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  • 柴犬と私 ~ピーマコの受難~

たぶん素敵妄想集(爆@ ウィキ

柴犬と私 ~ピーマコの受難~

最終更新:2009年09月26日 02:50

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管理者のみ編集可
 なぜ? どーして?

『あーん! この角度から見られるのがたまんなーい』

 あの…あの中沢さんをして、そう言わしめた愛ちゃん。

 でも、あの時は…気ぐるみだったよね…。
 なのに…。
 なのにぃ…。

 頭の上にはちょこんと耳。
 パジャマすそから飛び出てるくるっと丸まった短いシッポ。

 むーって唇を噛んで恨めしそうに私を見る愛ちゃん。

 ベッドの隅でちょこんと膝を抱えて、かわいいんだけど…。

 あーーーっ! どーしたらいいんだよぉぅっ!


                           ■                      ■

 それはかれこれ30分前のこと。
 寝てたわけですよ。二人で。
 今日は愛ちゃんがうちにお泊りで、その、あの、家族はっていうと、おかーさんが向こうに帰ってるので、えぇ…そのぉー。二人っきりなわけです。
 きゃーーーーっ! もう、らぶらぶなわけなんですょぉ。はいぃ。

 って、いやね、そーじゃなくってね、で、目が覚めたら愛ちゃんがいなくってぇ、あれ?と思って探しに行ったら、私の顔を見たとたんお風呂場に閉じこもっちゃって…
『愛ちゃん! 愛ちゃん?!』
『や…。まこと…こないで』
『来ないでって、どーしたのぉ!?』
『いや、その…あぁーーーーーっ! お願いだからあっち行って!』
『やだよぉ! 余計心配になっちゃうじゃんよぉ! ねぇ、愛ちゃん!?』
『うぁぁぁぁぁぁーーっ! まことぉぉっ!』

 で、叫んだっきり、きっちり5分の沈黙。
 その間名前呼んだりとかしたんだけど、まるっきり無視。

 もう、どーしたらいいのさぁ。
 ペタンって座り込んだら、なんかかぼそい声で呼ばれた。

『まこと…』
『なぁに?』
『…笑わん?』
『なんで? 何で笑うのさぁ。愛ちゃんのこと、すきだもん』
『…』
 お!? いい感じ? やさしくやさしく。
『たとえどんな愛ちゃんでも、私はだいすきだよ』

 キーッ

 ドアが開いて愛ちゃん登場。

『まことぉ』
 おずおずと私の前にぺたんと座る愛ちゃんの頭には明るい茶色の三角耳。
 おんなじよーな色の短いしっぽも、くてっと床に伏せってる。

 え…えええええっ!?

『あっ…愛ちゃん!?』
『まことぉ…』
 うにって口を曲げて、うるうると上目遣いで見上げられて…。
 あぁ…。

『愛ちゃん…』

 ダメだ…。我慢できない。

『…お手』

 はぁ…。
 思い出して、ため息。
 それから愛ちゃんにむーーーっとにらみつけられて、今に至る…な、わけです。
 でもでもでも、だって、愛ちゃんが…耳としっぽがついた愛ちゃんが、ちょこんって座ってうるうるした目で見上げてくるんだよぉ! 耳なんかしゅーんってなっててさぁ!

 もう! すっごいかわいいんだぞぅ!
 お手って…お手ってしたくなるじゃないですかぁ!
 それが人間ってもんでしょう!

 まだ背中をこっちに向けていじけてる愛ちゃん。
 にじにじと近寄って、がばっと後ろから抱きしめた。
「がぁ! 離してっ!」
 がぁ…って、あなた…。
「やだ。愛ちゃんが相手してくんないだもん」
「…やって…」
「だから…ね、ゴメンね。愛ちゃん」
 ぎゅうって抱きしめて、ほっぺにちゅっ!
「……うん…」
 ようやく顔を上げて私の方を見てくれる。
「…でも、もういややょ…」
「うん。もうしない。約束ね」

 で、ここで唇にぃ~って、その時……。

 ピポピポピポピポピポピポピポピンッッッポ~~~~~~ン!

