たぶん素敵妄想集(爆@ ウィキ
ほろ苦くて甘い味
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「たぁっだいまぁ~っ!」
ご機嫌な美貴ちゃん。
真っ赤なほっぺ。
とろ~んとした目。
真っ赤なほっぺ。
とろ~んとした目。
「んふぅ。ほらっ! はぁやぁくぅっ! 上がって! りっかちゃんっ!」
もたれかかるように抱きついて、にこーって笑って…。
鼻をつくアルコールの臭い。
って…あたしも呑んでるんだけどね。
鼻をつくアルコールの臭い。
って…あたしも呑んでるんだけどね。
「あぁ、はいはい。おじゃましまーす」
あわただしく靴を脱いで、まだふらふらと足のおぼつかない美貴ちゃんを急いで支えようと腰に抱きついたら、
「ふんっ!」
急にべたっと座り込んだ美貴ちゃん。
あたしものそのままつられてしゃがみこむ。
しっかり腰を抱いたまま、ちょうど目の前に美貴ちゃんの真っ赤な顔。
にこにこにこにこにこ。
ほんっとに上機嫌。
いや、なんかね。かわいくていいんだけどね。
大丈夫かなぁ。
なんて思ってたら、ぐいっと襟を掴まれて、えっ…ええっ!
「ふんっ!」
急にべたっと座り込んだ美貴ちゃん。
あたしものそのままつられてしゃがみこむ。
しっかり腰を抱いたまま、ちょうど目の前に美貴ちゃんの真っ赤な顔。
にこにこにこにこにこ。
ほんっとに上機嫌。
いや、なんかね。かわいくていいんだけどね。
大丈夫かなぁ。
なんて思ってたら、ぐいっと襟を掴まれて、えっ…ええっ!
ぶちゅ!
ほんっとにそんな感じ。
ケメちゃんがあたしとかみんなにキスするみたいな、そんな感じ。
どアップの美貴ちゃん。
唇にやわらかいぬくもりが押し付けられてる。
がしっと頬を手で押さえつけられて、いっ…息が…っ…くるっし……っ!
ケメちゃんがあたしとかみんなにキスするみたいな、そんな感じ。
どアップの美貴ちゃん。
唇にやわらかいぬくもりが押し付けられてる。
がしっと頬を手で押さえつけられて、いっ…息が…っ…くるっし……っ!
「ぶはぁっ! みっ…みぎぢゃぁ…ん!?」
ぜーぜーと肩で息をしてなんとか顔を上げると、にこっと、つぼみちゃんよろしくな天使な微笑。
「脱がして」
「は?」
「ぬーがーしーて」
足をばたばたばた。
「脱がして…って…」
いや、わかってる。わかってるんだよ。うん。わかってるんだけど、頭が付いていかないよぉ!
『え? え?』 ってと惑ってるあたしに、ミキちゃんがにやーっと笑った。
「は?」
「ぬーがーしーて」
足をばたばたばた。
「脱がして…って…」
いや、わかってる。わかってるんだよ。うん。わかってるんだけど、頭が付いていかないよぉ!
『え? え?』 ってと惑ってるあたしに、ミキちゃんがにやーっと笑った。
ばしっ!
「もぉっ! りかちゃんてばっ。えっ・ち」
「いたたっ…! な…なによぉ!」
あーん。あたしが泣きそう。
誰よぉっ! こんなに呑ませたのぉ!
「いたたっ…! な…なによぉ!」
あーん。あたしが泣きそう。
誰よぉっ! こんなに呑ませたのぉ!
『なんやいしかー。モンクあるんかい!』
『そうよー! あんたなんか足んないくらいよ!』
『そうよー! あんたなんか足んないくらいよ!』
ううっ。中澤さん、保田さん、勘弁してくださいよぉ…。
だからって、美貴ちゃんも調子に乗って呑みすぎなんだよぉ。
ヘンに酔っ払わなくてよかったけど、なんだかなぁ…。もぉ…。
だからって、美貴ちゃんも調子に乗って呑みすぎなんだよぉ。
ヘンに酔っ払わなくてよかったけど、なんだかなぁ…。もぉ…。
「りかちゃん?」
ちょっと涙目になってきてるあたしの顔をきょとんって覗き込む美貴ちゃん。
よしよしって頭を撫でてくれるんだけど…。うれしいんだけど…。
ちょっと涙目になってきてるあたしの顔をきょとんって覗き込む美貴ちゃん。
よしよしって頭を撫でてくれるんだけど…。うれしいんだけど…。
「うん。ごめんね。なんでもないから、ね? おくつ脱ごうね」
「はーいっ!」
「はーいっ!」
よいしょよいしょと靴を脱がして、ぜったいれいなとかえりえりとかさゆには見せらんないよね…。
っていうか、見せたら、どっちかっていうと美貴ちゃんの方が危険そう。
あの子達、なんかおもしろがっちゃいそうだもん。
っていうか、見せたら、どっちかっていうと美貴ちゃんの方が危険そう。
あの子達、なんかおもしろがっちゃいそうだもん。
ま、それはそれとして…。
ようやく靴を脱がせて、
「ほら、つかまって」
って手を出したら、
「だっこ!」
って…。ええっと……あたし力ないからたぶん無理っ…!
「ぅわあっ! 美貴ちゃん」
ふんぐっ! って声と同時に体がぐわって持ち上がった。
そっか。
美貴ちゃんは腕相撲強いから…まあ、たしかに…ね。うん。って、ちがうっ!
