一日目
ルドミラ「はい、ユキさんとみささぎさんもどうぞ♪」
ユキ「あらあら、かわいいお花だこと。」
みささぎ「ありがとうございます。お店に飾らせていただきますね。」
ルドミラ「そうしてもらえると、アタシもお花もうれしいわ。」
主人公「お花屋さんが花を売らずに
プレゼントしちゃっていいんですか?」
ルドミラ「イイコトして笑顔が返ってくると心が満たされるじゃない?」
ルドミラ「それ、サキュバスにはとっても大切なことなの。」
ルドミラ「なんて言われても、わからないわよね……。」
主人公「誰かの笑顔で心が満たされるっていうのはわかる気がします。」
ルドミラ「そう? ウフフ。」
ルドミラ「だったらアリスもキュートな笑顔をたくさん見せてね。」
ルドミラ「アリスがにっこりしてくれるならお店のお花ぜ〜んぶ、あげちゃってもいいわ♪」
主人公「それは間に合ってます。」
二日目
プリシラ「ゴミ拾いのことだよ。」
プリシラ「
ルーシーちゃんと遊んでたら、
ルドミラさんが来て楽しそうにゴミ拾いを始めたの。」
スカーレット「私はパトロール中だったのですが、」
スカーレット「そのすばらしい心がけに感動し、清掃活動に参加させてもらいました。」
ルーシー「ね、アレス(アリス)も来たことだしみんなでゴミ拾い勝負しようよ!」
ルーシー「ルールは、町に落ちてるゴミを5つ拾って戻ってくること。」
ルーシー「一番早かった人が優勝ね!」
ルーシー「よーい、スタート!」
(
ルーシー走り去る)
プリシラ「
ルーシーちゃん、待って~!」
スカーレット「ゴミ拾いであれば、遊びではありませんね。受けて立ちましょう。」
ルドミラ「楽しくなってきたわ♪」
主人公(やるからには、がんばろう!)
(町の中5箇所でゴミを集める)
(1〜4箇所目)
主人公(よし、見つけた!)
主人公「まだ……ゴミを5つ拾えてないよね。はやく、探さないと。」
(5箇所目)
主人公(よし、見つけた!)
主人公(1、2、3、4……よし! これで5つだ)
主人公(大樹の広場に戻ろう!)
主人公「早いですね、
ルドミラさん。」
ルドミラ「アタシ、毎日ゴミ拾いをしてるからどこによくゴミが落ちてるのか知ってるのよ。」
ルドミラ「だから5つじゃ物足りなくて、オマケにもう10個拾ってきたわ。」
主人公「すごい……。」
ルドミラ「ウフフ、そうでしょう? この勝負なら、何度やってもアタシが優勝よ♪」
主人公「ああ、いえ。毎日ゴミ拾いしてるのがすごいなって。」
ルドミラ「ゴミを片付けると、ありがとうって笑顔をもらえるでしょ?」
ルドミラ「それってサキュバスにとって……ううん、アタシにとって大切なことなの。」
主人公「この前も、そんなこと言ってましたね。それって、どういうことなんですか?」
ルドミラ「サキュバスにはね、心が空く性質があるの。」
主人公「心が……すく?」
ルドミラ「おなかとは別に、心にも胃袋みたいなものがあってぺこぺこになる感じ……って言えばわかるかしら?」
ルドミラ「普通のサキュバスは、誰かの夢に入りこんで精気を吸うことで心の飢えを満たすんだけど、」
ルドミラ「アタシはみんなの笑顔や感謝の気持ちをもらうことで満たしてるの。」
主人公「心が飢えると、どうなるんですか?」
ルドミラ「サキュバスが生きるための栄養が足りなくなって、どんどん弱っていくわ。」
ルドミラ「……ムフッ、ウフフ。」
主人公「なんだか……うれしそうですね。」
ルドミラ「
盗賊王のアジト跡で1人ぼっちだったときのことを思い出しちゃった。」
ルドミラ「あのときはかなりギリギリの状態だったのよ。 ムフフ……♪」
ルーシー「ああーっ!!」
ルーシー「くやしーっ! ぜったい、あたしが一番だと思ったのに。」
主人公「一番は
ルドミラさんだよ。それも、15個もゴミを拾ってね。」
ルーシー「ぶっちぎりじゃん!」
スカーレット「すがすがしいまでの完敗です。」
プリシラ「わたしは、町がきれいになったすがすがしさですごーく気持ちがいいな♪」
スカーレット「たしかに。」
スカーレット「町をきれいに保つのは治安の維持にも効果的ですから、Seedとしても喜ばしいです。」
主人公(
ルドミラさんのおこないが、町をよくしてるんだな)
主人公(見習わなくちゃ)
ルドミラ「はぁああ……!」
ルドミラ「アレス(アリス)の笑顔がきらきらしすぎて、めまいが〜♪」
スカーレット「させません!!」
ルドミラ「ああん、いじわる。」
主人公「はは……。」
三日目
主人公「
ルドミラさん! 大丈夫ですか!?」
ルドミラ「うう〜……心が……心が空いて……チカラが出ないの……。」
主人公(タイヘンだ……!)
主人公「また花を配りますか!? それとも、ゴミ拾い?」
主人公「なんでも手伝いますよ!」
ルドミラ「………………。」
主人公「あ、あの、
ルドミラさん?」
ルドミラ「少しだけ……このままでいさせて。」
主人公「いや、でも……。」
ルドミラ「好きな人にくっつくと……心が満たされるでしょう?」
主人公「そ、そうなんですか? じゃあ……。」
ルドミラ「ウフフ、ありがとう。」
ルドミラ「アレス(アリス)の胸……すごくドキドキしてる。」
ルドミラ「………………。」
ルドミラ「はあぁぁぁ……心がいっぱい。」
ルドミラ「ありがとう、アレス(アリス)♪」
主人公(うう……ドキドキが収まらない)
最終更新:2023年07月25日 18:04