2022年度後期定例マギカロギア 冬を越え春へと至る岐路の先


GM: てんとう虫
PL: yuri3、そら、オンタケ、クララ

 ロシア・サンクトペテルブルクを舞台としたキャンペーンシナリオです。
 この定例卓では戦争、兵器、政治問題、社会問題などに関する題材を扱いますが、すべてフィクションです。実在の人物や団体などとは関係ありません。

レギュレーション

  • 第三階梯スタート
  • 功績点はルルブ通りに配布
  • ハウスルールを採用(詳細は卓用discordに)

PC一覧

共通HO

 あなたたちはこの度新しく〈大法典〉サンクトペテルブルク支部に配属された魔法使いだ。
 あなたたちは分科会を組んで〈禁書〉の回収などの任務に従事することになっている。
 ロシア人でなくても構わないが、ロシア語は最低限話せるし、サンクトペテルブルクに滞在する理由もあるものとする(留学・就労・国際結婚など)。

"車輪の魔女(ホイールオブフォーチュン)" アンリエッタ・アルヴァトロヴナ・アンクハイマ―(PL: オンタケ)

+ ...

性別: 女
年齢: 20/21
階梯: 第三階梯"実践者"
領域: 夢
経歴: 訪問者
機関: 天涯
表の顔: 学生
魂の特技: 車輪
真の姿: 木製の車輪
キャラクターシート

HO1: 必須: 訪問者 推奨: 天涯
あなたの仕事はまだ定まっていない。この支部で経験を積みながら自分のやりたいことを見つける手はずになっている。

彼女の未来視はある日の朝になんの前触れもなく発現した。初めは面白がり暇な時間に使用していたが、ある日に彼女は見てはいけないものを見てしまった。その時プレイしていたRPGのネタバレを、その魔法で見てしまった。彼女はブチギレた。それ以降、自発的に使うことは無かったが予知夢のみはどうしようもなかった。そんな折に組織から声がかかり、彼女はこの魔法を完全に制御、又は忘却するために組織に加入した。

"悠久の魔術師" ミリー(PL: そら)

+ ...
性別: 男
年齢: 20(見た目年齢)/120(実年齢)
階梯: 第三階梯"実践者"
領域: 夢
経歴: 司書
機関: 戸口
表の顔: 記者
魂の特技: 冷静
真の姿: 老人(魔素放射)
キャラクターシート

HO2: 必須: 戸口 推奨: なし
あなたの仕事はこの支部の外交官として、外の権力や越境者などとの交渉を行いつつ〈禁書〉の回収に従事することだ。

"ろりーたドール()" マルル(PL: クララ)

+ ...

性別: 女
年齢: 9
階梯: 第三階梯"実践者"
領域: 闇
経歴: 書工
機関: 阿房宮
表の顔: 小学生
魂の特技: ドール
真の姿: 球体関節人形
キャラクターシート

HO3: 必須: 書工 推奨: 阿房宮
あなたの仕事はこの支部の技師として、魔道書の調整などを行いつつ〈禁書〉の回収に従事することだ。

とある人形師によって作られた自我を持つ球体関節人形。中身も9歳の少女くらいであり、人形師は親であり先生である。
九つの娘を亡くした人形師が彼女の遺髪を使って作り上げた。人形師の妻は遺体の髪を切るという人形師の所業に愛想を尽かして出て行った。生前、娘が魔法使い(見習い)であったためかマルルにも魔法の才があった。人形師は娘とマルルを同一視している節があり、マルルに娘の続きの人生を歩ませようとしている。人形師は「自分は娘を愛している。」と思っているものの、娘を人間として認識出来ておらず、マルルが食事をしない事や成長しない事も疑問に思わない。娘の名前も知らなかったので適当に「マルル」と命名された。人形師の影響により、マルルも人間の脆さをあまり認識出来ていない。

"青断機構(Механизм резки)" ザハール・セミョーノヴィチ・ラズルースキー(PL: yuri3)

+ ...
性別: 男
年齢: 26(見た目年齢)/222(実年齢)
階梯: 第三階梯"実践者"
領域: 力
経歴: 書警
機関: 猟鬼
表の顔: なし
魂の特技: 切離
真の姿: 片方の刃がさびて片方は錆びていないはさみ(攻撃強化)
キャラクターシート