 びくっと愛ちゃんの体が震えて、おびえたように腕を掴んでくるから、大丈夫ってキスしてから、
「ゴメンね。ちょっと行ってくる」
「うん…」
 じいーっとすがるように見つめる愛ちゃんを部屋に残して玄関へ。

 たぶん、あの二人だ。

『あのぉ…もしもし? いしかーさん?』
『あぁ!? 誰?』
『はっ…はぃぃ!?』
 なんだぁ!? この低い声。これってもしかしてっ…フジモトさん?
『あっ…あのー小川です…けどぉ…あの』
 うわっ…すっごいこわっ…。
『なに? 今すっごいいいとこなんですけどぉ』
 なんですか? いいとこって…とは、なぜか聞けなかった。
 っていうか、何であなたがいしかーさんのケータイに出るんだよぉ!
 そしたら、電話の向こうでごそごそとやり取りが聞こえて、
『ゴメンね。マコト? どーしたの? こんな時間に』
 あー。甲高い声にほっとする。
『あ、あのですね………相談が……』
『相談? 何?』
『あのぉ…その……』
 この二人なら、おんなじことにあったわけだから、大丈夫。
 きっと大丈夫。
『愛ちゃんがその……犬になっちゃったみたいで…耳としっぽが…』

 ぷちっ!
 つーつー…。

 けど、ねぇ…。ため息交じりで玄関を開けた。

 入ってくるなり、寝室の愛ちゃんのところへレッツゴウないしかーさんとフジモトさん。
「うっわーーっ! 愛ちゃんかわいー!」
「あちゃぁ。ほんとに耳としっぽついちゃってるねぇ」
 ちょっと動揺してる愛ちゃんだったけど、さっすがに先にネコ化してた二人を見て、少し安心もしてるみたい。
 ましてフジモトさんの手馴れた扱い…。
 いしかーさんはふふっと私に向かって微笑んだ。
「あれじゃ、したくなるの…わかるね」
「え!? どーいうことですかぁ?」
「お手ってやったんでしょ?」
「どーしてわかるんですかぁ!?」
「だって、人間なんだもん。犬扱いとかしてほしくないなぁって、思わない?」
「はぁ。たしかに…。そりゃそうですけど」
「でもねぇ…」
 そう言って、いしかーさんは愛ちゃんに微笑みかけて、よしよしと頭を撫でる。
 キモチよさそうに目を細める愛ちゃん。
「甘えたくもなるんだよねぇ」
 フジモトさんはそう言うと、ねっ…て、いしかーさんに微笑みかけた。

 ってか、あんたら楽屋ではいつもじゃないですか…。

 そんなじとっとした目をする私に、フジモトさんがニカッと笑った。
「まこっちゃん。おいでって言ってごらん」
「は? でもぉ」
 犬扱いがイヤなんじゃないんだっけ?
「いいからいいから」
 なんか自信満々なフジモトさん。愛ちゃんは…っていうと、じーっとなんか期待してるような目をしてる…?
「おいで。愛ちゃん」
 ぴくっ!
 しゅんとしてた耳が起き上がって、がばって愛ちゃんが飛びついてきた。
「わあっ!」
「まことぉ!」
 支えきれずに真後ろに倒れて、愛ちゃん共々ベッドに転がった。

「はははっ。素直じゃないねぇ。愛ちゃんも」
「しょーがないよ。でも、ご主人様にはなんだかんだと忠実みたいだね」

 ぎゅうって抱きしめる愛ちゃん。
 すりすりって、あーっ。なんかすっごいうれしそうにしっぽがぶんぶんいってる!
「どっ…どういうことですかぁ!?」
「どういうことって、そういうことでしょ」

 愛ちゃんがぴょこって顔を上げた。
「まこと」
「なぁに?」
「うん。みんなの前ではぁ、その…やめてね。その…恥ずかしいんよ…」
 すうってほっぺが赤くなる。
 へへへへっ照れたように笑って、むぎゅってまた胸に顔をうずめた。
「うん。わかった」

「あのー。美貴たちのこと忘れてません?」
 フジモトさんの不機嫌な声と咳払い。
「「はっ…はいぃ!」」
 がばっと二人して跳ね起きると、くすくすって笑ういしかーさんをフジモトさんが後ろから抱きしめて笑ってた。

 おい…!

