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たぶん素敵妄想集(爆@ ウィキ

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最終更新:2009年09月27日 17:44

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 自分で肉食動物宣言した美貴ちゃん。
 そりゃあ、ねぇ…。

 肉→85% やさい(ひらがながポイント)→15%

 だもんね。

 今だって、隣で楽しそうにあたしの天然っぷりにつっこみながら、ほら。伺ってる。
 か弱い(自分で言うのもなんだけど…)あたしをいつ食べちゃおうかって。
 隠してるつもりだけど、お・み・と・お・し。鋭さが増してるよ? コワイってば。

 ねぇ、美貴ちゃん。
 あたしのこと、なんだと思ってる?

「美貴ちゃん。楽しい?」
「なぁに? 急に?」
「急かなぁ?」
「急だよ」

 急だよね。
 わかってるよ。それくらいは。
 じゃあ、何でそんなことを聞いたのか。

「ねぇ、ちょっとトイレ付き合って?」
「んー。いいけど」

 ほら。楽屋だとみんながいるからね。
 飛んで火にいる夏のなんとやら…になってあげる。
 渋るような言い方したくせに、ね。笑ってるし。ふふふふって。
 美貴ちゃん、素直だよね。

 それとなく手を繋いで、廊下を並んで歩く。
 とりあえず近くだと誰か来るかもしれないし、まぁ、それも面白いと思うんだけど、あたしはそーゆー趣味はたぶん無いと思うので、人通りの少ないところに入る。
 文句も言わないで相変わらず楽しそうにあたしにつっこんで笑う彼女も、よーするにその気だって言うこと。

「でね、そこでさぁ…」
 上機嫌で見てきた映画の話をしながら、でも、その目がしっかりと奥の方であたしを見据えてる。
「へぇ。面白そうだね。あたしも行こうかなぁ」
「じゃあ、その時は誘ってよ。何度見ても飽きないし」

 なんて話しながら中に入って、個室に入ると離そうとしてた手をぎゅって握って、腕を引っ張って中に引っ張り込むとすばやくドアを閉めて後ろ手に鍵をかける。

 うーん。我ながら鮮やか。

 美貴ちゃんは壁に体を預けて唖然としてた。
「梨華ちゃん?」
 あれ? 何びっくりしてるの?
 『はっ!?』って目をまん丸くしてる。けど、それがすっごくかわいくて、なんていうかこう、もっと困らせてみたくなる。
「ん? なぁに?」
「なぁに…って、あの」
「だって、美貴ちゃん、ずーっと、あたしのこと見てたよねぇ」
「そりゃあね。話してたんだから、見るよね」
「うん。そうだね」

 あれ? とぼけてる?

「そうだけど…気のせいだったのかなぁ?」
 そっと体を寄せて、上目遣いで見つめる。
 ふっ…と美貴ちゃんが笑った。手がすべるように腰に回って、やんわりと抱き寄せられる。
 そういえば…今日はこうするの、初めてだね。一応お姉さんチームなので、それなりに節度というものを自覚しなきゃなわけで、昨日もおとといも結局キスだけだったし。なかなかこういう“恋人の抱擁”って言う甘い時間が作れない今日この頃。
「なぁんだ。わかってたんだ」
「ふふっ。まぁね」

 お膳立てはここまで。

「美貴さぁ、おなかすいてるんだよねぇ」
 つーっと爪先で背骨の上をなぞりあげる。ちょっとくすぐったい。
 妖しい鋭さを含ませて、瞳が熱く揺らめいてあたし見つめる。
 挑発するような笑顔にやわらかく微笑んで、唇を寄せる。

 ねぇ、美貴ちゃん。
 ピンクが好きで、ウサギばっか書いてるからって、あたしのこと、草食動物だと思ってる?

