ビーイング)」である。
 なお、最終的に彼女の身体が再生するまでに五年の年月が経過していたため、現在のサロメは戸籍上は17歳だが、肉体的には12歳の少女である(妹のラケルは14歳なので、見た目が逆転している)。
+ 妖精女王ティターニア
 妖精界を統べる女王の投影体。これまでにアトラタン世界への投影と消滅を何度も繰り返しており、今から約1700年前には、世界で最初に聖印を生み出した始祖君主レオンの恋人であったと言われている。その後も、出現する度にそれぞれの時代の英雄達の傍らに立ち、彼等と共に様々な伝説を作り上げてきた(キャロル家の祖先もまたその一人)。
 「七年前にサロメの近くに発生した魔境」は妖精界から投影された森であり、その森の中をティターニアもまた彷徨っていた。「天閑之壱(BS62)」の時点でその森が浄化された際に彼女もまた姿を消したが、その後、「天雄之弐(BS66)」で再びこの世界に出現し、現在はアントリアの将軍であるヘリワード(ロビンフッドの投影体)の傍らにいる。
+ 神聖トランガーヌ&日輪宣教団
 サロメ村を含めた旧トランガーヌ子爵領は、四年前の時点でアントリア軍によって滅ぼされた。その後、残党達は大陸へと逃れた後、二年前に聖印教会内の一派である日輪戦教団と手を組むことによって(この時点でラケルも彼等に合流)、その旧領の約3分の1を回復し、新たに「神聖トランガーヌ枢機卿領」を建国する。
 なお、日輪宣教団とは聖印教会の中でも特にラディカルな混沌廃絶主義者による集団であり、投影体だけでなく、魔法師や邪紋使いの存在をも許さないという立場であるため、エーラムに対する敵愾心は極めて強く、爵位も契約魔法師もアカデミーサポートも全て拒絶している。
 ラケルは亡命時代に日輪宣教団の人々に助けられたこともあって、彼等の思想に強く共鳴していたが、ここ数ヶ月間の旅を通じて、少しずつ態度を軟化させつつあるようにも見える。一方、サロメがどこまで彼等の思想に賛同しているかは不明。
+ ヴァレフール伯爵家
 現在のヴァレフール伯爵家は『ルールブック2』の時点から2年以上経過し、様々な形での変化が発生している。公式NPCであるブラギスは毒殺され(BS14)、その長男ワトホートが爵位を継承したものの、次男トイバルの遺児の擁立を主張する者達との内戦状態へと陥り、最終的にはワトホートの次女レアが爵位を継承する形で現体制が成立した(BS48)。
 なお、ケリー(PC②)の妻であるサラはトイバルの長女であり、現伯爵レアの従姉妹である。また、ヴェラはブラギスの庶子(契約魔法師との間に産まれた娘)のため、彼女達から見れば叔母にあたる。現在のヴェラは騎士団長イアンの妻であり、彼との間に子供もいるが、ヴェラ自身は爵位継承権を放棄している。
 ちなみに、現在のクーンの城主レヴィアンは現伯爵レアにとっての母方の従兄弟であり、その妻であるロザンヌはイアンの実妹でもある。
+ ヴァレフール伯爵家の家系図

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最終更新:2022年02月12日 06:26