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お前等、食べれる人間じゃねぇから!




「うーん………」

目が覚めた。
よくわかんない所にいた。
周りを見ても見慣れた暗闇が辺りを覆っている。
さっきのアレは何だったんだろう?
頭の弱い目覚めた主には理解出来ない。
ただ、確かに先ず思った事はある。

―――お腹が空いた、という事だった。

「お腹空いたけど……食べれる人間が少なくなっちゃったから
 まだ残ってるかなぁ………」

と、人間を食べる様な発言をする。
妖怪だから、何もおかしくないし、
彼女、ルーミア自身も食べるのが普通と思っている。
この行動がバトルロワイアルにてどれだけ非道か。
理解も出来ず、ただルーミアはこの暗闇にいる。
ルーミアは暗闇で周りがよくわからない為、
幻想郷にいるのだと思っている。

「変な夢、見ちゃったなあ~」

よくわかんない事を言われて頭がちょっと痛い。
それを夢だと思って、直ぐ忘れるだろうと思い、
慣れた様に、暗闇の中をルーミアは歩き始める。
と、その時に足に何かが当たった。

「痛ぃ…うー、何なのだー?」

地から足元の場所を見てみる。
大きな石があったらしく、どうやらそれに躓いたようだ。

(こんな大きい石、近くにあったのかー)

いつも徘徊している場所には見当たらない。
そんな大きな石の存在を知った訳だが、
バカルテット一員の事だから直ぐ忘れてるであろう。
そして、この場所が実は妖怪の山だとも気付けないのだった。
偽物の妖怪の山だが……………。

「……って、あれ?何か背負ってるのかー?」

立ち上がろうとした時に、何か袋みたいなのがあった。
美味しい物が入ってるかもしれないと、期待を込めて
ルーミアはデイパックの中身を調べた。

「?何なのだー?これ」

地図や名簿といった物が入っている。
ルーミアの疑問は何でこんな物が入ってるか?
名簿は白紙、地図もよくわからない。
取り敢えずそれは置いといて、さらに中身を漁ると、

「あ!」

食料が出てきた。
もちろんの様に、お腹の空いていたルーミアは、
その食料を全部食べ始める。
一口、食べてルーミアは味を確かめる。

(うーん、そこまで美味しくないのかー。まあいいのかー)

コッペパンは美味しくなかったものの、
腹が減っていたルーミアはあまり気にせず食べ続けた。
勿論、周りだって気にせず食べ続けたのだから、
何者かがルーミアを警戒してるとも気付けなかった。

そして、その何者かは決心したかの様にルーミアへと近付いた。
さすがに気付くだろうと思ってる貴方は甘い。
食べるのに夢中だからルーミア気付けま10♪

「ちょっといいか?」

声をかけられて、ルーミアは視線を上にむけた。
座ってたから感じるのだが、背の高い男の人がいた。
人間、ルーミアは今食べてるものよりもこっちのが美味しいかもと、
そう考えて声を出そうとするが、先に男の方が声を出した。

「篠……(あ、わかんねーか)俺の様な高校生見なかったか?
 こう、如月学園の制服の………(多分、わかんねーよな……)」

「???」

予想通りといった表情で男の人は少し焦りを見せた。
彼は殺し合いを理解している。
だから、こんなにも知人の死を恐れているのだ。
そんな様子も知らずに、

「ねえ」

「ん?」

ルーミアは聞いた。


「貴方は、食べれる人間?」


空間が凍り付く。
如月学園の一人の男子生徒、岸沼良樹にはこの質問の意味が通じない。
おかしい質問なのは分かっている。
殺し合いという単語で、恐怖に侵食されているのか?
だがこれはないと良樹は確信する。
こんな小さな子、殺し合いに参加させられていい筈ないが
質問する時はどこか、いつものような雰囲気で語っていた気がした。
そして、良樹はその質問に答えようとした。が、

「何も言わないって事は、食べれる人間だよね?」

食べれる人間?
何を言ってるかさっぱりだった。
そりゃこの年齢じゃあ頭は弱いだろうけど………。
だからってこんな子になる事ってあるのかよ!?