 そんな私の視線もなんのそのなフジモトさん。
「しっぽとかついちゃうとさぁ、すっごく甘えたくなっちゃんだよね。なぜか」
「でも、ネコって勝手っていうか気ままじゃない?」
「「はぁ…」」
「でも犬ってまずご主人様だよね。特にしっかりしつけしてあると」
 そういうと、いしかーさんは、ちょっとだけ振り向いてフジモトさんとアイコンタクト。
 ってか、二人とも顔、近すぎです。
「だから、なんかどうしても受身に回っちゃう感じみたいだよ」
「あのー。いしかわさん。それって…どーゆぅ?」
 愛ちゃんがちょこんって首を傾げる。
「うん。おねだりとか催促って言うのかな、それをしてもね、ご主人様の『よし』があるまではできないっていう感じ」
「ようするに、忠犬愛ちゃんってこと」
 ねーって、フジモトさんといしかーさんの顔がまた近づく。

 頼むから、家でやってくれ。家で…。

 なんて言えないし…。

「はぁ…。言われてみれば…そんな気がする」
 って言って、じーっと私を見る愛ちゃん。
 フジモトさんは名残おしそーにいしかーさんから離れて自分の荷物を手にした。
「今日一日戻んないと思うけどさぁ、ちゃんと守ってやんなよ?」
「はぁ」
「もう帰るけど、たいへんなのはこれからなんだから」
「へ!? どーいうことですか?」
「だって、今日もお仕事あるんだよ?」
 自分の荷物を手にしながら、いしかーさんがやれやれと笑った。

 二人は仲良くタクシーでまた帰っていった。
 時計を見れば午前2時。
 愛ちゃんはなんとなくしっぽをパタンパタンって振りながら不安そうな顔でじーっと見つめてる。

『たいへんなんだからね。ちゃーんと守ってあげないと、タカハシ、みんなのおもちゃになっちゃうよ』
『そうそう。悩殺されちゃう子だっているかもしれないしね』

 えぇえぇ。そりゃあ、鼻血出しましたよ。えぇ。
 だって、だって…。
 あんなの反則だよぉ! 私はへんじゃないもん!

 それに、まだ愛ちゃん見て……。

  しっぽのせいでパジャマのズボンをはいてないんだよね。
  裾からすらっとした白い足。
  三角座りして、両手はちょこんって前に。
  じーっと首を傾げて見上げる愛ちゃん。
  潤んだ瞳。うっすらと開いた唇…。

「まこと…」

 鼻血が……。

 きょろきょろ周りを見回すと、ぱっと立ち上がって部屋を出て行った愛ちゃん。
 ふわりとすそが舞い上がって目に飛び込んでくる白い足。
 自分で下着に穴を開けたのかストライプのショーツから飛び出したしっぽ。

 あう…。

 目の前がくらくらーっ。

 気が付いたら愛ちゃんの膝の上で、鼻にはティッシュ。

「ご…ごめんね」
「ううん。………よかった…」
 ぼそりと、一瞬聞き逃しそうになった。
「へへへっ…。あたしじゃ……だめなんかな…って、思ったから…」
「あ…」
 ほんのりと頬を桜色に染めちゃって、照れくさそうに笑う愛ちゃん。
「なに言ってんのさぁ。私は、愛ちゃん一筋なの。とーぜんだってば」
「…その割には、節操ないんでなぃ?」
「ぐっ…」
 ……ごもっともです。
「ま、それでも嫌いにはなれんけど」
 すーっと愛ちゃんの顔が近づく。
「ってか、すきになりすぎて困る」
「愛ちゃん…」
 『いいよ。』って目で合図したら、ふわってキスが降ってきた。
 そして、愛ちゃんは血の止まったティッシュを鼻から抜くと捨てた。

