ティラリ~ デイパックから牛乳~♪
「ん……ここ、どこ………?」
ゆっくりと、暗い空間の中で目覚める。
眼鏡をかけてるらしく、その眼鏡の光が目立つ訳でも無いが、
場所が場所、前にあるのは映画。
どうやら映画館に自分はいるらしい、と判断した後に
近くに誰かいないか確認する。
「………誰も、いない。繭も持田も、誰も。
僕、一人。はぁ………一人言なんて言ってられないね」
誰もいないのに一人言してる自分、
馬鹿みたいだと思ってそれから彼は黙る。
そんな彼こそ、
森繁朔太郎。
如月学園の生徒、演劇部所属である。
幸せのサチコさんをして天神小学校へと………。
そして彼の行方はそのまま―――――。
だが、森繁はそんな事知らない。
彼がここに来る前はサチコさんをした後、
そして天神小学校へと送られずにバトロワに呼ばれたのだ。
舞台としてはどちらもいつ死が訪れるかわからない恐怖の舞台。
こんな舞台で、劇なんてやってられない。
(殺し合い……まったく、嘘みたいだよ。
でも、現に人が前で死んだし本当なんだろうね。
他の皆も多分、ここにいるだろうけど………)
森繁の他にも、同じくこちらへ来た人が幾つかいる。
そう推測した。持田、YOSHIKI、直美、あゆみ、世以子、結衣先生、持田の妹。
―――そして繭といったあの時に一緒にいた皆を思い出す。
皆もここへ来て、そしてこの殺し合いのゲームを楽しんでるのだろう。
本当に皆が殺し合いを現在進行形でやってるかもわからない。
でも、ここに繭がいるなら………早く見つけてやらないと。
きっと、どこかでおびえてる………。
繭には………俺が傍にいてならなきゃならないんだ。
勿論、繭を殺そうとするなら持田達であっても逆に殺す。
仕方ないだろう?でも、これは正当防衛だ。
こっちに悪気は無い、なら問題無い。
不意の事故としておけばそれで終わり、簡単。
知らない奴など信頼出来ない、当然だけど隙を見て殺すしかない。
なに、殺される奴何て自分が悪い。警戒が足りなかっただけなんだから。
森繁はそう誓いつつ、デイパックを調べる。
中には牛乳パックが3つ、水にパンに地図に名簿。
そして奥に光る銀色の何か―――そう、
鋭い刃を持つ殺し合いにおいての当たりである武器。
至って普通なナイフであるが、人を殺すにおいては一応有効。
近距離でないと殺せないが、それが逆に相手の隙を窺ってこっそり殺害する時に
出来るだけ音を出さずに殺せる。
(ナイフ―――本当に、殺し合いしてるんだよね)
今の現実が嘘のようだ。
だがこれが現実、生と死の挟間にいる感覚だが、
死を選ぶつもりなどない。
全力で生の道へ行き、繭と共にここから脱出する。
殺し合いは乗り気とは言えないが、これはどうしてもやらなくてはならない。
第一に脱出経路を見つけ、その過程で信頼出来ない奴を殺す。
利用出来る者は利用するし、漁夫の利だって問題無く取るつもり。
自分は至って冷静、こんな状況で取り乱してる場合じゃないから。
一秒でも早く繭を見つけてあげないとならない。
「早く、行かないとね」
第一に繭、第二の他の如月学園の生徒を求めて、
ナイフをポケットに仕舞い、他の物をデイパックに詰めて、
森繁は映画館内から移動を開始しようした。
―――が、突如 足音が館内に響く。
自分は歩こうとしたが、歩いてはない。
つまり、この中にもう一人誰かいたのだ。
(く……俺は今、人捜し中だからそれどころじゃないのに!)
