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きゃりっじ早期警戒管制型 - (2009/01/29 (木) 15:05:51) のソース

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*E-34「きゃりっじ早期警戒管制型」(carriage AWACS)

 EC-34Aきゃりっじ早期警戒管制型(以後きゃりっじAWACS)は、C-34きゃりっじからの改修機の一例である。
 施設攻撃に弱い地上の防空レーダーの弱点を補う事ができ、強力なレーダーと、高度を上げる事で有効にレーダー視程を広げる事が出来る航空機の特性を生かし、広域スキャンと迎撃を行う友軍機への管制誘導能力を持たせる為に芥辺境藩国とレンジャー連邦の技術協力を得て改造された。

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#image(http://eastnw.x0.to/bbs2/img/7322.jpg)

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**データ
>L:きゃりっじAWACSの開発 = {
> t:名称 = きゃりっじAWACSの開発(イベント)
> t:要点 = 一般性能要求{きゃりっじAWACSは低コスト機として名高い輸送機きゃりっじの設計をもとに作られた早期警戒用の空中レーダー母機である。空中管制機能と大型の円盤型レーダーを搭載し、共和国の航空施設群と連携することでステルス爆撃機に対応することが要求された。}
>}

>L:きゃりっじAWACS = {
> t:名称 = きゃりっじAWACS(乗り物)
> t:要点 = 大空,きゃりっじ長胴型,ロートドーム
> t:周辺環境 = 航空優勢
> t:評価 = 装甲2
> t:特殊 = {
>  *きゃりっじAWACSの乗り物カテゴリ = 航空機として扱う。
>  *1ターンに指定した空域エリア{テラ領域上空など}まで1航路の往復移動が出来る。この航路は変更できない。 
>  *2名のパイロット、1名のコパイロットを必要とする。 
>  *10人機までのオペレート行為が可能な部隊を輸送できる。
>  *きゃりっじAWACSは、きゃりっじAWACSが存在する空域エリアに侵入した敵{航空機,I=D,宇宙機}に対し敵の陣容を戦闘前に知ることが出来る。
>  *きゃりっじAWACSは芥辺境藩国航空基地の支援下にあるとき、お互いの特殊を使える。
>  *きゃりっじAWACSは芥辺境藩国航空基地の支援下にあるとき、きゃりっじAWACSが輸送する部隊はARは+3される。
>  *きゃりっじAWACSはレンジャー連邦バッジシステムの支援下にあるとき、きゃりっじAWACSが輸送する部隊はオペレート行為に+3される。
>  *きゃりっじAWACSは芥辺境藩国航空基地の支援下にあるとき、きゃりっじAWACSに編成済みのオペレーター部隊を追加配置できる。 
>  *「きゃりっじ」の人機数 = 10人機として扱う。
>  *燃料7万tと資源1万tと資金3億を使用する。(輸送前本国で事前に消費)
> }
> t:→次のアイドレス = ひだまりパイロット(職業),無名騎士藩国宇宙開発センターとのリンク(技術),エアフォースにゃんの開発(イベント),オペレーター(職業)
>}

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[[●リレーSS企画!「敵機発見から撃墜までの流れ」(芥辺境藩国、レンジャー連邦、大統領府、リワマヒ国連動企画)>「防空リレーSS(1)」]]

[[●リバースSS企画!「導入の風景:RIWAMAHI Side」(レンジャー連邦、リワマヒ国連動企画)>防空リバースSS(1)]]

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<スペック> 
全長:25.70m 
全幅:28.80m 
全高:10.57m (レーダードーム含まず)
機体重量(自重):20.7t 
最大積載量:6.5t 
最小乗員:4名(パイロット2名コパイロット1名 + レーダー担当官1~10名(交代要員を含む)
動力:リワマヒ工廠製 ターボプロップエンジン RP2D-8002(4700馬力)×2 
最小離陸滑走距離:580m 