HO4: 必須: 猟鬼 推奨: なし
あなたの仕事はこの支部の監査官として、支部の魔法使いたちを監視しつつ〈禁書〉の回収に従事することだ。

ロシア人。好奇心旺盛。基本的にポジティブな性格をしているのでよく笑う。これは生まれついての性分なのでなかなか変わらず、周りのロシア人からは疎まれたり変な奴扱いされてきた。その分外国人からは付き合いやすい奴と思われやすい。好きなものはひまわりの種とウォッカ。(ウォッカは酔えるから好きなだけで味はそんなに好きというわけではない。実際は酔うことが好きといったほうが適切である
)仕事は仕事と割り切っているので言われたことには素直に従う。

NPC一覧

"月下の蝶(Лунная бабочка)" アリーサ・ニキートヴナ・クラコフスカヤ

+ ...

性別: 女
見た目年齢: 28
階梯: 第六階梯"魔道師"
領域: 獣
経歴: 書警
機関: 円卓

"開拓者(Pioneer)" パイオニア

+ ...

性別: 男
見た目年齢: 8
階梯: 第五階梯"達人"
領域: 夢
経歴: 書工
機関: 阿房宮

"東を望む岬(Константин)" ミハイル・ヤーコヴレヴチ・レシュリスキー

+ ...

性別: 男
見た目年齢: 44
階梯: 第五階梯"達人"
領域: 星
経歴: 司書
機関: 戸口

"最初で最後の帝都劇場(Первый и последний Императорский театр)" ナターリヤ・アレクセーエヴナ・ロマノフ

+ ...

性別: 女
見た目年齢: 24
階梯: 第五階梯"達人"
領域: 歌
経歴: 書工
機関: 学院

"寒空の聖騎士(Священный рыцарь на холоде)" ルフィナ・ドミートリエヴナ・イヴレヴァ

+ ...

性別: 女
見た目年齢: 25
階梯: 第四階梯"哲人"
領域: 力
経歴: 書警
機関: 猟鬼

"史上最強の兵器(Царь-бомба)" イワン

+ ...

性別: 男
見た目年齢: 8
階梯: 第三階梯"実践者"
領域: 闇
経歴: 外典
機関: なし

"おおきなかぶ(Репка)" レプカ

+ ...

性別: 男
見た目年齢: 24
階梯: 第三階梯"実践者"
領域: 獣
経歴: 外典
機関: なし

"虚無と那由多の狭間(madhyaṃ śūnyatāyāḥ nayutasya ca)" アムリタ・リヤ・ガネッシュ・ヴェーマ

+ ...

