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すばるん困惑っ?!中の人同一人物説浮上!




「……………」
「……………」

俺も、智花も、共に何も喋らない。
気不味い……何かした訳じゃないが、何か喋れない。
智花を守ると決めたは良いがどう守ればいいか……。
バスケの感覚で、ポイントガードの感じでやればいいのか?
……と、いっても殺し合いとじゃ違うよなぁ………。
敵の攻撃を避けるとかいう動きはバスケの技術が役立ちそうだけど、
フォーメーションというかコートのない戦場での動きは読み辛い。
智花はどう考えてるんだろう。やっぱり、いくら智花でも殺し合いは怖いよな……。
俺だって怖いし……。智花がいるから少し冷静になれてるようなもんだ。

この殺し合いの中での方針は智花第一に考えている。
智花に無茶をさせる訳にはいかないからな。
負担は出来るだけ減らさないと。でも俺ばっかり動くと智花のことだ。
気を遣って手伝いをしようとするだろう。無茶をしてまでも………。
だから俺だけじゃなく智花にも何か役目を与える必要がある。
バスケと同じようなものだ。一人だけでは限度がある。
だからパス回しをする。基本だ。基本中の基本だ。
時には役目を交代、任せる、というのも大事ということだ。
智花の能力は凄く高い。世界は認めなくても俺が認めてやる。それぐらいに高い。
歳の差なんか智花は跳ね返してしまう。
うん、智花の居場所とバスケをあの時守れて本当に良かった。
これも元はといえばミホ姉のおかげ。素敵なプレゼントだよ。
智花は俺にバスケを取り戻してくれた。そしてほぼ毎日家に来てもらっている。
共に練習してきた、いわばパートナー。最高のパートナーだ。
智花を守ることが俺を守る事にもなる。

………で、取り敢えず俺は少し動く事にした。

「と、智花」
「――っ?!は、はいっ?!」

沈黙の中、突然名前を呼ばれて智花は取り乱した様子だ。
頬を赤く染めて………まあ、要件を言おう。

「取り敢えず図書館内を捜索してみよう。万が一の時に備えて、
 逃走ルートとか、隠れ場所とか、あらかじめ知っておくと有利だし」
「ぁ………そ、そうですねっ!」

智花は頬を染めつつも、立ち上がった。
行く気満々だな。うん、よし。早速行動するべし。
一秒を大事にしないと絶対命取りになるだろうし。

「じゃあ行こうか。周りに気を配りつつ、俺からあまり遠くに離れないように。
 一緒に見て回ろう。役に立ちそうな物は回収するようにしてね」
「は、はいっ!ご迷惑にならないよう、頑張りますっ!」

智花が迷惑をかけた事なんて一度も無いんだけどな………。
ま、それだけ育てがいいってことだ。智花がパートナー、俺にもったいないくらいだ……。
鼻が高いな。ま、絶対に迷惑にはならないだろうから離れる事も無いだろうけど……。
俺も智花が離れない様に注意しておこう。



               ◆◇



「智花ー!智花ー!!」

数分後………何ということだろうか………俺は最悪な事をしてしまった。
あれだけ智花から離れない様に注意していた筈だった。
なのに、周りへの警戒とか役立つ物を探すという目的も混ざっていたからか、
気付けば智花は消えてしまい、俺は一人図書館内で立っていた。
暗闇の中の図書館は、ほぼ何も見えない。智花はどこにいったんだろう。
………ミスだ。俺のミスだ。すまん、智花………直ぐ見つけてやるからなっ!!