「ほら、つかまって」
って手を出したら、
「だっこ!」
って…。ええっと……あたし力ないからたぶん無理っ…!
「ぅわあっ! 美貴ちゃん」
ふんぐっ! って声と同時に体がぐわって持ち上がった。
そっか。
美貴ちゃんは腕相撲強いから…まあ、たしかに…ね。うん。って、ちがうっ!
「あ…あぶないよっ! 美貴ちゃん!」
「ふふん。いいのー」
「ふふん。いいのー」
そのまま部屋の電気もつけずにベッドに運ばれて、ぽんってほっぽり投げられたかと思ったら、
「えいっ!」
「きゃっ!」
上に乗っかってきた美貴ちゃん。
ちょっと肩で息をしてる…と思ったら……。
「ぅぇ…きぼぢわるい゛…」
そ…そりゃ、そうよねぇ…。
口元を手で押さえて、ごろんとうずくまってあたしの上から転がり落ちた。
「大丈夫? 吐きそう?」
「んーんー」
ぶんぶんと首を振ってみせる。
とりあえず、お水だね! お水!
「えいっ!」
「きゃっ!」
上に乗っかってきた美貴ちゃん。
ちょっと肩で息をしてる…と思ったら……。
「ぅぇ…きぼぢわるい゛…」
そ…そりゃ、そうよねぇ…。
口元を手で押さえて、ごろんとうずくまってあたしの上から転がり落ちた。
「大丈夫? 吐きそう?」
「んーんー」
ぶんぶんと首を振ってみせる。
とりあえず、お水だね! お水!
―――
――
――
そもそもこんなことになったのは、他でもなく二十歳になったということでして…。
『いしかー、ミキティ。ご飯食べに連れてってあげるわよ』
ってケメちゃん。
ってケメちゃん。
『え! 本当ですかぁ!』
『わー! ケメちゃんだいすきー!』
『わー! ケメちゃんだいすきー!』
連れてってもらったのは、しゃぶしゃぶのおいしいお店。
ほら、あたしがもう油っぽいのちょっときついってわかってるから、ね。
それにしゃぶしゃぶならお肉だいすきな美貴ちゃんも喜ぶし。
ケメちゃん、やさしいなぁ。
ほら、あたしがもう油っぽいのちょっときついってわかってるから、ね。
それにしゃぶしゃぶならお肉だいすきな美貴ちゃんも喜ぶし。
ケメちゃん、やさしいなぁ。
そして、何より二十歳といえば…。
『ほな、乾杯しよかぁ』
ビール片手にうれしそうな中澤さん。
焼酎を手にご機嫌なケメちゃん。
焼酎を手にご機嫌なケメちゃん。
あたしと美貴ちゃんはとりあえず飲みやすいワインから。
『いしかー、フジモト。おめでと。乾杯!』
って感じで始まって、最近は変な呑み方しなくなったらしいケメちゃんはやっぱり上機嫌で、
『あらー! ミキティいけんじゃん! がんがん呑んじゃって!』
『はぁい! もぉ、がんがんいっちゃいますよぉ!』
ミキティは…これって、素人目のあたしが見てもハイペースってヤツ。
大丈夫かなぁ…って思ってたら、なんか急にあんまり呑めなくなってきた。
『なんや、いしかー。渋い顔して』
中澤さんがちょっとだけ心配そうな顔をする。
あ…あたしノリ悪いから、怒られるかな…って思ったら…。
『せやな…。不安やろなぁ…。うちもよぉわかんで。でもな、悪いことばっかとちゃうで』
『はぃ…』
あ…いけない。しんみりしてきちゃった。そうなんだよね…。
『それにな、あんたが大事に思ってんねやったら、二人ともよぉうまくやってけるはずやで。な、うちを見てみぃ』
こうしてヤグチやけーちゃん、あんたたちとも…なかよぉなっとるやろ?
…って。
で、その後、ニカッと笑った中澤さんに優しいキスをされて、つい泣いてしまったり…。
だって、うれしかったっていうか…ちょっとほっとしちゃった…。
あたしもちょっと酔ってるなぁ。
『あらー! ミキティいけんじゃん! がんがん呑んじゃって!』
『はぁい! もぉ、がんがんいっちゃいますよぉ!』
ミキティは…これって、素人目のあたしが見てもハイペースってヤツ。
大丈夫かなぁ…って思ってたら、なんか急にあんまり呑めなくなってきた。
『なんや、いしかー。渋い顔して』
中澤さんがちょっとだけ心配そうな顔をする。
あ…あたしノリ悪いから、怒られるかな…って思ったら…。
『せやな…。不安やろなぁ…。うちもよぉわかんで。でもな、悪いことばっかとちゃうで』
『はぃ…』
あ…いけない。しんみりしてきちゃった。そうなんだよね…。
『それにな、あんたが大事に思ってんねやったら、二人ともよぉうまくやってけるはずやで。な、うちを見てみぃ』
こうしてヤグチやけーちゃん、あんたたちとも…なかよぉなっとるやろ?