性別: 女
見た目年齢: 26
階梯: 第五階梯"達人"
領域: 星
経歴: 書工
機関: 阿房宮

セッション一覧

※当然ですが、キャンペーン「冬を越え春へと至る岐路の先」の核心部分のネタバレを含みます。

第一話「長月は出会いの季節」

+ 報告書
2018/09/13 禁書「サルでもわかる水爆製造」編纂記録
記入者:アンリエッタ
目的:街中で起きる爆発を事前に止めること

成果:被害ゼロかつ禁書回収完了

詳細: この日が勇猛なる祖霊記(ヴァリアント・エンシェストラル・クロニクルズ)の初仕事の日でした。私は遅刻するわけにはいかないと思い待ち合わせの時間通りに駅に着いたのですが、そこにはまだ今回補佐してくれるというパイオニアさんとマルルちゃんしか集まっていませんでした。やはりこの国の人達はは時間に対して寛容すぎます。20年も過ごしてきてなじめていない私の問題かもしれませんけれどね。さて、待ち合わせ時間から数分してからミリー、次にザハール、数十分経過した後今回の仕事の拠点となる支部の長、ミハエルが集まり、特殊な工程を踏んだのち漸く事務所へ入場できました。私は今回初めてこのような魔法を許容されている空間に立ち入りましたが、なんとも不思議な感覚で興味深いものばかりです。とはいえこれからの仕事を考えるとこの興味も直ぐに腐り果てることでしょうが。
今回の仕事は組織が予知した街中での爆発を未然に防ぐことだそうです。これはまた物騒な話で。組織もとある会社が関連していること以外はあまりわかっていないようなので、その中でも目ぼしい人物のことだけ簡潔に聞き、調査に向かいました。
初めてとはいえ情報収集はかなり難航し、何とかギリギリ集まった、といった結果になりました。というかザハールのやつはなんで1サイクル目で魔力を4点も失ってたんでしょう。途中、パイオニアさんが2回も助けてくれましたが、あれがなければかなり危うかったと思います。いやはや情けない限りです。
そんなギリギリの情報収集によって、ヨシフという会社員がパワハラ上司であることと、フロルという青年がその部下で、限界を迎え爆弾を作っていたこと、そしてその2人ともに断章が取り憑いていることが分かりました。あと、私の予知能力によって爆発の規模から推察するに水爆レベルの爆弾が必要であることが判明しました。水爆て。私が足を踏み入れたのは科学から離れた魔法の世界ではなかったのですか?
とはいえそのタイミングで見えている断章を無視するわけにはいかなかったので、2サイクル目の時点で2つとも回収しました。
3サイクル目の開始、最初にザハールが動きました。選んだ行動はなんと酒盛り!あの人、仕事中ずっと飲んでましたよ。なんかミリーもこの辺で怪しい動きしてましたし、おとなしかったのは私とマルルちゃんだけでした。上から注意入れといてくれませんか?そんな2人をほっといて私は図書館で怪しい金髪の男を発見しました。なんで怪しいと思ったかですか?それは私が車輪の魔女だからです。その男をつけていくとなんと断章「水素爆弾」を所持していることが分かりました。同時にその男が高位の魔法使いであることも判明しました。回収したくはありましたが私たちには交渉材料がありませんでしたので断念しました。3ラウンド目の残りはミリーとマルルちゃんが調律を行い終了、禁書の編纂に挑もうとしたタイミングでミリーが断章「水素爆弾」とその他の断章をいくつも回収して戻ってきました。これによって、私たちは禁書の編纂により万全の状態で挑むことができました。
禁書の編纂は特筆することは特になく、無事に終了しました。強いて言うのであれば禁書の容姿や性格がクソガキだったことには個人的に非常にイラつきました。禁書ってみんなあんな感じなんですか?
終了後に軽い治療を受け、今回の仕事は終了しました。

備考: その場では何も言いませんでしたが、ミリーの行動は不可解でした。私は何も聞かされていません。彼は何かしら別口からの指令を受けているのではありませんか?円滑な活動を果たすためにも情報の開示を請求します-アンリエッタ
+ HO・マスターシーン等
ヤナ・イサーコヴナ・アガーポヴァ

☆国際企業「ニザメルザーチ貿易」の事務員。気が強い女性。
★本職は探偵。社員の一人に依頼され、ヨシフのパワハラや汚職を摘発すべく調査を進めている。

スチーヴェン・アフグストヴィチ・マエストリン

☆国際企業「ニザメルザーチ貿易」の新人社員。陽気な男性。
★イタリア系の血が入っており、元々はそちらで暮らしていたがこちらに移住してきた。イタリア語名はステファノ・マエストリーニ。上司であるヨシフの横暴に結構困っており、彼が汚職をしている気配を感じたので探偵を雇って調べさせている。このハンドアウトが公開されたとき、マスターシーンが発生する。

ヨシフ・エラストヴィチ・ジリノフスキー

☆国際企業「ニザメルザーチ貿易」のベテラン社員。厳格な男性。
★断章「猿」が憑いている。いわゆるパワハラ上司であり、多くの社員から恨みを買っているが、本人は気づいていない。〈断章〉が憑いてからパワハラ傾向がより強くなっており、汚職の噂も囁かれるようになった。

断章「猿」
ランク: 3
領域: 獣
特技: 《怒り》
攻撃: 4
防御: 2
根源: 3
魔力: 6
呪文: 【煉獄】【発禁】

【煉獄】p164
タイプ: 装備 指定特技: なし
目標: 自分 コスト: なし
この魔法を修得しているキャラクターが行う攻撃によるフィードバックが1点増える。

【発禁】黄昏p165
タイプ: 装備 指定特技: なし
目標: 自分 コスト: なし
選択: 騎士召喚
この魔法を修得している〈断章〉の宿主の【秘密】が公開されると、以降そのセッションの間、誰も選んだ魔法を使用できなくなる。この効果は、この魔法を修得している〈断章〉を回収すると無効化される。

