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月触のぷかぷか島




 『 誰も覚えてないことは、存在しないことになるのだろうか… 』


水無月流歌は神隠しに遭った後、一人の刑事によって助けられた少女達の一人。
だが、他の少女達同様に記憶を失くしていた。
そんな流歌だがかすかに憶えてる事があった。それは一つの旋律…。
仮面をつけた人々に囲まれて楽器を鳴らす少女たち、そして月の光の中で憑かれたように踊る仮面の女。
旋律は繰り返され、速まり…やがて記憶は途切れた。
あの日、何があったのか…? 流歌はその想いを抱え、過ごしてきた。
十年後、神隠しに遭った少女のうち、二人が相次いで死んだ。 顔を覆い、泣き叫ぶような無残な姿で。
流歌と共に残された少女、海咲と円香は 友人の死の謎を解き明かすために朧月島に向かった。
そして二人を追って流歌も島へ渡る。 失った記憶の先にあるものを確かめるために…。

と、流歌は船に乗り込み朧月島に向かったのだった。
朧月館へと入り、失った記憶の先にあるものを確かめた。
館内は様々な書記や霊達、そして射影機があった。
霊達の中には円香の姿も含まれていたが、その事から友人達はもう…。
そしてすべてが知り終えた時―――。
水無月流歌は殺し合いという場へと強制におくられたのだ。
記憶は失っていないが今度は命が失う可能性が大きい場所に来たとなる。
流歌の持っていた物は何も残っていない、残った記憶だけ、それが命を助ける鍵にもならない。
可能性は低いけど円香がいるかもしれないという考えがある。
この殺し合いは死者達が自分を死へと追いやる夢なのかもしれないけど、
射影機を手に朧月館の霊達に取り込まれずすべてを知れた自分。
今回だって問題無く乗り越えれる気がした。
………今回は射影機もなく何もない状況ではあるが。
今回は厳しく優しい父の顔が思い出せてる状態なのだから、きっと大丈夫。

そんな流歌がいる場所は………。

朧月館並の大きさの館が目の前にあった。
真っ暗で近くには森があるこの場所。
あの時と似ていて、それが彼女の記憶を思い出させる。
記憶を取り戻す為に館へ入った時のように………。
今度は生きる為に行動する。
それなら別に館内に入らなければならない訳じゃない。
―――でも、ここが朧月島でなければ何があるかわからない。
森の中に危険な生物でもいたら?
それこそ危険、やはり館内に入るのがまだ安全だと流歌はこの時は思う。


この館こそ、かの有名な青鬼の潜む館と知らないから―――。


館内に入る扉のドアノブを握る。
ゆっくりのそれを開き、中へと入ろうと足を一歩踏み入れたその時だった。
背後から声がした。

「待ってください、館内には入らないでください」

後ろには白色の髪をしており、眼鏡をかけたいかにも知性的な男の子がいた。
流歌は何故入らない方が良いかよくわからないが、入る寸前の所で足を止めた。
正直、知らない人の指示など無視してもよかった。
でも理由があるのなら、館内に何かあるのなら。
危険な何かがあるならば彼は自分を助けようとしているとなる。

「この館に入れば最後、先ず玄関の扉は鍵が見つかるまで開きません。
 単純に探すだけならまだいいのですが、変な生物が潜んでいます。
 私は一度この館に友人達と入った際、その生物に皆が食われて死んでしまったのです。
 この館から出れたのは私だけでした、生物に追われながらも必死に逃げた為に助かったのです。
 でもまさかこの館がまた出て来るとは思いませんでした………。
 この中に入るのは死を意味するに等しいですから、入らないで頂きたいのです」

白色の髪の少年はそう言った。
実体験有りの館の説明と共に警告をしてきた。
正直、一般的に信じられない話ではあったけど………。
流歌にはその話が本当である気がしてその言葉を信用し、
館の玄関の扉から離れ、扉を閉めた。
流歌の行動に白色の髪の少年はホッとしたかの様にし、

「私の名前は………名前は………」

自己紹介をしようとしてる。
それなのに何か様子がおかしい。
心配をしたが、彼は名前を言った。

「………ひろし、です」

名前だけではあるが、流歌は気にもしない。
ただ気にしたのは名前を言おうとした時の何か辛い表情。
流歌にはそれがどういう意味か理解が出来た。
自分も経験した事なのだから。
その表情は、何かを思い出そうとしてる様子。