…って。
で、その後、ニカッと笑った中澤さんに優しいキスをされて、つい泣いてしまったり…。
だって、うれしかったっていうか…ちょっとほっとしちゃった…。
あたしもちょっと酔ってるなぁ。
ただ…。
突き刺さる二人の視線。
『なんやねん! えぇやんかぁ! たまには』
『たまに…って…私』
そんなしょっちゅうキスしてないです…。なんて当然言えるわけがなく…。
『なによぉ! いしかーの唇はあたしのものなんですうっ!』
『ええっと…』
それも違います。まだ誰のものでもないです。なんてまた言えるわけもなく…。
『へーんだっ! けーぼぉのけちぃ! えぇやんなぁ? りかちゃん?』
『えっ!? えっ!?』
そこでなんであたしに振るのーっ! しかもこんな時に“りかちゃん”ってさっきのはいったい……。
『いしかー。あんた、わかってるわよねぇ?』
『なにをですかぁ!?』
言ったらずいっと顔を近づけてきたケメちゃん。
『たまに…って…私』
そんなしょっちゅうキスしてないです…。なんて当然言えるわけがなく…。
『なによぉ! いしかーの唇はあたしのものなんですうっ!』
『ええっと…』
それも違います。まだ誰のものでもないです。なんてまた言えるわけもなく…。
『へーんだっ! けーぼぉのけちぃ! えぇやんなぁ? りかちゃん?』
『えっ!? えっ!?』
そこでなんであたしに振るのーっ! しかもこんな時に“りかちゃん”ってさっきのはいったい……。
『いしかー。あんた、わかってるわよねぇ?』
『なにをですかぁ!?』
言ったらずいっと顔を近づけてきたケメちゃん。
こ…怖い…。
と、その時。
『やだなぁ、もぉ。わかってるに決まってんじゃないですかぁ』
『フジモト?』
『ミキティ?』
『美貴ちゃん?』
『ミキティ?』
『美貴ちゃん?』
すっと立ち上がって、腰に両手を当てて、きらきら眩しいミキティスマイル。
『りかちゃんのくちびるはぁ、みきのものなんですっ!』
あまりに堂々とした宣言に中澤さんもケメちゃんもあっけに取られてる。
真っ赤な顔の美貴ちゃんは中の残ってるビール瓶を掴むとぐいっと、それこそ、銭湯で湯船から上がった後にコーヒー牛乳を飲む勢いで空にした。
真っ赤な顔の美貴ちゃんは中の残ってるビール瓶を掴むとぐいっと、それこそ、銭湯で湯船から上がった後にコーヒー牛乳を飲む勢いで空にした。
『ぷはぁっ! わかりましたかぁっ!』
呆然とする中澤さんとケメちゃん。
その後ありえないくらい爆笑して……。
で、美貴ちゃんは…というと、あれだけのペースで呑んでたら当然つぶれるわけで…。
『じゃ、いしかー。頼むで』
『お願いね。ほら』
ケメちゃんがタクシー代くれて、なんとかタクシーに乗り込んでとりあえず美貴ちゃんちへと……。
『お願いね。ほら』
ケメちゃんがタクシー代くれて、なんとかタクシーに乗り込んでとりあえず美貴ちゃんちへと……。
ちなみにオトナ二人は…というと、呑み直し…。
―――
――
――
はぁ…。
思い出して零れたため息が切ない。
とりあえず美貴ちゃんがベッドから動いた形跡がない。
かってに冷蔵庫開けちゃってもうしわけないけど、コップとミネラルウォーターがあったからそれを持って急いで戻った。
かってに冷蔵庫開けちゃってもうしわけないけど、コップとミネラルウォーターがあったからそれを持って急いで戻った。
くてーっと横になってる美貴ちゃん。
とりあえず手探りでベッドサイドの明かりをつけて、揺らしちゃうとぶりかえしちゃうかもしれないから、そっと肩を叩く。
「美貴ちゃん、美貴ちゃん。お水、いる?」
「…」
ゆっくりと顔を上げて、でもこっちを見る座った目が怖い…。
とりあえずふたを開けると、ほらってペットボトルを見せた。
のっそりと起き上がる美貴ちゃん。
「…りかちゃん」
「ん? なに? まだ具合悪い?」
ふるふると首を振ると、にじにじとひざを詰めてきて、ぐいっと顔を近づけてきた。
とりあえず手探りでベッドサイドの明かりをつけて、揺らしちゃうとぶりかえしちゃうかもしれないから、そっと肩を叩く。
「美貴ちゃん、美貴ちゃん。お水、いる?」
「…」
ゆっくりと顔を上げて、でもこっちを見る座った目が怖い…。
とりあえずふたを開けると、ほらってペットボトルを見せた。
のっそりと起き上がる美貴ちゃん。
「…りかちゃん」
「ん? なに? まだ具合悪い?」
ふるふると首を振ると、にじにじとひざを詰めてきて、ぐいっと顔を近づけてきた。
「の・ま・せ・て」
…。
「は?」
ええっと…。のーまーせーて。のませて。飲ませて。
「あぁ、はいはい…」
って、コップに注ごうとしたら…。
「ちがーうっ!!」
「ええっ!?」
「ちがーうっ! そーじゃなぁーいっ!」
すっごい怖い目でにらみつけられて怒鳴られた。
ええええっ…!? なになになになになに!?
「み…みきちゃぁん!?」
あたしの手からコップを取り上げてベッドサイドに置くと、むぅっとにらみつけたままがしっと肩を掴まれた。
「呑ませてっていうのはね…」
今度はあたしの手からペットボトルを取り上げる。
口をつけると、ぐいっとボトルあおった。
って、コップに注ごうとしたら…。
「ちがーうっ!!」
「ええっ!?」
「ちがーうっ! そーじゃなぁーいっ!」
すっごい怖い目でにらみつけられて怒鳴られた。
ええええっ…!? なになになになになに!?