フロル・ダヴィードヴィチ・スヴィーニン

☆国際企業「ニザメルザーチ貿易」の中堅社員。陰気な男性。
★断章「理解」が憑いている。元々は研究者志望だったもののドロップアウトして就職した。ヨシフによるパワハラによって精神を病んでおり、自殺を企図していたところ〈断章〉に取り憑かれ、その導きと協力のままに爆弾を製造して会社もろともヨシフを爆殺せんと企んでいる。

断章「理解」
ランク: 3
領域: 闇
特技: 《バカ》
攻撃: 4
防御: 3
根源: 2
魔力: 5
呪文: 【汚染】【爆箱】
初期憑依深度: 2

【汚染】黄昏p163
タイプ: 呪文 指定特技: 《バカ》
目標: 敵の立会人1人 コスト: なし
選択: 綻び
魔法戦の自分の手番に使用。選んだ変調を与える。

【爆箱】黄昏p164
タイプ: 装備 指定特技: なし
目標: 自分 コスト: なし
この魔法を修得している〈断章〉の調査に成功したキャラクターは《炎》で判定する(抵抗判定扱い)。失敗すると3点のダメージを受ける。

爆発について
☆支部の眠り姫たちによって予知された大爆発。より詳細な調査を行えば、なにかわかることがあるかもしれない……。このハンドアウトの調査は「夢」の領域の特技で行わなければならない。
★爆発の中心地はニザメルザーチ貿易の本部ビルである。また、爆発の規模から、魔法なしでこれだけの破壊力を出すためには水素爆弾を持ち出してくる必要があるだろうと推測される。このハンドアウトが公開されたとき、「力」の魔素が2点発生する。

金髪の青年

☆調査中、道ですれ違った青年。ロシア人ではなさそうだ。なんだか気になる……。
★〈旧世界秩序〉の〈書籍卿〉である。かりそめの名はジル・クロウリー、魔法名は獣の饗宴(ビースト・フィースト)。断章「水素爆弾」を所持している。このハンドアウトが公開されると、マスターシーンが発生する。

断章「水素爆弾」
ランク: 3
領域: 力
特技: 《炎》
攻撃: 3
防御: 3
根源: 3
魔力: 7
呪文: 【悪夢召喚】【核撃】

【悪夢召喚】p97
タイプ: 召喚 指定特技: 《炎》
目標: なし コスト: 力1
【マイナス2】「炎の悪夢」を召喚。

【核撃】p107
タイプ: 呪文 指定特技: 《炎》
目標: キャラクター1人 コスト: 力4
魔法線の自分の手番。目標に4点ダメージ。

禁書「サルでもわかる水爆製造」

ランク: 3
領域: 闇
特技: 《怒り》《炎》《バカ》
攻撃: 4
防御: 3
根源: 3
魔力: 18(剥ぎ取りで変化)
呪文: 【悪夢召喚】【核撃】【煉獄】【汚染】【爆箱】【発禁】(剥ぎ取りで変化)

【悪夢召喚】p97
タイプ: 召喚 指定特技: 《炎》
目標: なし コスト: 力1
【マイナス2】「炎の悪夢」を召喚。

【核撃】p107
タイプ: 呪文 指定特技: 《炎》
目標: キャラクター1人 コスト: 力4
魔法線の自分の手番。目標に4点ダメージ。

【煉獄】p164
タイプ: 装備 指定特技: なし
目標: 自分 コスト: なし
この魔法を修得しているキャラクターが行う攻撃によるフィードバックが1点増える。

【汚染】黄昏p163
タイプ: 呪文 指定特技: 《バカ》
目標: 敵の立会人1人 コスト: なし
選択: 綻び
魔法戦の自分の手番に使用。選んだ変調を与える。

【爆箱】黄昏p164
タイプ: 装備 指定特技: なし
目標: 自分 コスト: なし
この魔法を修得している〈断章〉の調査に成功したキャラクターは《炎》で判定する(抵抗判定扱い)。失敗すると3点のダメージを受ける。