………でも、思い出せない辛い現状。

おそらくは苗字もあった。
だが記憶を消され、名前だけが残った。
不幸だと、流歌は感じた。
苗字が無ければどこの家の子かわからない。
名前だけでの特定は不可能。
あれだけ館の事を覚えて話してくれたのに、何で苗字は……?
ともかく流歌はそれ以上は考えず、目の前の少年に一言いった。
それは、自分も経験した事だから………その気持ちがよくわかるから………。

流歌の言葉を聞き、少年も少しは元気が出たみたいだった。

「私を気遣ってくれて本当にすいませんね………。
 とりあえず、この館からは先ず離れましょう。
 んー………そういえば名前を………」

流歌も気付いた、自分が名前を言い忘れてる事に。
普通に水無月流歌です、と言おうとした所、ハッと気付いて
流歌が口にした自己紹介は―――

―――名前だけで、苗字を省略した自己紹介だった。

理由は簡単、苗字が思い出せない彼に苗字をつけての自己紹介など追い打ちにしかならない。
だから流歌は名前だけで自分の名前をひろしに言った。
彼女のささやかな気遣いはひろしに負担を与えないものだった。
流歌とひろしは出会ったばかり、それなのにこの好感度は中々と言えよう。
情報が本当なら命を救われたというポジションである。
だから流歌はひろしへの恩返しを込め、心の支えになれればと思っている。
朧月館に入らなければどうなってたか?そんな考えが流歌に出て来た。
だが今更考えても意味が無い、今を生きるだけなのだ。
水無月流歌は、朧月館で全てを思い出して何かが変わったかもしれないが………。
その優しさは、変わらないとも言えるところだろう。


【B-4 - 館外】
【水無月流歌@零 ~月触の仮面~】
【状態】健康
【服装】流歌の私服
【装備】なし
【道具】基本支給品 不明支給品1~3
【思考】基本思考:殺し合いを乗り越える(殺し合い乗らず)
1、ひろしの心の支えとなる。

※ひろしから情報を聞き、館の青鬼の情報を入手しました。
※ひろしが一部記憶消失状態であると気付いています。
※参戦時期は、月触の仮面ED後です。


【B-4 - 館外】
【ひろし@青鬼】
【状態】健康
【服装】ひろしの私服
【装備】なし
【道具】基本支給品 不明支給品1~3
【思考】基本思考:???(殺し合いには乗っていない)
1、青鬼のいる館が危険だと周りに知らせる。
2、苗字が思い出せない………?

※苗字以外の事の記憶は思い出せます。
※参戦時期は、一人脱出END後です。


―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――


二人が館から離れて行く。
その姿を窓から見て笑みを浮かべる一人、いや一人の一匹。

一階に移るその巨体、まさに一般人では無い大きさ。
数々の人々に悲鳴を与えた生物。
謎に秘められた、ひろしの言っていた存在。
『青鬼』が一階にてひろしの背後を見て薄く長門並に気付かない程の笑みを浮かべた。
唯一、この館から脱出出来たいわばライバル的な者に再会したのだから。
その姿が再び見れただけで青鬼はさぞ嬉しいようだった。
門から二人の姿が見えなくなると、青鬼は部屋を出、階段を上がっていった。


―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――


一方、同じ時間に二階の窓から彼等の姿を見た者。
普通の人間よりはどこか小さく、洋風な衣装を纏った少女。
人形のような………いや、誇り高きドールがそこにいた。
金髪ツインテールのローゼンメイデン、真紅。
彼女は窓から見える二人が出る姿を見、一息。
何を話してたかは聞こえなかったものの、殺し合いをしようと組んでたならラッキー。
逆に入ってこられても、そして乗ってなくても、
ただの足手纏いになるような人間など着いて来ても欲しくない。
そう考えると、真紅は少し楽になった。
実際、楽と言える状態ではないが………。

「ほら、行ったわよ。安心しなさい」

真紅がそう言うと、テーブルの下から出てきたのは子供。
幼稚園児ぐらい、いや幼稚園児であるが………。
気の弱い幼稚園児、小梅が中から姿を現そうとした。
………が、やめた。

「ほ、ほんとー………?」

真紅は本当にめんどくさい奴だと思った。
守る気もないから、放っておいても良い。
それなのに持って来てしまったのは何でか。
真紅自身も正直、よくわからない。

「ほ、ほーう!やはり我に恐れをなして逃げたかー」

もう一人、出て来たのはこれまた小さい。
………が、他二人よりは一応大きい男の子。
きのこたけのこ戦争を和解しようとする理由で宣戦布告した者。
表の理由とは裏腹に両者を倒し指示を得ようとする腹黒い男の子である。
コアラのマーチの擬人化なのだが、名前はマーくんとされている。
妹にマーたんがいる、表には出さないがかなり心配している。
もし妹に何かあったらと考えている心配性なのだが………。