 ぺろっ。

「へえっ!?」
 鼻をなめられた。
「愛ちゃんっ! くすぐったいっ!」
「ダメ。じっとしてて」
 がしって頬を両手で包まれる。
 吸い付くように上唇なめたり、あごに舌を這わせたり…。
「きれいにしてあげる」
 ていねいにていねいに唇や頬をなめられる。
「だ…だからって!? んっ!」
 するっと舌が口の中に滑り込んできた。
 そっ…そんなとこまで血なんか付いてないっばぁっ!!
 がっちり顔を抑えられてるし乗っかられてるし動けない!
「んんーっ! んっ…。…ぅん……ん…」
 はぅ…。愛ちゃん……うますぎ…。

 ようやく開放されたと思ったら、熱いため息に自分でびっくり。
 愛ちゃんが胸元をきゅっと掴んでじいっと私を見つめる。

「………いいよ…」


                       □                          □


「で、食べられちゃったと」
 呆れ顔のいしかーさんにこくりとうなずいて答える。
 いしかーさんは膝の上に乗ってるフジモトさんと顔を見合った。
「しっかしさぁ。飼い犬に食べられるご主人様って、聞いたことないよね」

 グサッ!

 フジモトさんのきつーい一言。

 とにかく、一番乗りでと思ったら先に来てたなんて…。
 待ち構えていたように楽屋の隅に連れてかれて、そして今に至るわけなのです。二人とも怖いよぉ。ピーマコないちゃうぞぉ。

「美貴ちゃん。なんかその言い方だとおかしくない?」
「そぉかなぁ」
「なんかぁ、SMみたいですねぇ」
「「へぇっ!?」」
 愛ちゃん…あんたが言っちゃダメだってば。ほら、二人とも固まってるし。
「あ…。すんません…」
「い…いいって。でもさぁ…」
 いしかーさんの白い目。
「大丈夫なのかなぁ」
 あぁ…頼りないと言いたいわけですね。
 フジモトさんはぽんって愛ちゃん肩を叩いた。
「愛ちゃん。困ったら、いつでも美貴と梨華ちゃんに頼っていいからね」
「あぁ。ありがとーございます」
 …愛ちゃん。しどい…。

 わらわらとみんなが集まって…。
「へぇー。犬なんだぁ」
 サル顔なのに…って言葉はあえて言わないで、かわいーって愛ちゃんの頭をなでるヤグチさん。
「柴犬ってやつだよね。これ」
 飯田さんはそう言うと、ほら、おいでって両手を広げた。
 愛ちゃんがちらりと私の方を見る。そしたら、飯田さんもこっちをみた。

 川 ゜皿゜) <……。

「…いいよ。愛ちゃん」
「いーださんっ」
 ぴょんって腕の中に素直に飛び込んだ愛ちゃんをぎゅうっと抱きしめて、頭とか首筋とかお腹とかなでて満足そうな飯田さん。キスとかしちゃってさぁ。愛ちゃんもなんかうっとりした顔してるよーな…。

「あーあ。しらないよぉ」って、いしかーさん。
「やっちゃった。あれじゃどっちがご主人様かわかんないね」と、フジモトさん。

 だってだってぇ、コワイだもん!
 だったら、あんたたちはガツンと言えるのかよぉ!!

 そんなこんなでみんなにかわいがってもらってる愛ちゃん。

「あ…あの、お手とかはしないであげてください」

 って先に勇気を出して言ってみたものの、十分おもちゃになってるわけでして…。

「愛ちゃん、愛ちゃん」
 のんちゃんがゴムボールを見せる。
 きらーんって愛ちゃんの目つきが変わった…。
「とってこーい!」
 ぽんってポールを投げると、ガバッと立ち上がってボールに喰らいついていく愛ちゃん!
「ちょっ! のんちゃーん!」
「ゴメンゴメン。どーしてもねぇ。いいじゃん。愛ちゃんも楽しそうだし」
 ふ…と気配を感じて隣を見ればボールを手にした愛ちゃん。
 カゴさんがそのボールを受け取ると、
「愛ちゃん、ぐっぼーい! よくできましたー」
 よしよしって頭をなでなで。
 へへへへへって満足そうな愛ちゃん。