【発禁】黄昏p165
タイプ: 装備 指定特技: なし
目標: 自分 コスト: なし
選択: 騎士召喚
この魔法を修得している〈断章〉の宿主の【秘密】が公開されると、以降そのセッションの間、誰も選んだ魔法を使用できなくなる。この効果は、この魔法を修得している〈断章〉を回収すると無効化される。

第二話「神無月は実りの季節」

+ 報告書
2018/10/18 禁書「おおきなかぶ」編纂記録
記入者:
目的:

成果:

詳細:

備考:
+ HO・マスターシーン等
ヤナ・イサーコヴナ・アガーポヴァ

☆アガーポヴァ探偵事務所の代表を勤める探偵。気が強い女性。
★彼女に魔法を扱う才能はない。しかし、彼女は魔法を見る才能、すなわち妖精眼を備えている。過去にもいくらか魔法的事件に遭遇しているが、いずれも小規模かつすぐに戸口が隠蔽したため気のせいだったと考えている。

リーリヤ・クサヴェリエヴナ・サヴォスチヤノヴァ

☆クサヴェリーの娘。蕪に興味津々。
★断章「人々」が憑いている。

断章「人々」
ランク: 3
領域: 獣
特技: 《混沌》
攻撃: 4
防御: 2
根源: 3
魔力: 6
呪文: 【変異】【呪裂】

【変異】p105
タイプ: 呪文 指定特技: 《混沌》
目標: キャラクター1人 コスト: 獣1
目標にランダムな変調を与える。

【呪裂】黄昏p165
タイプ: 装備 指定特技: なし
目標: 自分 コスト: なし
このキャラクターが登場しているシーンで呪文タイプの魔法を使用したキャラクターは、1点のダメージを受ける。

クサヴェリー・ドロフェエヴィチ・サヴォスチヤノフ

☆リーリヤの父。蕪に興味津々なリーリヤを見守っている。
★このキャラクターに固有の秘密はない。ブランク秘密表を用いてこのキャラクターの秘密を決定すること。
→宿敵表-6 忍者。その人物は、実はあなたを殺せという指名を受けた忍者である。データは〈忍者〉(p177)を使用する、GMは、〈断章〉に立ち会ったり、魔法戦を挑んだりして、調査者の邪魔をするようにこのNPCを操作すること。

大きな蕪
☆支部のある図書館横の公園に突如として現れた赤い蕪。どうやら見ると引き抜かせようとする精神影響が現れるらしく、引き抜こうと愚者たちが集まってきてしまっている。戸口が隠蔽工作を進めているため、人の集まりはかなり緩やかになってはいるものの、だんだんと引き抜かれようとしている……。
★断章「蕪」が土地に憑いている。この蕪が引き抜かれると、さらに追加で魔法災厄が起こるようだ。2サイクル目の終了時までにこの断章が回収されていない場合、蕪は引き抜かれてしまう。このHOは公開され、サンクトペテルブルクに「破壊」の運命変転が起こる。
 このHOが調査によって公開されたとき、マスターシーンが発生する。

断章「蕪」
ランク: 3
領域: 獣
特技: 《花》
攻撃: 3
防御: 4
根源: 3
魔力: 7
呪文: 【妖花】【凶兆】

【妖花】p105
タイプ: 呪文 指定特技: 《花》
目標: 単体 コスト: 獣1
目標に自分の使役している元型の数だけダメージを与える。

【凶兆】p164
タイプ: 装備 指定特技: なし
目標: 自分 コスト: なし
このキャラクターが登場しているシーンで誰かが判定に失敗したとき、それをファンブルにできる。

イワン

☆前回回収した禁書「サルでもわかる水爆製造」を外典化したもの。生意気で反抗的な少年。
★「サルでもわかる水爆製造」は冷戦終了後に出版予定だった本であるが、あまりにも分かりやすかったがために発禁・没となり、その原稿が無念を溜めて〈禁書〉となった。それゆえに、彼は封印されていない状態だと自らを読ませて水爆を作らせようとする、という性質を持つ。封印状態の現在はただのイタズラ好きの少年として振る舞っているように見える。

