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殺し合いにも動じず ※動けないだけです




外見、綺麗な建物。
周りの森に包まれた場所。
殺し合いが行われてる会場の中。
魔法の森という名の森の中。
その建物、霧雨魔法店の中。

中は酷く片付いておらず、どこか薄暗い。
不気味なキノコも幾つか置いてあるその中で。
一人、目を覚ます。


「あ……れ?ここ……どこ……?」


寝起きは辛いですよね!
それはともかく、起きたら知らない場所だった。
薄暗くて、不気味なキノコが置かれいて、物が床にいっぱい落ちていて、
とても一般的に見て汚い部屋。
前者二つの要素が、目を覚ました者に恐怖を与える。
当然、知らない場所で怪しい所で目を覚ました訳だから。
誘拐されちゃったのではないかとも思う場所で目を覚ました訳だ。
殺し合いの事を忘れた訳じゃないが、不気味な場所で一人という現状は怖くて……。
とにかく誰でもいいから傍にいて欲しいと感じた。

「ミク姉……KAITO兄さん……MEIKO姉さん…………レン……」

自分の周りにずっといてくれた家族のような存在。
それが恋しかった。
他の仲間達でもいいから出会いたいと思った。

………でも、いずれは皆の周りから離れて自立しなくちゃならない。
いつまでも甘やかされる程、甘くない。
今が自立時なんだろう。かなり早いけど………。
その時が来てしまった、だから誰もいない。
そう解釈すると、恐怖から一変。
恐怖心を抑えて、現状を冷静に把握する事とした。

「えっと………そうだ!今って……………た、大変じゃない!」

殺し合いを思い出して、今がかなりヤバイ状況と把握した。
同時に首輪が爆破し、人の首だけがただ地上を転がるのも思い出した。
あの時、本当に気分が悪くなって吐いてしまいそうだった。
ミク姉達はあの場所にいたか知らないけど、もしいたら………。
……………。

「ミク姉……達もあんなことに………?」

同じように殺されるの?
壊されるの?
もう二度と歌が歌えず会話も出来ない状態にされちゃうの?
ミク姉だけじゃない、KAITO兄さんやMEIKO姉さん、レンも?
仲間達が皆、壊されてしまうの?
私も………ああなっちゃうの?

……………。

これ以上は考えずに、今やるべき事を通そうと気持ちを切り替える。
彼女………鏡音リンは霧雨魔法店を調べる。
何か役に立つ物が落ちていないか?
武器になりそうなものがないか?
彼女は決心をしていた。

―――自分が、ミク姉達を守ると―――

理由など必要もない。
ただ、皆の性格上……殺し合いから生き残れる可能性が少し低い。
特にミク姉はネギの事となれば夢中だし結構のんびりした性格だから、
殺し合いの中でものんびりと動いてるのじゃないか?
そう考えたらミク姉が殺され易い存在なのは最悪だけど分かってしまう。
だから自分がしっかりして他の皆を保護しなきゃならない。
ミク姉の次にKAITO兄さん、レンが心配な位置にあった。
もちろんレンは弟だから一番に保護したい。
KAITO兄さんはミク姉同様にアイスの事となればどうか………。
残ったMEIKO姉さんももちろん心配だけど結構しっかりしてるから自分と同様に、
仲間達を保護する為に動いてるのかもしれない。
自分の目的は………皆の保護だ。

と、その時に何かが床に落ちた。

落ちた物を手に取ってみる。

「何だろう?この鞄みたいなの」

リンは、中身を確かめる為に中を開いてみようとしたその時。


ガチャリと、扉が開かれた。


リンは、身を隠す。
カウンターの下、来ないでと願いながら目を瞑る。
冷静になってみてもやっぱり殺されると思うと怖くて……。
ガクガクと身を震えさせて出て行くのを待つ。

足音が何回か。
周りの物には手を触れず、入って来た者は呟いた。

「まったく片付いてないじゃないか………。
 こんな店じゃあ誰も近づく訳がないね。
 今は隠れ場所として有だろうけど、今度、魔理沙に言ってあげないとね……」

男の人の声だった。
KAITO兄さんでもなさそうだし、魔理沙って誰だろう?
でも今は隠れ通さなきゃ………。

また足音が何回か聞こえる。
近付いて来てるような気がした。
非常に不味い、見つけられてあっさり殺されるなんて嫌だ!
殺されるならいっそこっちから………。
………したくない。
自分も同じ殺し合いの参加者だけど、したくない。
ミク姉達と会う時に誰か殺した状態で会いたくない。
誰か殺したなんて知られたら………会えない。
会わせる顔がない。
せめて、殺そうとする気を無くす様にするだけなら………!

