たぶん素敵妄想集(爆@ ウィキ
キスの味
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ぺたってテーブルに頭を乗っけて、じっと梨華ちゃんを眺める。
自分の話に受けちゃって、なんか一人で楽しそう。
いちいちつっこんでたんだけど、なんか夢中でしゃべってるのがおもしろくない。
っていうか、話がつまんないとか以前に、かまってくんないからつまんない。
「でねっ」
あはははって…。
自分の話に受けちゃって、なんか一人で楽しそう。
いちいちつっこんでたんだけど、なんか夢中でしゃべってるのがおもしろくない。
っていうか、話がつまんないとか以前に、かまってくんないからつまんない。
「でねっ」
あはははって…。
あのさあ、いしかーさん?
わかってる?
今日、まだキスしてないんだよ。
わかってる?
今日、まだキスしてないんだよ。
「それでね」
あぁ…もう。涙目になってるし…。
むうって、なんとなくとがる美貴の唇。
じいっと唇を見つめてたら、話に夢中になって忘れられていたポッキーに気づいたらしく、
「食べる?」
って、1本取り出した。
「…」
食べたいのは梨華ちゃんの唇なんだけど…。
にこって笑って、ポッキーを手にする梨華ちゃんのお姉さんな笑顔には逆らえない。
「あ」
なんとなく無言の訴え。とりあえず口を開けた。
ふにゃって下がった梨華ちゃんの眉毛。
「あれ? 食べさせろってこと」
「ん」
わかってんなら、は・や・く。
「もう。しょーがないなぁ」
そっと口の中に差し入れてくれたポッキーをパクッ。
「なんか餌付けしてるみたい」
ふふって笑う笑顔がなんか楽しそうで、ちょっとうれしかったり。だから、ちょっと行儀悪いけど、そのままの姿勢でぼりぼりと一気に食べて飲み込んで、
「あ」
また口を開けた。
あぁ…もう。涙目になってるし…。
むうって、なんとなくとがる美貴の唇。
じいっと唇を見つめてたら、話に夢中になって忘れられていたポッキーに気づいたらしく、
「食べる?」
って、1本取り出した。
「…」
食べたいのは梨華ちゃんの唇なんだけど…。
にこって笑って、ポッキーを手にする梨華ちゃんのお姉さんな笑顔には逆らえない。
「あ」
なんとなく無言の訴え。とりあえず口を開けた。
ふにゃって下がった梨華ちゃんの眉毛。
「あれ? 食べさせろってこと」
「ん」
わかってんなら、は・や・く。
「もう。しょーがないなぁ」
そっと口の中に差し入れてくれたポッキーをパクッ。
「なんか餌付けしてるみたい」
ふふって笑う笑顔がなんか楽しそうで、ちょっとうれしかったり。だから、ちょっと行儀悪いけど、そのままの姿勢でぼりぼりと一気に食べて飲み込んで、
「あ」
また口を開けた。
そしたら…。
「んあ」
角を挟んで梨華ちゃんの斜め隣に座って、ぺたっとテーブルにふせって大口を開けた辻ちゃん。
「あー」
梨華ちゃんの正面に座って、これまたおんなじよーに伏せって大口を開けてるまこっちゃん。
「あ」
その隣。美貴の正面には、ほんのり赤くなって目をきらきら輝かせたレイナ。
「あーん」
レイナに上に覆いかぶさって無邪気な笑顔で口を開けるサユ。
「あーー」
辻ちゃんの正面。美貴のテーブルの角を挟んだ隣にはヤグチさんが…。
「ん」
で、美貴の真横にしゃがんで、ちょこんと頭を乗っけて口を開けるリーダー。
角を挟んで梨華ちゃんの斜め隣に座って、ぺたっとテーブルにふせって大口を開けた辻ちゃん。
「あー」
梨華ちゃんの正面に座って、これまたおんなじよーに伏せって大口を開けてるまこっちゃん。
「あ」
その隣。美貴の正面には、ほんのり赤くなって目をきらきら輝かせたレイナ。
「あーん」
レイナに上に覆いかぶさって無邪気な笑顔で口を開けるサユ。
「あーー」
辻ちゃんの正面。美貴のテーブルの角を挟んだ隣にはヤグチさんが…。
「ん」
で、美貴の真横にしゃがんで、ちょこんと頭を乗っけて口を開けるリーダー。
「…」
美貴の隣で固まるポッキーを手にしたままの梨華ちゃん。
美貴の隣で固まるポッキーを手にしたままの梨華ちゃん。
何これ。
ちょっとぉ!
