MU☆DA☆DA☆NE
「……っ!ここは!………由香は!?」
目を覚ませば、そこは学校じゃなかった。
だが、由香や直美達はいない。
それにこの場所、近くにこんな店は無い筈だ。
何なんだ!?これ………幻覚なのか?
幽霊達を散々見て来て、これが幻覚では無いのは確かだった。
実際、忠告をされて有り難い。
悪いのばかりでは無いみたいだが、話してると現実感が薄れる気がする。
自分は怖いのは苦手だ。だからからかわれる。
天神小学校から何故脱出出来たのか、いや……出されたのか?
俺には理解ならなかった。
意図があってこんな事を?誰がこんな事を?
わからない、わからないが………。
記憶を辿ると、目覚める前に何かを俺は見ていた筈だ。
何かをしろと、そう言われた。
その内容が今でも頭に残ってる。
間違い無く言われた。
天神小学校でいつ生死が決まるかわからない所を彷徨い続けて、
今度はこんな変な場所で殺し合いをしろと言われた。
一体、何が何なのか全然わからない。
わからないが、殺し合いなんてごめんだ。
それに、由香だってここにいるんだ!
放っておく訳にはいかない、何としても由香を見つけないと。
急がないと、もし由香が………。
考えれば考えるほど焦りが募る、だからこれ以上は考えちゃダメだ。
まずは仲間と合流しないとならない。
足を動かした時に何かが足に当たった。
「何だ……コレ。何が、入ってるんだ?」
袋みたいな何かを蹴った。
その時に手ごたえを感じたから何かが入ってるのは確かだ。
あまり変な物には手を出さない方が良いのはわかってはいるが、
状況が状況だ。何か武器とか助かるアイテムでもあれば………。
そう願って、デイパックをあけた。
中を見るのは怖かったが、覚悟して中を見ると―――。
「あれ?コレって………由香が持ってたんじゃ!?」
中には良い匂いを放つ支給品がある。
これに自分は見覚えがある。
近くの店で由香が買って来た奴なんだろうけど、
この由香が買ったコレ……天神小学校に閉じ込められた時に
俺を心配してくれて渡そうとしてくれた。
でもこれは由香が持ってた方が良いと思って断ったのだ。
事故や危険から守る効果があるというなら、由香の方が心配だし
気持ちだけは受け取ってやった。
………それが、何で見た事の無い袋に!?
(まさか……由香が………嘘、だろ………?
い、いや!そんな筈は!でもこれは間違い無く由香が……。
何でだ!?何で……………くっ!)
由香の持ち物がここにある。
それはつまり持ち主に何かがあったということ。
天神小学校にて何かがあった、それは凄く嫌な予感しかしない。
見知らぬ場所で殺し合いをしろと言われたのは確かに最悪だ。
でも……由香の傍にずっといてやると誓ったのに!
それなのに!俺は何も出来なかった………。
嘘、夢、そう思いたくてもこの由香のお守りがすべてを表している。
悲しみに満ち溢れる俺を由香のお守りの匂いが包んでくれる。
―――多分、由香は俺を応援してくれてるんだ。
こんな所で負けるなと、アイツなら俺を心配してどこまでも憑いてきそうだ。
由香の分も頑張って他の皆を探すしか無い。
いや……由香の生死はまだ不明だ。
まだ生きてる可能性だって十分にある。
由香は生きている、そう信じてやらないと。
俺は願う、クラスメイト達、そして由香に会える事を。
「待っててくれ……由香」
そう言って、由香のお守りを握りしめた。
由香の兄、持田哲志の目はやる気に溢れていた。
絶対に殺し合いに屈しない、必ず仲間達と共にここを脱出してみせると。
運命打破可能と言われたあの男に似てる気もするが気のせいだ。
もう一度デイパックの中身を見ると、もう一つ何かがある。
由香のお守りをポケットに入れて、もう一つの物を確かめる。
「何だこれ?組み立て式の椅子?」
椅子の近くに説明書みたいなのがあった。
哲志はそれを手に取って呼んで、この椅子の効果を知った瞬時に
恐ろしい顔で椅子を見る。
「バズビーズチェア………座ったら死ぬ………?」
俄かに信じがたい話だが、試す勇気は無い。
本当だったらこの椅子はとんでも無く恐ろしい物だ。
無闇に組み立てない様にしておかないと間違って座ったら……。
特にクラスの皆や由香が座った場合………恐ろしくて考えられない。
とにかくこの椅子は封印だ、鈍器として使用してもいいが、
それなりの重量があってとても使えそうに無い。
説明書をもう一度見直す。
大体、この椅子の事は理解出来た……と言えるのか?
