危険な刻命
この中に、宇宙人、未来人、超能力者がいたらあたしのとこに来なさい!
―――――以上!―――――
そんな自己紹介が始まりだった。
彼女は次にキョンを引っ張り、SOS団を作りあげた。
文芸部の犠牲を気にもせず、彼女の団は一人ずつ団員が増えていった。
キョンは強制ながら、長門は元文芸部員。
みくるは可愛いからって無理矢理。古泉に至っては最終的に自分から。
謎の転校生とされ、古泉はSOS団へと入った。
その実態、長門は宇宙人 みくるは未来人 古泉は超能力者。
これを知るのは彼女の恋する一般人、キョンのみだ。
そのキョンが一体今、どうなってるか?
彼女には知る由も無し。
そして、彼女が起きたのは暗く空気の重い場所だった。
そこが洞窟内とは分かりやしないが、とにかく起きたばかりの今では何もわからなかった。
周りは静かで、彼女としてはあの時にキョンと二人だけだった空間にそっくりのような気もした。
アレが夢だったか現実だったかはわからない。
だからこの殺し合いというのも夢なのか現実なのか?
第一、彼女には一つ……いや、幾つも疑問があった。
一つに夢の中か知らない場所で人の首が飛んだ時……。
それを行動にした者は見覚えがあった。
アレは確かに、朝倉さんで転校した筈だった。
だから彼女には理解が及ばなかった。
何故、転校した彼女が今になって……しかも人を殺したのか?
その他、殺し合いという訳のわからないゲーム会場に連れられている。
確かに現実味の離れたような宇宙人とかが降臨する現象はかかってこいだ。
殺し合いも確かにそうだが、そんな物騒過ぎるのはさすがに勘弁だった。
こういう時こそ、SOS団に連絡をと、彼女はスカートのポケットに手を入れる。
「あれ……携帯が無いわ。何処かで落としたのかしら?
はぁ……こんな時に限ってついてないわねぇ……」
やはり携帯電話は没収されていたのだ。
されてなければ殺し合いに不公平だからか?
彼女は、溜息を一つしてデイパックに気付く。
もしかすれば面白そうな道具でも入ってるかもしれない。
興味を込めて彼女はデイパックを覗く。
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「はー、あまり面白いのは無かったわね……」
結局、入っていたのは何も面白味の無い物だった。
掃除機と豪華な正月セットがあるだけだった。
こんな物じゃあ何も役には立たない。
仕方無く、出した物を仕舞おうとした時だった。
足音が、洞窟内に響いた。
「だ、誰?」
後ろを向く。
当然だが、真っ暗な視界の中な為に何も見えない。
だが、不思議と誰かが後ろにいる気がしたのだ。
その読みは、当たっていた。
「ん……すまない。驚かせたかい?」
「っ!き、キョン!?」
声が聞こえて驚いた。
彼女、ハルヒの愛する……最も会いたかった相手の声が響いて来たのだ。
何て言ったかは聞こえてなかったのか?声のみでキョンと判断したのだ。
相手は何も言わず、ただハルヒはぶつぶつと言い始めた。
「どこ行ってたのよ……この、バカキョン!」
真っ暗な視界の中、声だけが判断の材料。
あとは感触か?ハルヒは相手に抱きついて―――
泣き始めた。
何度、馬鹿と言ったかわからないが、相手は無言のままだった。
ハルヒはそれに疑問も感じず、キョンにあたる。
………だが、それが失敗の行動だとは誰も思いもしなかった。
「………え?」
ハルヒはキョンに抱きついていた。
好きな人と一緒、そして近いとなると心が熱くなるだろう。
………だが、気付けば腹の辺りが熱かった。
―――いや、痛かったのかもしれない。
(キ、キョン………)
信じていた、その相手から予想外の行動。
ここは殺し合いだった。だから当然なのかもしれない。
だが、SOS団員としてのその行動にハルヒは信じられなかった。
ハルヒに何が起きたのか?本人にも理解ならないまま―――
(何……で………―――)
ハルヒに強い衝撃が襲う。
タックルされ、放心状態の彼女は飛ばされた。
その先に足場など無く、ただ暗い暗い底。
やっと目が暗闇に慣れた頃――霞む意識の中で、
彼女の目に映ったのは―――。
知らない知らない男の人だった。
自分が勘違いしていた、それに気付くのが遅すぎた。
何も言えずに、何も出来ずにずっと落下していく。
もう何秒たったかわからない。
このままずっと底が無いのかもしれない。
あったとしても……自分の生の終わりが近いのは感じていた。
SOS団員達との思い出が頭の中で浮かぶ。
楽しかった……でも、すべてがこれで終わってしまう。
涼宮ハルヒという、本人が気付いていない神という存在。
その存在も、殺し合いの中ではアッサリと退場していったのだった。
グシャ
その音と共に、涼宮ハルヒは身体ごと粉々となって存在が消えた。
【涼宮ハルヒ@涼宮ハルヒの憂鬱 死亡確認】
◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇
「フフフ……無様だな。アイツもこんな事になるとは思って無かっただろうな」
彼、
刻命裕也がナイフを手に暗い底を見降ろす。
その先にあるであろうハルヒの死体は見えない。
それ程高い場所であるというのは理解出来た。
それ以前に刻命はこの殺し合いというゲームが楽しくて仕方なかった。
天神小学校にいた筈の自分がこうなるのは予想外ではあった。
刻命は人を信用する事が出来ない。
幼き頃から既に刻命は狂っていた。
生物が死ぬ様子を見せてやるといったり……とにかくそんな人間だった。
現世では殺人は犯罪、親などの人達が死を止めにかかる。
それが非常に下らなくて……だから天神小学校では問答無用に殺人をしていた。
舞台が殺し合いの舞台になろうが、刻命には何も変わらない。
「終わらせてやる……この世の人共すべての命を………クククク」
刻命に優勝というのは見えていない。
ただ、殺し合いを楽しむという狂気のみ。
それが彼にどういった事を起こすというのだろうか?
刻命はハルヒのデイパックを奪って去って行った。
【D-1 - 洞窟内】
【刻命裕也@コープスパーティーBCRF】
【状態】健康 静かなる狂気
【服装】白檀高等学校制服
【装備】サバイバルナイフ@現実
【道具】基本支給品 不明支給品1つ 掃除機@ローゼンメイデン 日本の正月セット@ヘタリア Hetalia Axis Powers
【思考】基本思考:殺し合いを楽しみつつ、人間共全員の命を奪う。
1、終わらせてやる………。
※参戦時期は天神小学校内の模様です。
※ハルヒのデイパックを回収しました。
【サバイバルナイフ@現実】
レッツ・サバイバル!
【掃除機@ローゼンメイデン】
一部の誇り高きローゼンメイデン達が使うと大惨事に………。
ある緑色のカエルが愛用していたり………。
うむ、色々ですね。
【日本の正月セット@ヘタリア Hetalia Axis Powers】
真面目な日本が用意した正月セット。
おせちにお雑煮、餅つきセットとか………。
とにかく色々と揃っています。
食糧あり、杵という武器ありと万能である。
最終更新:2011年08月12日 07:13