「ん!」
くいって袖を引っ張って催促したら、我に返った梨華ちゃんがポッキーをそっと口に差し込んでくれた。パクって銜えて起き上がると、
「んっ!」
銜えたポッキーをぐっと突き出した。
で、目で訴える。
「み…美貴ちゃん?」
美貴の考えがわかったのか、ぱーってカオが赤くなっていく梨華ちゃん。
ちょっとぉ!
「ん!」
くいって袖を引っ張って催促したら、我に返った梨華ちゃんがポッキーをそっと口に差し込んでくれた。パクって銜えて起き上がると、
「んっ!」
銜えたポッキーをぐっと突き出した。
で、目で訴える。
「み…美貴ちゃん?」
美貴の考えがわかったのか、ぱーってカオが赤くなっていく梨華ちゃん。
あったり前でしょ!
せっかくそれまでここは二人だけだったのにさぁ!
せっかくそれまでここは二人だけだったのにさぁ!
ちらりと周りを見たら、ヤグチさん、つじちゃん、まこっちゃんの期待した目。
っていうか、ヤグチさん…あんた……。
なんかレイナがハラハラした目をしてるのがすっごく気持ちいい。
イイダさんのゆったりとした微笑が、なんかあるイミすっごく怖いけど…。
っていうか、ヤグチさん…あんた……。
なんかレイナがハラハラした目をしてるのがすっごく気持ちいい。
イイダさんのゆったりとした微笑が、なんかあるイミすっごく怖いけど…。
「もぅ…」
って、ちょっと恥ずかしそうにうつむいて、
って、ちょっと恥ずかしそうにうつむいて、
パクッ。
ポッキーを銜えた梨華ちゃん。
がしっと頬を押さえると、一気に残ったポッキーを口の中に押し込んで唇までの距離をゼロにした。
がしっと頬を押さえると、一気に残ったポッキーを口の中に押し込んで唇までの距離をゼロにした。
「「「うひょぉう!」」」
チョコの甘さと唇のやわらかい甘さが気持ちいい。
離れ際にもう一度軽く口付けた。
離れ際にもう一度軽く口付けた。
どうだっ!
と、見てみれば…。
と、見てみれば…。
「んぁー」って、にかーって笑って大口を開けるつじちゃん。
「あーー」爛々と目を輝かせるまこっちゃん。
「あー」真っ赤な顔で、でも、ぐっと身を乗り出すレイナ。
「あーーん」悪乗りしてるサユ。
「あーーー」甘えるような目のヤグチさん。
「んー」微笑むイイダさん。
「あーー」爛々と目を輝かせるまこっちゃん。
「あー」真っ赤な顔で、でも、ぐっと身を乗り出すレイナ。
「あーーん」悪乗りしてるサユ。
「あーーー」甘えるような目のヤグチさん。
「んー」微笑むイイダさん。
あぁっ! もうっ!
「こら」
思わず出ました。というか、出しましたさ。
マジでにらんでみました。
「こら」
思わず出ました。というか、出しましたさ。
マジでにらんでみました。
「「「「「…ぅっ」」」」」
固まるつじちゃん、まこっちゃん、レイナ、サユ、そしてヤグチさん。
「美貴ちゃん…」
梨華ちゃんがたしなめるように、くいっと袖を引っ張る。
「だってさぁ…」
でも、まっ、これで大丈夫?
…と、思ったら、
「フジモト」
「はい?」
低い右上がりの調子で振り向いたら、ふっ…って、目の前が真っ暗に…。
固まるつじちゃん、まこっちゃん、レイナ、サユ、そしてヤグチさん。
「美貴ちゃん…」
梨華ちゃんがたしなめるように、くいっと袖を引っ張る。
「だってさぁ…」
でも、まっ、これで大丈夫?
…と、思ったら、
「フジモト」
「はい?」
低い右上がりの調子で振り向いたら、ふっ…って、目の前が真っ暗に…。
え…何?
きゅって袖を掴んだ梨華ちゃんの手に力がこもる。
それはでも、わりと一瞬で、またぱっと明るくなって、
「うん。こっちの方が甘い」
微笑むイイダさん。
それはでも、わりと一瞬で、またぱっと明るくなって、
「うん。こっちの方が甘い」
微笑むイイダさん。
え…。って……。
「こっちはどうかな?」
テーブルにちょっと身を乗り出して、そっと梨華ちゃんの頬を包んで、それでちゅって…やわらかいキス。
え………ぁ…。
「あっ!」
しまったっ!
真っ赤になってうつむく梨華ちゃん。
「ふふ。こっちもおいしい」
微笑むイイダさん。
しまったっ!
