人狼のなく頃に ~ 投票の結果、ウルフ・オドネルさんは吊られました
銃声が神社の周辺に響き渡る。
さぞ、大きな音に周りに人を集めるかもしれない程に大きい。
音が大きいと、威力があるようなイメージが湧く。
この音を放った銃は一匹の獣の手にあり、その銃口の方には人。
それから数秒後、撃たれたであろう人の方は地へと倒れる。
薄らと視界に映る獣を見て……静かに倒れていった。
「……ハン、威勢だけか。あっさり死にやがって!」
ウルフはそう吐き捨てると、倒れる日本の元に近付く。
一応、日本の支給品も頂いておく為にそうした。
本当にあっさりと死んで、何か裏がある気がしたが……。
それに服は先程の一般人とは違ってしっかりとした戦闘用の服。
戦闘慣れしてると見るなら、ほぼ必ず何か策があって出た筈なのだ。
……だが、この支給品というのは曲のある物でランダムらしい。
もしウルフが持っているこのリボルバー式拳銃が全員に共通して支給されているなら、
他の参加者も必ずや持っていると思える。だがこの日本は違う、そんなもの持っていなかった。
つまりは別の物が入っていた、そう考えるなら計画的な何かをするのは難しい。
ハズレ支給品しか入っていなくとも、出て来たのは守りたいからか死にたいからか。
どちらにせよ、正義を気取って出て来た日本は哀れなだけだ。
……だからこの考え方でいくなら支給品に期待は出来ない。
装備するまでもない物、入ってるとするなら食料は回収しておきたいだけ。
対して武器には期待もせずに、ウルフは日本へと近付いたのだ。
日本の傍にあるデイパックへと手をかけようとした時、奥から声がした。
「それを手にする前に、先ずはこちらを相手にさせてもらおうか」
ウルフの前に現れたのは、先程の男一名。
……それと、水色の何かの生物がそこにいた。
雑魚が増えただけの事、何の苦でもない。
「死ににくるとは、馬鹿な奴だな。望み通りに死ぬがいい!」
日本同様に、この男――ワタナベにも銃口をむける。
早い決着をつけさせる、無駄に長い対決など望まない。
素早く正確な狙いはその通りに、ワタナベへと一直線に飛ぶ。
そのワタナベは一瞬、ニヤリと笑った様な気がした。
だが、そんな無防備でどうする事も出来ないのは分かりきったこと。
所詮、ワタナベも日本同様にウルフによって―――――殺されるだけなのだ。
―――銃弾は静かに、身体を貫いていった。
その場に飛ぶ赤い鮮血、少しの血がウルフに被着する。
だが、そんなの構い無しに次に裏の方へといるであろう女の殺害に動く。
ウルフは神社の裏へと回る為に歩く。
……そう、これがウルフの把握していた展開。
現実は違う、神社の裏へと回る為に歩くウルフの後ろから声が聞こえた。
「俺のターンだ!いけ!いたみわけだ!!!」
ポケモンのルールに従ってしまえば今は相手のターン。
殺害して、聞こえる筈の無い声がそこに響いたかと思えば――。
後ろを振り返る暇も無く、何か後ろに感触を感じる。
ベチョっと、ドロドロした様な何かの液体の被着を感じると同時に……。
「……!?」
身体が貫かれる様な激痛が、そこに走った。
フラッとする感覚に、ぼやける視界。
死んだ筈の男がした攻撃はあまりにも大きかった。
地へと倒れそうになる感じをおさえて、立ち続けるウルフは後ろを振り返る。
………そこには、自分と同じ様に血だらけの水色の生物。
そして、何故か無傷の先程の男―――更には、あの軍人までもがいた。
すべてが何だか分からない……だが、今この状況が非常に不味い事だけはわかった。
「何で生きてる、って顔をしていらっしゃいますね。……実は、こんな仕掛けがあった訳ですよ」
日本が服の中に来ている何かを見せる。
防弾チョッキだった、だから死ぬ様なダメージを負っていない。
そう、予感通りに日本は準備をしていたのだ。
殺し合いが始まった当初から防弾チョッキを支給されてそれを着た。
ただそれだけ、その事前の行動が日本の命を救っただけの事だ。
「そして、お前がその大ダメージを負ってる理由。……まあ、話す必要はないよな。
取り敢えず、俺達を襲った事……後悔させてやるよ。」
ワタナベの仕掛けた罠は至って簡単だが、絶対読めないものだった。
自分の改造ポケモンでのポケモンの技の一つを使っただけの事だが……。
勿論、これだけじゃあの銃弾でん?Nョーは死亡していただろう。
……だが恐ろしい神ツモが巡って来た様だった。
女の子――三千院ナギの支給品の中のお花畑の中にこっそり入っていたのだ。
ポケモンをやってると分かる、HPを1残すチートアイテムがあったのだ。
完璧な組み合わせによって、ん?Nョーにこれを装備させる事によって、
確実に痛み分けは可能になる、あの時に被弾したのはん?Nョー。
