ドSの友人が、神社で何かする
「っ……どこだ?ここ」
ドSの友人こと、ワタナベが目覚める。
ここは守矢神社で、まあ神社である。
そんな神社という場所以前に、ワタナベはここに来た目的を思い出す。
殺し合いという事をさせられるらしい。
ワタナベは制作者視点でサンタサンのプレイを見た。
その苦しみ具合に、そりゃたまらなかっただろう。
だが、今回は少し話にならない。
殺し合いに自分も参加させられてるなら、自分の命も危ない。
しかもここにサンタサンがいれば………。
苦しむ様子を見るのは楽しかったが、失うのは勘弁だ。
とにかく、ワタナベは思った。サンタサンが死んで欲しくないと。
「……で、これは何?」
寝ていた自分の傍のデイパックに目がいく。
これが支給品とやらである。
主催者が説明をしなかったものではあるが、
おそらくこれが自分に与えられたアイテムなのだろう。
中身を見ることとしたが、周りが暗く見えない。
今、ワタナベが座る場所は白い為、物を出せば見えなくはなかった。
「地図に、食料に………打倒なアイテムだな」
所謂、基本支給品という奴である。
全員へと配られている為に特別ではない。
では―――――
「モンスターボール………まさか、な?」
このモンスターボールは普通か?
いやそうではない。
これが個別に違ってくる支給品である。
武器でなく、モンスターボールなのに何か親近感も感じるし、
これから先の不安も感じる。
「で、これは何が入ってんの?」
と、モンスターを出そうとする。
アニメ版の時みたいにすれば出ると思ったら、
本当に中のポケモンが出て来た。
まさかリアルでこんな体験すると思ってなかったので、
ワタナベは少しテンションが上がりそうになるが、
所詮、これは殺し合い。嬉しがってる場合じゃない。
出て来たポケモンはミズゴロウだった。
それと、説明書らしき紙も同時に出て来た。
書いてあるのは、タイプと特性と性格。
そして4つの技の威力・命中・タイプ・説明。
技の中には、ワタナベの知る技があった。
(いたみわけに、こらえる………まさか、これって……?
俺が作った改造ポケモンの?)
そう、このミズゴロウこそワタナベの作った改造ポケモンに登場する
一匹のポケモンである。名前は、『ん?Nョー』
(アイツがやってるのと同じ使い方したら、いいのか?
こらいたコンボでいいのか?)
こらいたコンボとは、敵の一撃をこらえるでこらえてHP1にしてから、
いたみわけをするというものである。
体力全快の奴にやれば、半分以上は削れるだろう。
強者との戦闘に役立ちそうだ。
レベルは30台ではあるが、サンタサンはどんなレベル差でも乗り越えた。
あいつに出来る事は、俺にも出来る。
サンタサンがこの場でどんな行動をするかなどわからないが、
主催者に下されてる感じがするのはどうも嫌だ。
俺は制作者だ、だからやる方じゃない。
この殺し合いだって、俺はやらない。
無理にでもやらせようとするなら、逆に俺は主催者を下す。
他に参加者がいるなら、どう対処するかは悩むが………。
少なくとも、無差別にただ闇雲に殺しまくるなどしない。
優勝したとしても、結局は主催者の言いなりになってしまうだろうから、
俺は優勝を目指さない。ただ、主催者を落としてやる事を見るだけだ。
ワタナベは、そう決めた。
その時にだった。
ガタン、と音が何処からかした。
近くに誰かがいる、そうワタナベに伝わる音。
聞こえた方向には、神社に繋がる階段がある。
誰かがこの神社に来たんだろうか?
こんな暗闇の中だと、相手の姿が確認出来ないかもしれないが、
スネークみたいに、様子を伺う事にした。
姿は見え辛いが、長い金髪なのは確認出来た。
それと身長はそれ程でも無い。
制服みたいなのを着ているから学生なんだろう。
………といっても見た事は無いが。
(あの身長からして、殺し合いをしそうでは………いや、
小さいからこそ殺し合いの波に呑まれてしまっていそうだな……。
誰かもう一人、接してる様子でもあればいいんだが………)
と思っていると、話し声が聞こえてくる。
金髪の子はやはり女性だった。
もう一つの声は男性のものだったであろう。
こっそりと聞いてみる事にする。
「……じゃあ、お前は協力してくれるのか?」
「はい。……………………」
男の方のはいから後ろの言葉は聞き取れなかった。
が、どうやら殺し合いをしてる雰囲気は無い様に思える。
なんなら遭遇しても大丈夫か?
