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とっにかっくつれていこっ




「うわ、参ったなぁ……まあもう見慣れた暗さだけど」

酒場から出て来た少年こそ持田哲志。
天神小学校の中を妹と共に彷徨っていた兄。
結構な怖がりであるために天神小学校へと召喚される前の時。
繭が転校するからお別れ会をしたあの時………。
委員長の怪談話がされてから先生の演出だらけな登場によって……。
哲志はそれに強く恐怖して……周りは怖いというより面白おかしい雰囲気へ。
そんな怖がり哲志ですら暗闇に見慣れてしまう程に天神小学校にいた時間は長かった、
ということがよく分かる今、外の暗闇は実に慣れてそこまで暗いとは思わなかった。
天神小学校から抜け出せたような気がして、でも悪夢のような場所に変わりなし。
それに妹である由香と逸れてからという最悪なタイミングでここへ………。

「さて……明かりがある方に行ってみるかな。人が集まってるならそれだけ
 由香がいる可能性も高いし。……その分、危険度も高いけど」

だから、準備をしっかりして行く必要もある……だけど………。
もしあの場所に由香がいたら……急ぐしかない。
由香に危険が及んでいると考えたら顔が青くなりそうだ。
駄目だ。考えれば考える程不安になってくる。
あんな恐怖体験をした後でもあるが……こちらは幽霊ではない。
幽霊のかわりに襲って来るのは人間。ある意味それのが怖いかもしれない。
もしも戦闘慣れした者と会ったりすれば絶望的だ。


……………あ。


そういえば自分、まだ誰とも遭遇していないや。


少し由香の心配をし過ぎていたが、そういえば自分はどうだろうか?
そんなに自分も強い訳じゃないから立場的には由香と変わらないかもしれない。
………でも自分の心配よりも由香の心配の方が上だ。
願うのは由香の無事と初対面の相手が正義感のある人であること。
正義感ある人に拾われたら少しは無事であってくれる筈だ。
命懸けとまではいかないであろうけど、守ってくれてるのかもしれない。
そう信じておこう。そうしておかないと不安で倒れてしまいそうだ。
……なら、逆に自分はどうなってしまうか?
こちらの初めての遭遇する人が360度悪人のような人だったら……。
それは最悪としか言えない。最悪以上だ。殺されるかもしれない。
お願いします。由香であって欲しいけど出来ることなら………。
出来ることなら知人か正義感のある優しい人でありますように………。


そんなお願いを、神はどうするのだろうか………。


それにしても久々に空を見れた気がする。
ずっと天神小学校にいたから、天井の無い上が懐かしい。
もっとも、暗い空間は未だに続いてる訳だが………。
でも明かりのある方へと進めるだけ天神小学校より何倍もマシだ。
明るい所に立ったらきっとまた懐かしいって思うんだろう。
本当に懐かしいから。天神小学校にいた時間は一日以下でも長い様に思えたから。
その次に懐かしいと思うのは由香の顔か、その共他の皆の顔だろうか?
最後には元の世界へと戻って、それに懐かしいと言いたい。
………本当に帰れるか分からないが、そんな終わりに出会いたい。
この場所で死ぬなんて………由香を残して死ぬのも、由香を守れず死ぬのも……。
どんな状態でも自分が死亡するのは決して良い結果を招く事は無い。
自分の為にも、由香の為にも、何がなんでも生きて返ってみせる。

………ところで、あの光のある場所って何だろうか?

幾らか見える窓にあの形……正しいのならこれは学校の筈。
良い思い出もあるけど、最近の体験のせいで少し行き辛い……。
でも由香がいるかもしれない。………寄るしかなさそうだ。
一度目指した場所なんだから途中で方向転換するだけ時間の無駄。
今の自分にとって時間は大事。無駄に使う暇なんて一秒も無い。

「由香……………」

何というか心配が止まらない。
由香は巻き込まれた。本来あの場にはいなかったであろう存在だ。
本当なら家にいた。雨が降らなければ……傘を持って来ていれば……。
でも最悪な事に雨は降り傘は無かった。だから届けに来てくれた。
だから……天神小学校という場所に………駄目だ。これじゃ委員長が悪いみたいだ。
委員長は決して悪くない。こうなるなんて知らなかったに決まってる。
それに天神小学校のみならず殺し合いの特典付き……。
不幸だ………と言いたくなるぐらい色々起きた日だよ………。

