歪んだ想い
一人の男子高校生が佇んでいた。
当然だ、あの時に殺された女子高生は自分の高校の女子制服。
それに交流も僅かながらあった人だ。
人が死ぬだけで気分も悪いというのに、知り合いだとますます悪くなる。
「勘弁してくれよ………俺まで巻き込みやがってよ………」
彼、谷口はこの仕業をSOS団と企みとでも思い込んだ。
あいつ等ならやりそうだ。
もしもここで出会ったら何て言ってやろうかと。
谷口は一人、考えていた。
「そういえば………ここって今は殺し合い……してんだよな………?」
殺し合いをしてるという事は、自分も殺されてしまうんじゃないか?
アホの谷口でもそこには気付いた。
今、彼がいる場所は学校の屋上だ。
深夜の空に満月が見える。
月など普段は見ない為に興味も何もないが……。
谷口は、屋上から下を見てみる。
誰もいない地上。
本当に殺し合いをやっているとは思えない静けさ。
夜の学校に自分はいる。
色々な恐怖が襲ってきそうだが、谷口は行動する気にも起きなかった。
出来たらキョンとか美少女に出会いたいところでもあったが……。
思い出せば、あの時の青い髪の女もどこかでみたことがある気がする。
いや、見た事がある筈だ。
制服は殺された一人の女と同じだった。
要するに、SOS団の悪戯か何かであると考えれる。
殺し合いの設定も嘘、本当に迷惑だ。
「とりあえず、俺は軽く寝させてもらうか」
谷口は、移動もせずそのまま屋上で寝転がる。
殺し合いも忘れ、寝逃げを谷口は行う。
目が覚めた頃には自分の部屋にいる。
そんなただの夢オチを願って―――。
―――だが、実際は殺し合いは本物。
屋上へと迫る者も来たり………。
階段をゆっくり登って行き、手に何かを持って―――。
ガチャリと、屋上の扉は静かに開かれる。
彼の目に真っ先に移る人影は寝ていた。
歪んだ笑みを薄らと浮かべ、ゆっくりと近付いていく。
深夜で真っ暗の時間に………まさに悪魔の様な………。
普通の人間である、そんな存在も殺し合いに惑わされ………。
手に持つ凶器を握りしめ………。
「……………!」
決心し、彼は思いっきり凶器を人影に刺した。
グシュッ、と……嫌な音が響いた。
「ハ、ハハハ………ハハハハハ」
もっともっと、前の人影に刺し続ける。
狂気の声を挙げながら刺し続ける。
前にいた人影は、既に動く事もしなかった。
何の声も挙げずに人影の命は失われてしまった。
殺した事を確認して、彼はゆっくりと口を開き――。
「これも………会長達の為………。
俺の大切な人達の為なんだ………。
殺すしか………馬鹿な俺には考えられなかっただけだ……」
彼は、そう言って前の人へと謝罪をして屋上を後にした。
ついでに、殺した人のデイバッグも回収しておいた。
すべては会長の為、大切な人達の為にと……。
歪んだ想いは殺し合いを行わせる。
仕方ない事だと踏んで以降も殺し合いを続ける。
学校の屋上に残された死体は殺し合いという事をより思わせる物体となった。
殺し合いが生んだ物体なのだから………。
【谷口@涼宮ハルヒの憂鬱 死亡確認】
【E-4 - 学校屋上】
【杉崎鍵@生徒会の一存】
【状態】健康 服に血
【服装】碧陽学園制服
【装備】刃物が一つ
【道具】基本支給品 不明支給品1~3 谷口の不明支給品1~3
【思考】基本思考:会長達の為に殺し合いを続ける。
1、これも、仕方ないんだ………。
最終更新:2011年03月20日 00:59