蟹と魔法少女、どっちになりたい?
鎌田吾作は、まだまだ森の中を歩き続ける。
先程出会った少女の事は取り敢えず忘れて行動した。
いきなり自分の姿を見てあんな事を言われるのは少し傷つくが、
パンツレスラーとして、そんな言葉には耳を傾けずこの殺し合いを
どう立ち向かって行くか、この殺し合いでどう行動すべきなのか。
今、試されている瞬間なのは間違い無い。
誤った行為をして、だらしねぇ所を見せる訳にはいかない。
格が違う存在である兄貴ことビリー・ヘリントンには特に見せれない。
例え見られなくとも、その行為によって蟹になれなくなる可能性もある。
吾作はその辺り、注意して行動することに決めてから暫く……。
それは、あの少女から別れて数分後であった。
吾作が竹林や森を歩いて、ほんのちょっとしか経っていない。
前に誰かの姿が確認出来た。髪の長さからして女の子だ。
暗闇で動けないのか、殺し合いという世界に怯えて動けないのか、
そんな事は分からないが取り敢えず関わってみる価値はある。
吾作は、彼女へと声をかけようと近付いて行く。
足音で彼女もこちらの存在には気付いて、その時の顔はとても怯えていた。
やはり恐怖で動けなかったようだ。それが暗闇か殺し合いか―――。
吾作は彼女が恐怖のあまり逃げ出す前に声をかけた。
「大丈夫。安心してくれ。何もしないよ」
その言葉は全く信じられてはいなかった。
それもその筈、吾作の外見はパンツ一丁である。
とても女の子が直視出来る様な姿ではない。
だからだろう、彼女は逃げ出そうと駆け出した。
「あっ―――」
しかし焦りからか、彼女はこけてしまった。
直ぐに背後を振り返れば先程のパンツ男。
この距離じゃ逃げても意味が無く、彼女は絶望した。
もう夢も希望もなくなっちゃう―――嫌だと言って彼女は―――。
「だ、大丈夫かっ?!!」
急に意識を手放そうとした少女に駆け寄る。
身体を強請ったら、特に彼女は大丈夫そうだった。
今更ながら彼女は自分の判断の仕方に後悔というか怒りのような何かを浮かべていた。
外見は変態だけど、内心は彼の言う通り何もせず心配もしてくれる男の人だった。
何で自分は外見で判断しちゃったんだろう?それはあまりにも外見のインパクトが強いから、
そんなの理由にはならないけど、本当にその通りではある。
「……だ、大丈夫、です………あ、あのっ……ごめんなさい……」
彼女は体を起こして、吾作に謝った。
全然吾作は気にしていなかった。
何の問題ですか?と、そんな細かな事も気にしない。
それよりも今は殺し合いの中どうするかを考えるべきだ。
取り敢えず吾作は自分の名前を名乗ることにした。
「俺は鎌田吾作って名前だ。まだ弱いパンツレスラーだ」
「私は鹿目まどかですっ。あ、あの……よろしくお願いします。鎌田さん」
少女―――まどかは立ち上がった。
外見からして吾作は中学生程度だと予想した。
やっぱり小さい子だ。それもまた女の子。
一体、この殺し合いは何なのか?疑問に思えてくる。
兄貴達はこの場にいないのだろうか?吾作の心強き頼れる者は同じパンツレスラー達。
ただ会えない今は、弱き存在である者達を守ることこそ自分のやれる事であると、
今、横にいる鹿目まどかを守ることが今、自分のすべきことであると吾作は決める。
「あ、あのっ……他にも私の学校の制服を着た子、見ませんでしたか?」
まどかが尋ねてくる。
この歳ならお友達がいる頃――当然、心配にはなる。
残念ながら先程出会った少女二名の服とは違う。
だからこの質問には、見なかったとしか答えることは出来ない。
その答えにまどかは少し気を落とす。
「……そうですか……。あの、こんなこと頼むのも申し訳ないんですけど……
私のお友達を、探してくれませんか?」
まどかは頼んで来た。お友達の探索の依頼を。
それに応える事が出来るかは分からない。
だが断らない。友達に会えたなら運が良い程度でだが、
お友達の探索の手伝いをさせてもらおうと、吾作は了承した。
まどかは、ありがとうございますと一礼してからお友達の外見とかを伝え始めた。
さやか、ほむら、マミ、仁美といった人物達をまどかは紹介した。
彼女は普通に語った。つまり彼女は知らない、巴マミの死亡も美樹さやかの魔女化の後の死亡も、
佐倉杏子という存在も、QBの本当の企みも、ワルプルギスの夜も、全てを知らない。
ただ知るのは魔法少女という存在とほむらの謎の襲撃行為。
彼女が殺し合いへ送られて来た時間軸はマミの魔法少女体験ツアーの最中だったのか?
何はともあれ、その頃なのは間違い無かった。
何も知らない状態こそ幸せなのだろう。知り過ぎてしまえば世界は狂い始める。
まどかには受け取り辛い現実が、襲いかかってくる。
只管友達について語ったまどか、QBを襲ったほむらも悪くは言わなかった。
それこそが彼女の優しさ、優し過ぎる性格の都合上そうならざるを得なかった。
吾作はそれを聞いて、取り敢えず見つかることだけを祈っておいた。
勿論、無事であって彼女と再会を果たして欲しい。
「よし、取り敢えずここに長居する必要はないだろうね。
まどかさん?あっちに向かって歩こうか」
「わかりましたっ」
―――よって、吾作はまどかと共に森を歩き出すのだった。
【C-6 - 魔法の森】
【鎌田吾作@ガチムチパンツレスリング】
【状態】健康
【服装】パンツ
【装備】なし
【道具】基本支給品 潮干狩りの剣@ガチムチパンツレスリング
【思考】基本思考:蟹になりたい。
1、蟹になる為に―――?
2、主催者の考えが読めないな。
3、まどかの友達を探してあげる。
※まどかと情報交換して、まどかの友達の外見等を知りました。
【C-6 - 魔法の森】
【鹿目まどか@魔法少女まどか☆マギカ】
【状態】健康 若干の恐怖
【服装】市立見滝原中学校制服
【装備】なし
【道具】基本支給品 不明支給品1~3
【思考】基本思考:お友達を探す。
1、皆を探す
2、吾作さんは信じている
※吾作と情報交換をしました。
最終更新:2011年10月06日 00:24