諸外国の安楽死について

安楽死が合法化されている諸外国について

スイスから始まり一部の国で安楽死が合法化してきている。
(判決による容認、立法、施行が混ざっているため年月は不正確の恐れがあります)

1942年 スイス
1994~2015年 アメリカ一部の州
2001年 オランダ
2002年 ベルギー
2008年 ルクセンブルク
2016年 カナダ
2017年 オーストラリ(ビクトリア州)
2019年 イタリア
2021年 スペイン
2021年 ニュージーランド
2021年 コロンビア
※なお、外国人の希望を受け入れている国はスイスのみ
安楽死


スイスでの運用

スイスでは、医師など第三者が患者に直接薬物を投与するなどして死に至らせる「積極的安楽死」は法律で禁止されている。認められているのは、医師から処方された致死薬を患者本人が体内に取り込んで死亡する「自殺ほう助」である。
自殺ほう助を受ける条件は団体によって若干異なるが、大まかには以下の通り。
  • 治る見込みのない病気
  • 耐え難い苦痛や障害がある
  • 健全な判断能力を有する
自殺ほう助以外に苦痛を取り除く方法がないこと、突発的な願望でないこと、第三者の影響を受けた決断でないことも考慮される。(1)

自殺ほう助を受けるにはまず団体に会員登録(年間40~80フラン、約4600~9200円)し、医師の診断書や自殺ほう助を希望する身上書を指定された言語(英語・独語・仏語など)で提出する。団体の専門医が審査し、認められれば許可が下りる。申請から自殺ほう助に至るまでは通常数カ月かかる。

スイスには「安楽死」について定めた独立法は存在せず、連邦刑法115条他のサイトへが「利己的な理由で他者の自殺を誘導・手助けした場合は5年以下の懲役または罰金刑に処される」と規定している。

自殺ほう助がもたらす自殺抑止力
自殺ほう助が増える一方、首吊りや銃殺などの暴力的な自殺件数は、過去20年減り続けています。1980年代半ば、自殺者の数は年間1600人であったのに対し、1995年には1400人、2014年には1029人に減少しています。(スイスの自殺幇助の現状とさらなる自由化をめぐる議論)


オランダでの運用

オランダで安楽死を受けるには以下の要件を満たす必要がある。
  • 自由意思に基づき十分に考慮された意思である
  • 耐え難く、解放される見込みのない苦痛がある
  • 患者が状況を正しく理解できている
  • 合理的な治療法が他にない

以上の要件を満たすことを確認するために、主治医とは別でSCENという特別なトレーニングを受けた医師による診断が必要になる。
また確実に安楽死を行うことも法的要件に入れており、適当な方法で安楽死を実行した医師は処罰されることがある。



安楽死合法化に向けた諸外国の動き

(加筆・修正お願いします)

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最終更新:2022年10月13日 11:53