とはいえ、ここで対処しておかないと後々面倒。
後に死へと繋がってしまえばかなり恐ろしい。
仕方ないから、どうにかするしかない。
(確か、こっちから聞こえた筈―――)
足音が聞こえたと思われる方へと足を進める。
近づく度に鼓動が強くなる。
殺し合い、そんな中にいるのだと忘れてはならない。
常に警戒をしておかないと、何時殺されるか………。
近付いた先に、見えたのは―――。
緑の帽子、そこから生える猫のような耳、そして尻尾。
明らかに人間じゃないが、人間と同等の身体。
その娘は、地に座って蹲って怯えてて泣いていて―――。
僕の方を見てくる、怯えて恐怖に染まった顔をしている。
目は大きく、猫耳、尻尾を除けば普通の可愛い女の子。
そんな子が恐怖に染められているのだ。
「――君、大丈夫?かなり怯えてるみたいだけど」
こんな娘に自分を殺せる筈が無い、だから優しく声を森繁がかけた。
信頼出来ない奴は殺すが、出会ったばかりの奴を殺す訳では無い。
その後の交流次第で判断するのだ。
勿論、繭と仲良くしてくれる様な人なら普通に自分も信頼する。
逆に僕を信頼する者を、繭は信頼する。
僕達の関係はかなり深いから、だから繭がとても心配だ。
(……反応無し、仕方ないか………こんな小さいと大人は怖いもんね。
―――見た所、これはコスプレなんだろうか?いや、コスプレ以外ありえないね。
とりあえず、猫が好きだからこうしてるんだろうし牛乳でも与えてみるかな。
小さい子はこういうので直ぐに落ち着いてくれるだろうし)
そう思って、森繁はデイパックから牛乳を出す。
恐怖で怯える少女だったが、数秒後にその牛乳に気付くと、
何だか凄く欲しそうな目でこちらを見て来た。
予想通りだ、森繁は牛乳を少女に渡してあげた。
ついでにその牛乳はムサシノ牛乳という奴だった。
聞いた事も無い、美味しいのだろうか?
でもその少女は早速牛乳を飲み初めて、美味しそうに飲んでいる。
結局、パック丸々一つ飲み乾してしまった。
「あ、その………ありがとうございました!!」
牛乳を飲み、少女は完全に元気になった。
なんというか、もう自分を警戒していない様子だ。
「まだ幾つかあるしいいよ。それより、君はこんな所で何を?」
森繁が少女に問い詰める。
単刀直入に聞いたその質問を聞いて、
少女は頭を傾けながら記憶を掘り返し―――。
「うっ、らんしゃまぁぁぁ………」
誰か知らないが名前を呼んで泣き出した。
何が起きてここに来たか知らないが、母と逸れた?
それとも自分みたいに連れてこられた?
何れにせよ、不幸な少女だね。
「大丈夫かい?とりあえず、その藍って人と逸れた訳?
それなら、僕が探してあげるよ。だから一緒に行こうか。
僕だって―――繭とか持田が心配なんだよ」
「う……ふぁぃ………あの、よろしく、お願いします」
何だか、様子が持田の妹みたいだ。
どこか似てるが、猫のコスプレをさせるとは親である藍の顔もみたいね。
少女が礼をしていたので、こちらも顔を頷く程度はした。
これで、僕達は共に行動するということになる。
「……そういえば、名前。僕は、森繁朔太郎」
「えと……橙(ちぇん)といいます」
これまた変わった名前をつけるなと思う。
実際、両方とも変わった名前とか言うと、
主に森繁がキレるので注意しましょう。
「じゃあ、とりあえず外に出ようか。橙」
「うん!」
二人が映画館から移動を開始する。
その姿はまるで兄妹みたいであった。
仲の良い、二人みたいだが実際出会ったばかり。
全然、互いに認識は前から無かったのだ。
これが―――年の差の効果!!?
森繁は歩きつつ思った。
さっきから森繁の服を掴みながら歩いてる橙だが、
怖いのだろうか?やっぱりこの殺し合いが。
―――だとすれば、一応安心させる為に助けてやってもいい。
そう思った。森繁とて鬼畜眼鏡という訳ではない。
勿論、ロリコンでも無い!!―――筈。
【C-3 - 映画館】
【森繁朔太郎@コープスパーティーBCRF】
【状態】健康
【服装】如月学園高等部制服
【装備】朝倉さんのナイフ@涼宮ハルヒの憂鬱
【道具】基本支給品 ムサシノ牛乳×2@とある科学の超電磁砲
【思考】基本思考:繭達を探しつつ、脱出経路を探る。信頼出来ない奴は殺害する。
1、橙と共に協力しつつ安心もさせてあげる。
2、本当に、殺し合いしてるんだよね………。
※ムサシノ牛乳を1つ橙にあげました。
※制服ポケットにナイフを隠し持っています。
【C-3 - 映画館】
【橙@東方project】
【状態】健康 軽い恐怖
【服装】橙の服
【装備】なし
【道具】基本支給品 不明支給品1~3
【思考】基本思考:藍しゃまを探す。
1、森繁に着いていく。
※空のムサシノ牛乳のパックを一つ映画館内に捨てました。
【朝倉さんのナイフ@涼宮ハルヒの憂鬱】
朝倉さんが使っていたナイフ、それ以外は普通のナイフ。
ええ、朝倉さんは宇宙人ですがやっぱりこれは普通のナイフ。
あーあ、残念。
【ムサシノ牛乳@とある科学の超電磁砲】
やっぱり牛乳は、ムサシノ牛乳!
最終更新:2011年03月13日 22:31