催眠標準テキスト@Wiki

承諾なしに催眠をかけられるか

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匿名ユーザー

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催眠の特徴の一つとして,まるで他人を操っているかのように見えるというものがあります.古今東西,その操りに魅了されて,催眠に興味を持つ人は後を絶ちません.彼らは催眠を会得して,それを使い,人を操ってみたいと思うのです.

しかし,現実として催眠を会得してみると,その野望はうち砕かれます.催眠をかける為には,被催眠者とのラポールの形成が必要だったり,被催眠者が催眠に興味を持たなくては駄目だったりと,映画や小説の中の催眠とは違い,いくつかのハードルが待っているのです.それを知っても,操りの魅力に取り憑かれた人は,諦めずに方法を模索します.どうやったら,承諾もなしにいきなり催眠をかけて操れるか,その方法を高い金額を払ってでも知ろうとします.

さて,相手の承諾もなしに,いきなり催眠にかけることが出来るのでしょうか? その答えは,この催眠標準テキストの理論編をしっかり読めば分かると思いますが,残念ながら出来ません.

そもそもの誤解は,催眠が催眠状態という特殊な状態であって,その状態になれば,暗示の通り行動する,という部分でしょう.同様に顕在意識の壁をすり抜けて,無意識に暗示することによって催眠という現象が起きるというのも誤解の元でした.

これらの,誤解が蔓延しているのは,催眠とそれに付随する操りという魅力が商売になるからです.なので,催眠術師は出来ないことを知りながらも,決して出来ないとは言いません.むしろ,積極的に出来ると主張します.世にはびこる催眠関連の書籍の多くは,そういった催眠術師が書いたものです.なので,なかなか本当のことを知ることが出来ません.逆に言うと,催眠の専門書には,この催眠標準テキストに書かれているような理論はしっかりと書かれています.是非,そう言った書籍を読んでみることをオススメします.
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