 軽く触れ合った唇はすぐに離れて、ぎゅってあたしを抱きしめて首筋に鼻先をうずめるから、ついつい頭を撫でてしまう。
 だって、かわいくない? かわいいよね?
 すっごく女の子してて、たまらくきゅうってココロを掴まれる。

「んっ…!」
 うずめた顔を少しだけ動かして、首筋に触れた美貴ちゃんの柔らかい唇に体がピクリと跳ねた。
「ふふ。おいしい」
「もぉ…。美貴ちゃん…!」
 ぺロって首筋を舌で舐められて、ぞくりと震えた背中。
 ありゃ…。ちょっとハングリーモードらしい今日の美貴ちゃん。
「梨華ちゃん」
 ちゅっ、ちゅっ…って、首筋をおいしそうに辿る唇。シャツの上から背中をやさしく撫でる手。
 唇がちょっとさみしくなってきたから、首に回していた手でそっと頬を包み込んだ。
「ねぇ…」
 おねだりを試みる。
 美貴ちゃんがにやって感じで、勝ち誇ったような感じで笑って、背中を撫でていた手をするすると上に滑らせて頭を抱く。

 重なった唇。
 絡み合う舌。
 荒くなっていく息遣いと熱を帯びた吐息。
 絡ませていた舌をすっと引いて、唇を食むと、追いかけてきた美貴ちゃんの舌を絡めとって、今度はあたしから美貴ちゃんの中を責めたてる。

 ねぇ、あたしにキスで挑もうなんて、甘いよ。美貴ちゃん。

 主導権はね、握らせないから。
 これからも。この先も…ね。

 舌の先で歯の裏を辿ったら、ぴくと美貴ちゃんの体が震えた。
 軽く舌を吸って、そっと離れた。

「…はっ…」
 ため息を零して、切なげにうつむいた美貴ちゃん。
 触れている頬が熱い。あたしのカラダも熱い。
「美貴ちゃん?」
「…ん?」
「たりない?」
 頬を包んでいた手を体に回して、耳元で甘く囁いてみる。何にも言わないから、首筋に噛み付いてそのままつーっと舐め上げた。
「んぁっ…!」

  もう少し汗ばんでて、少し塩の味がしたようなしないような。
 はむっと噛み付いて、あたし好みの小さな胸を下から包むようにやわやわと揉みながら、空いてる方の手をキャミの中に滑り込ませた。

「んっ…っぁ…」

 苦しげに上を向いてのどがさらけ出たから、ちょっといじわるして強く吸い上げる。できるだけ目立たない所にと配慮しつつ赤い痕を残してみたりする。
 まあ…見えたら見えたで……よくないけど。
「りか…っ!?」
「大丈夫。たぶん見えないから」
「たぶん…って!」
「美貴ちゃん、あんまり髪上げたりとかないじゃん」
 しっとりと汗がにじんで焼けている背中を指の腹で微妙な力加減で撫でながら、耳に息を吹き込んで…。
「だって、それにさ。美貴ちゃん、かわいいんだもん」
 って囁いて、また軽く息を吹きかけて、耳たぶを少し力を加えて歯を立てて噛む。
「っはぁっ!」
 背中をのけぞらせて、ぎゅうってあたしのTシャツを掴む。
 苦悶にゆがんだ顔がキレイ。もっといじめてって、言ってるの。だから、その通りにしてあげる。

 あたし、とってもアブナイのかなぁ…。

「さっ。邪魔だから、はずしちゃおっか」
 とか言いながら、すでにホックを外してるわけで、
「んっ…もぉ…触ってんじゃん」
「そうだねぇ」
 てへって笑ったら、涙目で睨まれた。わかってないと思うから、でも言わないけど、そういう態度ってね、余計に火をつけちゃうんだよ。
「あれ。コワイ目。そういう子には…」
 にやりと笑って見せた。
 それだけでぴくりと肩を震わせて、ちょっと怯えるような目に変わる。だけど、その瞳は限りなく色っぽくって、あたしの言葉をドキドキして待ってるの。
「お仕置きだね」
「あぁんっ!」
 きゅっとすでに熟れて起き上がった尖端を強くつまみあげる。思ったより大きな声。ちょっと満足。
 シャツの上からじらすように揉んでいた手を止めて、キャミを捲り上げようかと思ったんだけど、その手も中に入れた。
「っ! あっ……ぁ、は…」
 ゴソゴソとキャミの中をうごめく手が自分で言うのもなんだけどなんかやらしい。
 じらすように撫でるだけでその指先をなかなか上に進めない。けど、さっきの刺激は残ってるわけで、美貴ちゃんの眉がせつなげに寄る。
「っ…梨華ちゃん…」
「なぁに?」
「…んっ…あの…」
 真っ赤になってる頬。甘えた上目遣いにちょっとやさしくしてあげようかなぁって、思うんだけど、うっすらと開いた唇をそっと舌でなぞり上げて、ゆっくりと円を描くように手を動かしてやんわりと揉み続ける。
「っく…ぁ。ね…りかちゃん」
 それでも、動きが変わったから、ちょっと反応があったけど、じらされてることに気づいた体がもどかしそうに揺れてる。
 するっと美貴ちゃんの手があたしの頬を包んで、
「りかちゃん…」
 押し付けるように唇を重ねる。

