会議
スモーキーさんが、気絶した沙羅さん達を宿舎に運んで来た。
という理奈ちゃんの知らせに、私は急いで沙羅さん達の部屋に向かった。
部屋に着き、沙羅さん達の無事を確認した。
これと言って目立った外傷は無く、ただ気絶しているだけの様だった。
ホッとするのと同時に、私はスモーキーさんを部屋に呼んだ。
まずはスモーキーさんと二人で話す必要があると思ったからだ。
や「一体あれはどうゆう事ですか? 納得の行く説明を求めます!」
スモーキーさんは頭を掻きながら、こうなった経緯を説明した。
ス「訓練人形を使って訓練をした。もちろんセーフティもかけてあった。
無茶かもしれないが、あの人形を倒せないのなら戦場には立てないからな。
自分達の未熟を実感させ、努力しないと一人前の兵士にはなれないと思わせる為にやった。」
や「貴方が指導しているあの3人は新兵なんですよ?
自分達の未熟を知る所か、下手したら死んでたかもしれないんですよ?!
…それで、何番の訓練人形を使ったんですか?」
番号によってタイプが違う為、使った訓練人形によっては、新兵には残酷な物もある。
番号を聞くと、スモーキーさんが真顔で言い返してきた。
ス「零だ。」
今…、何て言ったの?
零…番……、まさかね。
そう私が考えていると、スモーキーさんは私に聞こえていなかったと思ったのか、
もう一度言ってきた。
ス「訓練人形の零番を使った。」
や「ちょ、ちょっと待って。本当に零番を使ったって言うの?!あの子達の相手に零番を?」
ス「そうだ、零番じゃなきゃ意味が無いんだ。特にあいつらにはな。」
…ありえない。
スモーキーさんが言ってる事が信じられなかった。
だって零番は……。
や「正気ですか?!
零番の相手は新兵には…いえ、例え一人前の兵士だったとしても無理です!」
すると、スモーキーさんが腕組をした。
そして、ウーンっと唸ったかと思うと、また信じられない言葉を口にした。
ス「…俺もそう思ってたさ。だけどな、沙羅は互角に渡り合ったぞ。
もちろん、セーフティが切れるまではな。
途中でセーフティが切れたからスイッチを切った。」
沙羅さんが…、セーフティがかかっていたとはいえ、あの零番と……互角?
や「ともかく、この問題は私だけで決める事はできませんね。
急いで会議の準備です。」
多目的クリスタルのチャンネルを部隊チャンネルに設定にし、
副隊長格と関係者を会議室に集めた。
皆が揃ったのを確認し、私は招集した理由を伝えた。
や「セーフティがかかっているとはいえ、
新兵と零番を戦わせた事に対する皆さんの意見をきかせてください。」
張「やふやふ殿、しばし待たれよ。
スモーよ、あの少女が人形と互角に渡り合ったというのは本当か?」
皆も私同様に、とても一度では信じられないといった感じだった。
ス「お前達が信じられないのも無理はない。
その場を見た俺でさえ、信じられないからな。
あいつには…、沙羅には、俺には無いものが見える。
もしかしたら、俺を越えるかもしれん!
隊長、俺にあいつをマンツーマンで指導させて貰えないか?!」
や「…それを認める訳にはいきません!他の二名に対する謝罪の念は無いのですか?
沙羅さんに、例え貴方を越える程の素質があるにせよ、それは別問題です。」
二「そうだッ!お前は新米の兵士に、3年前のお前を戦わせたんだぞ?!
それがどうゆう事か、お前にも分かってるはずだッ!!」
エ「隊長、これはスモに対して厳重な罰を与えるべきだと思う!」
ヌ「責任をとって除隊させるべきです!」
や「そうですね…。では、スモーキーさんに対する罰を決めましょう。
本当なら除隊してもらうべきですが、これまでの功績もあります。
あの人形と戦わせたのは弁護のしようもありません。
…どうでしょう、スモーキーさんから部隊服を没収し、3ヶ月の謹慎と一人での外出を禁止。
そして、常に監視員が見張るという事で、皆さん納得してもらえないでしょうか?」
タ「…私もそれで良いと思います。」
剣「隊長がそう言うなら。」
や「それでは決まりですね。スモーキーさん、貴方には彼女達の教官を辞めていただきます。
指導する事も禁止いたします。
もしこれを破る事があれば、その時は
アマテラスから除隊します。」
ス「……分かった。皆、すまなかったな。」
スモーキーさんが皆に頭を下げて、会議室から出て行った。
時計を見ると、既に1時を過ぎていた。
私は剣心さんに零番を厳重に保管するよう命じ、会議を終了させた。
昼食を終えたら、沙羅さん達に会いに行くとしましょう。
最終更新:2008年03月30日 00:23