外伝1話「ナイトメアプリズン」
ナイトメアプリズン用の設定とハンドアウトです。
(PC5は予備枠です。参加希望者は要相談)
“屍の女帝”による支配が始まった正確な日付はわからない。
周辺の情報から逆算すれば1年ほど前のことになるだろう。
のどかな山間の都市“ブラドホルト”、13世紀に作られた防壁が今も残る城塞都市である。
“ブラドホルト”に現れた彼女は、その力で街を黒いドームのようなもので囲った。
黒いドームは内部を覆い隠し、外部からは街の中がどうなっているのか、まったくわからなくなった。
そして、内部ではエリザベートによる殺戮劇の幕が上がった。
最初に、幾人かの街の住人が彼女の支配下に入った。
そしてその下僕達が、人々を襲い、彼女の元へと哀れな犠牲者を運んだ。
さらわれた住人はエリザベートの趣味である拷問にかけられ、たっぷりと時間をかけられて殺されるか、彼女の持つエフェクト、あるいはレネゲイドウィルスの影響によりジャーム化させられた。
エリザベートは、街の四辻に惨殺した死体を晒し、広場では、人体の残骸で醜悪なオブジェを造り上げた。
彼女に抵抗しようとする者もいたが、エリザベートにまるで歯が立たず、逃げ出そうとする者も、変わり果てた隣人たちに、あるいはエリザベートの罠や能力に阻まれ、ことごとく失敗した。
こうして、“ブラドホルト”はエリザベートに支配される悪夢の牢獄“ナイトメアプリズン”と化したのだ。
PC1
ロイス:[ヒロイン] カヴァー:特になし
ほんの一ヶ月前まで、キミは平凡な日常の中にいた。
学校に行き、友達と話し、一喜一憂する生活。
だが、それはこの街に来て終わりを告げた。
あの謎めいた美女に誘われ、化け物が跋扈するこの街に捕らわれた時から。
そして今も、キミはこの街で必死に生き延びている。
同じ、化け物の力を使って。
PC2
ロイス:エリザベート・ブラーシュ カヴァー:特になし
キミは“ブラドホルト”の住人だ。
平和で静かで退屈な――それがキミの故郷だった。
だが、今はどうだ。
温かかった商店街の人たちは皆生ける死人となった。
頼れる警官たちは彼らに喰い殺された。
すべてあの女の、エリザベートの仕業だ。
キミは今、最後の希望をもってこの街からの脱出を試みている。
このエリザベートと同種の力をもって。
PC3
ロイス:[協力者] カヴァー:特になし
“ブラドホルト”が連絡を絶ち、どうやらそれがひとりのオーヴァードによるものらしいとの情報が得られたのが数ヶ月前。
UGNが正式な作戦行動を諦めたのが数週間前。
そして休暇中のキミに指令が下ったのが3日前。
そして今。
キミは“ブラドホルト”にいる。
街の状況は想像を超えて最悪、こんな状況では、襲撃作戦を行ったチームが連絡を絶ったのは無理はない。
さて、この街を支配しているエリザベートはドコにいて、どうすれば殺せるのか。
まずはそこからはじめよう。
PC4
ロイス:[ライバル] カヴァー:特になし
“ブラドホルト”は美しい街だった。
寂れた街だったが、それもまたキミの心に響いていた。
だが、それもあの毒婦エリザベートが現れるまでの話だ。
この街は汚され、人々は怪物に変貌した。
街の尊厳は貶められたのだ。
だが、街の住人が絶滅したわけではない。
街をエリザベートの手から取り戻すためにも、まずはこの変わり果てた街の残骸から脱出しなければならない。
そのためなら、キミは悪魔の手だって借りることだろう。
PC5
ロイス:エリザベート・ブラーシュ カヴァー:特になし。
キミはどうしてこの街にいるのだろう?
それはわからない。
キミの記憶にはない。
キミはドコの誰で、何をしてきた。
それはわからない、その記憶もない。
自分が真っ当な人間ではないこと、それはわかる。
まともな人間は、こんな力――レネゲイドの力など持ってはいない。
キミの記憶の中にあるのは美しい女が浮かべる邪悪な笑み。
女の名前はエリザベート・ブラーシュ、キミの名前は?
そう、キミの名前は――。
[ヒロイン]:街の住人。PC1の同行者。
[ライバル]:街の住人。エリザベート・ブラーシュと関係あるらしい。
[協力者]:街の住人。エリザベート・ブラーシュと敵対している。
最終更新:2015年07月05日 04:28