 んー。
 どうしようかなぁ。なんて、キスをしながら考える。

「んはぁっ!」
 ぴくっと体をのけぞらせて、唇が離れた。
 きゅっと両方の尖端を強くひねりあげてみた。ちょっとやりすぎ? っていうか、反応よすぎ?
 離れかけた体を引き寄せて、よしよしと頭を撫でてあげたら、むーってにらまれた。
 潤んだ瞳に上目遣い。
 最強にかわいい美貴ちゃん。
「いじわる…」
 ぼそりと呟かれて、
「やっぱり?」
 って笑ったあたしは、たぶん、人のいうところのSというものなのかも。見た目は美貴ちゃんの方が…なのにね。

 だけど、だから、すきなの。

「ごめんね」
 もう、焦らさないから。
 中断させちゃったキスの続きで謝ると、積極的にあたしを求めてくれるのがうれしくて、つい張り切っちゃったら、かく…と美貴ちゃんの膝が崩れかけて、だからしっかりと抱き寄せた。
「ごめん。大丈夫?」
「…うん」
 恥ずかしそうにうつむいて、ちょっとはにかんだ上目遣い。

 壁に背中を預けさせて、あたしの首に腕を回させる。
 たくし上げたキャミの下から小ぶりな乳房と、ぴしっと起き上がった乳首。
 そっと口含んで、やさしく…舐めるつもりが、つい強めに吸ってみたりする。

 美貴ちゃんとコイビトになって、何気にわかったこと。
 けっこう美貴ちゃん、感じやすい。
 けっこう美貴ちゃん、いじめられたい人。

 ゴメンなんて言っておきながらなんだけど…。

 でもね。どこからどこまで、あたし好み。
 素敵過ぎる美貴ちゃん。

 だから、いじわるしちゃうけど、めいっぱい愛を込めてあげるの。

「あっ…んっ! ぁう! はっ…」
 舌で転がして、ちゅって音を立てながら、不意をついて思い切り強く吸い上げて、また労わるように舐めて、

「んんっ…ぁ…ぁぁ…」

 ほっと力を抜いてあたしの与える快感に浸ろうとするところを、ちょっとだけパワーアップで強めに噛んでみる。 

「あぁっ!」

 弾けた甘い声。
 あたし自身も熱くなる。止まる気もないけど、何したって止まれないから加速がついていく。

 白い肌に痕をつけないように、だけど強めに吸って、そのキレイで張りがあって滑らかな感触を楽しむ。
 どこまでもオイシイ美貴ちゃんのカラダ。
 ヘンタイって…言われるの嫌だけど、でも言える。あたしの大好物は美貴ちゃんですって。
 いいんだもん。ヘンタイだって。

 だって、キモチだけじゃ収まりきれなくて、だからあたしたちはこうやって伝え合うの。

「りかちゃんっ! あっ…っん!」

 少しずつ下に移動するあたしを追いかけるように美貴ちゃんの手が髪の中に差し込まれる。
 細くて、ため息が出るくらいきれいな脚をなで上げながら、たどりついた下着に手を掛けて膝のあたりまで下ろしたら、すーっと蜜が腿を伝っていく。

「っはぁっ!」

 舌で掬い取るように舐めて、スカートの裾を掴むと、一度顔を上げた。
 視線が絡み合って、潤んだ瞳でぼんやりとあたしを見つめて、こくりとうなずいた。
 だからあたしも微笑んで、しっかり目を見てうなずきかえす。

 スカートの中に頭を入れると、そこは美貴ちゃんの匂い。
 大きく吸い込んでから、ずっとあたしを待っていた泉にやわらかく口付けた。
「はぁっ…!」
 そっと舌で辿って、すでに熔けているそこをじっくりと味わう。
 溢れ出す蜜の味にあたしも痺れていく。