真っ赤になってうつむく梨華ちゃん。
「ふふ。こっちもおいしい」
微笑むイイダさん。
全員放心状態。
おそるべし……。
「二人とも、ごちそうさま」
優雅に微笑んで、頬にキスを美貴と梨華ちゃんに一つずつ。
そして、ゆったりとテーブルを離れていくイイダさん。
優雅に微笑んで、頬にキスを美貴と梨華ちゃんに一つずつ。
そして、ゆったりとテーブルを離れていくイイダさん。
「すげぇ…。カオリ」
ヤグチさんの呟きがなんかむなしく木霊する。
ヤグチさんの呟きがなんかむなしく木霊する。
むぅ。なんか悔しい。
そしたら、梨華ちゃんがぎゅうって、手を握ってきた。
「ん?」
「ね」
ちらりとドアを見るから、そーっと気づかれないようにテーブルから離れて楽屋を出た。
そしたら、梨華ちゃんがぎゅうって、手を握ってきた。
「ん?」
「ね」
ちらりとドアを見るから、そーっと気づかれないようにテーブルから離れて楽屋を出た。
*
空いてる楽屋に入ってドアを閉める。
念のためにいちおー鍵も掛けた。
「美貴ちゃん」
狭い二人がけのソファに座った梨華ちゃんが両手を広げた。
当然座るのは隣じゃなくって、梨華ちゃんの膝の上。向かい合って首にぎゅうってしがみついた。
「んー。りっかちゃん!」
「ふふっ。みぃ~きちゃん」
ちゅって、唇にキスを落として、ゆらゆら揺れながら背中を撫でてくれる。
念のためにいちおー鍵も掛けた。
「美貴ちゃん」
狭い二人がけのソファに座った梨華ちゃんが両手を広げた。
当然座るのは隣じゃなくって、梨華ちゃんの膝の上。向かい合って首にぎゅうってしがみついた。
「んー。りっかちゃん!」
「ふふっ。みぃ~きちゃん」
ちゅって、唇にキスを落として、ゆらゆら揺れながら背中を撫でてくれる。
あぁ…しあわせっ。
「やぁーっとキスしてくれた」
「えーっ。さっきしたよ?」
きょとんとしてるから、ちょっとだけ拗ねてみた。
「あんなのじゃだめ。キスは甘くなくっちゃ」
「えー。じゅーぶん甘かったよぉ」
納得いかないぞってカオで美貴を見上げる梨華ちゃん。ちょっと膨らんだ頬をつついて、そっと耳に口を寄せた。
「キスは…チョコよりも甘くなくっちゃ」
とろけるようにやわらかい口当たり。ふんわりとムースのように滑らかで、ため息が出ちゃうくらいに幸せなキモチになって、なんかふわってあったかくなるような…それがほしい。
「なるほどね」
くすりと微笑んで、美貴の頬を梨華ちゃんの手が優しく包み込む。
見上げるあたたかいまなざしと優しい笑顔にドキッと弾む胸。
すうっと顔が近づいて、目を閉じれば…ね?
「えーっ。さっきしたよ?」
きょとんとしてるから、ちょっとだけ拗ねてみた。
「あんなのじゃだめ。キスは甘くなくっちゃ」
「えー。じゅーぶん甘かったよぉ」
納得いかないぞってカオで美貴を見上げる梨華ちゃん。ちょっと膨らんだ頬をつついて、そっと耳に口を寄せた。
「キスは…チョコよりも甘くなくっちゃ」
とろけるようにやわらかい口当たり。ふんわりとムースのように滑らかで、ため息が出ちゃうくらいに幸せなキモチになって、なんかふわってあったかくなるような…それがほしい。
「なるほどね」
くすりと微笑んで、美貴の頬を梨華ちゃんの手が優しく包み込む。
見上げるあたたかいまなざしと優しい笑顔にドキッと弾む胸。
すうっと顔が近づいて、目を閉じれば…ね?