「み…みきちゃぁん!?」
あたしの手からコップを取り上げてベッドサイドに置くと、むぅっとにらみつけたままがしっと肩を掴まれた。
「呑ませてっていうのはね…」
今度はあたしの手からペットボトルを取り上げる。
口をつけると、ぐいっとボトルあおった。
んぐっんぐっ…。
こくっ…こくっ…と動くのどがなんか色っぽい…。
でもやってることは妙にオトコマエ。
でもやってることは妙にオトコマエ。
っていうか…それってふつーに……。
「ぷはぁっ! うまいっ!」
ぐいっと口をぬぐって、妙に満足げ。それビールじゃないですよー…と、心の中で言ってみる。
「ってちがーう!」
心のツッコミが届いたらしいみたい。
と思ってたら、ぐいってペットボトルを押し付けられた。
「呑め」
「は?」
「だーかーら、呑んでっ!」
「え…ぁ…」
飲ませて…ってやっぱ、そーゆーこと…なの?
「ねぇーえー。りかちゃん! はやくはやくっ!」
またじたばた始めそうな予感。それはそれで見たいんだけど、むーっとにらみつけてる美貴ちゃんの目がかわいいし、でもやっぱり怖いし。この分じゃヤダって突っぱねても面倒そうだし、うん…。
「わ…わかったから、ね? 暴れないの。また気持ち悪くなっちゃうよ?」
「うんっ!」
さっきまでの鋭い眼光がうって変わって、お仕事の時でも見れないようなミキティスマイル。
心のツッコミが届いたらしいみたい。
と思ってたら、ぐいってペットボトルを押し付けられた。
「呑め」
「は?」
「だーかーら、呑んでっ!」
「え…ぁ…」
飲ませて…ってやっぱ、そーゆーこと…なの?
「ねぇーえー。りかちゃん! はやくはやくっ!」
またじたばた始めそうな予感。それはそれで見たいんだけど、むーっとにらみつけてる美貴ちゃんの目がかわいいし、でもやっぱり怖いし。この分じゃヤダって突っぱねても面倒そうだし、うん…。
「わ…わかったから、ね? 暴れないの。また気持ち悪くなっちゃうよ?」
「うんっ!」
さっきまでの鋭い眼光がうって変わって、お仕事の時でも見れないようなミキティスマイル。
一口含んで、唇を突き出して目を閉じて待ってるも美貴ちゃんの頬を両手で包んだ。
ゆっくりと唇を近づけて、うっすらと開いた美貴ちゃんの口の中に零さないように流し込む。
「ん…」
こくってのどがなったのを確認してゆっくりと離れたら、
「ね、もっと」
掠れた声。うっとりしてる瞳にドキッていった…。
「…ぅん」
一口。また一口。
ゆっくりと美貴ちゃんに飲ませる。
もういいかな…と思って離れようとしたら、するっと首に抱きつかれた。
「ふは…みきちゃ…っ!? んぅっ!」
そのまま唇を押し付けて舌が中に割り込んでくる!
「んっ! んんんっ!」
絡め取られて、んっ…息がくるしい…っ!
美貴ちゃんの舌があたしの口の中で暴れてる。
なんか…ヘン!
ばたんとベッドに押し倒されて、ようやく美貴ちゃんがのそっと体を離した。
「んっ…ふは…っ…みき……っ」
「…はぁ…はっ…。りか?」
ぜーぜーと肩で息をするあたしをじーっと見つめる美貴ちゃん。
橙色の光のせいだけじゃないほんのりと赤い顔。
そして触れている熱い肌。
でもたぶん…お酒だけのせいじゃない…。
そして、それはあたしも…。
ゆっくりと唇を近づけて、うっすらと開いた美貴ちゃんの口の中に零さないように流し込む。
「ん…」
こくってのどがなったのを確認してゆっくりと離れたら、
「ね、もっと」
掠れた声。うっとりしてる瞳にドキッていった…。
「…ぅん」
一口。また一口。
ゆっくりと美貴ちゃんに飲ませる。
もういいかな…と思って離れようとしたら、するっと首に抱きつかれた。
「ふは…みきちゃ…っ!? んぅっ!」
そのまま唇を押し付けて舌が中に割り込んでくる!
「んっ! んんんっ!」
絡め取られて、んっ…息がくるしい…っ!
美貴ちゃんの舌があたしの口の中で暴れてる。
なんか…ヘン!
ばたんとベッドに押し倒されて、ようやく美貴ちゃんがのそっと体を離した。
「んっ…ふは…っ…みき……っ」
「…はぁ…はっ…。りか?」
ぜーぜーと肩で息をするあたしをじーっと見つめる美貴ちゃん。
橙色の光のせいだけじゃないほんのりと赤い顔。
そして触れている熱い肌。
でもたぶん…お酒だけのせいじゃない…。
そして、それはあたしも…。
しばらく無言で見詰め合ったまま。
橙色の明かりに照らされた美貴ちゃんは、なんかとってもきれいで見惚れた。
そういえば、こんな感じの写真あったよね。
でも、写真とじゃ比べ物にならなくて、なんか瞳に引き込まれて…。
アルコールの…せいだけじゃないよね。
橙色の明かりに照らされた美貴ちゃんは、なんかとってもきれいで見惚れた。
そういえば、こんな感じの写真あったよね。
でも、写真とじゃ比べ物にならなくて、なんか瞳に引き込まれて…。
アルコールの…せいだけじゃないよね。
「りかちゃん…」
美貴ちゃんの手がそっとあたしの髪を撫でる。
やさしいやさしい手つき。
なのに、ちょっと泣きそうに見えるのは…どうして?
