第219話:人によって嘘は真実を超える 作:◆I0wh6UNvl6
「千鳥?」
宗介は呆気にとられていた。
いつかは出会えると思ったがこんな形、彼らの間ではある意味日常茶飯事な形で再会できるとは思わなかった。
「ソースケ! あんたまさかこんなゲームに乗るつもりだったの!?」
かなめは宗介の目の前まで来ていた、どうやら先程の一件は見ていなかったようだ。
「こいつが、こいつがおまえの探していたやつか?」
後ろにいた男がかなめに尋ねた。
「ええ、見てのとおりの戦争オタクよ」
かなめが答えた。
「良かったですね、かなめさん! 探してた人に会えて!」
男の隣りにいる女の子が言った。
「そうね~嬉しいわ~、でもこの人はどうやらゲームに乗り気なようだからここでお別れしなくちゃ~」
かなめはじ~っと宗介を見ながら言う。
「それは違うぞ千鳥、さっきのあれには事情が…」
「武器も持ってない女の子にピストルつきつけるのにどんな事情があるのよ!」
宗介の言葉をかなめが遮った。
宗介としては今回間違ったことはしていないハズだった。
無論それは正論だったが、普段のこともあって宗介の脂汗は止まらない。
宗介は呆気にとられていた。
いつかは出会えると思ったがこんな形、彼らの間ではある意味日常茶飯事な形で再会できるとは思わなかった。
「ソースケ! あんたまさかこんなゲームに乗るつもりだったの!?」
かなめは宗介の目の前まで来ていた、どうやら先程の一件は見ていなかったようだ。
「こいつが、こいつがおまえの探していたやつか?」
後ろにいた男がかなめに尋ねた。
「ええ、見てのとおりの戦争オタクよ」
かなめが答えた。
「良かったですね、かなめさん! 探してた人に会えて!」
男の隣りにいる女の子が言った。
「そうね~嬉しいわ~、でもこの人はどうやらゲームに乗り気なようだからここでお別れしなくちゃ~」
かなめはじ~っと宗介を見ながら言う。
「それは違うぞ千鳥、さっきのあれには事情が…」
「武器も持ってない女の子にピストルつきつけるのにどんな事情があるのよ!」
宗介の言葉をかなめが遮った。
宗介としては今回間違ったことはしていないハズだった。
無論それは正論だったが、普段のこともあって宗介の脂汗は止まらない。
『今のうちに…』
3人の視線が宗介に向いているうちに祥子としては剣をとり逃げるつもりだった、銀の短剣に手がのびた。
が、直後剣と自分の手の間に銃弾が放たれた。
宗介のソーコムピストルだった。
「動くな」
宗介の声が冷たく響く。
「ん?」
目の前から殺気が…。
「だ・か・ら! 無抵抗の女の子に銃を向けるなっていってんの!!」
かなめのキックは宗介の顎を直撃した。
「千鳥…間違ってるぞ、今のは…」
宗介は必死に抗弁しようとする。
「何が間違ってるのよ! あんたのことだからいきなり茂みから飛び出して問答無用で倒したんでしょ!」
そしてかなめは祥子の方を向いた。
「そうでしょ?」
同意を求める。
戸惑いながらも祥子は考えた。
このまま一人で行動を続けるのは宗介のような相手にまたあったとき得策ではない、
このままついてってころあいを見て裏切るべきだと祥子は決断した。
返事がないのでかなめはうろたえた。
「え? もしかして違うの?」
3人の視線が宗介に向いているうちに祥子としては剣をとり逃げるつもりだった、銀の短剣に手がのびた。
が、直後剣と自分の手の間に銃弾が放たれた。
宗介のソーコムピストルだった。
「動くな」
宗介の声が冷たく響く。
「ん?」
目の前から殺気が…。
「だ・か・ら! 無抵抗の女の子に銃を向けるなっていってんの!!」
かなめのキックは宗介の顎を直撃した。
「千鳥…間違ってるぞ、今のは…」
宗介は必死に抗弁しようとする。
「何が間違ってるのよ! あんたのことだからいきなり茂みから飛び出して問答無用で倒したんでしょ!」
そしてかなめは祥子の方を向いた。
「そうでしょ?」
同意を求める。
戸惑いながらも祥子は考えた。
このまま一人で行動を続けるのは宗介のような相手にまたあったとき得策ではない、
このままついてってころあいを見て裏切るべきだと祥子は決断した。