「おや?………こんな所に身を潜めてたのかい
 ………魔理沙じゃない様だね」

見つけられて上を見上げると……。
眼鏡をつけた銀髪の男の人が立っていた。
武器も何も持たず、普通に話しかけて来た。
でも油断禁物、演技かもしれない。

「その目だと、まだ僕を疑ってるようみたいだね……。
 信用しないだろうけど、僕は殺し合いなんかには乗らないよ」

言葉で出すのは簡単。
………武器も持たず人と接した。
位置が分かってるし、誰も見てない真っ暗な中で殺すのは簡単。
それでも自分を殺さず話しかけて来た前の男の人。
事実を言ってるかなんか知らないけど………。
でも………ミク姉が歌ってた曲の歌詞を思い出すと……。

『信じたものは 都合のいい妄想を 繰り返し映し出す鏡』

信じるは、都合のいい事。
でもそれは妄想、本当に信じた場合は妄想の中、事実によって断たれる。
信じた人が実は殺し合いに乗ってて何時か自分は捨てられてしまう。
だから簡単に人を信じるのは良くない、殺し合いの中だしそうだよね?
………でも逆に最後まで信じなかったら協力もうまくいかずに他の者に
二人で共に命を盗まれ、人生の幕を閉じる最悪な結果が待ってるんじゃ?
信じて、その人が本当に殺し合いに乗っていないなら都合のいい状態となる。
前の人が嘘をついてなきゃ自分の安全は結構保障されるんだろうけど……。

「本当に殺し合いに乗ってないのなら、アンタが持ってる物を全部出して!
 武器とか、隠し通そうなんて思わないことね!じ、自分だって出すからさ!
 殺し合い乗ってないなら互いに出来ることよね?」

信じていい存在がテストすることにした。
本当に武器を隠しているなら、ここで武器は出てこない。
武器が出てきた場合、隠さず出したという事で信じれる。

「ふむ、僕にとってマイナスな事でもないだろうし………。
 殺し合いに乗ってない証明と本当になるなら出すよ。ほら」

前の人が出した物を見る。
その中に武器は………あった。
銀色に光る凶器が5本、置かれていた。
他の物にも目をくれずにそれを確認したリンは自分の持ってたデイバッグの中身を出す。
その中に武器は有らず、変な物ばっかりあった。

「とりあえず持ってる物を互いに全部出した訳だけど、
 君もしっかり条件を呑んで持ってる物を出したし、
 僕は君を信用しよう。君が信じるかは君次第だけどね」

前の人は言葉でそう言った。
確かに互いに条件を呑んで持ってる物を出した。
武器も相手には含まれてるし、隠してる様子もないみたい。
相手は私を信用すると言ったからといって信じるのもどうか?
………でも、テストとしては合格だった。
合格者には信用を与えるつもりだったから、私は前の人を信用することとした。

「私も……貴方を信用することにするわ」

リンがそう言うと前の男の顔が少し変わった。
それがリンには分かって、その顔が少し安心してるのも分かる。
若干だけど、笑顔も含まれたその顔で彼はこう言った。

「僕の名前は森近霖之助、普通に下の名前で呼んでくれたらいいよ」

自己紹介、といっても名前のみだけど、
確かに名前を名乗ってなかった。

「私は、鏡音リン、同じく下の名前で呼んでいいよー」

急に口調変更のお知らせである。
安心したら、仲間達と一緒にいる時みたいな感じになってしまっただけなんだからね!
霖之助は特に気にもせず、支給品を観察するよと言って観察に入った。
彼の趣味なのかは知らないけど、とりあえずリンはしばらく霖之助と行動する事とした。
霧雨魔法店は未だに片付いていない状態であった。


【A-6 - 霧雨魔法店】
【鏡音リン@VOCALOID】
【状態】健康
【服装】私服
【装備】不明
【道具】基本支給品 不明支給品1~3
【思考】基本思考:ミク姉達を保護する。殺し合いはしない。
1、ミク姉達、大丈夫かなぁ………?
2、とりあえず霖之助と行動を共にする。

※霖之助とはまだ名前のみしか情報交換していません。


【A-6 - 霧雨魔法店】
【森近霖之助@東方project】
【状態】健康
【服装】霖之助の服
【装備】咲夜のナイフ@東方project
【道具】基本支給品 不明支給品1~3
【思考】基本思考:???(殺し合いには乗っていない)
1、支給品とやらを調べる。
2、しばらくは霧雨魔法店に身を隠す。

※リンとはまだ名前のみしか情報交換していません。


【咲夜のナイフ@東方project】

 紅魔館のメイド、十六夜咲夜の使用するナイフ。
 初心者仕様が何故かバトロワによって含まれており、
 どんな人が投げても真っ直ぐ飛ぶ。
 床や壁に一回だけ反射もするチートナイフ。


sm005:歪んだ想い 投下順 sm007:The velocity
START 鏡音リン sm068:ヘタレ一名入店でーす
START 森近霖之助 sm068:ヘタレ一名入店でーす


最終更新:2011年10月22日 12:47