「美貴ちゃん?」
「うん…」
ゆっくりと美貴ちゃんの体があたしを包むように覆いかぶさる。
キュッと抱きしめられて胸に顔をうずめてくるから、そっと美貴ちゃんの頭を抱いた。
「どうしたの?」
「すき」
「…美貴ちゃん?」
ちらりと上目で見つめられて、慌てたよう逸らされて…。
きゅって腕にこもった力。
そっと髪を梳くように撫でたら、小さく小さく笑って…。
それがうれしいからゆっくりと髪をなでて続けた。
美貴ちゃんの手がそっとあたしの髪を撫でる。
やさしいやさしい手つき。
なのに、ちょっと泣きそうに見えるのは…どうして?
「美貴ちゃん?」
「うん…」
ゆっくりと美貴ちゃんの体があたしを包むように覆いかぶさる。
キュッと抱きしめられて胸に顔をうずめてくるから、そっと美貴ちゃんの頭を抱いた。
「どうしたの?」
「すき」
「…美貴ちゃん?」
ちらりと上目で見つめられて、慌てたよう逸らされて…。
きゅって腕にこもった力。
そっと髪を梳くように撫でたら、小さく小さく笑って…。
それがうれしいからゆっくりと髪をなでて続けた。
どれくらいそうしてたかなぁ、わかんない。
「…」
ぎゅってまた腕に力がこもって、ちょっと震えた美貴ちゃん。
「美貴ちゃん?」
「…」
「…美貴ちゃん!?」
泣いてた…。
そっと目の端に滲んでる涙を指で拭ってあげると、ゆっくりと体を少しだけ起こしてまっすぐに見つめてくる。
「りかちゃん」
「なぁに?」
「りかちゃんは…」
言いかけて、一度息を吸って…。
「りかちゃんは……みきのこと、キライ?」
「え?」
手の甲でまた目をぬぐうと、怖いくらい真剣な顔でじっとあたしと向かい合う。
だから…あたしも目を逸らさないように向き合う。
「うぅん。嫌いじゃないよ」
「…じゃあ…すきじゃ……ないの?」
「ううん……」
ぎゅってまた腕に力がこもって、ちょっと震えた美貴ちゃん。
「美貴ちゃん?」
「…」
「…美貴ちゃん!?」
泣いてた…。
そっと目の端に滲んでる涙を指で拭ってあげると、ゆっくりと体を少しだけ起こしてまっすぐに見つめてくる。
「りかちゃん」
「なぁに?」
「りかちゃんは…」
言いかけて、一度息を吸って…。
「りかちゃんは……みきのこと、キライ?」
「え?」
手の甲でまた目をぬぐうと、怖いくらい真剣な顔でじっとあたしと向かい合う。
だから…あたしも目を逸らさないように向き合う。
「うぅん。嫌いじゃないよ」
「…じゃあ…すきじゃ……ないの?」
「ううん……」
どうでもいい言葉のロジック。
でもどうでもよくない言葉のロジック。
お酒が入ってる今、やりたくなかったなぁ…。
でも真剣な美貴ちゃんに答えないのは、何より失礼だよね…。
でもどうでもよくない言葉のロジック。
お酒が入ってる今、やりたくなかったなぁ…。
でも真剣な美貴ちゃんに答えないのは、何より失礼だよね…。
「美貴ちゃん。すきだよ」
だけど美貴ちゃんの表情は変わらない。
それどころかさっきよりも鋭い目をして顔を近づけてくる。
まだ息の中にかすかに残るアルコール。
あたしの背中に回ってた手がすーっと服の中に入ってきた。
それどころかさっきよりも鋭い目をして顔を近づけてくる。
まだ息の中にかすかに残るアルコール。
あたしの背中に回ってた手がすーっと服の中に入ってきた。
「美貴ちゃん…!」
「すき」
耳元で囁いて、服の中に入ってきた手がブラのホックにかかる。
自然と持ち上がって起き上がった胸に美貴ちゃんが口付ける。
「みきは…ずっとずっと…りかちゃんがすきだった…」
パチ…。
ホックが外れて、胸がふっと軽くなった。
「いまでもすき…だいすき」
「…美貴ちゃん?」
「りかちゃんが……ほしい」
まっすぐに見つめられたまま、服の中の美貴ちゃんの手がすーっと下に向かって肌を滑っていく。
わき腹を掠めて、ぴくって体が跳ねた。
「美貴ちゃん…」
「ふふっ…。かわいい…」
頬に降ってきたキス。
「すき」
耳元で囁いて、服の中に入ってきた手がブラのホックにかかる。
自然と持ち上がって起き上がった胸に美貴ちゃんが口付ける。
「みきは…ずっとずっと…りかちゃんがすきだった…」
パチ…。
ホックが外れて、胸がふっと軽くなった。
「いまでもすき…だいすき」
「…美貴ちゃん?」
「りかちゃんが……ほしい」
まっすぐに見つめられたまま、服の中の美貴ちゃんの手がすーっと下に向かって肌を滑っていく。
わき腹を掠めて、ぴくって体が跳ねた。
「美貴ちゃん…」
「ふふっ…。かわいい…」
頬に降ってきたキス。
何も言えなかった。
でも、何も言えないのも…ちょっと悔しかった。
でも、何も言えないのも…ちょっと悔しかった。