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**機体の改装点
***胴体の延長
元となったきゃりっじから胴体を延長している。
理由はドーム搭載に際しての機体構造の強化、ドーム重量による重心の移動のバランス取り、対空時間向上の為の燃料の搭載量増加、電磁波シールドによるキャビン容量が減ることへの対策、電子機器の搭載スペースなど、既存の機体の搭載容量では不足が出た為の措置である。

***完全与圧キャビン化
機体の外周周りに搭載レーダー用の電磁シールドを施すため窓を潰す為、
内部は完全与圧タイプのキャビンに変更され、簡易施設だったトイレ、電熱器などの住居装備もグレードアップされた。
また後部ハッチなども取り外され、乗り込みは機体左側面の扉から行う。
わりとどうでも良いことだが、これにより防音性能が向上した。

***エンジンの交換
従来のターボプロップ型のエンジンから、大容量を使うレーダーと電子機器の消費をまかなえるように発電機能力を大幅に向上した改修型エンジンに交換された。

***レーダードームの搭載
外見上、一番の変更点がこれ。直径8mの回転円盤を背負う形になった。


**新レーダーシステム(仮)
きゃりっじAWACSのレーダーシステムは方位・距離・高度を測定できる3次元レーダーであり、速度も計測可能なパルス・ドップラー・レーダーが採用された。

また、海に面し、さらに国土を広大な密林が覆うリワマヒ国では、テスト段階ですでに大量のクラッターに悩まされる結果となったため、設定を自由に変更できるマルチ・モード・レーダーとなった。なお、電波吸収体への対策として、広周波数帯を使用することができる。高度30,000ftにおける探知距離は同高度目標に対して約800km、低高度の目標に対してはおよそ400kmである。

実のところ、これほどの高性能でレーダーシステムを開発する技術はリワマヒ国単体では持ち合わせてはいなかった。藩王・室賀兼一及び摂政・東恭一郎はこの事を十分に把握しており、開発が行き詰まりそうな最中に開かれた藩王会議において、航空機ノウハウを持つレンジャー連邦と芥辺境藩国へと技術提供と共同開発を依頼している。

両国ともにこれを快諾、きゃりっじAWACSは共和国航空機運用のノウハウを結集して開発されることとなったのである。特にレーダー装置については芥辺境藩国の宇宙機である蒼天、及び同・晴型に搭載されたレーダー技術が惜しげもなく供与され、新レーダーシステム(仮)の礎となった。


***ロートドーム

警戒監視中は毎分6回転、電波放射時以外は毎分1/4回転(オイル循環のため)の速度で回転する。パルス・ドップラー・レーダー用とIFF用のアンテナに加えてGPS用とCEC(Cooperative Engagement Capability:共同交戦能力)用のアンテナが収められている。

アンテナはフェイズド・アレイ・レーダー(パッシブ式)を採用。機体の傾きなどに対応でき、かつアクティブ式ほど高度な技術がいらないため、コストを少しでも下げようという努力である。反面、ロートドームは大きなものとなった。

ロートドームの肥大化に伴い、外皮を複合素材で作成することで重量の軽減が図られている。同時に、従来のきゃりっじにおける離着陸距離が短く航続距離が長い、という利点を損なわぬようドーム自体の角度を調整できる機構を採用した。これにより揚力を発生させドームに対する空気抵抗の相殺が可能となっている。


***マルチスタティック・レーダー
本機は、マルチスタティック・レーダーを用いて索敵・哨戒を行うことを念頭に設計された。これはレーダー波の送信と受信を複数の地点に分けるもので、レーダー波を送信元へ反射しないレーダー断面積の小さいステルス機への対抗手段として用いられている。

芥辺境藩国に新設された空港(仮)やリワマヒ国際空港等複数個所に設置された防空レーダー、あるいは別のきゃりっじAWACSからのレーダー波を、哨戒任務中の本機がキャッチすることでステルス機を補足する。この情報はリアルタイムに処理・通信され共有される。

また、不慮の事態により地上施設が機能を失った場合にはきゃりっじAWACSが臨時の管制施設として機能することもできる。複数の本機を同時運用することにより、まさに電子の網の目が上空に張り巡らされることとなるのである。

