たぶん素敵妄想集(爆@ ウィキ
黄昏
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rm96
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黄昏の金色の光に包まれるあなた。
「美貴ちゃん…」
掠れた声で呟いて、見上げるその潤んだ瞳がいじらしい。
奪い取ったシャツはカウチの下。
横たわるあなたの上にまたいで座った美貴は、優しく微笑んであげる。
奪い取ったシャツはカウチの下。
横たわるあなたの上にまたいで座った美貴は、優しく微笑んであげる。
「なぁに?」
「…恥ずかしい…よ」
「…恥ずかしい…よ」
さらけ出された胸。
ゆっくりと上下する豊かなふくらみ。
そのきれいな曲線を眺めてるだけで満たされていく。
ゆっくりと上下する豊かなふくらみ。
そのきれいな曲線を眺めてるだけで満たされていく。
「どうして? 美貴だけじゃん」
「…そうだけど…」
「…そうだけど…」
はぁっとため息をついて落ち着こうとする横顔。
そっと頬に手を滑らせた。
そっと頬に手を滑らせた。
「んっ…!」
体が強張る。
小さく震えた唇。
恐る恐る見上げた瞳が妖しく揺らめいた。
小さく震えた唇。
恐る恐る見上げた瞳が妖しく揺らめいた。
「それとも…?」
わかるよ。
ほしいんでしょ?
でも、あなたが本当にほしいものは何?
ほしいんでしょ?
でも、あなたが本当にほしいものは何?
美貴?
それとも、美貴の指? 唇?
それとも、美貴の指? 唇?
それとも、本当にほしいものは…他の誰か?
「美貴ちゃん…」
絡み合う視線。
つうっと鎖骨を指で辿る。
朱に染まっているのは、窓から射す西日のせい?
つうっと鎖骨を指で辿る。
朱に染まっているのは、窓から射す西日のせい?
「逃げようと思えば…逃げれるよね」
手は自由なんだから。
振り払わないのはなぜ?
抵抗しないの?
振り払わないのはなぜ?
抵抗しないの?
ねぇ?
「…ムダなくせに」
「わかってんじゃん」
「わかってんじゃん」
焦れたカラダをなぞり続ける指。
つっと爪を立てて切りつけるように滑らせた。
つっと爪を立てて切りつけるように滑らせた。
「ぁっ…!」
「見てただけなのに…ね」
「見てただけなのに…ね」
そっと耳元で囁いて、耳たぶを強く噛んだ。
「いたッ!」
はっと熱い息を零して、ぎゅうっと腕を掴まれる。
突き刺さった爪の痛みが気持ちいい。
突き刺さった爪の痛みが気持ちいい。
わかってるよ。
でもね、わかって?
あなたが望むものをあげられるのは、美貴だけだってこと。
でもね、わかって?
あなたが望むものをあげられるのは、美貴だけだってこと。
美貴がほしいと望むものを持っているのは、梨華ちゃん。
あなただけなの。
あなただけなの。
「ねぇ、ちゃんとおねだりしてくれたら、いいよ」
はだけたスカートから伸びた足をじらすように撫でる。
すーっとそのまま下へ滑らせて…。
すーっとそのまま下へ滑らせて…。
あなたは困ったように目をそらして、ゆっくりと息を吐いた。
もう一度美貴と目を合わせるときには、ほら。
真っ赤に燃えがった艶かしい欲望の色。
もう一度美貴と目を合わせるときには、ほら。
真っ赤に燃えがった艶かしい欲望の色。
「…壊して…。美貴ちゃん」
あたしを…と言いかける前に唇を塞いで舌を絡ませる。
息もできないほど強く、激しく。
背中に回った腕が美貴のシャツを剥ぎ取ろうともがくから、カラダを離した。
息もできないほど強く、激しく。
背中に回った腕が美貴のシャツを剥ぎ取ろうともがくから、カラダを離した。
「壊してあげるよ。梨華ちゃん」
シャツを投げ捨てて、唇を舐めながら覆いかぶさる。
うっとりとした目。
迎えるように伸ばしてくる両腕。
うっとりとした目。
迎えるように伸ばしてくる両腕。
再び絡み合った舌。
乳房をわしづかみにしてすでに起き上がった乳首に噛み付く。
乳房をわしづかみにしてすでに起き上がった乳首に噛み付く。
やさしくなんてしてあげない。
だって壊されたいんでしょ?
望みどおりじゃない。
だって壊されたいんでしょ?
望みどおりじゃない。
この手で壊したい。
跡形も残らないくらい激しく。
跡形も残らないくらい激しく。
「あぁっ! んっ…っ!」
そしてもう一度作り上げるの。
美貴だけしか見えないあなたを…。
美貴だけしか見えないあなたを…。
夜の帳が落ちて、生ぬるい風が頬を撫でる。
擦り寄って、すがりつくように抱きつくあなた。
首筋を掠める穏やかな寝息。
髪をいじりながら、その一つ一つ、すべてが美貴のものになるように願いを込める。
擦り寄って、すがりつくように抱きつくあなた。
首筋を掠める穏やかな寝息。
髪をいじりながら、その一つ一つ、すべてが美貴のものになるように願いを込める。
もう…美貴はあなたに壊されたの。
なにもかも。
あなただけしか、見えない。
なにもかも。
あなただけしか、見えない。
ゆっくりとまぶたが開いて、夢心地の瞳で見つめられる。
まるで美貴のことを確かめるようにぎゅうっと抱き寄せられた。
「ねぇ…」
甘ったるい声。
こびるように甘えたまなざし。
ふわりと鎖骨に口付けて、首筋に顔をうずめて目を閉じたあなた。
まるで美貴のことを確かめるようにぎゅうっと抱き寄せられた。
「ねぇ…」
甘ったるい声。
こびるように甘えたまなざし。
ふわりと鎖骨に口付けて、首筋に顔をうずめて目を閉じたあなた。
ねぇ、あなたは誰のもの?
額に口付けて目を閉じる。
「すき…」
耳をくすぐったその声が夢じゃないように祈りながら、聞こえない振りをした。
(2004/7/18)