気付けば、俺は走っていた。
智花を失うのが怖いから、直ぐにでも再会したかった。
おかげで、俺は周りへの警戒心を少し薄めてしまった。
………だから、トラブルが発生してしまうのだ。

「智花ー!!とm―――っ!?」
「ぇ……ぁ……っ!」

前にいたであろう人に気づけず、俺はその人に突撃してしまった。
コートならファウルだったろ。これ絶対ファウルだわ。
………それに、ぶつかって聞こえた声には少し聞き覚えが………。
いや、気のせいだろ。さすがに小学生ぐらい小さい訳じゃなさそうだし。
でも声的にこれは………女子だよなぁ。多分、そうだようなぁ……。
じゃあ、こうするしかないよなぁ……………。

「すいませんっ!!」

俺は平謝りをした。暗闇で顔も見えない女の子(仮定)に向けて。
許してくれるとは思えないし……それに殺し合いの中での人との遭遇は………。

「ひぅ…!」

怖いよな……。殺されるかもしれない場所での人との出会いは……。
取り敢えずここは全力で誤解を解くんだ……!
言葉だけでしか証明する手段が無いからかなりキツイが………。

「こちらからぶつかってしまって本当にすいませんっ!!
 でも殺し合いはしませんっ!絶対にしないって約束する!
 もししたら死んでやる!だから、取り敢えず安心してください!!」
「え……ぁ……わ、わかりましたから……その………あの………」

さすがに度が過ぎたかな……うん、反省………。
正直、自分でもこれは無かったと思ってる。
やっぱり女バスの皆とかとは話せてもそれ以外は駄目か……。
少しはマシになったような気もしないではいたんだが………。
………まあ、そんな訳で今、目の前の子は怯えている。
人付き合いが苦手な子なのかな?なら、優しく接してあげないと……。

「あ…あぁーごめん。じゃあ……取り敢えず自己紹介させてもらいます。
 長谷川昴と申します。バスケットボールをやっています」

今度は出来るだけ礼儀正しく接してみた。
初対面なんだし失礼な態度は駄目だからな。これは妥当な対応だと思いたい。

「………水谷、絵理……です…」

名前を聞き……その時に丁度、探していた人が視界に映った。
慧心学園初等部女子ミニバスケットボール部のエース、湊智花の姿がそこに。

「智花っ!!」
「す、昴さぁぁん……!」

半分涙目状態で智花はこちらへと寄って来た。
悪かった智花………もう絶対こんなことしないからな……。
そっと、無意識に智花を抱こうとしてしまう。
近くにいる水谷さんの事も気にせずに………。

智花は恥ずかしい気持ちよりも嬉しい気持ちの方が高いのか、
赤面もせずに昴に抱かれていた。

「あ、あの………えっと………」

絵理のその言葉を聞いて、昴と智花はハッとする。
そして自分達のしている事に気付く。
小学生を抱いているという事に………。
大好きなお方に抱きつかれているという事に………。

「あ……あああああ、ごご、ごめんっ!!」
「ぃ、いいいいぃえっ!こここ、こちらこそすいませんっ!!」

二人共、顔を赤く染めて少し距離を放す。
そのやり取りに、絵理は少しだけ、ほんの少しだけこの殺し合いの中で安堵した。
ずっと気を引き締めて人と接しなきゃいけない。そう思ってたから。
だからこんな緩々としたコミュニケーションを見て……そうじゃなくていいと思った。

「あの……もしかしてー………」
「ん?」
「………?」

絵理はこの二人の関係が深い事を予想した。
何となく、聞いておきたくなっただけ………。


「二人は………兄妹……?」


絵理のその言葉を聞いて、まだ少し赤い頬が一気にまた赤くなる。


「ちちち、違うよっ!!智花は……パートナーだよ!
 バスケットボールのパートナー。毎朝一緒に練習してるんだ!」
「そそそ、そうですよっ!わわ、私なんかが昴さんの妹な訳……」
「そうですか………」


全力で否定。毎朝練習を一緒にしてるだけでもかなりの関係だとは思うのだが……。
だが、こうやって否定しても心の内では二人共考えざるを得なかった。
昴は今までの智花との思いでから、兄妹でもおかしくはないなと。
智花は……………これ以上考えるとボンッと音を立てて気を失いそうなぐらい……。