この方法には送信側・受信側での高度な同期が必要となる。そのため、本機は原子時計などの電子機器を充実したものとしなければならなかった。にも関わらず、本機のコストが早期警戒誘導機としては格別に抑えられているのは、元来のコストが割安なきゃりっじをベースに採用したことが大きな要因となっている。


***ロートドーム内以外のアンテナ
機首レドーム内には共同交戦処理装置(CEP)用の通信アンテナが収納されている。また、胴体上部にはUHF・VHF通信用のブレードアンテナが配置され、両主翼端には後方へ突き出した棒状にHF通信用アンテナが配置された。


**機体内部の装備
 内部にはレーダーから得た情報を解析し、必要時にオペレートを行えるように大量の情報機器が積み込まれており、それら操作のためのオペレーター部隊も搭乗可能である。きゃりっじAWACSの運用体制には芥辺境藩国の空港航空基地、レンジャー連邦のバッヂシステムとの連携も組み込まれており、有事の際には互いに協力して敵機に対応する航空部隊を誘導できるようになっている。


***共同交戦処理装置(CEP)及びデータ配信装置(DDS)

CEPとDDSはリワマヒでの開発が難航したものの1つであった。早々にリワマヒ国は自国単体でのこれの開発を断念する。しかし、情報戦可能アイドレスを所有するレンジャー連邦の技術はこれらの装置開発に遺憾なく発揮された。CEPの処理効率は飛躍的に向上し、DDSによる暗号化や対ジャミング対策はハッカーたちが自分たちに破れないことを前提に強化されている。

また、情報共有の要となる通信については、レンジャー連邦の技術を取り入れた上で芥辺境藩国との技術交換とフォーマット策定が行われた。これにより芥辺境藩国の空港(仮)管制室とのデータ送受信におけるロスが激減し、強固な連携を可能となった。

****CEP(Cooperative Engagement Processor:共同交戦処理装置)
CEPは各種センサーからの目標情報とセンサーの位置情報等を統合して、情報の精度を評価、目標に追尾番号を付与し、グリッド・ロックに変換、戦闘状況をリアルタイムで処理し、指揮・統制および兵器システムに情報を提供する。

****DDS(Data Distribution System:データ配信装置) 
DDSは高精度のセシウム時計を内蔵、100万分の1秒単位の通信サイクルで同期制御を行い、CEPからのデータを暗号化、ジャミングに強い拡散スペクトラム通信で相互の位置確認等の情報交換を行う。万一に通信が途絶した際には自動でネットワークの再構築も行う。

**運用
きゃりっじAWACSは複数同時に運用され、通常時は芥辺境藩国の空港航空基地と連携しながら互いの位置を確認しあって互いに索敵範囲をカバーしあいながら広い範囲の警戒索敵を行う。搭乗員たちの間で時間割が作られて、警戒のみで敵機が発見されていないときには機体の搭乗員が交代しながら任務につき、敵発見時は全員で任務に臨む。

また、航空基地との連絡が途絶えた場合に連絡が途絶える直前までの互いの位置情報をもとにして死角となる空域が発生しないような飛行経路を導き出し、警戒任務を続行できるようにフライトプランも作成されている。

**武装
きゃりっじAWACSはその役割が警戒か索敵であるため、攻撃のための武装は搭載していない。代わりに敵からの受けたときの対策としてチャフ・ディスペンサーを装備し、ECM機材を搭載している。


**関係者の選抜と待遇
きゃりっじAWACSの運用はNW全体の国防にかかわる問題であるため、機体の能力だけでなくパイロットやオペレーターなどの乗員の情報、改装にかかわった作業者の情報も機密として厳重な管理のもと扱われている。また敵の諜報機関によるスパイなどの危険を排除するため関係者を選抜する際には身元調査などの厳しい選考審査が行われ、選抜後もある程度間をあけて不定期的に面接や調査が行われている。このような事情に加え、任務内容も過酷なため、搭乗者をはじめとする関係者の給料や福利厚生といった待遇は他の職業と比べてかなり優遇されている。

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