「んっ…。あっ…ぁ…ぁぁあぁ! …は…」

 カラダを捩じらせて、あたしのつむぎだす快楽を受け止める美貴ちゃんの鼻にかかった甘い声が気持ちいい。
 食が進むっていう言い方はよくないかもしれないけど、止まらない。
 顔を出した果実に舌をねっとりと絡めて味わうと、
「っぁ! ぁっ! ああぁぁっ! んっ! っぁあっ!」
 あふれ出した蜜と、ひときわ高くなった声。

 ドキドキドキドキ…。熱い。熱いよ…

「美貴ちゃん…」

 激しく首を左右に振って、しっかりとあたしに押さえられた腰をじれったそうに揺らしてあえぐ美貴ちゃん。

「どう?」
「んっ…あっ、ぁぁっ…ぃっ…いぃよぉ…」
  うれしい。舌の動きがダイレクトに帰ってくる。高く甘い声として、零れ落ちる吐息として、あたしの頭をぎゅうって掴む指先として…。
 だから、あたしは溢れ出る蜜を丁寧に舐め取っていくの。

 ちゅって、吸い上げて、一度顔を離すと、立ち上がってカラダを半分乗せるように寄り添って立つ。
 はぁはぁと大きく肩を揺らして息をする美貴ちゃんの定まらない目を見つめて、そっと触れる程度の口付け。
「りかちゃん…?」
「ん? 大丈夫。心配しないで」
 そっと汗で張り付いた前髪を払いながら、しっかりと腰に腕を回して抱き寄せた。
 微笑みかけたら、そっと美貴ちゃんが顔を近づけてきた。
「ん!?」
 ぺろっと唇を舐められた。そして、そのまま美貴ちゃんの蜜でぬれたあたしの口の周りに丁寧に舌を這わせる。なんかくすぐったくって思わず肩をすくませる。
 目を閉じてうっとりとした表情であたしをキレイにしてくれる美貴ちゃん。
 どうしよう。かわいい…。こんなこと、そういえば初めてだね。
 頬を手で包むと、唇にキス。
「ありがと」

 なんか、焦らしすぎたかもしれない前半をちょっと反省。
 だって…。だってなんだもん…。

「…うん…」
 小さい子みたいにうなずいて、コテンと肩に頭を預ける美貴ちゃん。
 もぞっと腰が揺れて、何かを堪えるようにはぁっとゆっくりと吐き出した息。

 ゴメンね。
 あたし、ちょっと反省どころか、たいして反省してないかも…。

 つつっとわき腹を人差し指で上へと辿りながら、肩にもたれかかる美貴ちゃんの顎を空いてる手でついと上げさせた。
「ねぇ、美貴ちゃん」
 わき腹を辿っていた人差し指をトンと美貴ちゃんのふんわりとした下唇に置いた。
 高潮した頬と同じくらい真っ赤になって熱を持つ耳に唇を近づけて、
「わかるよね?」
 ぴくりとカラダを震わせて、けど、こくりとうなずいた美貴ちゃんの唇がゆっくりとあたしの人差し指を銜える。
 指先に感じるやわらかい舌の感触。
 絡まる唾液と、時々軽く指に歯を当てて滑らせるから、その刺激がくすぐったい。
 人差し指を終えると、中指を丹念に舐めてくれる美貴ちゃん。
 その顔をうっとりと眺めるあたし。

 カバー越しの白熱灯に光る2本の指。
「ふふ。よくできました」
 ご褒美にほっぺにキス。

 スカートをたくし上げさせて、2本の指を美貴ちゃんの中にゆっくりと沈めていく。
「あれ。入ったよ」
 わざといじわるに言ってみる。
「んっ…やぁっ…!」
 小さく体をよじってぎゅうっとあたしの肩を掴む。
 ふふふっ。本当に愛しい。
 あれだけ蕩けてるんだもん。無理ないんだけどね。ただ、それがあまりにもえっちだってわかってるんだけど、それはそれでうれしい。
 だって、それだけあたしを感じてくれたわけだから。

