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集いし兵共






カセドリア領土のキンカッシュに対し、ゲブランド帝国軍が侵攻してきた。
俺は領土を守るために、キンカッシュ古戦場跡に向かった。
戦場に着くと、すでに戦闘が始まっていた。
多目的水晶からは、南方での小競り合いに圧勝したという一報が聞こえた。
それを聞き、一瞬自分の中に疑問が生まれた。
例え小競り合いとはいえ、ゲブランド帝国軍相手に圧勝だと?

?「前線に間に合わなくて残念ね、ウォリアーさん。
  まあこの分だと、この戦争はあまり被害が無くて終わりそうね。」

?「そうですね。いつもこんな戦争だと良いのですが…」

自軍の城近くのクリスタルでクリスタルを掘っているスカウトとソーサラーが話しかけてきた。
前線に行くにしてもあまりにも遠い為、俺もクリスタルを掘る事にした。

張「御主達は前線に行かなかったのか?」

?「あんたと同じで、前線に間に合わなかった面々よ。」

この二人とは少し離れた場所で掘っているソーサラーも近づいてきた。

の「遅れたけど、私の名前はのーくんでぃ。しがない弓使いよ。」

青「私は青りんご。まだ戦争に参加したての新米ソーサラーです。」

シ「私はシャーウッド。たまたま近くに居たから駆けつけたソーサラーよ。」

張「俺の名は張文遠。見ての通りのウォリアーだ。」

一通り自己紹介が終わると、何か気配を感じた。
しかし周りを見ても人影等見えなかった。

の「また来ましたね。」

シ「そのようね。」

二人が小声で話しているのを聞くと、どうやら敵スカウトがハイドで近づいてきているようだ。
ここは俺が迎撃をっと思って立ち上がろうとするのを、のーくんでぃが止めた。

の「待って、まだ早い。焦ったら取り逃がしてしまう。」

気配が近くに来たのを感じたと同時に、シャーウッドがフリージングウェイブ を唱えた。
すると、シャーウッドの体から冷気が放出された。
放出された冷気により、敵スカウトは吹き飛んだ。
敵スカウトは素早く立ち上がって撤退しようとしたが、脚が凍えて上手く動けないようだった。
そこを俺がヘビースマッシュで止めをさした。

の「見事な連携っと言いたいところだけど、何か様子がおかしかったわね。」

張「御主もか、実は俺もそう思ったのだ。
  例え小競り合いとはいえ、ゲブランド帝国軍相手に圧勝というのはおかしいっとな。」

青「……何か、来る!」

今まで震えていた青りんごは、何かを感じたかの様に敵軍の城の方向を向いた。

張「…何か、とは?」

の「南で敵兵を多く引き寄せて、手薄になった北方向からキマイラでファイナルバーストを狙う。
  私が作戦を考えるとしたらこうね。」

シ「まさか、キマイラが来るって言うの!?」

青「そんな事されたら、味方に甚大な被害が出ちゃうよ!」

キマイラ…。
対歩兵軍、対拠点爆弾ユニットと呼ばれる召還獣の一種だ。
しかし、本当に恐ろしいのは敵城に対して行う自爆である。
その威力は一撃で敵城を破壊する程の破壊力と言われている。

張「その様な事をされてはたまらぬ。俺がナイトとなって警戒に行こう。」

そう言って、クリスタルを集めた。

張「我騎兵と成りて敵陣に向かう!」

ナイトとなって北方に向かうと、敵のナイトが現れた。

「おっとっと、此処を通すわけにはいかねえな。」

少しの間小競り合いをしていると、遠方に何かが見えた。
あれは……キマイラ?!
ここで小競り合いをしている訳にはいかない、何としてもキマイラを倒さねば。
そう思うと、わざと敵ナイトに対し隙を見せた。