「で、帰った所でどうするのかしら?……隊長?」

何故か隊長と呼ばれているのはマーくんの提案。
一応この部屋にずっと潜んでいたらしく、この部屋にいた期間は自分の方が長い。
だからお前等は我の子分だとか言って勝手に子分にしたのである。
小梅は特に気にもせず子分子分~と言ってたが真紅にしてはウザイだけである。
正直、何の力も無い役立たずの一人としか見ていない。

「好きにして、我はコレを食うのに忙しいのだ」

そう言ってマーくんは、きのこの山と書かれた箱にきのこ型のチョコのお菓子を持って、
真紅にそれを見せた。小梅はそれを見て欲しそうに見つめる。

「残念だけど、コレは我一人の物だからな、誰にもあげないぞ」

真紅が欲しそうだと勝手に思ったらしく嫌がらせの様に言うマーくん。
小梅はそれを聞いてションボリするが、真紅は特に欲しいとも思っていない。
紅茶の一杯でも飲みたいぐらいではあるが………。
とりあえず小梅が欲しがってるのにマーくんは完全に無視していた。

「な、なんで小梅に気付いてくれな………」

無視される事に小梅は泣き初めようとしている。
真紅はこの様子に、静かにしたいのに泣き止まなくて五月蠅いの構図を思い浮かべる。
それは良くない、一応ここは殺し合いなのだから音は無駄にたてたくない。

「決まってんじゃん、お前あいつと似てて気にいたっ!」

マーくんの頭に殴りが一発入る。
その衝撃で奇跡的にきのこの山の一個が小梅の手に。
そんなことより、マーくんは真紅の行為に怒り、

「何をする!我は隊長だぞ、子分が隊長にそんなことしていいと思ってるのか!」

「子分をいじめるのが隊長かしら?正直、貴方は何の役にもたってないわよ?
 まさか………何にも出来ないのかしら?」

真紅の言葉に、マーくんは完全に頭に血が上って、

「ふーん、そんなに我の力が見たいのか!わかったよ!
 ここから玄関まで数秒で行ってやるんだからな!」

そう言って、マーくんは扉を開けて部屋から出ていった。
この光景を見て小梅はマーくんが心配になった。
だから真紅に聞いた。

「ねえ、マーくん大丈夫かな………?」

小梅は少し泣きそうな状態、そう目がうるうる状態で真紅に問う。
それに対する答えは少々冷たいもので、

「さあ、どうかしらね」

そう言って、真紅は小梅と共に窓の方へ行きアイツが出てくるのを待つ。
これから先に起こる事も知らずに………。
部屋に残された3つのデイバッグ、これがどう意味するか理解できるであろう。


【B-3 - 館内 窓のある一室】
【真紅@ローゼンメイデン】
【状態】健康
【服装】真紅の服
【装備】なし
【道具】基本支給品 不明支給品1~3
【思考】基本思考:???
1、足手纏いな人間は着いて来て欲しくはないけど………。


【B-3 - 館内 窓のある一室】
【小梅@はなまる幼稚園】
【状態】健康
【服装】はなまる幼稚園の制服的な服
【装備】なし
【道具】基本支給品 不明支給品1~3
【思考】基本思考:???
1、マーくんがしんぱい
2、きのこの山がおいしかった!


【B-4 - 館内 どこか】
【マーくん@ニコニコ食べ物戦争シリーズ】
【状態】健康
【服装】マーくんの服
【装備】なし
【道具】なし
【思考】基本思考:妹のマーたんを探す?
1、真紅達に我の本当の力を見せる。
2、妹のマーたんが心配。

※デイバッグを真紅達のいる部屋に置いてきてしまったようです。
※きのこの山は食べられました。


【館内のどこか】
【青鬼@青鬼】
【思考】基本思考:とにかく誰でも食す
1、ひろしとの再会に嬉しさが………


【きのこの山@現実orニコニコ食べ物戦争シリーズ】

 チョコとビスケットの部分が上下はっきり別れている。
 きのこを象ったチョコのお菓子のようだ。
 味は変わらずとも美味だが、たけのこと比べれば意見は別れる。


sm012:帰るトコは既に廃墟 投下順 sm014:松岡修造の学校冒険隊
START 水無月流歌 sm057:Black mind
START ひろし sm057:Black mind
START 真紅 sm:[[]]
START 小梅 sm:[[]]
START マーくん sm:[[]]
START 青鬼 sm:[[]]


最終更新:2011年07月23日 18:11