天狗の面の男

☆蕪を物陰から見ていた謎の青年。
★どうやら書籍卿であり、断章「指導者」を所持しているようだが……それ以上の情報はノイズが多く読み取れない。

断章「指導者」
ランク: 3
領域: 夢
特技: 《祈り》
攻撃: 3
防御: 3
根源: 3
魔力: 8
呪文: 【戦騎召喚】【加勢】

【戦騎召喚】黄昏p147
タイプ: 召喚 指定特技: 《祈り》
目標: なし コスト: 夢2
自分が「戦車」を使役しているとき、「騎士」を召喚。この判定にはプラス1の修正がつき、そのラウンドの間自分の「戦車」1体に【追加ダメージ1】がつく。

【加勢】p161
タイプ: 召喚 指定特技: 《混沌》
目標: なし コスト: なし
合計が3レベル以下になるような組み合わせで元型を2体召喚できる。同カテゴリー2体は不可。

禁書「おおきなかぶ」

ランク: 3
領域: 獣
特技: 《混沌》《花》《祈り》
攻撃: 4
防御: 4
根源: 3
魔力: 21(剥ぎ取りで変化)
呪文: 【変異】【呪裂】【妖花】【凶兆】【戦騎召喚】【加勢】(剥ぎ取りで変化)

【戦騎召喚】黄昏p147
タイプ: 召喚 指定特技: 《祈り》
目標: なし コスト: 夢2
自分が「戦車」を使役しているとき、「騎士」を召喚。この判定にはプラス1の修正がつき、そのラウンドの間自分の「戦車」1体に【追加ダメージ1】がつく。

【加勢】p161
タイプ: 召喚 指定特技: 《混沌》
目標: なし コスト: なし
合計が3レベル以下になるような組み合わせで元型を2体召喚できる。同カテゴリー2体は不可。

【変異】p105
タイプ: 呪文 指定特技: 《混沌》
目標: キャラクター1人 コスト: 獣1
目標にランダムな変調を与える。

【妖花】p105
タイプ: 呪文 指定特技: 《花》
目標: 単体 コスト: 獣1
目標に自分の使役している元型の数だけダメージを与える。

【凶兆】p164
タイプ: 装備 指定特技: なし
目標: 自分 コスト: なし
このキャラクターが登場しているシーンで誰かが判定に失敗したとき、それをファンブルにできる。

【呪裂】黄昏p165
タイプ: 装備 指定特技: なし
目標: 自分 コスト: なし
このキャラクターが登場しているシーンで呪文タイプの魔法を使用したキャラクターは、1点のダメージを受ける。

第三話「霜月は歪みの季節」

+ 報告書
2018/11/29 魔法構造物「куча」起動計画実行記録
記入者:
目的:

成果:

詳細:

備考:
+ HO・マスターシーン等
ポイントA
☆アリーサに杭を打ち込むよう指定されたポイント。街の東にある。
★霊脈が魔力を蓄えていたようだ。好きな魔素が1点発生する。

ポイントB
☆アリーサに杭を打ち込むよう指定されたポイント。街の西にある。
★指定されたポイントは海の中だった。この真冬に海を潜るのか……。まだ海が凍っていなかったことだけが救いかもしれない。《海》で判定を行う。成功すると好きな魔素が1点発生し、失敗すると魔力が2点減少する。

ポイントC
☆アリーサに杭を打ち込むよう指定されたポイント。街の南にある。
★霊脈の流れが少し滞っていたらしく、魔法災厄が発生しそうになっている! ランダムな特技で判定を行う。成功すると好きな魔素が1点発生し、失敗すると運命変転が起こる。この判定には戸口の特記事項を適用する。

ポイントD
☆アリーサに杭を打ち込むよう指定されたポイント。街の北にある。
★特に問題は無さそうだ。このまま儀式に移れるだろう。

ミハイルのおつかい
☆古典的なダウジング棒、なんの変哲もない空き瓶を渡され、「清廉な湧き水」を探してくるように言われたPC2。「秘密兵器の作成」に必要らしいが……?
★郊外の東の方でダウジング棒に反応があった。辺りを探ってみると確かに湧き水が湧いている。持って帰ろう。


第四話「師走は迷いの季節」

+ 報告書
2018/12/06 魔法構造物「куча」起動計画に関する調査記録
記入者:マルル
目的:

成果:

詳細:

