下条支部長の支部日誌より抜粋



整理ナンバー201205110900-2 (5月24日再発行)
「なごり雪」事件報告書



5月17日(祝)国際反ホモフォビアの日


早朝より、田場市全域に積雪。交通網に多大な被害。


0900時、虎堂司令長官より連絡。
田場市に降る雪がドミニオンによる陰謀と確認。
田場支部構成員招集のうえ、城島地区指令より説明。


0925時、城島地区指令に通信。
田場市の降雪について
原因は「生命の樹の種」の能力スーパーナチュラルによるもの。
50年前に、同様の事件が発生したことがある。
前回の資料をもとに、対策命令、これを受理。


0940時、郷土資料館に保坂隊員、緋島隊員が郷土資料館館長宅に到着、郷土資料館の鍵を預かる。


0955時、両隊員、郷土資料館に到着、郷土史の資料を預かる。


1010時、両隊員、田場支部に帰還。


1035時、資料の分析より、田場山頂上の神木に生命の樹の種子のかけらが存在することが判明。


1036時、NGOセラフィム田場支部長ヒノアカリ氏より電話。
セラフィム支部及び田場市繁華街でヴィシャスが暴れているとのこと。


1037時、DUST田場支部を、スレイブ・フランマ2体、スレイブ・オプナティオ1体が襲撃。
1041時、上記ヴィシャス達、及び増援スレイブ・グラキエス1体を殲滅する。


1050時、田場市繁華街にて独立動物同盟リベルタ所属シロ氏と接触。
田場神社に向かうヴィシャスがいることと、彼らが求めている生命の樹の種子のかけらについて話を受ける。


1100時、DUST田場支部より生命の樹の種子のかけら(※1)を回収。


1200時、田場神社にて知性を持つ熊(※2)を襲撃するマイコニード1体を発見。
1203時、上記ヴィジャスを殲滅する。


1205時、知性を持つ熊より以下の報告
1.ドミニオン属性のヴィシャスが複数体山頂に向かったこと。
2.上記ヴィシャスにより、再び田場山に悪魔寄生体が撒かれ、ヴィシャス化していること。
3.現在、田場山全域で雪崩の危険が増していること。(※3)

1215時、病院にて精密検査中を終わらせた藤堂隊員が合流。

1230時、知性を持つ熊を先導に田場山山頂を目指すことを決定、田場山:エリア5-Aより行動開始する。

1445時、田場山:エリア5-Dにて雪崩に遭遇、下条及び緋島隊員がこれに飲み込まれる。
1452時、保坂隊員、藤堂隊員及び九重隊員により、上記2名を救出。

1815時、田場山:エリア3-Cにてドミニオン・クレイモア1体、スレイブ・スパーダ1体、生命の若樹1体と遭遇。これと交戦。(※4)

1818時、ドミニオン・クレイモア及びスレイブ・スパーダを殲滅する。

1820時、保坂隊員が決死の突撃を敢行し、生命の若樹に種子のかけらを埋め込むことに成功する。

1830時、雪雲が晴れたことを確認、これにより田場市降雪対策指令を終了する。




※1
整理ナンバー201205031817のサンプル。


※2
整理ナンバー201205031816の悪魔憑き。

※3
田場山は樹木が生い茂っており、積雪も50cm程度と雪崩が起こるには不十分な環境である。
しかし、実際に雪崩が観測されていたことから、ドミニオンによるトラップが仕掛けられていたものと推測される。

※4
ドミニオン・クレイモアは“逆巻く熱風”オスカー・フォン・ドラッケンを自称。
スレイブ・スパーダは上記ヴィシャスよりハンスと呼称。
生命の若樹は上記2体のヴィシャスを含め接近する全てを攻撃。


追記
九重隊員により本報告書が損傷されたため、再発行する。

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最終更新:2012年05月25日 00:18