すぐに呼びましょ、楼座☆無双
「……そうか、お友達か」
岡崎はそう呟いた。
名前を交換した後に自分達の情報を言い合うことにしたのだ。
先ず一番に言ったのはやよい、同じ事務所のアイドル達について、
自分の家族達に、何故かセールの話にまで辿り着いていた。
岡崎はキリの良いところでやよいの話をストップさせて、次の人に聞いた。
ゆたかも、自分の学校の友達について話をした。
加えて病弱だということも岡崎達に告げる。
………そこで岡崎はハッとする。二人に気付かれないように。
そうだ、友達だよ………。
この殺し合いにもしその友達がいたら、どうするんだ?
万が一、その友達が死んだりでもすれば………?
確実に元気は無くなる。下手すれば、自殺か?暴走か?
俺だって……大切な奴がいる。アイツがいないと駄目だ。
もしアイツがいたら―――?あんな鈍い奴、騙されるに決まっている。
ゆたかちゃんの話した岩崎みなみという子達はどうだろうか?
やよいちゃんの話した家族やアイドル達はどうだろうか?
ここで話すという事は、絶対に失いたくない存在ってことだ。
もしいなくなれば―――冗談じゃないだろ……。
「あのー、岡崎さん?」
「んっ!?あ、ああ。わかった。俺の番だな」
どうやら最後の番が回ってきたらしい。
岡崎にとって失いたくないもの、そんなのたくさんある。
春原も、藤林達も、智代も、風子も、………そして、渚も。
誰一人として失ってはならない、大切なものなんだ。
そんな意志を持って、岡崎は情報を二人に言った。
◆◇
「しかし、真っ暗ですね……」
情報交換が終わって、取り敢えず里を歩くことにした。
空は真っ暗、何でこんな時間にいるのか考えさせられる。
ゆたかの放った言葉には、そうですねとしか答えることは出来ない。
加え――周りにはほとんど電気は点いておらず中々高い所ではあると思う。
それなのに見えない。星の一つも確認することが出来ない。
ここは本当に現実なんだろうか?絶対に星ぐらいある筈なのだ。
雲のない空、月はとても綺麗に映っていた。
なんて現実味の無い光景なんだろうか、本当は心が休まる様な光景なのに。
星の無い空なだけで、不安のみが募る。
「こんな時間に出ることならよくあるが、まさか里を歩くとはな……」
「この時間は、半額シールが貼られてるのかな……?それとも、閉店してるかもっ!」
ここは一応殺し合いだけどなぁ……と、岡崎は内心思うが、
やよいがそう思うことで緊張を少しでも解かせるならそれでいい。
ずっと緊張したまま行動なんて無茶はさせたくない。
出来ることなら、全てをなんとかしてやりたいと岡崎は思う。
………そんなの過ぎた願いなのは分かりきったことだが。
(この時間でも、お姉ちゃん起きてるのかな……私がいなくなって、
凄く心配かけてるかな………。ぅぅ、ごめんね……お姉ちゃん……。
早く、元の場所に戻らなくちゃ……皆のとこにいかなくちゃ!)
ゆたかは口に出さず、この時間やってる事を思い出した。
自分はもう寝てしまっているだろう。だから、お姉ちゃんの事を思い出す。
今、自分はここにいてあの家にいない。お姉ちゃんがそれに気付いたらどれだけ心配するか。
絶対に上手くはいかないと思うけど、早く帰りたい。そうゆたかは思った。
いや、初めから思ってはいた。その思いが強まったという言い方が正しい。
今はそんな感情を表に出さず、体調不良に気をつけて行動する事を考える。
「ああ、歩き疲れたら直ぐに言ってくれよ?」
「わかりましたっ!」
「は、はいっ」
主にゆたか、彼女には特に気をつけてもらいたい。
病弱っ娘に無理は禁物、出来るだけ安静にさせてあげたい。
そんな岡崎の心遣い、好感度システムでもあれば若干上昇したかもしれない。
だがそんなのないし岡崎にはもう決まっている人がいる。
探し続ける彼女―――古河渚がいる。
皆、探し人というのはいるものだ。
―――だから、
「ちょっと貴方達、いいかしら?」
暗闇の中、横からその声は聞こえた。
そちらの方を向くと、家と家の間で隠れていた女性の姿があった。
今度はしっかりと大人の女性、そんな彼女が聞く内容は?