そう決心して、ワタナベは二つの人影に迫った。
「よし!それじゃあ………誰か来る」
その二人はワタナベに気付き警戒をする。
警戒の様子に気付いたワタナベは、言葉を発した。
「大丈夫だ、俺は何もする気はない」
手をあげながら近付いていく。
おまけに手を開いて何も隠し持っていない事を証明する。
とりあえず何もしない事を理解してもらえた様だ。
ワタナベはそのまま、自分のここでの目的を話そうと思った。
が、それはやめた。話した所で何もないから。
ただ、殺し合いはしないとだけ言えばそれで終わりだから。
「……で、お前は殺し合いに乗ってないと見ていいんだな?」
金髪の子が言う。それをワタナベは肯定した。
それを理解してもらうと、その子は少し安心した様だった。
もう一人の男はボッーとしてて何を考えてるかよくわからないが。
「じゃあ、改めて………私の名前は―――」
と、名前を言おうとしたその時にさらなる者が現れる。
同時に、女の子の声が聞こえた。
それは名前を言おうとしたその子のものであった。
何があったかわからない。
だが、不思議な弾丸に見えた気がした。
その弾丸は後ろから飛んで来ていた。
誰だと後ろを振り返る。
そこには、人間ではない獣が二本足で銃を片手に存在していた。
「コイツ……!(殺し合いに乗っている………!)」
ワタナベはこの獣が殺し合いに乗ってと把握した。
そうとなれば、逃走したい。
正直、主催者に対抗するうえで必要なのはこの男の人のみだろう。
この女の子は態度こそ強いが、それだけで足を引っ張るだけになりそうだ。
―――せめて、盾ぐらいにはなるだろうけど。
「とりあえず、貴方はその子を安全な所へ!」
「え、あ……おう」
突然にも、男の人はそう叫んだ。
しばらく無言だった故に直ぐ行動に移すとはいかなかったが、
とりあえず指示通りにワタナベは女の子を抱えて先程の場所へと向かう。
女の子は降ろせ!とは言っていたが、痛みに負けて結局黙ったままだ。
少しその子の顔が赤かったが、気にすることじゃない。
先程の場所まで戻って来ると、ワタナベは女の子を降ろしてあげた。
「大丈夫か………!お前、血が……しかも結構出てる」
運び終えて気付いた、あの時の銃弾は彼女を貫いたと。
場所は心臓じゃなかったのが救いだが、銃弾があけた体への穴はキツイものであった。
応急処置をと思い、女の子のデイパックを失礼ながら確かめる。
中には、大量のお花がある。
こんなのじゃ応急処置は出来ない。
「………仕方ないか」
自分の着ている服のシャツで血を抑える。
気付いたが自分の服装は黒ずくめだった。
これじゃ怪しまれるのも無理はない。
とりあえず、ワタナベはシャツを脱いだ。
「ほら、少し我慢……あれ?おい?」
彼女から返答が返ってこない。
もしやと思って焦るが、
よく聞けば寝息が聞こえる。
その音に安心して、ワタナベは静かにシャツを
銃弾が命中した右肩部分に巻いた。
「これでOKか。ふぅー、いきなり大変な事になっちまったよ」
いきなりの事態に、疲労の溜まるワタナベだった。
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「ハァン、仲間の命より自分の命を大切にしたらどうだ?」
「……そりゃ、自分の命の方が大事ですが………でも、人が死ぬのを黙って見るなんて……
私には到底出来ないですよ。」
獣の問いに答える男の人。
男の人―――日本は自分の命も大事、でも見殺しに出来ないと言った。
日本は三国同盟の一国だ。
他の二国、イタリアとドイツとの生活に驚きつつも楽しく生活していた。
厳しいドイツの訓練も必死にやってきた日本。
この殺し合いにおいても、軍人としての行動はわかっているつもりだ。
それでも尚、日本は人殺しもせず人を守るという道を選んだ。
あの女の子――三千院ナギがあんな接し方で会っていなかったら……。
日本はナギを殺していたかもしれない。
でも運命は違う方向へと傾いた。
日本は殺し合いに乗らなかった、ただそれだけ。
「だが、俺達は既に人が死ぬのを何も出来ず見た訳だよなぁ?」
「っ!」
獣――ウルフ・オドネルの言う通り、何も出来ず人の首が飛ぶのを前で見た。
悲鳴が聞こえなかったが、おそらく一人一人の間に消音でもされる魔法の壁か何かでもあったのだろう。
そして、ウルフの言う通りに我々は何も出来ずに死ぬのをただ見るだけだった。
そう、既に犠牲者は出てしまったのだ。
「でも、これ以上は人を死なせる訳にはいかないですよ。
無関係な子まで……こんなの認めていい筈が………。」
きっと、イタリアさんやドイツさんもそう思ってる。
イタリアさんは戦う気は無いから安心出来ますし、
ドイツさんは厳しい所もありますが、優しい御方だ。
そんな方々が殺し合いに乗ってる筈が無い。
殺し合いをする意味なんて、無い。
「それが、殺し合いに反対する者の意見か。
まったく、つまらねぇ考え方をしやがるな。
無関係でも参加者は参加者、そしていずれ殺される。
ああ!殺し合いをしねぇものはただの死ぬ役目だ!」
そう言って、ウルフの銃弾が日本の方へと撃ちこまれた。
―――それが、当たったのか、当たらなかったのか?
【I-9 - 守矢神社】
【ワタナベ@ゲーム実況・ゲームプレイ】
【状態】健康
【服装】黒の服(シャツ無し)
【装備】なし
【道具】基本支給品 ん?Nョー@ドSの友人が作った改造ポケモンを、実況プレイ
【思考】基本思考:支配者である主催者達を下す。
1、この子、大丈夫か………?
2、サンタサンには死んで欲しくない、だから会いたい。
【I-9 - 守矢神社】
【三千院ナギ@ハヤテのごとく!】
【状態】健康 睡眠 右肩に銃弾と巻かれたシャツ
【服装】制服
【装備】なし
【道具】基本支給品 初春のお花畑@とある科学の超電磁砲
【思考】基本思考:???(殺し合いに乗っていない)
1、……………。
【I-9 - 守矢神社】
【日本@ヘタリア Hetalia Axis Powers】
【状態】健康
【服装】軍服
【装備】なし
【道具】基本支給品 不明支給品1~3
【思考】基本思考:無関係な人を死なせる訳にはいかない。
1、人を死なせない。
2、イタリアさんやドイツさんも同じ事を考えてる筈………。
【I-9 - 守矢神社】
【ウルフ・オドネル@スターフォックスシリーズ】
【状態】健康
【服装】パイロットスーツ
【装備】何かの銃
【道具】基本支給品 不明支給品1~3
【思考】基本思考:誰だろうが殺す。殺し合いをしない者は死ぬ役目だ!
1、殺し合いをしない奴はいずれ死ぬだろう。
2、とりあえず無差別に殺す。
最終更新:2011年03月15日 19:29