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資源低減技術と宮廷の面々の産業育成 - (2010/09/20 (月) 22:55:27) のソース

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*資源低減技術と宮廷の面々の産業育成(メイン)




リワマヒ国はもらえる給料はおせじにも高くない。
工場の生産高もあまり多くはなく、国民の胸の内には苦しみがあった。
しかし、宮廷の面々、一部の国民には、国をどうにかしてもり立てて行こうという気概があった。

この項では、リワマヒ国の資源低減技術こと、生産管理技術を応用した
国内産業の「制約条件」の改善活動に関して、言及する。



まずは、生産管理技術の根幹にあたる、制約条件とは何かについて、改めて確認しよう。
制約条件とは、藩国や組織、企業の存在意義(藩国なら国民たちの幸せ、企業なら利益を生む)を
達成するのにおける、
組織内の個々の活動のうち、もっとも能力の低い活動が生み出している制約のことだ。

金属の鎖を想像すると、分かりやすい。
金属の鎖の意義は、その引っ張り強さで何かを縛ったり、支えたりすることだ。
この金属の鎖は、個々の金属の輪でできている。
この金属の輪が全て鋼鉄だとして、ひとつだけ鉛でできた輪があったら、どうだろう。
強い力で引っ張られたとき、鎖は鉛の輪のところで、切れてしまう。
鎖の強さは鉛の輪の強さに、制約を受けると言うことになる。



この制約条件は、以下の三つに分類される。資源低減技術の開発から、引用しよう。
------
>「物理的制約」
>純粋に 生産能力が不足 している場合
>「方針制約」
>社内の規定・制度や組織構造など マネジメントの仕組み・企業文化・風土に制約がある場合
>「市場制約」
>生産量が伸びない原因が需要不足にある場合 
------

以下に、リワマヒ国宮廷の面々が取り組んでいった制約条件を整理する取り組みを紹介する。
それぞれの活動が、どの制約条件にあてはまるのか、考えながら読んでいくといいだろう。

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リワマヒ国においてまず着目されたのは、財政面であった。
産業の育成には投資が必要だった。
豊かな産業の育成には資本が欠かせない。
これを呼びかけるにあたって、必要とされたのは以下の二点だ。

・国内治安維持の向上
・国内の既存施設・技術の産業への活用

これらを取りまとめた藩国政府は国内外でリワマヒ国への投資を呼びかけた。
リワマヒ国に投資をするのは大きな賭けになっていたが、投資は集まった。

この投資をもとにリワマヒ国は、部品産業に取り組んでいくこととなった。
国際標準規格MANTIS規格に準拠する鋼材・部品類を、生産することとしたのである。

リワマヒ国策企業のテクニカル生産管理技術と、資源削減のテクニックを利用すれば、少ない資源で部品が作れた。
機械部品しか作らないから、爆発危険性も少ない。

TLO関連とライフサイエンスは手を出さないことで、産業と藩国を危険から守ったのだった。

幸いにして、藩国政府の確認により、多くの部品類に関しては国内既存技術で、製造が可能だった。
資本、仕事は集まった。国営工場の稼働により、リワマヒ国の産業はすこしずつ回り始めた。



次にリワマヒ国は、働き手の育成に取り組んだ。
働く国民の支援を始めたのだった。

まず、全職場にエアコンを導入した。
海法よけ藩国から、電力供給を受けた。
次いで世界忍者国から工員の制服を購入し、導入した。

そうして環境が整ったところで、リワマヒ国政府は国民を集め、話を始めた。
リワマヒ国の産業が今、火鉢に燃え尽きた灰の状態にあること。
しかし、灰を少しずつ分けていったとき、小さな火種があったこと。
火種とは集まってくれた国民のことであること。
集まった国民たちの心の火を、すこしずつ大きくしていきたいと考えていること。
一人がとなりの一人の心にともしびをつけ、それがひろまっていった時、
その火種は一国をもかえていくことになるだろうことを、話した。



大半のリワマヒ国人は半笑いで、いつもの藩王演説が始まったと、何となく聞き流した。
だが宮廷の国民は、灯火の一つとして、
産業のないリワマヒ国を立て直すべく、日々の頑張りを積み重ねた。


まず、羅幻王国との外交に着手した。羅幻王国との通商にて交流をまし、
羅幻王国の得意とする海運事業での提携を結んだ。

次にナニワアームズ商藩国と、貴金属・レアメタルの取引をすすめた。
リワマヒ国営業部隊はナニワアームズ商藩国の服飾事業から営業用スーツを多数取り寄せ、
これを着用した。

またレンジャー連邦の技術者と、交流を行った。航空部品製造にかかる勉強会を開いたのである。
レンジャーの航空機技術とリワマヒ国の生産管理技術を要所要所ミックスさせ、
より生産性の高い航空機生産ラインの構築に、着手した。
この構想は他の多くの工業国でも応用が効くものと、考えられた。

MANTIS規格という国際工業規格に準拠したリワマヒ国の鋼材は、
流通に乗ってさまざまな工業国にて、使用された。

フィーブル藩国、無名騎士藩国の農業機械、トラクター産業へはそれぞれの国の技術(機械)と、
リワマヒ国の生産技術(機械)とを
用途に応じてミックスされた、生産性、整備製の高い部品が納品された。

一方工場では衛生面、環境面に配慮された様々な部品も、製造された。
玄霧藩国への使い捨て医療器具(注射針など)、介護用ベッドが生産され、
フィールド・エレメンツ・グローリー向けにはホテルのサニタリーグッズ各種が生産され、
納品された。

これらは羅幻王国の海運事業と、鍋の国から購入された陸送用トラックにて
細やかな配送がなされた。



産業への取り組みは少しずつ、積み重ねられていった。
これら活動に平行して、リワマヒ国は工場社員の雇用環境についても、見直しをかけていった。
終身雇用制度の部分を改めて確認し、社員教育を充実させていった。
給料の安定しない国民にとって、これは歓迎される内容だと、宮廷の面々には信じられた。

工場では社員教育への時間が増した。
そのカリキュラムでは、道徳・体育の授業もその一環として、含まれた。
これら教育には、akiharu国の映画産業との協業による社員教育ビデオが製作され、使用された。



この頃工場等では給食も再開された。
ながみ村の野菜による野菜カレーがことの他、人気となった。
これはレトルト食品として売り出してもいいのではないかとの声も、叫ばれた。

人々は仕事に、勉強に、また、レクリエーションにも、会社と工場に居着いて行うようになった。
教育を受けられ、給食はうまい、その上工場では仕事もあり、工賃ももらえる。

国民はすこしずつ、リワマヒ国が好きになっていった。


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 担当:
 文:室賀 兼一






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