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そんな装備で大丈夫か?




身体にしがみ付いて来たサイバイマン。
それを最後に、自分は生命を終えた。
結局、自分は悟空達の手助けもならないまま死んだのだ。
だとすればここは何だろうか?死後の世界か?
自分のやってきた悪事は確かに認める。
だから天国に来れるとは思っていない。
………だが、この場所を見る限り地獄とは思えなかった。
見る限り紅だらけなのは地獄な雰囲気を感じさせるが………。
それに、生きてる時の感覚がするのだ。

「……生き、返ったのか?」

自分の手を動かそうとする。
しっかり、普通に手は動いた。
生き返ったというのは確かに間違い無い様だ。

(また、悟空達に借りを作ってしまったか………)

心で礼を言いつつ、今の様子を察する。
何処かの館に自分はいるのだろうか?
見るからに金持ちが住みそうな屋敷で自分は目覚めた。
窓の向こうは真っ暗、この屋敷内は明るい。
わざわざ夜に外へ行かなくてもいいだろう。
ここの主人には悪いが、ここにいさせてもらう。
彼、ヤムチャはそう決めたのだった。

(……金目の物でもありそうだな)

そう思った途端に、ヤムチャは周りを探索したくなった。
盗賊としての心が今の自分に再び宿った気がした。
周りを見渡し、手始めに近くにあったデイパックというものを覗く。

「な、何だこれ?日記?メモ?」

出て来たのは五枚の紙だった。
何の説明も無くただ一枚目から文は続いている。
ヤムチャは暇だったので、それを読もうとした時だった。

ガチャ、と扉が開く。

「おっと、すまない」

出て来た男はそう言って謝って来た。
何もしてないから何故謝られたか理解は出来ない。
取り敢えずシカトはどうかと思うので、ヤムチャは会話する事にした。

「初めまして。俺はヤムチャ、戦いには自信があるぜ!」

ヤムチャは自信満々にそう言った。
男は聞き流す様な感じだったが………。

「そうか、アイツも装備を整えればしっかり戦えるんだがなぁ」

「は、はい?」

男の言ってる事は意味不明だった。
だからヤムチャは疑問の発音でそう言ったのだった。
男はそのヤムチャの反応に気付いて―――。

「おっと、すまない。名前だったな?確か、私の名前はルシフェル
 といったかな」

言い方が何処か珍しい、というのが一般人の考え方。
ヤムチャも一般人ではあるが、周りが超人だらけな為あって
少々こういうのも慣れてきている。
だから特に気にする事なく、ただヤムチャはよろしくと言った。
ルシフェルはとにかく不思議な奴という印象だった。

「君は、この殺し合いに乗ってるのか?」

ルシフェルがヤムチャに訪ねた。
殺し合いという単語で、そういえばとヤムチャは思い出した。
自分はそれをさせられていると思えば途端に不安が増してきた。
それでも質問を無視する訳にはいかないので、答える。

「殺し合いなんてやってられる訳がないだろ!」

きっぱりと、そう言った。
その回答にルシフェルは特に反応も無いようだ。
ただ一言、そうと言ってこの質問の意味が感じとれない。
何故、質問したか考えるヤムチャだったが逆に自分も聞きたい事があったので、
自分もルシフェルに対して質問を投げかけようと思った時であった。

「なあ、ルシ「おっと、少し待つんだな」

ルシフェルがヤムチャの口を塞いだ。
何が目的か知らないが、何かあったのだろうか?
ヤムチャには何の理解もならないまま事が進んでいく。
そして次に発された言葉は―――。

「君は、殺し合いをせずにどう生き残るつもりかな?」

質問だった。
二人の間には沈黙が流れた。
答えを頭の中でヤムチャは探す。
その時間はどれくらいたつのだろうか?
ルシフェルはその答えも聞かずに―――

「それじゃあ。また今度、生きてたら着き合ってもらうよ」

そう言って、部屋から出て行った。
取り残されたヤムチャ一名。
結局は何が目的だったのか?
何一つ理解ならないまま、ヤムチャは一人になったのだった。


◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇


「で、外で君は何をしてるんだ?」

扉から出たルシフェルはそう言った。
その前には一人の少女が立ったままだった。
恐怖で埋め尽くされ、声が出ない。
殺されると思ったのだろう。

「………まあ、いい。次はコレを見ていた君にも着き合ってもらうよ」

ルシフェルはまた、何処かへと行ってしまった。
その場には少女一人が取り残されたのだった。
ヤムチャ同様に、何の理解も無く呆然としていた。
数秒後、ハッと気がついた少女は自分の身体も見渡す。

