H23年度 名大祭シナリオ置き場

最終更新 2012/03/17

「紫の薔薇の君を探して」


依頼
大女優「私にはデビューした時から毎回花束を贈ってくれる方がいらっしゃいます。その方はいつも姿を見せず、名乗りもせずに、紫の薔薇の花束を入り口に置いていくの。私は是非その方に直接会ってお礼が言いたいの。」

流れ
(初め)大女優について
貴族「あの人の舞台は大好きだよ。次の舞台も見に行くつもりだよ。(紫の薔薇について)ほう、確かにあの人にとても似合いそうだ。私も贈りたいな。で、その紫の薔薇は何処で売っているのかね?」
商人「あの人の人気は凄いからね。舞台チケットはすぐに完売したよ。(紫の薔薇について)花はいくつか取り扱ってますが、紫の薔薇は無いな。大抵の薔薇は赤黄白だからな。そもそも、紫の薔薇は品種改良でしか作れないのではなかったかな。だとしたら、かなり大金を出して購入するか、自分で育てるしかないですね。」
マスター「あの人の人気は凄いね。舞台の有る日は、舞台の話題ばかりだよ。(紫の薔薇について)花のことはよく知らないな。たしか貴族様は庭園を持っていたはずだから、聞いてみてはどうかね」
靴磨き「しがない労働者に華やかな舞台の話はわかりませんな。(紫の薔薇について)さあねぇ。」
記者「あの人の人気は凄いからね。うちでもよく特集組んでるよ。まあ、話題さえ取れればスクープでもスキャンダルでもネタが欲しいとこだがね。たとえば、あの人のデビュー前の話とか秘密にされていてね、興味あるのよ。実は孤児院出身という噂もあるんだよ。(紫の薔薇について)花のことはよく知らないな。たしか貴族様は庭園を持っていたはずだから、聞いてみてはどうかね」証言カード(孤児院出身の噂)

庭園について
貴族「昔はあったが、ずいぶん前に庭師の爺さんが亡くなった時に潰してしまったよ。あの爺さんも変わった人でね…、身寄りの無い子を集めて孤児院をやっていたんだよ。爺さんが亡くなった時に、変わりに助手代わりに働いていた孤児を雇う話もあったが、嫌がる身内もいてね。(聞かれたら)その時の助手の子のことかい。本人に聞いてごらんよ、ほらあそこの靴磨きさ。」証言カード(靴磨きは孤児院出身)

孤児院について
貴族「昔雇っていた庭師が個人で孤児院を経営していたよ。(以下庭園についてと同じ)」
靴磨き「私は孤児院出身ですが、それが旦那になんか関係あるんですかい?(庭師について)昔、爺さんについて真似事みたいなのをやってましたが、爺さんが亡くなってからはね、何処も雇ってくれず、今はさっぱり止めましたよ。」

靴磨きと庭師について
商人「彼は今でも庭仕事に使う道具をよく買っていくよ。たぶんまだ庭師になるのを諦めていないだろうね。」証言カード(靴磨きは庭仕事道具を買っている)

全ての証言を持って
靴磨き「旦那もいい加減しつこいですね。…わかりましたよ。認めましょう。私が彼女に花束を贈ってましたよ。旦那ももうわかっていると思いますが、私と彼女は同じ孤児院出身です。彼女は小さい頃から演技が大好きでね、孤児院が無くなってバラバラになった後も女優を目指していると聞いて応援しているのです。でも、舞台に通えるお金があるわけでもないし、あそこの記者のようにスキャンダルを狙っている奴らもいる。私のような者が気楽に会いに行けるもんじゃない。だから、私が育てた紫の薔薇を入り口だけにしていたのですが…。彼女がそこまで気にしていたとは…。探偵さん、すみませんがこの薔薇と手紙を彼女に届けてくれますか。」アイテムカード(紫の薔薇と手紙)クリア

シナリオ提供:キム・レイボクさん

「盗まれた宝石を取り戻して」


依頼
家宝のエメラルドが何者かに盗まれてしまった。なんとか取り戻して欲しい。あれは今は亡き曾祖父の形見なのだ。

流れ
(初め)エメラルドについて
貴族「宝石を集めるのは大好きだ。(盗品について)盗品に手を出すような成金みたいなマネするものか!」
商人「宝石なら結構取引ありますよ。(盗品について)うちの宝石はきちんとした鑑定書付きの物です。」
新聞記者「エメラルド?そういえば、最近貴族様が新しい指輪を購入したな。その指輪に付いていた宝石もエメラルドだったか、まあ関係あるかはわからんがね。」

貴族の指輪について
貴族「(嬉しそうに)気になるかね。最近手に入れたお気に入りなのだよ(指輪を見せる)。(盗品について)これは、商人から買った物だ、鑑定書も有る、失礼な事を言うならお引き取り願おう。」証言カード(エメラルド発見)
商人「貴族様には、私どもがお売りしました。鑑定書もありますよ。」

鑑定書について
マスター「実は最近真偽の怪しい鑑定書が出回っていてね、どうも、商人に品を卸している問屋の中に偽造や盗品に関わっている者がいるらしい。商人も薄々気付いているのか、良心の呵責に苛まれているようだが、自分から言い出す勇気が持てないようだな」証言カード(問屋で犯罪)

