遙かな夢へと
「冗談じゃねぇ………何だよこりゃあよぉ………。
殺し合い?ふざけんなよ!………やってられねえよ!!」
一見、怒りを撒き散らしてる様だが違う。
彼は泣いているのだ。
見てしまった、第一の惨劇を見てしまった。
彼、右代宮戦人に映ったのは親達の姿だった。
倉庫の中、死体は全部で6つ、そのすべての顔が無かった。
顔面が耕されてるって表現が似合いやがる状態だった。
その中に、自分の親であるクソ親父の留弗夫と霧江さんがいた。
他にも顔が無く死んでいたが、戦人には特にその二人が映った。
蔵臼伯父さんはまだマシだ。側面が残ってるんだ。
―――どちらにせよ、それは惨劇だ。
「親父ぃぃぃ!!!霧江さぁぁぁん!!!
うおおおおおおおおぉぉぉぉぉ!!!!!」
戦人は、涙しか流せなかった。
誰も目の前を庇う人がいなかった、
……いや、庇う人がいるからそこにいた。
今のこの場には自分一人、右代宮戦人だけだ。
ただ、ひたすら戦人は泣き続けて―――
泣きやんだのは、何分後だっただろうか?
とにかく周りを確かめた。
いつの間にか右代宮家もゲストハウスも消えた謎の空間にいた。
意味が分からない、理解もしたくない。
殺し合いで優勝すれば願いが叶う、そんなの嘘に決まっている。
魔女の様な存在は絶対にいない。だからそれは出来ないのだ。
だから優勝とかいう変な座に立つなど考えてはならない。
今、戦人が考えた最も先決すべきことは一つ。
「この島から脱出しねえと……!台風が近付いてるから危険だがよ……。
だからってこの先、変な殺害犯と共に行動するというのか?
いや、殺し合いだから人と出会わずやり過ごせと?無茶苦茶だ!
チクシォぉぉぉぉぉぉぉ!!!」
また、戦人は叫んだ。
洞窟内に、その声はよく響いた。
戦人は地面に座ってずっと考えた。
これから先、一体どうするのか?
譲治兄貴や朱志香、真里亞はどうなってるのか?
色々とやらなきゃならない事が残ってるようだった。
―――そして、面倒な事は追加されるのだ。
「良かったのかい?ホイホイ叫んじゃって。
イイ男の声がしたから、来てみたんだが」
青いツナギを着たイイ男が目の前に立っていた。
戦人はヤバイと思った。
こんな男に勝てる気は正直しない。
だからって手段も何もない。
絶望的な状態だった。
「ひ、ひぃぃぃぃぃ。俺は何もしねぇから!!しねぇからぁ!!」
戦人は直ぐに涙が出た。
自分でも疑問に思うくらい簡単に、だ。
6人が死んで、感情がボロボロになってるのだろうか?
だが、それも今は中々に有効だった。
イイ男も、泣かれては無理に襲う事は出来ない。
「分かった。今は何もしないから、取り敢えず落ち着くんだ」
イイ男は冷静になって戦人にそう言った。
落ち着くまで数分がかかり、イイ男は名を名乗った。
自己紹介の始まりである。
「俺は、阿部高和だ。」
名前だけを語る。
対して、戦人も名を名乗った。
「右代宮戦人だ。つい最近、親父達が死んじまった……」
戦人は非常に重い空気を作る。
イイ男の阿部さんもさすがに困ってしまう。
取り敢えず元気付けようと、阿部さんは言葉を発する。
それが、効果があったか知らない。
それを聞いた戦人は少しばかりは、元気を取り戻したと思える。
阿部さんは良かった、と表情を作る。
それからして、二人の間で情報交換が始まる。
―――終了後、二人は洞窟を抜けようと決めて歩き出した。
………その隅、そこに潜む無口少女に気付く事は無く。
【F-1 - 洞窟】
【右代宮戦人@うみねこのなく頃に】
【状態】健康 悲しみ
【服装】白のスーツ
【装備】なし
【道具】基本支給品 不明支給品1~3
【思考】基本思考:ここからの脱出。
1、阿部さんと共に取り敢えず洞窟から抜ける。
※参戦時期はEP1で第一の晩に直面している時です。
※阿部と情報交換しました。
【F-1 - 洞窟】
【阿部高和@くそみそテクニック】
【状態】健康
【服装】青のツナギ
【装備】なし
【道具】基本支給品 不明支給品1~3
【思考】基本思考:???(殺し合いには乗っていない?)
1、戦人君と共に行動。
2、洞窟からの脱出。
※戦人と情報交換しました。
【F-1 - 洞窟】
【岩崎みなみ@らき☆すた】
【状態】健康
【服装】陵桜学園制服
【装備】なし
【道具】基本支給品 不明支給品1~3
【思考】基本思考:???
1、???
※戦人、阿部の情報交換を盗み聞きしました。
最終更新:2011年08月24日 12:09