一応、一番前には岡崎が出てその後ろにやよい、その後ろにゆたか。
その様子を見て女性は警戒されてるみたいなのを感じ取る。
だがそんなの気にも留めず質問を出す。
「右代宮真里亞って子を見なかったかしら?私の子供で、
黒い王冠みたいなヘアピンをつけた女の子なんだけど……」
まったく見たことのない外見だ。
岡崎は首を横に振って、見ていないと答えた。
その答えに彼女は気を落とす様子を見せた。
「ありがとう。では、さよなら」
その女性は、それだけを聞いてその場を立ち去ろうとした。
子供ならその程度の心配は仕方ないんだろう。
その様子を見てゆたかは、今頃家ではこうなってるかと思えば、
心の中で何度もごめんなさいとしか言えない自分が苦しい。
一方、岡崎は待ってくださいと声を掛けた。……が、行ってしまった。
その一部始終をやよいは見ることしか出来なかった。
「ごめんなさい岡崎さん。次は私も協力しますっ!」
「え。あ、ああ……じゃあ頼むよ」
「はいっ!まかせてくださーい!」
やよいは次は頑張るぞと、意を込めている。
その様子に次は期待出来そうだと岡崎は微笑を浮かべる。
星の無い空――黄色い一点が浮かぶこの空。
あの月は不気味に参加者達を上から笑う。
殺し合いに希望も何も無いことをいつかは知るのだろう。
里の中―――。
愛する娘を求めて走る者が一人。
取り敢えず里の中を歩く者が三人。
里の家にて朝を待つ者が一人。
この場所が永遠に平和な筈が無い、必ず不幸は訪れる。
それに耐えれるかが、生命の鍵だろう。
―――生死、どちらの運命を辿るのだろうか?
【E-8 - 里】
【
高槻やよい@THE IDOLM@STER】
【状態】健康
【服装】私服
【装備】なし
【道具】基本支給品 不明支給品1~3
【思考】基本思考:(殺し合いには乗っていない)
1、誰かと会えて安心です!うっうー
2、落し物の鞄を持ち主に返す。
3、次こそは岡崎さんのお手伝いをしますっ!
※岡崎、ゆたかと情報交換しました。
【E-8 - 里】
【小早川ゆたか@らき☆すた】
【状態】健康
【服装】陵桜学園制服
【装備】なし
【道具】基本支給品 不明支給品1~3
【思考】基本思考:(殺し合いには乗っていない)
1、とりあえず安心です。
2、早くお家に帰らなきゃ……。
※岡崎、やよいと情報交換しました。
【E-8 - 里】
【岡崎朋也@CLANNAD AFTER STORY】
【状態】健康
【服装】制服@CLANNAD
【装備】なし
【道具】基本支給品 不明支給品1~3
【思考】基本思考:(殺し合いには乗っていない)
1、お兄ちゃん攻撃に耐えられない!
2、出来ることなら二人共出会いたい人に会わせてあげたい。
3、渚に会いたい
※やよい、ゆたかと情報交換しました。
【D-8 - 里 一軒家】
【右代宮楼座@うみねこのなく頃に】
【状態】健康
【服装】私服のドレス
【装備】なし
【道具】基本支給品 不明支給品1~3
【思考】基本思考:真里亞を探す。殺し合いも解決したい。
1、真里亞はどこ!?
※参戦時期はEP2で黄金卿に招かれる前、山羊達との戦闘中です。
【E-9 - 里 一軒家】
【右代宮夏妃@うみねこのなく頃に】
【状態】健康 頭痛 睡眠
【服装】私服のドレス
【装備】なし
【道具】基本支給品 不明支給品1~3
【思考】基本思考:???
0、……………。
1、目が覚めれば違和感もなくなる筈。
※参戦時期はEP1で、殺された直後です。殺されたとは知りません。
最終更新:2011年10月06日 00:25