その分のダメージを痛み分けにより、半分ウルフに与えた。
一撃死する様な致命傷だったか分らないが、これは十分なダメージ。
「ちっ………」
気力を振り絞って、ウルフはその場から駆け出す。
出口など知らない、取りあえず逃げなくてはヤバい。
その姿はあまりにも情けないものだっただろう。
日本とワタナベは深追いはせず、静かにそれを見送った。
これが確実にウルフにとって致命傷なのはおそらく間違い無い。
ほぼ、銃弾を喰らった様なダメージは想像以上に大きいものだ。
「……無事、対処出来たか」
「そうみたいですね。ふぅ……これがなかったらどうなってたでしょうか……」
日本が防弾チョッキを見ながらそう言う。
これがなければ、日本は死亡していただろう。
銃弾はほぼ心臓部を狙って飛んできている。
あの時に顔部分を狙われていれば……救いはなかった。
運が良かったという結論で日本は良かったと、心で呟く。
……一方のワタナベも、ナギのデイパックからきあいのタスキがなければどうなってたか……。
だが、これは少し不利に近付いたも同じ。効果は一回のみという決まりだから。
勝手に使ってしまったという事に関しては後で許しを得ざるをえない。
「取り敢えず少し休みましょう。無茶したらロクな事はないですから」
日本の提案に、ワタナベは賛成して二人はナギの元へと戻って行った。
【I-9 - 守矢神社】
【ワタナベ@ゲーム実況・ゲームプレイ】
【状態】疲労(小)
【服装】黒の服(シャツ無し)
【装備】なし
【道具】基本支給品 ん?Nョー@ドSの友人が作った改造ポケモンを、実況プレイ きあいのタスキ(使用済)@ポケモン
【思考】基本思考:支配者である主催者達を下す。
1、この子、大丈夫か………?
2、サンタサンには死んで欲しくない、だから会いたい。
3、取り敢えず休む。
※ん?Nョーは、きあいのタスキ(使用済)をつけたままです。
【I-9 - 守矢神社】
【三千院ナギ@ハヤテのごとく!】
【状態】健康 睡眠 右肩に銃弾と巻かれたシャツ
【服装】制服
【装備】なし
【道具】基本支給品 初春のお花畑@とある科学の超電磁砲
【思考】基本思考:???(殺し合いに乗っていない)
1、……………。
【I-9 - 守矢神社】
【日本@ヘタリア Hetalia Axis Powers】
【状態】疲労(小)
【服装】軍服
【装備】防弾チョッキ@現実
【道具】基本支給品 不明支給品1~3
【思考】基本思考:無関係な人を死なせる訳にはいかない。
1、人を死なせない。
2、イタリアさんやドイツさんも同じ事を考えてる筈………。
3、取り敢えず休憩です。
◆◇
(ク、ソが……!この俺様にここまで、恥を……!!)
耐えがたい激痛の中でも、ウルフは歩いている。
過酷な現実は、幾ら訴えようが変わらない。
この怪我で妖怪の山を歩くのは少し、キツイものがある。
足取りもフラフラしてきている。
さすがに限界かと思った頃に、ウルフは岩に隠れる様にして座った。
そして地面へと倒れて、静かに休憩をする。
いつか、アイツ等を絶対に殺すと恨みの念を込めながら―――。
【I-8 - 妖怪の山】
【ウルフ・オドネル@スターフォックスシリーズ】
【状態】身体に銃弾が貫かれた様な激痛 身体に血 疲労(中)
【服装】パイロットスーツ
【装備】リボルバー式拳銃(S&W M66 2.5インチ ステンレス『コンバットマグナム』)(現在 実弾0弾 ダミー3弾)
【道具】基本支給品 不明支給品1~3
【思考】基本思考:誰だろうが殺す。殺し合いをしない者は死ぬ役目だ!
1、殺し合いをしない奴はいずれ死ぬだろう。
2、とりあえず無差別に殺す。
3、アイツ等はいつか絶対に殺す…!
※【リボルバー式拳銃(S&W M66 2.5インチ ステンレス『コンバットマグナム』)】
S&W社の回転式拳銃。
S&W M19のステンレスモデル。M19は後に『世界最強』というキャッチコピーで全世界にその名を轟かせる“44マグナム”こと、M29の原型となったモデル。
幅広い層を対象としていたが特に警察機関で好まれ、4インチモデルは実用本位な外見でアメリカンポリスのシンボルであった。
ルパン三世の次元大介が愛用する銃と同じタイプ。四発はダミー、二発は実弾のロシアンルーレット方式の装填がされている。
予備の実弾(.357Magnum弾)12発付き。
※【防弾チョッキ@現実】
銃弾から守ってくれる、心強い装備。
そんな装備で大丈夫だ、問題ない。
※【きあいのタスキ@ポケモン】
効果:HPが満タンのとき、一撃でひんしになるダメージ、もしくは一撃必殺を受けてもHPを1残して、持ちこたえる。
ただし1度効果を発揮するとなくなる
最終更新:2011年09月23日 18:32