「もぉ、美貴ちゃん! ほら、酔っ払ってるんだから、ね、今日はもう寝よう? ね? 抱っこしてあげるから」
って、わざと強い口調で言ったら、むっと眉を吊り上げた美貴ちゃん。
「やだっ!」
「や…やだって!」
「みきはぁ! りかちゃんがすきなのっ!すきなのすきなのすきなのっ!」
「…美貴ちゃん…」
「さっきも言ったでしょ! りかちゃんはぁ、みきのものなのっ!」
って、わざと強い口調で言ったら、むっと眉を吊り上げた美貴ちゃん。
「やだっ!」
「や…やだって!」
「みきはぁ! りかちゃんがすきなのっ!すきなのすきなのすきなのっ!」
「…美貴ちゃん…」
「さっきも言ったでしょ! りかちゃんはぁ、みきのものなのっ!」
もぅ…何も言えないよね。
きゅーってあたしの胸、熱くなってる。
きゅーってあたしの胸、熱くなってる。
「みきは…りかちゃんに、よってるから」
なんか…急に体から力が抜けた。
美貴ちゃんはにへっと笑うと、
「さー。ぬぎぬぎしましょーねぇ」
って、それまでの雰囲気どこへやらであたしの着てるものを脱がしていく。
なんとなく…そんな感じで手が動いて、美貴ちゃんの着てるものを脱がしていく。
お互いに脱がしあって、そんなことしてるあたしもやっぱお酒、ちょっと残ってるなぁって思ったら、なんかおかしかった。
「さー。ぬぎぬぎしましょーねぇ」
って、それまでの雰囲気どこへやらであたしの着てるものを脱がしていく。
なんとなく…そんな感じで手が動いて、美貴ちゃんの着てるものを脱がしていく。
お互いに脱がしあって、そんなことしてるあたしもやっぱお酒、ちょっと残ってるなぁって思ったら、なんかおかしかった。
橙色の小さな明かりの中で見る白い肌。
キレイだった。
キレイだった。
「りかちゃん…」
キレイ…。
そう囁いて、唇が重なって、絡み合う舌。唇から漏れ出す色っぽい水音。熱い吐息。
さっきとはぜんぜん違う、たぶんこれがオトナのキス。
そう囁いて、唇が重なって、絡み合う舌。唇から漏れ出す色っぽい水音。熱い吐息。
さっきとはぜんぜん違う、たぶんこれがオトナのキス。
「ん…!」
美貴ちゃんの手が胸に触れて、ゆっくりとゆっくりと円を描いて…。
「っは…はぁ……ぁ……んっ!」
きゅっと乳首を摘まれて、目を開けたら満足げに笑ってる美貴ちゃん。
「ふふっ。きもちいい?」
だからうなずいて答える。
美貴ちゃんはくすっと笑って、乳首に吸い付いた。
美貴ちゃんはくすっと笑って、乳首に吸い付いた。
「ひゃぁっ! っあ! …は……」
絡み付く舌の感触がなんか不思議。
体中がちょっとの刺激にすごく敏感になってて、甘い刺激にぞくぞくする…。
体中がちょっとの刺激にすごく敏感になってて、甘い刺激にぞくぞくする…。
ちゅっ、ぴちゃっ…って音を立てて、なんか…もぉ!
熱い…。
熱い…。
「んっ…ぁ…。みきちゃん……っ…ぁ…」
「んふ…。かわいいなぁ…」
「んふ…。かわいいなぁ…」
するすると手がおなかや腰を指先でじらすように撫で回す。
そんな微かな刺激にもびくびくと体が跳ねる。
逃げようと体をよじっても…。
そんな微かな刺激にもびくびくと体が跳ねる。
逃げようと体をよじっても…。
「ふふっ。にがさないよ」
肩口にキス。
そのままうつぶせにさせられて、背骨の上を辿る舌。
両手はしっかりとあたしの胸を揉んだり乳首をいじったり…。
そのままうつぶせにさせられて、背骨の上を辿る舌。
両手はしっかりとあたしの胸を揉んだり乳首をいじったり…。
「ぁ……ぁん…は…みきちゃん…っ…」
「キレイ…。りかちゃん」
「キレイ…。りかちゃん」
胸から離れた手がお尻をまぁるくまぁるく撫でて回す。
ちゅっ!
「ひゃぁっ!」
キスにぴくっと腰が浮き上がった。
「すべすべで…キモチいい」
そうしていっぱい降ってくるキスの雨。
くすぐったくって、キモチよくって…ますます上がっていくカラダの熱。
「んっ…みきちゃん…」
はぁ…。
零れたため息も熱い。
「ひゃぁっ!」
キスにぴくっと腰が浮き上がった。
「すべすべで…キモチいい」
そうしていっぱい降ってくるキスの雨。
くすぐったくって、キモチよくって…ますます上がっていくカラダの熱。
「んっ…みきちゃん…」
はぁ…。
零れたため息も熱い。
唇がお尻から背中を上ってくる。
首筋、そしてパクッと耳たぶに噛み付いて、
「ね、ひざ…たてて」
「…ぇ…」
「おしりあげて…ひざ、たてて。ね?」
首筋、そしてパクッと耳たぶに噛み付いて、
「ね、ひざ…たてて」
「…ぇ…」
「おしりあげて…ひざ、たてて。ね?」
もっと、きもちよくしてあげるから…。
「ぅん…」
言われるままひざを立てると、ぁ…考えてみたらこれって…よつん……。
かぁっと顔と体が燃えるように熱い!