「隙あり!くらえ、ディバインスラストッ!!」

それを紙一重で避けた後に、敵ナイト目掛けて突進した。

張「貴様如きにやられる張文遠ではないわッ!」

一撃で敵ナイトを馬上から切り落とした。
そして、多目的水晶で敵キマイラを発見した事を告げた。
しかしその時には、自軍の城が見えるくらいまでに敵キマイラが近づいていた。
護衛についている3騎の敵ナイトにより、敵キマイラに手を出す事ができない。
1対1では負ける気がせぬが、多勢に無勢である。
自軍の城がはっきりと見える所まで行くと、自軍の城から味方のナイトが来た。

の「たった3騎のナイトくらいで手が出せないなんてね。」

シ「手伝いに来たよ。」

青「戦力にはなれないけど、手伝います!」

加勢にきた味方ナイトは、あの3人であった。
敵のナイトは3騎、こちらは4騎である。
味方ナイトの到着により、浮き足立っていた敵ナイトの一人を切った。
これにより2対4となり、他の敵ナイトも浮き足立った。
しかし敵ナイトを倒す事よりも、今はキマイラを倒す事が先決である。
敵ナイトの攻撃を紙一重で避けつつ、敵キマイラに対して攻撃を開始した。
しかし敵キマイラも、黙って攻撃されてばかりではなかった。
クローインパクトにより、青りんごとのーくんでぃの2騎が飛ばされた。

シ「ファイナルバーストなんて、させるもんか!」

シャーウッドが無謀にも敵キマイラに対し、正面から突撃した。
しかし、敵キマイラはそれを待っていたかの様に口をあけた。

張「危ない、避けろッ!」

キマイラは口から、鉄をも溶かす程の高熱の炎を噴いた。
俺の言葉は間に合わず、真正面からその炎を受けたシャーウッドは落馬してしまった。

「このまま特攻じゃあ!」

敵のナイトも攻撃を仕掛けてきた。
…させぬッ!

張「この張文遠が居る限り、貴様らの思うようになると思うなッ!」

迫り来る敵ナイトを自慢の怪力で弾き飛ばし、落馬した所をディバインスラストで止めをさした。
その間に、敵キマイラは自軍の城まであと少しの所にまで近づいていた。

張「カセドリアの勝利の為、加勢に来てくれた味方の為にも、貴様を倒す!」

敵キマイラはこちらに気付き、クローインパクトをしてきた。
少々のダメージ等眼中に無い。
…例え刺し違えようとも!

張「これで終わりだッ!!」

クローインパクトと同時に、こちらのディバインスラストが命中した。

「ガオーーーーーッ!」

咆哮と共に、敵キマイラが倒れた。
そして、戦争はカセドリアの勝利で終わった。




戦争が終わった後に城の近くに居ると、先ほどの3人が現れた。

張「…感謝する。御主達の助力が無かったらキマイラを倒すのは無理であっただろう。」

の「まったく、もうちょっとでファイナルバーストされる所だったじゃない。」

青「でもその前に倒せたのですから、良いじゃないですか。」

シ「ここで会ったのも何かの縁かもね。そうだ、部隊でも組む?」

この3人は部隊に無所属の様だが、俺はアマテラスの副隊長だ。
しかし今の部隊を飛び出し、新しい場所で己の武を磨きたいとも思う。
俺は部隊会話で脱退する事を告げた。
最初は隊長も驚いていたが、スモーや他の副隊長格もそれを進めてくれた。

の「部隊を作るのは良いけど、名前はどうするの?」

張「俺はカセドリアでも指折りの兵(つわもの)になるつもりだ。皆はどうだろうか?」

青「私も何時かは、皆の役に立てるソーサラーになるつもりです。」

シ「私は平和な世の中になったら、大富豪になる予定よ。」

の「私だって、誰にも負けない弓使いになってみせる。」

なるほど、皆それぞれに強い思いがあるようだ。

張「こんな部隊名はどうだろうか……?」





…5年前のキンカッシュ古戦場跡において、ある部隊が結成された。
その部隊の名は……「兵共の集い」






遅くなったけど、兵共の集い一周年おめでとう(>w<ノ byスモーキー

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最終更新:2008年07月06日 13:09