「でも二人……仲良し……」

兄妹じゃなくても、二人のやり取りを見たからにはかなりの仲良しなのは間違い無かった。
それは否定するような事でも無いから、二人は少し笑って肯定した。
絵理はそんな仲を見て、頭に少しの人が浮かんだ。

数少ない喋れる相手………尾崎さん達………。
サイネリアに、愛ちゃん、涼さん………。

「……あっ、ご紹介遅れてしまいました……湊智花です。
 こんな所で会っちゃいましたけど……よろしくお願いしますっ」
「うん。私は、水谷絵理……よろしく……?」

改めて自己紹介が本当に終わり……そこでずっと思ってた疑問を出す。


「………ところで、さ。智花と水谷さん……声、似てるような……」
「………そうでしょうか?」
「………?」


疑問を口にすれば、二人共そうは思っていないご様子。
やっぱ勘違い……なのか?……まあいいか。声が似てる人なんて一人はいるよな。
それにこれ以上追及すれば二人の頭にも負担がかかる。
もう忘れよう。そういうことにしておこう。

「……気のせいだったみたい。じゃあ、今度は3人で図書館の中、探そうか」
「はいっ!」
「………」

智花の返事は元気だった。こんな所でもこんな返事が出来るとは………。
俺が思う以上に智花は凄いのかもしれない。
取り敢えず歩きだして……水谷さんが立ち止っている姿が後ろにあった。

「どうかした?水谷さん?」

呼んでおく。

「ひぅぅ……な、なんでもない……です」

しかし、水谷さんの様子をさっきから伺っていたのだが………。
愛莉並に人見知りのようだ。それ以上な気もするのだが………。
どう見ても悪い事を考えるような子じゃないのは確か。
警戒する必要も無い。仲間として、信頼すればいい。
守る対象がもう一人増えた。そう捉えてもいい。


そして―――――


「……………」
「……………」


智花と水谷さんの間に、会話は無く………。


(もう少し、打ち解けないとなぁ………)


昴は今の間に、絵理に信頼されるようになろうと思った。
もし自分が無理でも智花にだけでも信頼してくれればいい。
そうなるよう、頑張ろうと気合を入れる長谷川昴だった。


【G-5 - 図書館二階】
【長谷川昴@ロウきゅーぶ!】
【状態】健康
【服装】七芝高等学校男子制服
【装備】なし
【道具】基本支給品 不明支給品1~3
【思考】基本思考:智花を守りつつ、殺し合いをどうにかする
1、図書館内を探索する。
2、女バスの皆は死なせない。必ず全員……。
3、絶対に智花は守る。
4、水谷さんも守る。
5、水谷さんと打ち解けておきたい。
※絵理と自己紹介しました。


【G-5 - 図書館二階】
【湊智花@ロウきゅーぶ!】
【状態】健康 少し顔赤い
【服装】慧心学園女子制服
【装備】なし
【道具】基本支給品 不明支給品1~3
【思考】基本思考:殺し合いをどうにかする
1、昴さんと一緒~♪
2、図書館内を探索する。
3、わ、わたしが昴さんの妹……だ、なんて……。
※絵理と自己紹介しました。


【G-5 - 図書館二階】
【水谷絵理@THE IDOLM@STER】
【状態】健康
【服装】普段着
【装備】なし
【道具】基本支給品 不明支給品1~3
【思考】基本思考:???(殺し合いには乗ってない)
1、図書館内を探索する。
2、二人に着いて行く……。
※昴・智花と自己紹介しました。



sm063:偶然の出会いは真っ黒 投下順 sm065:苦手存在×苦手存在+無垢なる魔性
sm059:居場所 長谷川昴 sm000:[[]]
sm059:居場所 湊智花 sm000:[[]]
START 水谷絵理 sm000:[[]]


最終更新:2011年10月06日 00:30