重なった唇のぬくもりのやわらかさと胸をくすぐるあたたかさ。
軽く挟みながら、舌がつうっと滑っていく。
もう少しだけ唇を開いて招いたら、すぐに応えてくれた梨華ちゃん。
軽く挟みながら、舌がつうっと滑っていく。
もう少しだけ唇を開いて招いたら、すぐに応えてくれた梨華ちゃん。
カラダが溶けてく。
そんな感じ。
梨華ちゃんの動き一つで唇から全身にじわぁって広がる満足感と快感。
たったこれだけのことなのに、なんかキスだけでカラダの熱が一つになっていくようで…なんか不思議。
吐息の熱さ。耳をくすぐる絡みあう水音。
そんな感じ。
梨華ちゃんの動き一つで唇から全身にじわぁって広がる満足感と快感。
たったこれだけのことなのに、なんかキスだけでカラダの熱が一つになっていくようで…なんか不思議。
吐息の熱さ。耳をくすぐる絡みあう水音。
「んっ」
ちゅっ、ちゅっ…って、何度か軽いキスを交わして、ようやく離れて…。
「…りかちゃん」
でも、次がほしいなぁって、目でおねだり。
そうすると、梨華ちゃんはやさしいから、
「あまえんぼさん」
って、またキスをしてくれる。
だから、
「だって、すきなんだもん」
って、キスでお返し。
ちゅっ、ちゅっ…って、何度か軽いキスを交わして、ようやく離れて…。
「…りかちゃん」
でも、次がほしいなぁって、目でおねだり。
そうすると、梨華ちゃんはやさしいから、
「あまえんぼさん」
って、またキスをしてくれる。
だから、
「だって、すきなんだもん」
って、キスでお返し。
そしてまた深く深く繋がって…。
本当においしいものって、だいすきなものって、絶対飽きないじゃん。
梨華ちゃんの唇がすき。
梨華ちゃんの抱きしめてくれる腕の力加減がすき。
梨華ちゃんのうれしそうにふわって笑った顔がすき。
梨華ちゃんがすき。
だから、もっともっとかまってほしいなぁ。
本当においしいものって、だいすきなものって、絶対飽きないじゃん。
梨華ちゃんの唇がすき。
梨華ちゃんの抱きしめてくれる腕の力加減がすき。
梨華ちゃんのうれしそうにふわって笑った顔がすき。
梨華ちゃんがすき。
だから、もっともっとかまってほしいなぁ。
ね? 梨華ちゃん。
時間なんか忘れて、二人の世界。
どんどんどん!
ドアが乱暴に叩かれて、
「こらーっ! もうそろそろ本番だぞーっ!」
って、セクシー隊長ヤグチさんの声。
「こらーっ! もうそろそろ本番だぞーっ!」
って、セクシー隊長ヤグチさんの声。
あーあ。しょうがないか。
最後に軽くキスを交わして、梨華ちゃんの膝から降りて手を差し出した。
「大丈夫? 膝、重くなかった?」
そしたら、「ううん」って微笑んで、唇に舞い降りたキス。
「平気だよ。ありがと」
そして手と手が重なって指が絡まって、
「ふふ。みきちゃんがかわいくって、気になんなかったよ」
だって。
「満足した?」
「とりあえずはね」
「ふふっ。機嫌直って、よかった」
でもまだ物足りない。けど、さっきまでのことはとりあえず、もういいや。
「話に夢中になんないでもっとかまってくれたら、美貴はいつもご機嫌だよ」
『わかった?』って言ったら、
「はーい」
って、元気なお返事。
ごほうびは…やっぱキスでしょ。何回したって、飽きないんだもん。
最後に軽くキスを交わして、梨華ちゃんの膝から降りて手を差し出した。
「大丈夫? 膝、重くなかった?」
そしたら、「ううん」って微笑んで、唇に舞い降りたキス。
「平気だよ。ありがと」
そして手と手が重なって指が絡まって、
「ふふ。みきちゃんがかわいくって、気になんなかったよ」
だって。
「満足した?」
「とりあえずはね」
「ふふっ。機嫌直って、よかった」
でもまだ物足りない。けど、さっきまでのことはとりあえず、もういいや。
「話に夢中になんないでもっとかまってくれたら、美貴はいつもご機嫌だよ」
『わかった?』って言ったら、
「はーい」
って、元気なお返事。
ごほうびは…やっぱキスでしょ。何回したって、飽きないんだもん。
ドアを開けて出たら仁王立ちしたヤグチさん。
顔が赤いけど、怒ってるっていうより、
「…二人とも長すぎ」
ってぼそりと呟いて、むうって唇を尖らせてすたすたと歩き出した。
思わず梨華ちゃんとカオを見合う。
「刺激的だった?」
「そうかなぁ…?」
ちっちゃな背中を見つめながら、なんとなく二人して首を傾げたら…。
「こらーーっ! 早くしろーっ!」
なーんて、なんかムキになってるからおかしくって二人して笑った。
とりあえず、走ってヤグチさんを追いかける。
顔が赤いけど、怒ってるっていうより、
「…二人とも長すぎ」
ってぼそりと呟いて、むうって唇を尖らせてすたすたと歩き出した。
思わず梨華ちゃんとカオを見合う。
「刺激的だった?」
「そうかなぁ…?」
ちっちゃな背中を見つめながら、なんとなく二人して首を傾げたら…。
「こらーーっ! 早くしろーっ!」
なーんて、なんかムキになってるからおかしくって二人して笑った。
とりあえず、走ってヤグチさんを追いかける。
しっかりと繋いだ手。
唇に残るぬくもりと、カラダを満たしてる幸福感。
チョコよりもうんと甘いキスの味は、しあわせの味。
唇に残るぬくもりと、カラダを満たしてる幸福感。
チョコよりもうんと甘いキスの味は、しあわせの味。
(2004/5/27)