「じゃあ、いただきまーす」

ルーミアがこちらへ近付いてくる。
だが、良樹は声をあげた。

「待てよ………待てよ!おい!」

あまりの迫力に、ルーミアは近付くのをやめた。
食べていい人間の筈、だから………。
それなのにこの人間は、

「人なんか、食べるもんじゃねぇ!
 お前はどういう育てられ方をしたんだよ!?」

人を食べるという事を否定した。
その否定は、ルーミアの今までの行動を否定しているとなる。
そこまで考えつかないが、ルーミアは人を食べる事は普通と思っている。
だから、一般人と違った考え方を持つ妖怪とで意見は違ってくるのだ。

「違うよ、お兄さん。人は食べてもいいんだよ?
 だって私、妖怪だもん」

(よう、かい………?)

篠崎が聞いたらさぞ歓喜しそうで、動けなくなりそうな発言を
今、良樹は聞いてしまったなと思った。
まだまだ成長する段階にあろうというのに、頭が残念だ。
何故、こんな育てられ方したのか?

「わかったよね?じゃあ、今度こそ………」

「っ!冗談じゃねぇ!」

良樹はその場から逃走した。
幸い、着ていた制服が周りと同化する様な色だった為、
ルーミアから咄嗟に逃げた事によって相手はこちらの場所もわからないだろう。

「あーあ………せっかくの人間が………」

人間を食いそこなった残念さがルーミアに襲う。
仕方ないと踏んで、まだまだ人間がいると希望を見て
デイパックを拾って歩こうとすると、目の前にまた誰かいた。
また人間かな?と思って、ルーミアはいつもの質問をした。

「貴方は食べ「俺、食べれませーんwww」

聞く前に答えを返して来た。
どうやら、食べれない人間らしい。
いや人間じゃないかもしれない。同類かもしれない。
それにこの人は、質問を既に知ってるような雰囲気だった。

「俺はまあ岡本って呼んでくれたらいいよ」

「岡本なのかー。私はルーミアなのかー」

名前を教えられたから教え返す。
ルーミアは岡本の名をしっかり記憶にうえつけただろう。
それから、彼はこんな事を言って来た。

「俺はまあ、人間を食べれるか食べれないか判断出来る能力あるんだよ。
 そこで!ルーミア、俺と組んでみない?俺が食えると判断した人間は
 全て食わせてやる!これでどうだ?」

人間を食べれるか食べれないか判断出来る。
ルーミアは、凄いと思った。
見ただけで食えるか食えないか判断出来る事が。
やっぱり、岡本は妖怪の一人なんだと、ルーミアは結論に達する。
勿論、ルーミアにとっては最高のパートナーだと思われる条件。

「いいよー!よろしくねー」

笑顔で、岡本と組む事を選択した。

「こちらこそよろしくな!」

岡本もよろしくと返す。
笑顔の裏には、悪しき考えがあった。
当然、こんな能力持ってやしない嘘。
だが観察する限りに頭が弱い。
それを利用して、岡本は上手くルーミアを騙した。
当然、彼は優勝を狙っていた。

(このゲーム……ギャンブラーとして勝つしかないだろ!
 優勝すれば何でも願いが叶う、大丈夫だろ。ぜってー出来る)

既に確信している。
岡本は、このゲームで優勝する事を。
そしてただ殺すだけでは優勝も難しいとわかっている。
人を利用してこそ、優勝への道は近くなる。
ただ、優勝にしか目が無い岡本はルーミアをこれからどう扱うか、
じっくりと考えつつ、

「とりあえずさっきの男、追うか。あいつはわかってると思うが
 食べれる人間だ!絶対に食べてやろうぜ」

「わはー!食べるのだー!!」

ルーミアは完全にやる気になっている。
一言で、岡本は有利な位置へと辿り着けた。
が、何があるかわからないのがバトルロワイアル。
ゲームは開始したばかり、まだわからないのだ。