返事がないのでかなめはうろたえた。
「え? もしかして違うの?」
祥子はボロを出さないように答える。
「ええ…彼がいきなり飛び出してきたから私も構えてしまって、その結果取り押さえられてしまって。
…その後自己紹介をして一緒に行動することになったのですが…その後私拳銃を持っているのを思い出して彼に教えようと取り出したときに…彼の前方に人影が見えた気がして、だから…」
少しツラいか、と思いつつ相手の反応を伺う。
「発砲したのか?」
宗介が聞いた。
「ええ…けど拳銃なんて扱ったことなかったから弾は方向がそれてあなたの方に飛んでいったわ…
ごめんなさい」
「ふ~ん、じゃあ一概にソースケが悪いとは言えないわけね」
祥子は安堵した、なんとか乗り切れたようだ。
剣をとり皆の側に行く。
「けどソースケ! いきなり襲いかかったりしたところはやっぱりあんたが悪い!」
「だが相手は武装していた、交渉するにも戦力を削いでからのほうが…」
ゴッ! また鈍い音が響き渡る。
「待て、待てかなめ。
そろそろ自己紹介をさせろ、私はオドーと呼んでくれ」
このままでは埒があかないと思いオドーが名乗った。
「あ、私はしずくです」
続いてしずくが名乗る。
「ええ…彼がいきなり飛び出してきたから私も構えてしまって、その結果取り押さえられてしまって。
…その後自己紹介をして一緒に行動することになったのですが…その後私拳銃を持っているのを思い出して彼に教えようと取り出したときに…彼の前方に人影が見えた気がして、だから…」
少しツラいか、と思いつつ相手の反応を伺う。
「発砲したのか?」
宗介が聞いた。
「ええ…けど拳銃なんて扱ったことなかったから弾は方向がそれてあなたの方に飛んでいったわ…
ごめんなさい」
「ふ~ん、じゃあ一概にソースケが悪いとは言えないわけね」
祥子は安堵した、なんとか乗り切れたようだ。
剣をとり皆の側に行く。
「けどソースケ! いきなり襲いかかったりしたところはやっぱりあんたが悪い!」
「だが相手は武装していた、交渉するにも戦力を削いでからのほうが…」
ゴッ! また鈍い音が響き渡る。
「待て、待てかなめ。
そろそろ自己紹介をさせろ、私はオドーと呼んでくれ」
このままでは埒があかないと思いオドーが名乗った。
「あ、私はしずくです」
続いてしずくが名乗る。
「ふぅ…まあいいわ、今に始まったことじゃないし。
あたしは千鳥かなめ、ソースケがお世話になったわね、よろしく」
「小笠原祥子と申しますわ、よろしく」
「相良宗介、階級は軍曹であります」
最後に宗介が名乗った。
敬語なのはオドーがいたからであった。
「おお、おお、物腰を見てもしやとは思ったがやっぱり軍隊出身か、よろしくな」
オドーが答えた。
「ハッ!」
宗介は敬礼した。
あたしは千鳥かなめ、ソースケがお世話になったわね、よろしく」
「小笠原祥子と申しますわ、よろしく」
「相良宗介、階級は軍曹であります」
最後に宗介が名乗った。
敬語なのはオドーがいたからであった。
「おお、おお、物腰を見てもしやとは思ったがやっぱり軍隊出身か、よろしくな」
オドーが答えた。
「ハッ!」
宗介は敬礼した。
【E1/海洋遊園地/7:40】
【正義と自由の同盟】
残り94人
【相良宗介】
【状態】健康
【装備】ソーコムピストル、スローイングナイフ、コンバットナイフ
【道具】前と変わらず
【思考】あの女は油断ならない。大佐と合流しなければ。
【正義と自由の同盟】
残り94人
【相良宗介】
【状態】健康
【装備】ソーコムピストル、スローイングナイフ、コンバットナイフ
【道具】前と変わらず
【思考】あの女は油断ならない。大佐と合流しなければ。
【小笠原祥子】
【状態】健康
【装備】銀の短剣
【道具】荷物一式(毒薬入り)
【思考】どのタイミングで裏切るか。祐巳助けてあげるから。
【状態】健康
【装備】銀の短剣
【道具】荷物一式(毒薬入り)
【思考】どのタイミングで裏切るか。祐巳助けてあげるから。
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