備考:
+ HO・マスターシーン等
杭について
☆情報鍵:力の領域
PCたちがサンクトペテルブルクの霊脈の要所に打ち込んでいた杭。サンクトペテルブルクの街に魔法的な結界を張るために作られた。現在5本目の打ち込みが保留となっている。
★杭の構造を調査したところ、術式に手が加えられており、魔力を吸い上げてどこかへと供給するようになっている。これは事前に提出された計画書や設計図にはない構造であり、何者かが意図的に改造を行ったことが示唆されている。

杭について2
☆杭の構造が改造されていることが発覚した。では、それを行ったのは何者だろう。
★杭の製作担当はアムリタとパイオニアであるが、改造が施された部分はパイオニアが製作を担当した部分である。しかし、パイオニアはAIであるため、彼の思考回路に手を加えることができれば彼を操って改造を行わせることができるだろう。

謎の少女について

☆杭を撃つのを邪魔してきた謎の少女。ただ者ではないようだったが……?
★彼女たちは霊脈の防衛機構であり、杭の術式に応答して現れたようだ。しかし当初の計画書を見ると「そういったものは現れないと考えられる」という事前調査が行われており、計画書にない想定外が起きたことが伺える。

パイオニアについて

☆パイオニアは阿房宮内の研究グループ〈数学者〉(ピュタゴラス)が開発した自律思考AIであり、〈数学者〉からアリーサが引き取って〈大法典〉の魔法使いとして登録したという過去を持つ。
★パイオニアを開発したメンバーにはアムリタが含まれており、彼が少年の見た目をしているのにも彼女の趣味が関わっている。彼女であればパイオニアの構造についても熟知しているだろう。

パイオニアの思考回路について
☆情報鍵:歌の領域
彼は自律思考AIであるため、その性質は人間や魔法使いとは異なってくる。詳しく知るには調査が必要そうだ。
★彼の思考は究極的にはプログラムに支配されている。であるから、そのプログラムを何らかの形で操作できれば彼を操ることが可能になるだろう。また、今回の事案を受けて彼はアイデンティティの危機を迎えており、この状態のままでは業務の停滞はもちろん、再び操られる可能性も否めない。放っておかない方がいいだろう。

〈数学者〉について
☆阿房宮内に存在する研究グループの1つ。古代ギリシアの魔法使い・ピュタゴラスに端を発するグループであり、秘密主義的側面があるためその実態はよく知られていない。
★〈数学者〉は「数」が世界の源であると考える魔法使いたちの集団であり、純粋数学から物理学、プログラミング、果ては経済学まで数を扱う学問を幅広く扱っている。学術的交流が目的であれば〈大法典〉以外の学派の人間とも議論を交わすという性質がゆえに常に猟鬼に警戒されてはいるが、現状彼らの活動から具体的な問題が摘発されたことはない。

スレインについて

☆先日〈大法典〉に拘留された〈旧世界秩序〉のメンバー。オリビニオス監獄に送る前に暫定的に支部内に拘留されている。
★〈旧世界秩序〉の中の一グループである〈魔働都市計画〉(インペリアル)の一員であり、外交官。このグループは異郷にある大都市を運営しており、そこから多くの人材を輩出している。このグループの他の構成員として知られている書籍卿にジル・クロウリーがいる。

スレインについて2
☆〈旧世界秩序〉の中の一グループである〈魔働都市計画〉の外交官。相当な実力者であり、実際にPCたちを戦いで苦しめた。
★彼の蔵書を確認すると、原因不明の汚染によって一部が使い物にならなくなっている。また、彼自身の体にもその汚染は及んでいるようだ。これらの由来は一体なんだろう?

汚染について
☆情報鍵:闇の領域
拘留中のスレインから検出された汚染。蔵書や魔法使いの体を蝕むようだが……。
★この汚染は蔵書や魔法使いの体を変質させ、何らかの存在と同化させようとする性質があるらしい。進行しきる前であれば除去も可能だが、完全に同化してしまえば打つ手はないだろう。現在スレインはその力の大半をその汚染への抵抗に割いており、戦力にはならない。この何らかの存在というのがなんなのかは、現状ではうまく読み取れなさそうだ。

ジルについて

☆〈旧世界秩序〉の中の一グループである〈魔働都市計画〉の一員。9月の事件の裏で何らかの行動を起こしていたようだが、詳しくはわかっていない。
★彼こそが〈魔働都市計画〉のリーダーである。領地の外においては力を制限しているようだが、領地内部で全力を出せる状態であれば第七階梯相当の実力を誇る、アリストテレスと並ぶ世界最強の魔法使いの1人だ。そんな彼が直々にやって来て、何を企んでいるのだろうか?



