鍋の国 @ ウィキ

【I=D】白兵

最終更新:

匿名ユーザー

- view
だれでも歓迎! 編集

SS+イラスト

SS+イラスト

(文:龍鍋ユウ)

「いいか、無茶はするなよ」

 そんな言葉が聞こえる中、ペルシャは敵の攻撃にあったのである。今回の敵は緑オーマである。どんな戦場になるかわからなかったし、はたしてペルシャが使えるようになるかどうかもわからなかった。

 そんな中、ペルシャに敵が攻撃をしかけてきたのである。

 ペルシャは猫の国で長らく働いていたアメショーの後継機である。また開発者は同じな為か、操縦方法その他に共通点があるのでパイロット連中は乗り換えた当初からわりと使いこなしていた。特に今回乗っているパイロットのヤガミはなんだかんだと乗っており、「訓練の後はやっぱ鍋だろ」とパイロット(舞踏子含む)連中に訓練やその後の鍋に誘われる。

 その為か、普段乗っているRBとは違うといってもヤガミもなんだかんだと乗りこなしていたのである。

「ヤガミ! ここは防御よ」

「言われないでもわかっていることだ……」

 ヤガミはコパイの言うことなんのそのでペルシャに防御行動をとらせた。コパイは舞踏子なので防御でも舞踏子ブーストなのである。

 舞踏子ブースト、鍋の国の場合、舞踏子+元気舞踏子なのでヤガミ、舞踏子、両名ともブーストがかかるのである。ブースト状態の鍋っ子とヤガミはペルシャをパイロットのヤガミ、コパイの舞踏子二人ですばやく動かした。

(イラスト:くま)

 短い時間の間に的確に防御向きな位置を探り、移動。敵の攻撃に対し、しっかりとペルシャ防御を行った。その行動は無駄のない動きでとても華麗であった。中ではどんな言い合いをしているのかはわからないが、ペルシャの動きはとてもスムーズに動いており、敵の攻撃を次々と受け流し、防いでいったのである。


イラスト単品


SS単品


SS1

(文:龍鍋ユウ)

敵の攻撃が始まった。

「くそ! こんな所でやられてたまるか!!」

 ペルシャに乗っている龍鍋ユウはこんな所でやられてたまるかっとばかりに気合を入れると回避運動に入った。他の機体も回避行動をしている。

「もう、こんなとこでやられてたまるもんですか!!」
「ニャー!」
「ちょっと、ヤガミ! しっかり回避してよ!」

 通信機からはあっちこっちからの声が聞こえてくる。黒での戦いでもそうだが、今回は猫も出撃しているので……。

「ニャーニャー!」
「ニャニャニャニャーー!」
「ニャゴニャゴ!」
「ニャンネゥニャンネゥ」

 通信機からは色々な猫の声が聞こえてくる。……なんか、ちょっとだけのん気なカンジもするなぁっと思いつつも龍鍋ユウはひたすら回避していた。

「帰ったら鍋だー!」
「……鍋ばかりでよくあきないな……」
「もう! そんなこといわないで、帰ったらカイワレヤガミあげるから」
「……嫌味のつもりか?」

「帰った後の鍋はやっぱり取れたてネギ入れないとね♪」
「お餅も入れようよ」

 通信機からの声だけを聞いていると、結構鍋らしいというか鍋の国でないとありえない会話が聞こえてくる。いつのころからこの雰囲気に馴染んだんだろうなっと思いつつも龍鍋ユウは発言した。

「よーし、ついでにこの後、敵ぶっ飛ばして鍋誘うか!」

「そうですね。やっぱり鍋は大勢で食べなくちゃ!」
「緑の人とも鍋囲んで仲良くできたらいいもんね」

 鍋の国はどんな相手とも鍋でコミュニケーションを取ろうとするのである。それはどんな時でもどんな場所でも変わらない事であった。

 その為にもこんなところでやられるわけにはいかないのである。


SS2

(文: 鍋山雨花子)

打たれてばかりというのが性に合わないのは、相手も同じこと。
敵は速やかに攻撃行動を開始した。

そもそも相手はこちらが宇宙に上がることを阻止すべく、攻撃をしかけようとしてきた。
相手から見れば攻撃対象が増えただけの話だ。
そして狙いがこの瞬間に、こちらを向いただけで。

しかしただひたすらに相手を撃ち落とすことを考えてきたものの、部隊のメンバーは何度となく戦場を駆けてきた身である。
戦であればこちらもまた相手に撃たれることもあるということがわからない人間は、ここにはいなかった。


「攻撃きたよ!回避ー!!」

今回の作戦には、国民が愛してやまない鍋の藩王自らコパイロットを買って出ていた。
常ならば聞くものの心を安らがせるその声は、戦場では生きる未来を指し示す羅針盤であり、命綱でもある。
刻々とコンマ秒単位で変位する敵と味方の配置、敵の攻撃軌道予測、残弾、燃料残量等のデータを次々と配信する。

「了解!」
「回避!」
「いっけーー!!」

ペルシャは、軽やかに回避行動をとった。
攻撃を受けようと、その苛烈な刃に当たらなければいいだけのこと。

ペルシャは今回の出撃にあわせた調整を行う際に、駆動系・内燃機関の負荷を確認し、装備の重さで機動力が落ちないよう最大限のチューンアップも施されている。
ペルシャは猫のように軽やかに、且つ俊敏な動きで緑の軍勢の攻撃をかわしていった。

タグ:

+ タグ編集
  • タグ:

このサイトはreCAPTCHAによって保護されており、Googleの プライバシーポリシー利用規約 が適用されます。

記事メニュー
目安箱バナー