自作自演

自作自演とは本来、演劇等の芸事の分野で、「作品の原作を作った人間が、その作品を自ら演じること」を指す。つまり脚本家が俳優を兼任することを指す言葉である。
 しかし、インターネットの主とする(特に匿名性の強い環境の)俗語においては、「自らの行動に対し、あたかも他人のようにふるまって、賛同や賞賛の行動を行うこと」を意味する。

 ライトノベル作法研究所?における自作自演とは主に、鍛錬投稿室における、作者自らが名前を変えて自分の作品に感想を寄せる行為を指す。

投稿室におけるHN変更について

 今も昔も、鍛錬投稿室ではIP?が表示される仕様となっている。
 これにより、名前を変更してもIPが同一であれば、その書き込みを行った人物は同一人物であると判断ができる。(非常に稀だが、例外も考えられうる)
 HN?を変更すること自体は、特に悪し様に批難される行為ではない。あくまで仮名でしかない自分のHNが突然気に入らなくなることも、人間にはありえるだろう。ただしそれは、別々の場面において他意なく行うのであれば、である。明らかに名前を変更することで利益を得ようとする行為――自作自演に限らずとも、いわゆる「前科持ち」が謝罪も無く逃避や非難回避を目的とするなど――が発見された場合は、とても楽しいことになるでろうことは想像に難くない。

旧CGI鍛錬室における自作自演

 前述のように、鍛錬投稿室ではIP?が表示される仕様となっている。
 しかし、特にインターネット初心者などは、これを理解していないことが多い。
 そのため、自分の作品に対し名前を変えて感想を寄せるものの、IPが一致して同一人物と知れ、周囲の笑いものなった、という例は枚挙に暇が無い。
 ことに有名なのはミツバ事件?である。某掲示板?は大いに盛り上がり、当然のように管理人うっぴーから罰則として作品を削除されたミツバ?創作相談用掲示板で言い訳を繰り返すなど、現在のところラ研?史上における最大の自作自演騒ぎとなっている。

 ちなみに、ミツバ事件に限らず、こういった自作自演が発覚した際に作者が行う定番の言い訳に、「弟が書きました?」がある。
 「弟」に限らず家族が共有のパソコンから自分の作品に感想を書いたため、IPが一致した、というもの。このバリエーションに、「学校のパソコンを使って投稿し、友達が同じパソコンで感想を書きました」というのもある。
 仮に、真実それが言葉通りだったとしても、なぜその身近な人物は、投稿者自身に面と向かって感想を述べる機会があるにもかかわらず、それを行わないのであろう? 鍛錬投稿室は、自らを鍛えるために利用する場である。点数は、感想にある程度客観的な基準を設けるための手助けにすぎない。点数は、それを競うために存在しているわけではない。直接感想をもらえるのであれば、それを書き込んでもらう必要はないのである。それをわざわざ行わせるということは点数操作の一環でしかなく、点数に踊らされているということを露呈しているにすぎない。「弟が書きました」の言い訳が真実であったとしても、作者に対する印象が改善されることはないだろう。


 これら、IPの表示について理解をし、その上で自作自演を行うものも、当然存在する。ただし、決定的な証拠に欠けるため、あくまで「そう疑われる」という段階での話となる。
 IPさえ一致しなければいいのであれば、同じIPを使用しなければいい。簡単な理屈である。
  • 携帯電話から感想を入れる。
  • ネットカフェや学校など、自宅以外のパソコンを利用する。
  • プロキシサーバーを経由する。
 ……等の手段が考えられる。


新CGI投稿室における自作自演

 新CGIでは、自作自演にある程度の制限がかかっている。
 まず、IPが作者と一致した場合は、名前を変えていても作者レスとして判断される仕様に変更されている。このため、IPを理解していない初心者がこれを行おうとしても、できないことになっている。
 また、海外のプロキシサーバーからは、書き込みができないようになっている。

 しかし結局、携帯感想等の手段はどうやっても防ぎようがないため、やろうと思えばやれないことはない、ということは変わらない。だがそれはシステムがどう変化したところでなくなることはないのであり、利用者のモラルが最も肝要であることもまた変わらないのである。

特徴

 こういった感想の特徴は、
  • その作品以外に感想を一切書かない。いわゆる一回限りのステハン?
  • 感想本文が非常に短い。いわゆる「三行感想」
  • 基本的にはべた褒め。批判的内容は盛り込まない。
    • そういった内容があった場合も、それ以前に別の人間によって書かれた感想の繰り返しであることが多く、自分で考えたようには見えない文章になっている。
    • また、「ここが物足りない」と批判的に取り繕って、「ぜひ続編を書いてその部分を掘り下げてください」と実は賛辞に変えたりする場合もある。
  • 点数は30点以上。高得点の要件を満たすため25点以上をつけるが、最大の50点をつけると疑われるのでは? という心理が働くのか、加減する場合も多々ある。
 ……となる。
 逆に言えば、慎重にこれらの特徴を隠されてしまうと、判別は容易ではない。

自作自演に走る人物のパターン

 自作自演を行う人物には、大別して2つのパターンがある。

 まず第一に、褒められることを目的に鍛錬投稿室を利用する人物。

 この場合、高得点入りすることが第一目標となるため、投稿後真っ先に高得点を入れ、注目を浴びるよう仕向けたり、点数同調厨?の出現を期待する傾向にある。

 第二のパターンは、もらった感想に逆ギレする人物。

 もらった感想が否定的な内容であることに逆ギレし、作者レス?を用いて反論する人物よりも、さらに業の深い人物である。
 何故か作者本人でもないのに、他の感想を殊更に否定し、作者に訴えかけるよりも他人の感想を攻撃することに終始するような感想を見つけたら、自作自演を疑ってみるべきだろう。


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最終更新:2011年12月09日 14:43
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