「はっ…っ…りか…っ!」

 深く沈めた指をゆっくりと動かす。
 時々思い出したように中でこね回してみたり、強く壁を引っかいてみたり。

「あぁっ! はっ! っぁぁあぁぁあっ! んっ! んんっ!」

 でも、焦らすだけ焦らしちゃったから、一気にいかせて上げるよ。

「美貴…」
「っく! あっ! あっ! あ…ぁぁあああああっ! りかぁ…っ!」

 すがるようにあたしに捕まって、苦しげに顔を上げて…。
 綺麗…。綺麗だよ…。

「美貴。すきだよ…」
「んっ! あ! りかぁぁ! りっ…かぁ…。ぁ…すきぃ! あっ…ぁあ!」

 ありがと。美貴ちゃん。

 昇りつめた美貴ちゃんの薄く開いたままの唇にキスをして、包むように抱きしめた。

   *

 ちょっと激しかったみたい。
 ぐったりして、でもまだ次の収録まで時間があるから…なんとなくほっとした。
 あたしも美貴ちゃんもまだ当分ゆっくりできる。

 というか、美貴ちゃん、ちょっと立てないみたいだし。
 洋式トイレに座ったあたしの膝の上に座って、体重をあたしに預ける美貴ちゃん。まだちょっと恍惚としたまんまで、どうしよう。仕事じゃなかったら襲ってるかも。

「大丈夫?」
「…ううん」
「あぁ…。やっぱり?」
 ごめんなさい。自覚してます。やりすぎました。たぶん…。
 美貴ちゃんはふぅと肩を揺らすと、よいしょと座りなおして、なんだろう、お姫様抱っこする感じに横座りに体勢を変えると、腕をするりと首に巻きつけた。
「美貴…なんかした?」
「え?」
「んー…。いじわるだよ…。今日の梨華ちゃん…」
 ぼそりと最後の方は拗ねてるせいかもごもごと籠もってた。
 さすがに否定できないよね。
「だって…」
「だって?」
 美貴ちゃんが首を傾げて覗き込む。
「だって…マコトに押し倒された…」
 いや。コントなんだけどね、コントなのよ。だけどね、だけどさぁ…。
 マコト…ちょーしのりすぎだぞっ。グスン。
「あぁ…あれかぁ。美貴は梨華ちゃんと絡めるのがうれしくて、んーまぁ、その…びっくりしたけど…」
「けど…?」
「けど、ほら。コントだし。まぁ…梨華ちゃんの見てる前だったから…すっごくびっくりしたけど…」
「…けど?」
 自分でも眉がつりあがって唇がとがってるのがわかる。
 美貴ちゃんはくすっと笑って、ほっぺにちゅっ…て。
「拗ねてるんだ。うれしい」
「むぅ。なによぉ」
「だって、ヤキモチじゃん」
「…」
「まぁ、その反動が…その…あぁなるわけね」
「…ゴメン」
 そしたら、美貴ちゃんはぐりぐりってあたしの頭を撫でて、今度は唇にちゅってキスをくれた。
「まぁ。悪くないよね。たまには…」
「美貴ちゃん?」
 だけど、美貴ちゃんはふふふって笑ってて。
「びっくりしたけどね。今日はいけるかなぁって思ったのに」
「そー簡単にはいきませんよーだ」
 わざとにくったらしくベーって。

 美貴ちゃん。
 あたしはね、あなたとおんなじ。
 だって、“お肉すきすき”とかやったからってわけじゃないけど、あたしもお肉すきだもん。
 それよりも美貴ちゃんはもっとすき。

 ついでに言えばね、ライオンなあなたより、あたしはたぶんもっとライオン。
 あなたの前では、あたしはいつも腹ペコなライオンなの。

 だからね、すき。

 …ってなんのこっちゃ。

 伝えたいことがたくさんありすぎるから、たぶん。きっと…。
 ゴメンね。
 負けず嫌いだから、なんか張り合っちゃって素直じゃないだけかもしれないけど…。

 ただ、今はこんな力関係がキモチいい。
 それだけのことなんだと思う。

「いいもん。そのうちいーっぱい愛してあげるから」
「何言ってるのよぉ。もう、いっーぱい愛してもらってるもん。足りないくらいだよ」
 そしたら、なんか困った顔で笑ってるし。美貴ちゃん。
「うれしい。でもなんかヤダ」
「ヤダ…って…」
「美貴だって、梨華ちゃんのこと、すきだもん」
 笑顔と言葉から溢れ出る“愛してる”。
 抱きしめた。ぎゅうって、ぎゅうって…。

 すき。
 だいすき。

 あたしの中では美貴ちゃんで100%。
 美貴ちゃんの中もあたしで100%。

 カラダもココロもね。


(2004/7/12)
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