説明書も意味不明で、わかるといえば―――
――イギリスで言い伝えられているらしい。
――使用回数は1回まで、使うと椅子ごと破壊される。
――死亡は直ぐに訪れる、遺言を残す暇すらあるかどうか……。
「……余計に怖くなってきた。見た目が普通の椅子だからこれまた
擬態に向いていて怖い………。とりあえず座らない座らせないが
大事だな、よし」
哲志はこの椅子を警戒する事を誓ってデイパックに仕舞った。
その後は特に目ぼしい物は無し。
支給品の確認を終えて、哲志は立ち上がる。
由香や良樹や直美達を探す、出来るだけ早く。
「待ってろ皆――由香も、必ず助けに行くからな!」
兄らしく、哲志は決心をした。
何ににも屈しない心は確かな様子。
由香のお守りを再度、握り締めて哲志は歩いて行った。
【C-4 - 酒場】
【持田哲志@コープスパーティーBCRF】
【状態】健康
【服装】如月学園の制服
【装備】なし
【道具】基本支給品 由香のお守り@コープスパーティー 組立式バズビーズチェア@ヘタリア
【思考】基本思考:由香や皆を探し、ここから脱出する。
1、皆――由香も、絶対に助けに行く!
2、バズビーズチェアを警戒。
※バズビーズチェアの使用回数は1回です。
※天神小学校内、由香と別れるタイミングで参戦。
(へ~、そうでますか。ま~、一つ言うと~。
人生そう上手くはいかないんだよ!!思うだけで
結局は失うに決まってる!実にMU☆DA☆DA☆NE!)
哲志の様子を観察していた。
サンタサン、姿はGBAのFR・LG それの男主人公。
気付かれぬ様に見てたんですから、情報も入手だ。
由香とかいう子を彼は大事に思ってるらしい。
……いいねぇ!そんな気持ち、潰してやりたいねぇ!
その由香っていう奴に対して悪情報を周りに広めれば自然に殺される。
はい、おしまい。ヒャッハッハッハッ!自分でも鬼畜だと思うねぇ!
でも―――これが殺し合い。知らない奴には知ってもらうだけさ!
殺し合いとは肉体的なぶつかり合いもあるが、情報の勝負もあるのだ。
先手必勝、名も知らず姿も知らない者なら警戒するに決まっている。
姿を見たことが無いから本人に出会った時にどう対処するか厄介だが、
由香という名前の男は絶対にいない筈、それを狙えば良い。
男のみに情報を回していけば―――クハハハハハ。
知人がいる可能性もあるけど、残念だが自分には武器がある。
あの場で彼を殺してもよかったんだけど殺し合いは楽しまなきゃね!
ワタナベェ!確かに人をいい様に扱うのは楽しいな!
俺は気に入った、殺し合いとかも気に入ったさ。
死ぬ?俺が死ぬ訳ないじゃん?こんなのYO☆YU!!
無駄にテンションが高いサンタサン。
その手にあるのは確かに武器である。
輝かしいその剣、エクスカリバー。
ついに伝説という次元まで支給品は到達したのだ!!
【C-4 - 酒場付近】
【サンタサン@ゲーム実況・ゲームプレイ】
【状態】健康
【服装】GBA男主人公の服
【装備】エクスカリバー@現実等、色々。
【道具】基本支給品
【思考】基本思考:殺し合いを正しく理解させてやる為にその人の大事な人を殺す。
1、由香という子の悪情報を流し、由香を殺させる。
2、殺し合いって楽しいな!
3、俺が死ぬ訳無いじゃん?YO☆YU
【由香のお守り@コープスパーティー】
キャラメル味の香りのお守り。
事故や危険から守ってくれる効果があるらしい。
本当に効果あるかなんて考えてはならない。
あると思うのが大事なんだよ!
【組立式バズビーズチェア@ヘタリア】
座るだけで死ぬと言われる呪われた椅子。
実際は組立式ではありません。バトロワのせいです。
何やら本当に博物館にある様ですが………。
使用回数1回という制限付。
【エクスカリバー@現実等、色々。】
伝説で登場する剣らしいです。
色々なゲームにあると思うから説明なんてどうしようもない。
とにかく凄い剣だと思います。
最終更新:2011年10月01日 02:21