「何も――されてない――」

殺されると思った。
その一心でどうすることも出来ずにボーッとしていた。
自分がそんな抜けた感じになって、情けなく思った。
この場所は殺し合い、そんなのは分かっている。
だがここに連れて来られたのは自分だけなのか?
あの時、一緒にいたアイツは?
あの悪夢の様な場所に一緒にいた筈なのに、いなくなってしまっている。
あの天神小学校で出会って来た最悪な出来事の数々は?
見てしまったあの少女の遺体、様々な場所にある骨。
何から何まで最悪だったあの場所の全てはどこに?
悪夢を抜けた先も、悪夢――殺し合いという悪夢。
今度は一人。一緒に行動していた皆とまた別れてしまっている。

(もう、やだ………早く、家に帰りたいぃ………)

委員長としての勇敢さは彼女には出ず、恐怖が勝った。
誰もいないこの場所を一人でこれから彷徨う。
その先に不安しか感じられない。
強がって、先生・生徒を探す為に頑張るって思いたい。
でも恐怖が強くて………今度は生きてる人に出会う分はマシ。
が、結局はいつ死んじゃうかわからない。

(持田…君に……会いたいなぁ………)

こんな時に浮かぶあの人の姿。
持田哲志、彼に出会って二人になりたい。
でも今は誰でもいいから知ってる人に会いたい一心。

(岸沼君でもいいから……一人は嫌だぁぁ……)

内心、泣きたい……いや、泣いてる。
とにかく怖がりな篠崎あゆみは動く事もままならない。
本人も気付かない事実としては天神小学校へ来た時は
かなりの恐怖のあまりに過呼吸を起こしていた。
今、動く事は恐怖から全然出来ないが息は少しは落ち着いてる。
……といっても、やはりあゆみは極度の怖がりだ。
明るいだけマシな紅魔館内、その中を重い足取りで歩き始めるのだった。


【I-5 紅魔館 2階の一室】
【ヤムチャ@ドラゴンボールZ】
【状態】健康
【服装】拳法着
【装備】なし
【道具】基本支給品 犠牲者の手記@コープスパーティーBCRF
【思考】基本思考:殺し合いはしない。
1、結局ルシフェルは一体?
2、金目の物でも探してみるか。


【I-5 紅魔館 2階の廊下】
【ルシフェル@El Shaddai - エルシャダイ -】
【状態】健康
【服装】普段着
【装備】なし
【道具】基本支給品 不明支給品1~3
【思考】基本思考:???
1、あの方達には今度、付き合ってもらうよ。


【I-5 紅魔館 2階の廊下】
【篠崎あゆみ@コープスパーティーBCRF】
【状態】恐怖 涙目
【服装】如月学園制服
【装備】なし
【道具】基本支給品 不明支給品1~3
【思考】基本思考:誰でもいいから知ってる人に会いたい。
1、一人は嫌だ……持田君に会いたいなぁ……
※参戦時期は、天神小学校へ送られて以後のようです。


【犠牲者の手記@コープスパーティーBCRF】

 天神小学校に連れられ、死んでしまった生徒の怨念が籠っている。
 全部で5枚セットで、4枚目までは読んでも問題は生じない。
 ………だが、5枚目を読み終わった時―――呪いが降り注ぐ。


sm035:Give Up 投下順 sm037:Horse
START ヤムチャ sm045:銃声がなく頃に ~ Report of a gun
START ルシフェル sm045:銃声がなく頃に ~ Report of a gun
START 篠崎あゆみ sm045:銃声がなく頃に ~ Report of a gun


最終更新:2011年10月01日 02:27