【G-9 - 妖怪の山】
【ルーミア@東方project】
【状態】健康
【服装】ルーミアの服
【装備】なし
【道具】基本支給品(食料 無) 不明支給品1~3
【思考】基本思考:岡本と一緒に食える人間を食す。(殺し合いだと気付いていない)
1、食べれる人間を探し、食べる。
2、岡本と共に行動して食える人間か調べてもらう。
3、さっきの男(良樹)は食べる。

※ここが幻想郷であると思っています。


【G-9 - 妖怪の山】
【岡本@ニコニコ生放送 マリオ64RTA】
【状態】健康
【服装】私服
【装備】なし
【道具】基本支給品 不明支給品1~3
【思考】基本思考:人を利用し、ギャンブラーとして優勝する。
1、ルーミアを利用して人数を減らす。
2、優勝出来るだろ



「はぁ……何とか逃げ切ったか」

良樹は後ろを見て誰もこないのを確認して、地へと座り込む。

「何だってんだ……殺し合いなんか何で………」

殺し合いをする理由がわからない。
突然にも言われて混乱は確かにするだろうけど、
何もあんなに思考がおかしくなるとは思えない。
元から危険な奴だったと考えるのが普通か?

「逃げ切れなかったら今頃は奴の腹の中か………。
 くそっ!こんな考えしてる場合じゃねえよ!
 早く篠崎や哲志を見つけてやらねえと………。」

疲れてる身を起こして、良樹は立ち上がる。

「そう無理はなさらなくてもいいですのに」

女の声が聞こえて来る。
どうやらさっきの子とは別人の様だ。
攻撃は仕掛けてこないのを見ると、まだ精神は大丈夫な子だろう。

「探さないとならない人がいるから、急いでるんだよ」

無理をする理由を述べる。
特に臆病な二人が心配だから、早く行ってあげないと。
篠崎ならどこかで動けなくなっており、哲史はどうだろうか?
妹を探すのに必死になりすぎてないだろうか?怯えてないだろうか?

「とりあえず落ち着きなさい。心配な気持ちはわかりますが」

早く見つけないとならないのに止めるコイツ。
よくわからないが、良樹は今の出来事もあってか
少し気が乱れていた。

「誰か知らねぇ奴に指図なんかされたくねぇよ!」

「はぁ~、めんどくさい人ですわね………。
 私は白井黒子、常盤台中学の1年。
 第177支部所属の風紀委員(ジャッジメント)ですの」

良樹は少し乱れていたものの、気を少し落ち着けて
自分の名前も紹介した。如月学園の生徒だという事とかだけの。
まさに他校の学生同士の交流である。

「それで、その探している人とは一体?」

黒子は正直、男の人とは―――な感じだが、
この殺し合いで気にしてる場合じゃないのはわかっていし、
風紀委員は人助けみたいな仕事なので、放っておく訳にいかない。
だから、その探している人のことを聞いておいた。

「ああ……」

良樹は自分の知人達の事を言った。
哲志・直美・篠崎・由香・世以子・繭・森繁・結衣センセー。
文化祭の時に残ってたメンバーの事を告げた。
探す人の情報を出してる為に一人一人外見も伝えた。

「成程……大体はわかりましたわ」

黒子は探す人の姿・名前をメモした後に
今度は良樹が聞いてきた。

「白井さんは、何か探してる人とかいるのか?」

探してくれるなら、相手のも探す。
そういった気の回し。
正直、あまり言う気はなかったが、それでも心配な子はいる。

(お姉様は大丈夫でしょうけど、初春達は心配ですわね………)

頭の中にて、考えた結果としては初春達の情報のみ言った。
もっとも、名前と外見のみではあるが………。

「オッケー、じゃあ行くか………と、その前にさっき襲われた。
 金髪の小さな女の子が食いに襲いかかってきた。
 だからあっちは危険、こっち行くぞ!」

「食い……ちょっと、先走って行くのは危険!
 ………はぁ、まったく仕方ない人ですわね……」

それ程に、心配なんだろうという気は伝わるから
黒子はまあ良しとして、良樹が走って行った道の方向を向き、
走り始めた。能力は使用せずに、走った。

(使うと、体力をいつもより消耗するなんて………
 能力に制限があるのなら、お姉様ももしや………?)