「……あ、あのっ!」
「………ん?」

突然、背後から声が聞こえる。高い声、つまり女の子。
一番に出会う人は雰囲気的に安全な人そうで良かった……。
そんな安心も込めて振り返ってみれば―――。

「………予想外、だよ」

言葉通り予想外の三文字。まさか由香より小さい子だったとは……。
由香は中等部……だからこの子はきっとそれより下の小学生かな?
幽霊……いや、人魂か。それを見たり話したりしてきたからか……
身内以外の人に出会うのも久々のような気もしてくる。
………が、この場においては幽霊より人間と出会う方が怖いのだろうけど……。
でも分かり易い。先ずこんな外見じゃ殺し合いを理解してるかどうか?

「わ、悪いんですけど……私もあの場所に行きたいので……よければ一緒に行きません?
 今は何か……凄く物騒な事やってるみたいですし………一人じゃ不安だから……」

どうやら思ったよりもこの子は冷静だったみたいだ。
というか本当に小学生?落ち着き過ぎだと思うんですけど。
殺し合いを理解していてこの様子は疑わざるを得ない。
………でもこんな殺し合いの中だというのに人に声を掛ける勇気は大したもの。
その提案も実にその通り。しっかりしていてもまだこんな小さい。
身体的な勝負じゃ負けるのも見えている。だから頼れる人を探すつもりだったんだろう。
あまり自分は頼りないかもしれないが……取り敢えず一緒にいれる人が欲しかったのかな?

「わかった。俺でいいなら……いや、俺もちょっと不安なんだよ……。
 君を守れるような程強くないけど……一緒に行く事をお願いするよ」
「………ふふっ、では行きましょうか。……おっと、名前言ってませんでしたね。
 慧心学園初等部6年生の永塚紗季です。よろしくお願いしますっ」
「如月学園の持田哲志。こちらこそよろしく」

本当に畏まった子だ。そういえば由香も直美達と会った時はこんな感じだった。
しっかり自分の学年とか言って……そのあまりにも畏まっていたからか知らないが
何故か自分に由香がいることを意外そうに言われたんだっけな……。
こんなしっかりしてる子を見てそんなことを思い出した。

「じゃ、行こうか。俺達が向かうあの場所に」
「はいっ!」

哲志は学校を指さして、歩き出す。その後を紗季は着いて行く。
二人共、相手を見てある人物の事を思い出すのだった。

持田哲志―――彼は紗季を見て、持田由香という我が妹を。

永塚紗季―――彼女は哲志を見て、長谷川昴という救世主を。

その大切な存在があそこにいれる事を望んで歩み出す。



【C-5 - 魔法の森外部】
【持田哲志@コープスパーティーBCRF】
【状態】健康
【服装】如月学園の制服
【装備】なし
【道具】基本支給品 由香のお守り@コープスパーティー 組立式バズビーズチェア@ヘタリア
【思考】基本思考:由香や皆を探し、ここから脱出する。
1、皆――由香も、絶対に助けに行く!
2、バズビーズチェアを警戒。
3、紗季と一緒に学校へと向かう。

※バズビーズチェアの使用回数は1回です。
※天神小学校内、由香と別れるタイミングで参戦。


【C-5 - 魔法の森外部】
【永塚紗季@ロウきゅーぶ!】
【状態】健康
【服装】慧心学園初等部制服
【装備】なし
【道具】基本支給品 不明支給品1~3
【思考】基本思考:???(殺し合いには乗っていない)
1、長谷川さんや女バスの皆に会いたい。
2、あの場所に哲志さんと共に行く。


sm061:イイ男はどこでも優しい(男にだけ) 投下順 sm063:偶然の出会いは真っ黒
sm029:MU☆DA☆DA☆NE 持田哲志 sm000:[[]]
START 永塚紗季 sm000:[[]]


最終更新:2011年10月07日 01:12