帰るトコは既に廃墟
死など、怖くもなんともない。
だって自分は不死身の身体を持ってしまったのだから―――。
その少女の持つ銀色の長き髪、深夜の月をバックに靡く。
彼女の名こそ藤原妹紅、彼女もまた参加させられた不運な人物。
生と死をかけたこの殺し合い、誰もが死にたくもないと思う。
だが、妹紅は少し違った。
死にたくないと思う以前に自分は死なない確信。
遥か昔に自分の身体は変化した。
その原因としては憎きアイツ、蓬莱山輝夜。
その輝夜もまたこの殺し合いに参加しているなら?
最後の一人になれば願いは叶う、それが不可能という事を示す。
輝夜もまた不死であるからだ。
そして自分も同じく不死になった。
そんな自分が殺し合いをさせられるのは何でだろうか?
不死の者など参加させてしまえばアンバランスであろう、
それを気にせず主催者は開始した。
一般人の者達は死を怖れつつ現在進行形で行動しているであろう。
だが不死という言葉が頭を過る妹紅には目的も無かった。
自分は不死な為、死ぬ心配というものがない。
目の前で見た人が死ぬ光景、あの時の首輪が精々死への道か?
妹紅は特に自殺する気もないが………。
そして同じ不死な人物の輝夜がいること。
それによって最後の一人にはなれない。
願い事はもちろん元の世界へと帰る事だが、アイツがいるから出来ない。
だがアイツと出会おうが、軽くいつも通りいがみ合う感じだけになるだろう。
不死な者同士が争っても勝負はつかない。
意味の無い戦いなど妹紅は求めていない。
だから、妹紅は目的も何もなかった。
最後の一人になるも無理、途中で死ぬ事もない。
だから適当に行動でもしながら人が困っていたら助ける様な、
迷いの竹林で迷った者を人里に送り届けるいつも通りの人助け。
それを通そうと妹紅は思った。
そして、今ここで周りを見る。
見慣れた竹林。
でもここら辺だけ建物が建っている。
見覚え有り、それこそ輝夜の住む永遠亭であった。
何故自分がここまで来ているか知らないが、どうせだ。
輝夜の部屋とかにある物とかこっそり調べて弱みをつけてみようかと思った。
目的が先ず出来た、その目的を通す為に妹紅は永遠亭へ歩いた。
道中に兎の気配の無い違和感を感じて―――。
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――
永遠亭の中もどこか静かだった。
竹林で鳴く虫の声が聞こえる程に静かで不気味だった。
普通の人ならそう思うだろうけど、妹紅は竹林の中に家が一つ、
その家で一人暮らす為、正直慣れた声でもあった。
「さて、輝夜の部屋はっと………」
記憶便りに輝夜の部屋に向かう。
誰もいない永遠亭の中、殺し合いの警戒無しに。
………いや、警戒は確かにしていた。
殺し合いがされてる事を信じていない訳じゃない。
必ずしも誰か一人は乗ってしまう者がいるだろうから………。
だから、警戒していた。
警戒するから、微かな床を歩く音で誰かいる事に気付けたのだろう。
誰かがいるという事、それが輝夜なのか、別の永遠亭の住人なのか。
わからないが、取り敢えず対面してみようと妹紅は思って音のした方向に向かう。
永遠亭内は微妙に広い為、特定は難しかった。
だから中々出会う事もなかった。
「まったく~、どこにいったのよー」
確かに音のした方に向かった筈なのに出会わない。
何故かよくわからない、もしかすれば竹林の方に逃げたのかもしれない。
そう思って竹林の方に目をむけた時にガサッと音がした。
見つけたと思って、妹紅は言った。
「隠れてないで出てきなさいよ」
妹紅がそう言って相手が出るのを待つ。
確かに相手は言葉通り出て来てくれた。
手に黒い何かを持って………。
「う、うわああああああ!!!」
金髪の少年は悲鳴をあげつつも黒い何かをこちらへとむけて、
震えるその手は標準がしっかり定められていない様子。
そんな様子の彼が黒い何かにつく引き金を引くのは当然といえば当然だったかもしれない。
『ここは殺し合い』なのだから。
バン、と銃声がそこに響いた。
「ちょっと!何するの、って待って」
銃弾は妹紅に命中する事なく屏風を突き破った。
金髪の少年は竹林の中へと消えていってしまった。
特に死に直面はしないものの、痛みは感じる。
不死の身体の嫌な点の一つのそれをまた感じる派目になりかけた。
急に銃弾を放たれてもし命中してれば暫く痛みに耐えないとならない所だった。
妹紅は襲われる体験をして考え直した。
この殺し合いの自分の目的がわかった気がしたのだった。
自分は死なないし元の世界に帰る事も不可能。
そんな気持ちがまだ妹紅にあったけど、取りあえずこの殺し合いには怒りを覚えた。
その怒りは、この殺し合いをぶっ潰してやる気持ちに至った。
そしてもっと考えると自分の大切な人はどうだろう?
慧音の存在、彼女は不死ではない。
下手にさっきの様な銃弾を受けては無事とはいかないだろう。
そんな不死じゃない大切な人が死ぬ事、それが妹紅にとっての少しの恐怖でもあった。
そして首に感じる冷たい感触。
この首輪、これがつけられてるのも嫌になる。
あの時見た首輪の爆発力は小さいものの首と身体が離れる程度の能力はある様だ。
不死である自分でもあんな状態になるというなら、嫌だった。
だから首輪を外したいという気持ちが妹紅には出来た。
襲われた事によって3つ目的が生まれた。
そんな妹紅が破れた屏風の先を見ると一人の男が銃弾の男にのびている光景があった。
起きた途端に襲われる事は御免だが、それでも妹紅はこの男を見ずのまま放っておかなかった。
さっきの少年がこちらに戻って来た場合、完全にこの男に隙が出来る。
その隙を妹紅は埋める気でいたのであった。
【A-9 - 永遠亭の一室】
【藤原妹紅@東方project】
【状態】健康
【服装】妹紅の服
【装備】なし
【道具】基本支給品 不明支給品1~3
【思考】基本思考:この殺し合いをぶっ潰す。
1、主催者に対して怒り
2、大切な人(慧音)を早く見つけたい。
3、この首輪を外したい。
【A-9 - 永遠亭の一室】
【tokumei@ニコニコ生放送 マリオ64RTA】
【状態】健康 気絶
【服装】普通の服
【装備】なし
【道具】基本支給品 不明支給品1~3
【思考】基本思考:???
1、???
【B-9 - 迷いの竹林】
【北条悟史@ひぐらしのなく頃に】
【状態】健康 暴走
【服装】普通の服
【装備】何かの銃器
【道具】基本支給品 不明支給品1~3
【思考】基本思考:???
1、???
最終更新:2011年09月22日 20:44