「ふふっ。よーくみせてね」
「…ぁ! みきちゃん!」
ぐっと広げられた感覚。
「やぁ…っ!」
「ふふっ。きれい…ぴんく…すっごいぴんく」
「ひゃあっ! みき…っ!!」
言われるままひざを立てると、ぁ…考えてみたらこれって…よつん……。
かぁっと顔と体が燃えるように熱い!
「ふふっ。よーくみせてね」
「…ぁ! みきちゃん!」
ぐっと広げられた感覚。
「やぁ…っ!」
「ふふっ。きれい…ぴんく…すっごいぴんく」
「ひゃあっ! みき…っ!!」
ぴちゃっ。
「んっ……はっ…ぁ…ゃぁ…」
「や、じゃないでしょ」
「だって……んっ…ぁ…」
「や、じゃないでしょ」
「だって……んっ…ぁ…」
ちゅっ。ちゅ…。
そんなおと…たてないで……。
「くっ…ぁ…みき…ちゃん…っ…」
舌が…は…。んっ…。
やぁ……あたま…まっしろになりそーだよ…。
やぁ……あたま…まっしろになりそーだよ…。
「おいし…。りかちゃん」
「はぁ……は…」
「はぁ……は…」
舌が離れて、そのかわりに今度は……。
「んっ…! ぁ…」
くちゅっ…。
ゆっくりと入ってきたのは指。
「んっ…あっ……っ…は…ぁぅ…」
焦らすようなゆっくりとした動き。
背中に降ってくるキス。
背中に降ってくるキス。
「りかちゃん…」
やさしい声。
「あっ…んっ…っ…ぁ……は…」
腰が…自然と動いて…あたし…みきちゃんをほしがってる…。
「っ…あっ……みきっ…」
「りかちゃん…」
「りかちゃん…」
指の動きが止まって、ゆっくりと今度はまた仰向けにされた。
「りかちゃん」
ちゅっ。
やさしいキスにほっとする。
ぎゅっとみきちゃんにしがみついた。
ぎゅっとみきちゃんにしがみついた。
にこっと微笑んで、みきちゃんが下の方に消えて…。
「ふぁっ!」
ゆび…さっきよりも…激しいよぉ!
「あっ…んっ…ぁ…ゃぁ…ぅうあぁ! みきっ…!」
「もっと…もっともとめて…」
「はっ……っあ…みきぃ! っぁ…ぁっ…っ」
「もっと…もっともとめて…」
「はっ……っあ…みきぃ! っぁ…ぁっ…っ」
あたまがまた…まっしろになる…。
あっちこっちに降ってくるみきちゃんのキスが…きもちいい…。
あっちこっちに降ってくるみきちゃんのキスが…きもちいい…。
「んっ…ぁ…みき…みきぃ……!」
「りか…」
「んんんんっ! やぁ…そこっ!」
「りか…」
「んんんんっ! やぁ…そこっ!」
舌が…あっ…。あっ!
「ここ、きもちいいよね? りかちゃん」
「…ぁ…ん。…ぃい…よぉ」
「だから、もっとなめたげる」
「…ぁ…ん。…ぃい…よぉ」
「だから、もっとなめたげる」
あ…そんな…しなぃ…で…。
はぁ…ぁ…あっ!
「……みきぃ…っぁ」
「だいすき…りかちゃん」
意識を手放す最後に聞いた言葉は、とてもやさしかった。
*
「えええええええええええっ!」
そんな声と、なんとなく寒くて目が覚めた。
あー。体が重い…。
特に腰…。
寒いなぁと思って縮こまって抱きしめた自分の体で気づく。
あー。体が重い…。
特に腰…。
寒いなぁと思って縮こまって抱きしめた自分の体で気づく。
あぁ、そっか。
そうなんだよね。
うん。昨日…というか…ねぇ、うん…。
そうなんだよね。
うん。昨日…というか…ねぇ、うん…。
ということは、この悲鳴は…。
見上げると、呆然とした真っ裸の美貴ちゃん。
ぺたんと座り込んで、胸を隠すように自分の体を抱いて驚いて目を見開いたまま固まってる。
ぺたんと座り込んで、胸を隠すように自分の体を抱いて驚いて目を見開いたまま固まってる。
「おはよう」
「…。うん。おはよう」
「…。うん。おはよう」
時計は…って、まだ夜明け前だね。
美貴ちゃんはじーっとあたしを見つめたまま。
美貴ちゃんはじーっとあたしを見つめたまま。
「美貴ちゃん?」
「え!? あ、あっ、なっなに?」
「寒い」
「あー、うんうん。そうだよね。何も着てないしね。……って、そーじゃないってば! 梨華ちゃん!」
肩を掴まれてがくがくと揺らされる。
「ちょっと…ちょっ! 美貴ちゃん!」
「だって! 何でそんな冷静なのよぉっ!」
「だってしょーがないじゃないっ! もぉっ!」
「しょーがない…?」
ようやく手が止まって、ほっと一息。
思いっきり戸惑ってる美貴ちゃんに向かって両手を広げた。
「みーきちゃん」
「…」
「ほら。寒いから。ね? 風邪引くよ」
「…ぅん」
戸惑いながら、ゆっくりとあたしの上に重なる美貴ちゃんをしっかりと包み込んで横にゴロン。
「え!? あ、あっ、なっなに?」
「寒い」
「あー、うんうん。そうだよね。何も着てないしね。……って、そーじゃないってば! 梨華ちゃん!」
肩を掴まれてがくがくと揺らされる。
「ちょっと…ちょっ! 美貴ちゃん!」
