歓迎会
アマテラスに入隊したその日の夜、入隊者を歓迎する歓迎会が開かれた。
宿舎の集会所が一杯になるほどの人が集まっている。
やふやふさんから大部隊とは聞いていたけれども、こんなに人が居るとは思わなかった。
や「残念ながら参加できてない人も居ますけども、これより歓迎会を開会したいと思います。」
やふやふさんの開会の言葉で、歓迎会が開会された。
こんなに大勢居るのに参加できて無い人も居るって事は、これ以上に人が居るって事?!
私は改めて自分が入った部隊が大部隊なのだと知った。
歓迎会に参加している人達を見渡したが、スモーキーさんの姿は見当たらなかった。
参加できて無い人も居るって言ったよね…、スモーキーさんもその一人かな?
私は近くに居る部隊員の人に聞いてみた。
沙「あの、スモーキーさんは何か用事なんでしょうか?」
ア「え?あぁ…、ちょっとね。兵士だから戦争とか色々あるんですよ。」
随分と歯切れの悪い返事だったけども、兵士だから色々あるというのには納得した。
他の部隊員の人とも話していると、不意に騒がしくなった。
何やらやふやふさんが騒いでいるようだった。
沙「どうかしたんですかやふやふさん?」
や「私の…私のプリンが無いッ!!」
どうやら少し目を放した隙に、誰かに食べられてしまったようだ。
やふやふさんが周りの部隊員をしきりに問い詰めている。
や「私のプリンを食べたのは誰ッ?!」
ニ「お、俺じゃない!」
ア「私でもありません!」
犯人が見つからないから、やふやふさんの機嫌がどんどん悪くなっていく。
すると、近くに居たニッシンさんが一瞬にして全身氷付けになってしまった。
エ「やばいぞアイ、今日はスモーキーや恋達が居ないから止められないぞッ!」
ア「り、理奈ちゃん呼んでくる!!」
そう言って、アイさんは部屋を飛び出していった。
ニッシンさんに続いてエミヤさんも氷らされてしまった。
そして、やふやふさんが私の前に来た。
や「私のプリンを食べたのは……貴方?」
やふやふさんは顔はニッコリとした笑顔だけども、目はまるで亡者の如く、
全身からは殺気が満ち溢れていた。
沙「ち、違ッ!」
逃げたい。
そう思った私は後ずさりをしようとしたが、膝が震えてその場に座ってしまった。
そして、やふやふさんの手が私の肩に届きそうになった。
氷らされる!
しかしその手は私の肩に触れなかった。
理「やふやふさん、プリンですよ!!」
寸での所で、理奈さんが持ってきたプリンに救われた。
プリンを貰ったやふやふさんは、ニコニコしながら自分の席へ戻っていった。
ア「大丈夫?」
アイさんが、床に座っている私の近くまで来た。
沙「…はい、ちょっと怖かったですけど。」
本当に怖かった。
あれが…熟練の兵士の殺気なんだ。
今の私では、喋る事すら儘ならない事を感じた。
あんな殺気をスモーキーさんも出すのだろうか…?
ア「今日はやふやふさんを止める事が出きる人が居なかったからかな。
何時もはすぐ止まるんだけど…。」
アイさんは苦笑いをした。
沙「スモーキーさんとかが居れば良かったんですけどね。」
私も苦笑いをした。
しかしアイさんは笑わなかった。
ア「……そうね。」
さっきからスモーキーさんの話題になると、歯切れの悪い返事ばかりが返ってきた。
私はそれが気になり、その理由を聞こうとしたのだが、時間も遅いという事で歓迎会は閉会した。
結局その時は理由を聞くことは出来なかった。
その時の私には、知らなかった方が良かったのかもしれない。
私がその理由を知ったのは…、それからしばらく経った後だった。
最終更新:2008年03月29日 14:09