内心、お姉様こと御坂美琴をかなり心配する黒子であった。


【G-8 - 妖怪の山】
【岸沼良樹@コープスパーティーBCRF】
【状態】健康 心配
【服装】如月学園の制服
【装備】なし
【道具】基本支給品 不明支給品1~3
【思考】基本思考:殺し合いに反対、今は友人達を探す。
1、友人達と、白井さん達の友人を探す。
2、金髪の女の子に次出会ったら………。

※黒子と情報交換しましたが、能力と美琴の事や詳しい事は聞かされてません。


【G-8 - 妖怪の山】
【白井黒子@とある科学の超電磁砲】
【状態】健康
【服装】常盤台中学の制服
【装備】なし
【道具】基本支給品 不明支給品1~3
【思考】基本思考:殺し合いに反対、友人達を探す。
1、能力制限があるなら、お姉様も……?
2、良樹の友人達とやらを探す。

※能力の制限に気付きかけてる段階です。テレポートの使用範囲設定は気付いてません。
※良樹と情報交換しました。



ずっと、やり取りを見ていた。
でも近付かなかった。
人と出会う何て、嫌だった。
自分は一人ぼっちでいい。
誰もいなくていい。
―――誰も。

(孤独でいい……周りの人達がどうなろうがもうどうでもいいです……。
 どうせ私はいつか………それまで、一人で何していましょうか)

永遠に孤独を愛する、そんな女性。
どうせ死ぬという諦めの心。
全てが負に侵された精神の中で、どう生きていくのだろう?

もし、誰かが近付いて来たら?
彼女はどうするのか?

ほら、今まさに誰かこっちに来る。
足音が聞こえる、嫌だった。
音が大きくなる度に離れろと強く念じる。

それでも大きくなる音。

―――それ以上、近付かないでください。

―――近づくと………。

「参ったなー………ん?お!アレはもしかして!
 もしかしてもしかして!?」

一人の男性が女性に近付いて来る。
生者がいた喜びか何かは知らないが、
どこか嬉しそうな表情で近寄る男性。
女性の元まで来て、それから男性は何か言おうとした。
………が、腹に何かが刺さった。

苦しい痛みが、男性の方へと襲いかかっている。
その倒れた男性に容赦無く、刃物をぶっさす女性。
狂ったような行動をする女性、まさに外道。
苦しすぎて何も言えなくなった男性、顔の方へと移動する女性。

倒れた男性の顔に刃物を向ける。
その刃物は、口の中へと入れられて、舌を挟むと
女性は力を入れて、刃物で舌を切ろうとする。
男の口からドバドバ血が出て来ると同時にカチッと音がする。
わかっている、これは切れた証拠だ。

女性の考え通り、男の舌はきりとられていた。

そう、近付く人は………。


―――皆、殺してアゲル。


その断ち切り鋏は、どこかの小学校の児童のイメージさせるものであった。


【泉そうじろう@らき☆すた 死亡確認】


【F-8 - 妖怪の山】
【巡音ルカ@VOCALOID(ダブルラリアット?)】
【状態】健康 鬱 内なる狂気
【服装】ルカの服
【装備】なし
【道具】基本支給品 断ち切り鋏@コープスパーティ
【思考】基本思考:ずっと一人、近寄る人は殺す。
1、ずっと、死ぬまで一人………。

※そうじろうの遺体・デイパックはルカの傍にあります。


【断ち切り鋏@コープスパーティ】

 犯人の凶器。舌をきりとるといえばこれじゃね?
 サッちゃん………迎えに来てくれたのぉ………?
 この鋏は呪いが含まれてる可能性がある為、触れる者の
 気が小さければ狂気に陥るであろう。


sm021:Escape 投下順 sm023:キョンの妹がこんなにおかしいわけがない
START ルーミア sm050:暗闇の山道の中で
START 岡本 sm050:暗闇の山道の中で
START 岸沼良樹 sm050:暗闇の山道の中で
START 白井黒子 sm050:暗闇の山道の中で
START 巡音ルカ sm:[[]]
START 泉そうじろう 死亡


最終更新:2011年10月01日 02:25