問屋で犯罪について
商人「(落ち込んで)実は、私もあの鑑定書は偽造だと考えております。あの商品以外にも怪しい商品がいくつかありまして、調べてわかったのですが。今はあの問屋とは手を切っておりますが、既に売ってしまった分に関しましては、信用に関わるので言うに言えず。でもそこまでご存知でしたら、私も腹を括りましょう。」証言カード(鑑定書は偽造)

(最後)
貴族「なんとこれが盗品だったとは。盗品に手を出すなど我が名誉に関わる問題だ。君、これを然るべき持ち主に届けてくれたまえ。私の名誉のために、くれぐれもよろしく頼んだぞ。」アイテムカード(エメラルドの指輪)
クリア

シナリオ提供:キム・レイボクさん

「少年の一目惚れ」


難易度:やや高め(ミスリード有り、証拠多め)

依頼主:少年
「僕は十日ほど前、とっても可愛らしい女の子を見かけて、その子に一目惚れしてしまったみたいなんです。赤いリボンを付けた、みなりの良さそうな服装の女の子です。どういうきっかけでどのように出会ったかも覚えていないけれど、この辺りで彼女を見たことだけは確かです。今となっては毎晩彼女が夢に出てくるぐらいで、困ってしまって。僕にとっては高嶺の花かもしれないけど、どうしても名前くらいは知っておきたくて……」

(少女の情報を聞きこむ)
商人・学者「関わる限りでは見覚えは無いな。みなりが良いとのことだから、貴族様が知っているのではないかな?」
マスター「面白い話だが、聞いた感じじゃあ俺のところに来るような歳じゃなさそうだし、手伝えることはなさそうだな」

靴磨き「赤いリボン……そうだ思い出した。昨日通りに落ちてたよ、赤いリボン。まだ綺麗だったから、誰かの落とし物だろう。これが誰のものかは知らないが、聞きこみの手掛かりにはなるんじゃないか?」
→【証拠:汚れた赤いリボン】

新聞記者「覚えがないですね。流石に事件に巻き込まれた、なんてこともないですし」
(【証拠:汚れた赤いリボン】を見て)
「ああ、それは数日前から流行り出した、例のリボンですね。この間、服飾関係の展示会がありましてね。中でも綺麗だと評判が良かったみたいですよ」
→【証拠:服飾展示会】

貴族「いいや、わたしの知り合いにはそういう年頃の少女が居るような家は知らないな」
(【汚れた赤いリボン】を見て)
「ん? それはわたしの叔母が三日前わざわざ作って貰ったのに、途端に落としてしまったやつにそっくりじゃないか。いや、特別に入れた刺繍が同じだから、絶対に叔母の落とし物だよ。どうしてそれを?」
→【証拠:リボンの持ち主はおばさん】
(証拠を返そうとすると)
「叔母はもう飽きてしまったみたいだから、君が持ってていいよ。似合ってなかったし」

(【証拠:服飾展示会】を見せる)
一般「ああ、そんなこともあったかな。わたしは行かなかったけどね」
学者「服飾展示会か。わたしの知り合いが服飾関係の者でね、少し覗かせてもらったよ」
(【証拠:汚れた赤いリボン】について聞く)
「何でもそのリボンのデザインは、有名なAという画家の絵がもとになっているそうだ。芸術については全く興味が無かったから、それ以上深くは知らないのだが……」
→【証拠:デザインは画家のもの】

(【証拠:デザインは画家のもの】を見て)
マスター「ああ、あのA画家か? 最近自分の個展を開いたそうだが、相当手ごたえがよくなかったらしく、個展が終わったその日の夜に浴びるように酒を飲んでいたな。それが確か、一週間前のことだな。一応広告は新聞に載せたらしいんだが、どうにも理解してくれる人が居なかったと寂しげに言っていたよ」
→【証拠:画家の個展】

(【証拠:画家の個展】を見て)
新聞記者「広告についてですか? 最近のなら、少し調べれば出てきますけど。……これが広告文になりますね。個展の様子を映した写真もありますが、見ます?」(赤いリボンの少女他、Aが魂を込めた作品が一同集結、とある)
→【証拠:題名「赤いリボンの少女」】

(【証拠:題名「赤いリボンの少女」】を元に、少年が一目惚れしたのは絵画だったかもしれないと説明する)
特に、具体的に論理的説明をする際に、日付の情報が非常に強力である。少年は十日前に赤いリボンを見ているが、実物の赤いリボンが流行り出したのは数日前なので、その辺りに少女が実際には存在しないという仮説の裏付けが出来る。そのため、それぞれの証拠カードに日付情報を入れておき、すぐ参照できるようにしておくのが良い。

解決方法①・出口をNPCとして使う場合、出口で説明を要する。
出口「なるほど、その可能性は多いにあるな。今度少年と画家に連絡を取って、画家の作品を確認させてみよう。何、これで少年の恋は破れるとも、良き絆がまた生まれるだろうさ」
→そのままクリア
解決方法② 出口台詞をマスターの台詞とする→マスターに説明すると【クリア証:新たな出会い】をもらう→クリア

(解決方法についてはどちらでもいいと思うので、運営側の都合にお任せします)

シナリオ提供:shiron


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最終更新:2012年03月17日 22:43