「だって! 何でそんな冷静なのよぉっ!」
「だってしょーがないじゃないっ! もぉっ!」
「しょーがない…?」
ようやく手が止まって、ほっと一息。
思いっきり戸惑ってる美貴ちゃんに向かって両手を広げた。
「みーきちゃん」
「…」
「ほら。寒いから。ね? 風邪引くよ」
「…ぅん」
戸惑いながら、ゆっくりとあたしの上に重なる美貴ちゃんをしっかりと包み込んで横にゴロン。
さてさて…。
「ねぇ、美貴ちゃん」
「…ん?」
「昨日のこと、覚えてる?」
「中澤さんと保田さんにご飯食べに連れてってもらったこと?」
「そう。その後」
「その後…」
呟いてから、しっかりあたしの体を抱きしめて、胸に顔をうずめながらむーっと考え込む美貴ちゃん。
「…ん?」
「昨日のこと、覚えてる?」
「中澤さんと保田さんにご飯食べに連れてってもらったこと?」
「そう。その後」
「その後…」
呟いてから、しっかりあたしの体を抱きしめて、胸に顔をうずめながらむーっと考え込む美貴ちゃん。
まぁ、覚えてないよね。
「思い出せない?」
「…ぅーん…どーかなぁ…。ね、なんか…あった?」
「何にもなかったら、こんな風になってないよね?」
「いじわる…」
ぷぅって膨れた美貴ちゃん。ふふっ。かわいい。
「そっか。覚えてないか。昨日、いっぱい呑んだもんね。お酒」
「…」
ばつが悪そうに拗ねた顔をしたまま、それでもしっかりとあたしに体を預けてる美貴ちゃん。
だいぶ伸びた後ろ髪をいじりながら、ちょっと思い返した。
「靴脱がせてーって駄々こねたり…」
「…えっ!?」
「水の飲ませてって、また駄々こねてぇ」
「うそっ…」
「ホント。それも口移しで」
「…マジ…」
「マジ」
「…ぅそぉ…」
「ほんとだって。怒鳴られたんだから。あたし。すっごく怖かったよぉ」
「…ぅーん…どーかなぁ…。ね、なんか…あった?」
「何にもなかったら、こんな風になってないよね?」
「いじわる…」
ぷぅって膨れた美貴ちゃん。ふふっ。かわいい。
「そっか。覚えてないか。昨日、いっぱい呑んだもんね。お酒」
「…」
ばつが悪そうに拗ねた顔をしたまま、それでもしっかりとあたしに体を預けてる美貴ちゃん。
だいぶ伸びた後ろ髪をいじりながら、ちょっと思い返した。
「靴脱がせてーって駄々こねたり…」
「…えっ!?」
「水の飲ませてって、また駄々こねてぇ」
「うそっ…」
「ホント。それも口移しで」
「…マジ…」
「マジ」
「…ぅそぉ…」
「ほんとだって。怒鳴られたんだから。あたし。すっごく怖かったよぉ」
美貴ちゃんは納得しがたいのかむーっとうなったまま。
だから眉間に寄ったしわの上にキス。
だから眉間に寄ったしわの上にキス。
「でもね、うん…。すき」
「りかちゃん?」
「りかちゃん?」
その後、おっきな声で告白されて、そのことはまた今度の方がいいかな?
「ふふっ。今度は酔った勢いじゃなくって…がいいかな」
お酒って、心を開放的にするっていうのなら、やっぱりあれは素直な気持ちなんだよね。
それを聞いてときめいたあたし。
それを聞いてときめいたあたし。
美貴ちゃんは一瞬惚けた顔をしたけど、ちょっとだけ胸から顔を上げた。
「じゃぁ、キスしても…いいの?」
「うん。昨日も…たくさんしたよ?」
「じゃあ、また…こんなふうなこと…してもいいの?」
「うん。でも…たまにはあたしも…美貴ちゃんがほしいな」
そしたら、ぼっと真っ赤になった美貴ちゃん。
「すき」
そしてまだきょとんとして戸惑ってる美貴ちゃんの唇をやわらかく塞いだ。
「うん。昨日も…たくさんしたよ?」
「じゃあ、また…こんなふうなこと…してもいいの?」
「うん。でも…たまにはあたしも…美貴ちゃんがほしいな」
そしたら、ぼっと真っ赤になった美貴ちゃん。
「すき」
そしてまだきょとんとして戸惑ってる美貴ちゃんの唇をやわらかく塞いだ。
「すきだよ。美貴ちゃん」
返事はキス。
そして…。
そして…。
「すきだよ。梨華ちゃん」
まだ時間があるから、そのまま抱き合って眠った。
なんか不思議。ちょっとくすぐったいねって笑いあって…。
なんか不思議。ちょっとくすぐったいねって笑いあって…。
あれだけ呑んだら、たぶんこの後二日酔いとかつらそうだと思うんだけど、気持ちよさそうに眠ってる美貴ちゃん見みてたら、そのときまた考えればいいかって思った。
お酒もちょっとはいいのかな?
呑みすぎなければ、ね。
なんかやってることは結局コドモなのに、始まりはちょっとオトナのカクテルみたい、そんな風に思った。
お酒もちょっとはいいのかな?
呑みすぎなければ、ね。
なんかやってることは結局コドモなのに、始まりはちょっとオトナのカクテルみたい、そんな風に思った。
(2005/3/3)