 あ…あんたらオニだよ…。
 ってか、愛ちゃん。満足しないで…。

 あう…。疲れる…。これじゃ仕事になんないよぉ。
 私の膝にちょこんって座った愛ちゃんを後ろから抱っこ。
「まこと?」
「うん。大丈夫。っていうか、お願いだからじっとしてて」
「あぁ…。わかっとるんやけどなぁ」
 目の前をボールがちらちら~。愛ちゃんの目もそっちをうろうろ。
「よしざーさん。勘弁してください」
「えー。でもさぁ。まんざらでもなさそうじゃん」
「っていうか、コドモみたいなことしないでくださいよぉ」
 そしたら、よしざーさんの右腕をいしかーさんが、左腕をフジモトさんががしっと抱え込んだ。
「ほらほらよっすぃ。かわいー後輩が困ってるでしょ。あっちいこう?」
 見事なまでの恐怖のチャーミースマイル。
「そうそう。美貴と梨華ちゃんが遊んであげるから」
 その言い方によしざーさん共々戦慄を感じるのは気のせいでしょうか。

 うん。きっと気のせいだ。

「あー! ちょっとぉ! 梨華ちゃん! ミキティ!?」

 あー。ご愁傷様。

「よっすぃもさぁ。ヘンなところで大人気ないよなぁ。わからなくもないけど」
 苦笑いのヤグチさん。

 今度はあさみちゃんがシュークリームの入った箱を持ってきた。
「愛ちゃん。これ、どっちがカスタードかわかる?」
「これ?」
 くんくんってにおいをかぐ愛ちゃん。いや、いくら耳としっぽがついたからって…。
「んー。右がカスタード。左はただのクリームやね」
「確認するね」
 あさみちゃんが右側の方から一つを取って割った。
「あっ! ホントだ!」
「うわー。すげー!」
 ヤグチさんにほめてもらってにひひひって照れ笑い。
 あんたマスオさんじゃないんだから……。
「ありがとー。愛ちゃん。はい。これ」
 あさみちゃんが一個を差し出す。取ろうとしたら、にっこりと笑った。
「まて」
 ぴたりと愛ちゃんの動きが止まって、じーっとあさみちゃんを見つめる。
 あさみちゃんはすっと開いてる左手を出した。
「お手」
 はしっ。
「おかわり」
 はしっ。
「よしっ!」
 右手のシュークリームを取る愛ちゃん。

 はっ! しまったぁ!

 恐るべしあさみちゃん…。

「やるねぇ。コンノー」
 飯田さん。感心しないでください。
「いいえ。簡単ですよぉ」
 くぅーっ。うらぎものぉ…。
 はぐはぐ食べる愛ちゃん。なんかまったく気づいてない?
 あさみちゃんは私にも一個シュークリームを手渡すから、受け取ってじとっとした目でお返し。
「…ありがと」
「ほら。まこといじけちゃダメだよ」
 誰のせーだと思ってんのさぁ…。
 自分もかじりつきながら、愛ちゃんのほっぺに付いたクリームをぬぐってあげる。
「ま、ご主人様がこんなだからねぇ」
 ぐさりと降りかかるヤグチさんの一言。

 いいもん。いいもん。
 っていじけてたら、愛ちゃんがぺロッて、ほっぺに付いたクリームと、目元をなめてくれた。
「まこと。あっしなら大丈夫やから。泣かんで…。ね」
「…ありがと」

「やっぱホントの御主人様が一番か」
「だね」
 ヤグチさんと飯田さんがふふって、なんか照れたような顔して笑ってた。

 あれからいしかーさんとフジモトさんと戻ってきたよしざーさんは、へろへろになってた。一体何があったのか…。二人は二人で何事もなかったよーな顔してたし…。

 まぁ、でも、無事に仕事も終わったからそれでよーし!
 で、今日も愛ちゃんはうちにお泊りだし。

 結局、次の日の朝起きたら元に戻ってた。
 え? どーやって戻ったかって?
 うふふ。うふふふふふっ。

 ないしょ。

 いやー。愛ですよ。愛っ。



(2004/4/20)
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