第五話「冬を越え春へと至る岐路の道」

+ 報告書
2018/XX/XX 禁書「」編纂記録
記入者:
目的:

成果:

詳細:

備考:
+ HO・マスターシーン等
レプカの術について
☆レプカがスレインに用いた謎の術。彼が裏切り者だったと発覚した今ならば、その詳細を知ることができるかもしれない。
★この術の「蔵書や魔法使いの体を変質させ、同化させる」という性質は、"プガチョフ"のものである。"プガチョフ"はその性質をもって他の禁書や魔法使いを取り込み、その力を増大させている。そして同化した禁書などの一部はある程度意志を残され、眷属として彼に仕えるようだ。

パイオニアを洗脳した犯人について
☆レプカの裏切りが発覚した今、改めて情報を整理しよう。
★レプカにパイオニアを洗脳することは不可能である。禁書には「魔法使いに危害を加えない」という命令が拘束魔法として組み込まれており、行動記録も〈大法典〉に提出されるからだ。仮にそれが動作していなかったとしても、他に内通者がいることになる。では、彼を洗脳しうるサンクトペテルブルク支部の職員とはいったい誰だろう?

"プガチョフ"について
☆サンクトペテルブルクの街の地下に封印されていた超巨大な禁書。アリーサによると、かつて自分が戦い、封印したものらしいが……。
★その正体は「図書館型の禁書」とでも言うべき、本の集合体。プガチョフの農民反乱の際に書籍卿の手引きによって製造された農奴側の最終兵器であったが、使われることなく眠りについていた。それをWW2の時にナチスが発掘、レニングラード包囲戦に利用され、アリーサが封印した。11月に各所に打ち込んでいた杭にはこの封印を強化する目的もあったのだが、それを逆手にとられた形となった。

イワンを用いた作戦について
☆イワンの持つ「原子爆弾」の概念を兵器として使用し、"プガチョフ"を吹き飛ばす作戦。未だ潔白であるファリドを中心に、イワンの装丁を担当したナターリヤ、物理シミュレーションの心得があるアムリタが補佐となって抽出・投下術式を準備している。
★この術式を起動すれば、作戦の成功・失敗に関わらずイワンは消滅する。理論上の成功率は高いが、予期せぬ要因によって失敗する可能性もあるだろう。

杭について
☆プログラムが書き換えられ、"プガチョフ"の封印を解くことになった杭。しかし、まだ利用価値はあるかもしれない。
★杭によって弱まってはいるが、封印の機能はまだ生きている。杭のプログラムを書き換え、封印を再起動できれば光明はあるかもしれない。

禁書「"プガチョフ"」
ランク: 6
領域: 獣
特技: 《血》《勝利》《狂気》《絶望》
攻撃: 6
防御: 6
根源: 6
魔力: 45→35(条件を満たすと変化)
呪文: 【分裂】【同化】【狂乱】【改竄】【難書】【墓標】

【分裂】召喚/勝利
魔力をレベル点消費し任意の数元型を召喚
精霊/魔剣/悪夢/騎士/乙女/魔王

【同化】呪文/血/キャラ1人
綻びと封印を与える

【狂乱】p124 呪文/狂気/キャラ1人
防御力↓攻撃力↑

【改竄】p162 呪文/なし/単体
1点、使用者が習得している任意の特技で抵抗

【難書】p163 装備
攻撃ステップをもう一回ずつ行う

【墓標】p164 装備
キャラが死ぬと一時的魔力3を得る

クライマックスでかかるバフ一覧
アリーサ・ルフィナ・ゲド・イワン
元型を破壊するかダメージを2点与える

ジル(パッシブ)
追加ダメージ2、マナ1(任意の魔素)を与える

パイオニア(パッシブ)
いつもの伏線
1R経過ごとにステータスを1点ずつ下げる(最低1)

ミハイル
ダメージを一度無効化する

ファリド
魔力を3点回復(全体)

アムリタ
食い縛り(単体)

スレイン・ナターリヤ
デバフ(変調含む)をすべて回復(全体)

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最終更新:2024年07月08日 22:58